ビジャレアルvsヘタフェ
2005年12月18日＠エスタディオ・エル・マドリガル
前半20分リキ 0-1
前半47分リケルメ 1-1
後半13分フォルラン 2-1
リーガ・エスパニョーラの中でも攻撃的な部類に入る両チーム同士の、楽しみな一戦。
ビジャレアルは中盤をフラットに並べる4-4-2（リケルメには自由が与えられてるけど）。
前節スタメンで2ゴールのグアイレは、かわいそうにベンチスタート。
対するヘタフェは、スペイン流の4-2-3-1。
最近、グイサはサブからのスタートが多いみたいで、1トップにはリキが入る。
試合を支配したのは、アウェーのヘタフェ。
リバスを中心としたプレッシングが効くわ効くわ。
リケルメにボールが渡ると、二人、三人とプレスしてボールを奪う。
フォルランとホセ・マリの両FWも裏を取る動きがないため、ヘタフェセンターバックの餌食に遭う。
前半20分、効果的なサイドアタックを見せていたヘタフェが先制。
左サイドのカビランのクロスに、リキがオーバーヘッド！
ゴラッソと言っていい、素晴らしいゴールでした。
その後もヘタフェが優位に試合を進めるも、ゴールは奪えず。
逆に前半ロスタイム、GKカラタユが一歩も動けないリケルメのスーパーフリーキックで、ビジャレアル同点に。
組織で上回っていても、個人の力で追いつかれる。
これもまた、サッカー。
後半は、ノリ始めたリケルメが厳しいプレッシャーの中でもキープして前を向けるようになり、ビジャレアルも反撃を始める。
そうやってポゼッションが高まってきた中、DFラインの裏をつくクロムカンプのパスからホセ・マリが落とし、フォルランが逆転ゴール！
それまで全く冴えなかったフォルランが、ワンチャンスをものにした。
けど、このゴールも、クロムカンプのパスが出てからホセ・マリとフォルランは動き出してるわけで、決してチームとして組織的に息の合ったものではなかった。
そういう決定力のあるFWに救われるのも、またサッカー。
ヘタフェはジョーカー的にグイサを投入。
だが、ビジャレアルもエクトル・フォンに代わって、サンティ・カソルラを投入（ちなみに二人とも、下部組織上がりの同同級生）
これによってビジャレアルの右サイドが安定し、ヘタフェは前半ほどサイドから突破できなくなり、前がかりになったところにビジャレアルのカウンターも食らいつつ、試合終了。
ベルント・シュスター監督らしい、綺麗なサッカーをしたヘタフェだったんだけどなあ。
世界屈指の司令塔と、昨年のピチーチにやられてしまった。
ヘタフェにリケルメとフォルランがいたら、3-0ぐらいになってただろう、的な試合。
ただ、両チームとも、ディフェンシブMFのホシコとリバスは見事でした。
チェックが速い（＝読みとポジショニングが良い）し、カバーリングが的確。
速くてクリーンな潰しがある試合は、華麗なパス回しがある試合と同じぐらい、楽しいもんだ。
【ビジャレアル】
GK：ヴィエラ：6
キャッチングは安定。でもキックは不安定。
右DF：クロムカンプ：5
ボールタッチが柔らかいのは分かるけど、守備面でだいぶ問題あり。
右DF：ゴンサロ・ロドリゲス：5.5
クロムカンプが上がった後のフォローに追われる。
左DF：ペーニャ：6
ビジャレアルDF陣のまとめ役的働き。
左SB：アルアバレーナ：5
守備に追われて、攻撃面でも貢献なし。
右MF 14 エクトル・フォン（→後半17分OUT）：5
中途半端なポジショニングが目立つ。
MF：ホシコ：7
リケルメと並んでビジャレアルを支える存在。彼がいるからリケルメがいられる。
MF：マルコス・セナ：6
守備では貢献も、不用意なパスミスが多し。
左MF：リケルメ：7
組織を打ち破る個の力を発揮。やっぱり彼が活躍するとビジャレアルは勝てる。
FW：ホセ・マリ（→後半24分OUT）：5
アシストはあったが、それ以外は何もできず。
FW：フォルラン（→後半47分OUT）：6
