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榎並大二郎の褐色美女図鑑コミュの松村未央『小悪魔のビッグジャンプ』」

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ザーーーーーーーーーーーーーー。

昨日までの陽気が嘘のように、朝から雨音に包まれる台場。

普段は優しい日差しをアナウンス室に注いでくれる窓も、

横殴りの雨を受け、まるで泣いているよう。


榎並 「(ふ…人生晴ればかりじゃないさ。こんな日があってもいいだろう。)」


感傷的な気分に浸った自分に酔っている、残念な榎並。

そんな榎並の耳に、春一番のようにスカッとした声が飛び込んでくる。


松村 「せーんぱいっ!」




松村だ。そのはちきれんばかりの笑顔が、榎並の感傷モードを一瞬にして吹き飛ばす。


榎並 「ははは、松村は相変わらず元気だな。どうしたんだよ、傘なんて振り回して?」

松村 「もぅ!これ、傘じゃなくて、ブラシです!TVでカーリング見てたらやりたくなっちゃって。」

榎並 「なるほどな。 しかしまた、ずいぶんなブラシだなぁ。」


無邪気な後輩を微笑ましく思う榎並。 と、何かを思いついたような顔を浮かべる松村。


松村 「榎並先輩、今ちょっとお時間いいですか?」

榎並 「ん?いいよ。」

松村 「やった・・・じゃあ・・・」


それは突然だった。



松村 「・・・榎並先輩、スキッ・・・!」



榎並 「・・・えっ!?」


突然の展開に動揺する榎並。


榎並 「な、なんだよいきなり・・・。お、俺がか…?」

松村 「はい、先輩しかいないんです。」

榎並 「ちょ、ちょっと考える時間もらえないか?」


帰国子女らしい松村のストレートな告白に、たじろぐ榎並。だが・・・


松村 「だめですよ!『スキップ』には素早い判断力が求められるんですから。早く指示下さい!」

榎並 「・・・へ?スキップ?」


松村の「プ」の発音が見事すぎて、恥ずかしい勘違いをかましたことに気づく榎並。


榎並 「・・・は、ははは!そうかスキップな!カーリングの司令塔な!そっちな!」


「そっちな!」の一言が虚しく響く。


松村 「・・・ふぅ、ブラシで掃くのも結構疲れますね。次はスキージャンプしましょう!」

榎並 「おいおいまだやるのかよ・・・勘弁してくれ・・・。」

松村 「だめですよ〜。それっ!」





松村 「どうですかー先輩?」

榎並 「おお、松村、見事なフォームだ!船木を彷彿とさせるぞ!」

松村 「褒めすぎですよ〜、適当に言ってるでしょ!」

榎並 「ばれたか、ははは。」


和やかな笑いの後、ふっと沈黙が生まれる。


松村 「・・・先輩。」

榎並 「ん?なんだ神妙な顔して。」

松村 「あと何メートルですかね?」

榎並 「へ?」





松村 「・・・私の気持ち、あと何メートルで先輩に届きますか?」




榎並 「・・・松村。おまえはすでにK点を超えている・・・。」



おしまい



※もちろんこの話は榎並のしがない妄想である。
 締めコメントがあのハードボイルドアクション漫画っぽくなってしまった。

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