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BNTCコミュの戦国武将ツザエもん 〜epilog編〜

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天正10年6月2日、










一人の武将が

歴史に輝かしい名を残し

その天命を全うした。










その武将の名は







"第六天魔王"こと






織田信長。





天下布武を志し


群雄割拠の時代を天下統一の名の下に駆け巡り、


覇道を極める為ならば
主君、足利義昭をも追放し



鬼道を極める為ならば
日本天台宗延暦寺でさえ焼き討ちした。





だが
その夢目前で家臣明智光秀の謀反により
本能寺にて自害した。





かの時代に生き抜いた
幾多数多の名武将達。







「天下布武」の織田信長

「風林火山」の武田信玄

「天下泰平」の豊臣秀吉

「百鬼夜行」の浅草太朗








しかし
輝かしい表舞台にいずることなく
歴史の影に埋もれた


一人の名武将がいた。










その武将の名は














「崎弥乃助西達左右衛門」
(ざきやのすけにしたつざえもん)







通称


ツザエもん。











歴史の影に閉ざされた彼に

何故、400余年先の現代に光が当たったかというと


それは
近年、滋賀の由緒ある比叡山寺から
織田信長が書したとされる
新しい古文書が発見された事に始まる。






その古文書に
織田信長、本人直筆で
彼について
こう、書かれてあった。













「ツザエもん、

 あいつ

 めっちゃホリデー。」





















第一幕「生誕・幼少期」






天文6年9月9日、

ツザエもん(以下、ツザエ)「……オギャー……オギャー…オギャー…オギャー………………………………………………………ン?………アイウエオカキ……」















父「はっ、この子はまさか……」




急展開に驚く父












母「今流行りの…喋る赤ん坊!」












近所の農民「なっ、ナンテコッタ」


野次馬の相槌










その子供「こいつの名は、ツザエもんだ!!!!!」




勝手に名を決める坊や
















父「勝手に名を決められてしもうたな…」




言われるがままの父親














母「あら、しょうがないね」








心の広い母親

コメント(3)








そうしてこうして無事ツザエもんは産まれた



3代続く実家のお店は
古くから老舗の呉服屋で、

当時としてはめずらしく
日本全体に40店舗を構える大型チェーンだった。






それ故、
財も富も溢れんばかりにあり
彼は幼少時代は何不自由なく育った。






しかし、
ツザエもんが5歳になろうかとした時、


会社の経営者でもあり社長でもある父が

道端に転がる倒木に足を取られ頭を強打した


外傷は特に見受けられなく
無事かと思われたその事故だったが





後に、
その事故は大きく問題を残すものとなった。











事故から2日目が経った夜。





何事も無かったように
普段通り仕事をしていた父だったが




いきなり
「ラミパスラミパス、ヌンデニョベベロロゲロス。」と
奇怪な呪文を唱えだし





「おめぇ強そうだな、オラわくわくすっぞ」と

街を歩いていたお侍さんに喧嘩を売り出した。






父のいきなりの奇行ぶりに
当然ながら周囲は困惑したが
『まぁ、春だからね。』という理由で
別段、誰も気にも止めなかった。








だが、
大きな問題はそこではなかった。







父は突然
呉服屋で販売していた人気商品の数々の扱いを取り止め


"基本的にヌルヌル"している物だけを
取り扱うようになった。


これがかなり深刻な問題に発展した。





何せ、
全部ヌルヌルしてる。






基本的に
全部ヌルってる。





さすがにそれは
「この時代にはまだ早すぎる。新しすぎる。」と非難をかった。






当然の事ながら
売り上げもヌルヌルしだし、
まさしく
すべるように
売り上げは激減した。









富豪生活から一転、貧困生活へ。






家族四人がまっとうに暮らすのでさえ
厳しい家計となった。



家がそんな状態になって
ツザエが6歳になった秋だった、


「今日食べるドングリを拾いに行こう。」と


父に山登りを誘われた。





『久しぶりに父に遊んでもらえる』と
ツザエは内心、大いに喜んだ。



しかし
ツザエが父から離れ
家族で食べるドングリを必死に拾っていた時に
父が自分を置き去りにして消えた事は
彼を
大きく傷つけた。






父が居たはずの場所に落ちてた



「ごめん。」




と書かれた
小さな手紙。









ツザエは
小さな手で
それを強く握り締めた。


























第二幕「青年期」


月日が流れ10年後、
ツザエは
山奥に作った小屋の中で16の誕生日を迎えた。







彼は、この日を待っていた。





腹が減った時も

草や雨水を飲んで我慢した






病気にかかった時も
地を這い、死線を彷徨いながら我慢した





寂しくなった時は
小屋の中でうずくまって我慢した





ワンランク上のお洒落をしたい時は
胸元に花を飾って我慢した










期は熟した。










16となった今、
今こそ「復讐」の時来る。









ツザエ「ヒューイ♪」

空に向かって口笛を吹いた。









するとどうだろう
山に住む動物達が次々に集まってくるではないか。










熊「ツザエさん、マジで行っちゃうんですねクマー」





鳥「俺達のボス、ツザエさんならきっとやれますトリー」





猿「ぶっ飛ばして下さい、ツザエさん!キーキー」





ヌンデニョベベロロゲロス「頑張るんだワン!」






猫「頑張るんだニャー!」





虎「今、2番目の鳥を食べちゃいました」










そう、
ツザエもんは
山のボスとなっていた。










熊、虎に食べられた鳥、猿、ヌンデニョベベロロゲロス、猫、虎。





皆が
復讐へ向かうボスを、



そして
もう山に帰ってこないボスを
迎えに来た。






「うん、皆頑張るよ俺。皆、バイバイ!」





そう言って手を振り
乗り物代わりのゴリラに飛び乗り

ツザエもんは颯爽と山を駆け下りた。








ゴリラ「いくぜ!相棒!」











ウホーーー














第三幕「将軍」





その明くる朝、
町中は噂で持ち切りだった。








百姓「昨晩、ゴリラと少年が西弥さん家を襲ったらしいわよ。」









うぇ うぇっ ぅぇぉ『あらやだ、なに本当ウェ?』











百姓「うちの旦那も"少しだけ見た"って。」





百姓B『へぇ・・・西弥さんもとんだ災難だったわねぇ・・・』










百姓B'「旦那が言うにその少年は"10年前に居なくなった西弥さんの息子そっくりだった"って。」










百姓B"『あの山で行方不明になったっていう?』











百姓「そうそう・・・まぁ似てるだけだと思うわよ」







百姓B『そうよねぇ、6歳の少年が生きてるわけ・・・ねぇ・・・。』









百姓B'「ていうか」











百姓B"『ん?』













うぇ うぇっ ぅぇぉ「なんでゴリラが日本にいるウェ?」











百姓『シラネ』

















街の中がそんな噂で持ちきりの頃、
ツザエもんは捕まえられ
お城の奉行所に監禁されていた。









将軍「ほほう、山で育った少年とは面白い。
   ここに連れて参れ。」







家来「はっ!」











将軍「あ、ちょっと待て!!!」











家来「はっ!」










プゥ〜










家来「へっ(屁)!」










将軍「早く行け!」










家来「はっ!」



















続く




次回、第4章〜下剋上編〜

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