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榎並大二郎の褐色美女図鑑コミュの秋元優里『待ちきれないモノトーン』〜後編〜

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秋元 「上野動物園には榎並アナがいます。榎並さん!」




榎並 「はい、榎並です。こちらにはつい先ほどパンダが到着し、
     
    園内から歓声が沸き起こりました!」




秋元 「なるほど、歓迎ムードといった雰囲気なんですね。」



榎並 「はい!」



秋元 「ところで…榎並さんはパンダについてどのくらい知っているんですか?」





榎並 「(む、ちゃんと調べたか試されてるぞ…。よーし…)
     
    えー、パンダは主に孟宗(もうそう)竹などを食べ…」



榎並は知っている限りのパンダ知識を秋元に披露した。




秋元 「…ありがとうございます。パンダのこと、お詳しいんですね。」



榎並 「いえ、それほどでも。(よし!いい感じだ!)」



秋元 「じゃあ…」









秋元はスッと肘をつき、榎並にこんな質問をぶつけてきた。




秋元 「わたしのことは、どのくらい知っているんですか?」




榎並 「へ!?な、なんですかその質問!?」

突然の展開にうろたえる榎並。





秋元 「ほら、中継ですよ。しっかり受け答えして下さい、榎並さん?」





榎並 「えーっと、その、あの、、うーん…。」




榎並は回答に詰まってしまう。 その様子を見て、秋元は「ふぅ」と大きく息を吐いた。




秋元 「…はい、そこまで!中継の練習終わりー!」




榎並 「え!?ちょっと待っ…!?」



練習終了を告げるや否や、ソファーの背もたれにドサッともたれ掛かった秋元。




秋元 「あー、なんか一気に疲れた…。眠くなってきちゃったな。フアァ…。」






榎並 「秋元さん…?」






秋元 「…まあ、答えられないか。榎並は優里になんか興味ないもんね…。」



そうつぶやいた秋元の瞳が、うっすらと潤んでいる。



どうやらあくびのせいではなさそうだ。




榎並 「あの…秋元さんは素敵ですし…。興味が無いなんてことは…」



秋元 「そうやっていつもはっきりしないんから…まったく。

    榎並、少しパンダを見習った方がいいんじゃない?」




榎並 「パンダを、ですか…?水泳部の頃はゴーグル焼けしてたんで、
   
    ”逆パンダ”なんてからかわれてましたけど…。」




秋元 「逆パンダかぁ、見てみたい…ってちがーう!外見とかじゃなくて!

    …もぉ、あんまり鈍いから肩凝ってきちゃったじゃない…。」




ふてくされ顔の秋元。まるでひとり言のように、小声でこう言った。




秋元 「パンダみたく、“白黒”つけてよねってこと。…私への気持ちに。」






榎並 「…秋元さんへの気持ちに…白黒…。」



うつむく榎並。










秋元 「…榎並には、意味が分からないかな。」



そういいながらも、秋元は微笑みをみせる。



秋元「(まあ、そういう鈍いところがいいんだけどね。)」






少しの沈黙があった後、榎並がフッと顔をあげた。



榎並 「秋元さん…」



秋元 「ん?」



榎並 「僕が…」







榎並の声が震えている。



榎並 「僕がいくら鈍くても…秋元さんの言っている意味ぐらい分かります!!」



珍しく声を荒げる榎並。




榎並 「僕にとって、秋元さんは…秋元さんは………あると思います!!」




興奮状態がピークに達し、詩吟の師範代へと変貌する榎並。




秋元 「ふふふ、男らしいところもあるんだね。ありがとう。」



榎並 「(ハッ!)ご、ごめんなさい僕はなんてことを…」




我に返った榎並。




秋元 「ううん、嬉しかったよ。言われた勢いで優里も言っちゃうけど…」




秋元がいたずらな笑顔を浮かべている。





秋元 「逆パンダくんの飼育係に、立候補してもいいかな…?」





榎並 「喜んで。ちなみにエサは孟宗竹じゃなく、妄想ですがね…。」




おしまい


※もちろんこの話は榎並のしがない妄想である。
※上野のパンダ、一般公開されるのは今月下旬頃とのことです。

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