前半は最悪。得点後、蘇生。
右MF：サンティ・カソルラ（←後半17分IN）：6
彼が入って、ビジャレアルの右サイドは安定。
FW：グアイレ：（←後半24分IN）：6
ホセ・マリとフォルランにない積極性を見せる。二人よりも好感度高し。
MF：ロジェール（←後半47分IN）：−
評価できず。
【ヘタフェ】
GK：カラタユ：6
2失点はノーチャンス。好セーブ数度あり。
右SB：コントラ：5.5
ここ1、2年、彼がおとなしくなった（衰えた？）と思うのは僕だけか。守備で目立つ選手じゃなかったのに。
右DF：マテジャン：6
特に問題なし。後半はビジャレアルのカウンターによく辛抱。
左DF：ベレンゲル：6.5
一対一に強く、ペルニーアが上がった後のカバーリングも的確。
左SB：ペルニーア：6
前半だけなら6.5。後半、上がれなくなる。
MF：リバス：6.5（→後半45分OUT）
ほんとは7をあげたいけど、一応敗戦チームなので…。
MF：セレスティーニ：6
相変わらずの守備能力。後半は前がかりに。
右MF：レドンド：5
若いんだからもっと積極的に行っていいのに。逆サイドのガビランに負けてるぞ。
左MF：ガビラン（→後半23分OUT）：6.5
将来有望な積極性。結果論だけど、代えなくてよかったんじゃ？
トップ下：ビバル・ドラド（→後半23分OUT）：6
空いたスペースに動き回るタイプのトップ下。ボールはよくもらえていた。
FW：リキ：6
ゴールは見事だったが、徐々に消えていく。
FW：グイサ（←後半23分IN）：5
なかなかボールを引き出せず。
左MF：ナノ（←後半23分IN）：4.5
期待された仕事を全くできず。
MF：マリオ・コテロ（←後半45分IN）：−
評価できず。
試合内容：7
中盤も引き締まっていて、「組織vs個人」というサッカー界普遍のテーマも内包してしまった。
こういう試合、好きです。
2005年12月18日＠エスタディオ・エル・マドリガル
前半20分リキ 0-1
前半47分リケルメ 1-1
後半13分フォルラン 2-1
リーガ・エスパニョーラの中でも攻撃的な部類に入る両チーム同士の、楽しみな一戦。
ビジャレアルは中盤をフラットに並べる4-4-2（リケルメには自由が与えられてるけど）。
前節スタメンで2ゴールのグアイレは、かわいそうにベンチスタート。
対するヘタフェは、スペイン流の4-2-3-1。
最近、グイサはサブからのスタートが多いみたいで、1トップにはリキが入る。
試合を支配したのは、アウェーのヘタフェ。
リバスを中心としたプレッシングが効くわ効くわ。
リケルメにボールが渡ると、二人、三人とプレスしてボールを奪う。
フォルランとホセ・マリの両FWも裏を取る動きがないため、ヘタフェセンターバックの餌食に遭う。
前半20分、効果的なサイドアタックを見せていたヘタフェが先制。
左サイドのカビランのクロスに、リキがオーバーヘッド！
ゴラッソと言っていい、素晴らしいゴールでした。
その後もヘタフェが優位に試合を進めるも、ゴールは奪えず。
逆に前半ロスタイム、GKカラタユが一歩も動けないリケルメのスーパーフリーキックで、ビジャレアル同点に。
組織で上回っていても、個人の力で追いつかれる。
これもまた、サッカー。
後半は、ノリ始めたリケルメが厳しいプレッシャーの中でもキープして前を向けるようになり、ビジャレアルも反撃を始める。
そうやってポゼッションが高まってきた中、DFラインの裏をつくクロムカンプのパスからホセ・マリが落とし、フォルランが逆転ゴール！
それまで全く冴えなかったフォルランが、ワンチャンスをものにした。
けど、このゴールも、クロムカンプのパスが出てからホセ・マリとフォルランは動き出してるわけで、決してチームとして組織的に息の合ったものではなかった。
そういう決定力のあるFWに救われるのも、またサッカー。
ヘタフェはジョーカー的にグイサを投入。
