ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

Knoppuⓒコミュの「犬神博士」読書会報告

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 さる10月3日に行われました、夢野久作「犬神博士」の読書会について報告いたします。
 メモ等はとっていなかったので、以下、覚えている範囲内で、注目された箇所、上がった意見、感想などを箇条書きで書いていきます。

・父と母はどこに行ったのか。

・様々なものをまとい、様々なものと関わることの出来るチイは魅力的だ。

・実はチイは超人的な者ではないのではないか。

・後半に進むに連れてチイは重要な役目をになっていくものの、影が薄くなるが場面が多くなる。

・地位の高い人間と下層の人間ばかりで、真ん中ぐらいの階層の人がほぼ出てこない。

・語りが漱石の「坊ちゃん」と「吾輩は猫である」を混ぜた風である。

・この小説は差別性を孕んでいるといえるかどうか。

・瘤親父の家に火をつけたのは誰か。

・活劇風であるが、そこらの活劇と似て非なるところはどこか

・大友親分と出会う前までの両親のと暮らしぶりを描いた箇所は案外短い割りによく頭に残る。

・面白いものの、再読、再再読をするかといえばあまりそんな気もしない。

・片仮名の入れ方、漢字の使い方が魅力的である。

・各登場人物が思弁を行う場面などはないけれど、しっかり人物が立ち上がっている。

・面白いものの、引っかかる箇所が少なくて、物語がしっかりしているとか文体が魅力的だとかいう他に、語る言葉を持ちにくい。

・記者のインタビューを受けて話しているという設定はきっと新聞小説でありのを意識してのことだろう。

 その他にもいろいろな点について話したと思いますが、今思い出せるのはとりあえずこれぐらいです。参加した人の中で、こんなことも話したんじゃなかったか、という人はどんどん、コメント欄の方に追加していってください。また、参加していない方も「犬神博士」についてのご意見、ご感想、どしどしどうぞ。

<読書会前に紹介された本>
桐野夏生 『女神記』 (角川)
ボルヘス 『ブロディーの報告』 (白水Uブックス)
色川武大 『怪しい来客簿』 (文春文庫)

次回は武田泰淳の「富士」を読む予定です。武田泰淳の「富士」は中公文庫で読めます。
日程は未定です。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

Knoppuⓒ 更新情報

Knoppuⓒのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。