だが、ビジャレアルもエクトル・フォンに代わって、サンティ・カソルラを投入（ちなみに二人とも、下部組織上がりの同同級生）
これによってビジャレアルの右サイドが安定し、ヘタフェは前半ほどサイドから突破できなくなり、前がかりになったところにビジャレアルのカウンターも食らいつつ、試合終了。
ベルント・シュスター監督らしい、綺麗なサッカーをしたヘタフェだったんだけどなあ。
世界屈指の司令塔と、昨年のピチーチにやられてしまった。
ヘタフェにリケルメとフォルランがいたら、3-0ぐらいになってただろう、的な試合。
ただ、両チームとも、ディフェンシブMFのホシコとリバスは見事でした。
チェックが速い（＝読みとポジショニングが良い）し、カバーリングが的確。
速くてクリーンな潰しがある試合は、華麗なパス回しがある試合と同じぐらい、楽しいもんだ。
【ビジャレアル】
GK：ヴィエラ：6
キャッチングは安定。でもキックは不安定。
右DF：クロムカンプ：5
ボールタッチが柔らかいのは分かるけど、守備面でだいぶ問題あり。
右DF：ゴンサロ・ロドリゲス：5.5
クロムカンプが上がった後のフォローに追われる。
左DF：ペーニャ：6
ビジャレアルDF陣のまとめ役的働き。
左SB：アルアバレーナ：5
守備に追われて、攻撃面でも貢献なし。
右MF 14 エクトル・フォン（→後半17分OUT）：5
中途半端なポジショニングが目立つ。
MF：ホシコ：7
リケルメと並んでビジャレアルを支える存在。彼がいるからリケルメがいられる。
MF：マルコス・セナ：6
守備では貢献も、不用意なパスミスが多し。
左MF：リケルメ：7
組織を打ち破る個の力を発揮。やっぱり彼が活躍するとビジャレアルは勝てる。
FW：ホセ・マリ（→後半24分OUT）：5
アシストはあったが、それ以外は何もできず。
FW：フォルラン（→後半47分OUT）：6
前半は最悪。得点後、蘇生。
右MF：サンティ・カソルラ（←後半17分IN）：6
彼が入って、ビジャレアルの右サイドは安定。
FW：グアイレ：（←後半24分IN）：6
ホセ・マリとフォルランにない積極性を見せる。二人よりも好感度高し。
MF：ロジェール（←後半47分IN）：−
評価できず。
【ヘタフェ】
GK：カラタユ：6
2失点はノーチャンス。好セーブ数度あり。
右SB：コントラ：5.5
ここ1、2年、彼がおとなしくなった（衰えた？）と思うのは僕だけか。守備で目立つ選手じゃなかったのに。
右DF：マテジャン：6
特に問題なし。後半はビジャレアルのカウンターによく辛抱。
左DF：ベレンゲル：6.5
一対一に強く、ペルニーアが上がった後のカバーリングも的確。
左SB：ペルニーア：6
前半だけなら6.5。後半、上がれなくなる。
MF：リバス：6.5（→後半45分OUT）
ほんとは7をあげたいけど、一応敗戦チームなので…。
MF：セレスティーニ：6
相変わらずの守備能力。後半は前がかりに。
右MF：レドンド：5
若いんだからもっと積極的に行っていいのに。逆サイドのガビランに負けてるぞ。
左MF：ガビラン（→後半23分OUT）：6.5
将来有望な積極性。結果論だけど、代えなくてよかったんじゃ？
トップ下：ビバル・ドラド（→後半23分OUT）：6
空いたスペースに動き回るタイプのトップ下。ボールはよくもらえていた。
FW：リキ：6
ゴールは見事だったが、徐々に消えていく。
FW：グイサ（←後半23分IN）：5
なかなかボールを引き出せず。
左MF：ナノ（←後半23分IN）：4.5
期待された仕事を全くできず。
MF：マリオ・コテロ（←後半45分IN）：−
評価できず。
試合内容：7
中盤も引き締まっていて、「組織vs個人」というサッカー界普遍のテーマも内包してしまった。
こういう試合、好きです。
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