ＫＢＳ１週末ドラマ『龍の涙』(용의 눈물)
放送期間：１９９６年１１月２４日〜１９９８年５月３１日（全１５９話）
演出：キム・ジェヒョン（西宮、女人天下、王の女、王と私）
脚本：イ・ファンギョン（太祖王建、野人時代、帝国の朝、英雄時代、淵蓋蘇文）
原作：パク・チョンファ（燕山君、王の女）
△主要キャスト
キム・ムセン 李成桂[イ・ソンゲ]／後の朝鮮初代王太祖[テジョ]
ユ・ドングン 李芳遠[イ・バンウォン]／李成桂の五男／後の朝鮮３代王太宗[テジョン]
チェ・ミョンギル 閔氏[ミンシ]／李芳遠の妻／後の元敬王后[ウォンギョンワンフ]
キム・ヨンナン 康氏[カンシ]／李成桂の京妻／後の神徳王后[シンドクワンフ]
キム・フンギ 鄭道伝[チョン・ドジョン]／高麗末の重臣／朝鮮建国の功臣
■日本での放送
放送局：ＢＳ日テレ
放送開始日：２００８年１０月３１日
放映日時：毎週金曜・午後９時〜９時５４分
放映話数：全２７話（！）
番組サイト：http://
威化島[ウィファド]回軍をきっかけにした李成桂[イ・ソンゲ]の朝鮮建国から、その後の第１次、第２次の王子の乱を経て李芳遠[イ・バンウオン]が権力を握っていく過程、そしてその権力を後継者に委ねていく様子を史料を元にして再構成したドラマ。
韓国放映時には史劇の質を一段階高めたと評価され、大きな人気を呼んだ。
むくつけきおじさん俳優が大挙出演するドラマだが、中にはソン・ユナやデビュー間もないハ・ジウォンの姿も垣間見ることができる。
■時代背景
高麗末期から朝鮮４代王世宗[セジョン]の初期まで（１４世紀末〜１５世紀初）
日本：室町時代初期（足利義満、義持のころ）
中国：明の初期
西洋：ルネサンス期（アメリカ大陸発見以前）
■受賞記録
人気に乗って、１９９７年のＫＢＳ演技大賞で多くの受賞者を輩出した。
△助演演技賞：ソン・ドンヒョク（イ・スクポン役）
△優秀演技賞：キム・フンギ（チョン・ドジョン役）
△最優秀演技賞：キム・ムセン（太祖役）、チェ・ミョンギル（元敬王后役）
△大賞：ユ・ドングン（太宗役）
放送期間：１９９６年１１月２４日〜１９９８年５月３１日（全１５９話）
演出：キム・ジェヒョン（西宮、女人天下、王の女、王と私）
脚本：イ・ファンギョン（太祖王建、野人時代、帝国の朝、英雄時代、淵蓋蘇文）
原作：パク・チョンファ（燕山君、王の女）
△主要キャスト
キム・ムセン 李成桂[イ・ソンゲ]／後の朝鮮初代王太祖[テジョ]
ユ・ドングン 李芳遠[イ・バンウォン]／李成桂の五男／後の朝鮮３代王太宗[テジョン]
チェ・ミョンギル 閔氏[ミンシ]／李芳遠の妻／後の元敬王后[ウォンギョンワンフ]
キム・ヨンナン 康氏[カンシ]／李成桂の京妻／後の神徳王后[シンドクワンフ]
キム・フンギ 鄭道伝[チョン・ドジョン]／高麗末の重臣／朝鮮建国の功臣
■日本での放送
放送局：ＢＳ日テレ
放送開始日：２００８年１０月３１日
放映日時：毎週金曜・午後９時〜９時５４分
放映話数：全２７話（！）
番組サイト：http://
威化島[ウィファド]回軍をきっかけにした李成桂[イ・ソンゲ]の朝鮮建国から、その後の第１次、第２次の王子の乱を経て李芳遠[イ・バンウオン]が権力を握っていく過程、そしてその権力を後継者に委ねていく様子を史料を元にして再構成したドラマ。
韓国放映時には史劇の質を一段階高めたと評価され、大きな人気を呼んだ。
むくつけきおじさん俳優が大挙出演するドラマだが、中にはソン・ユナやデビュー間もないハ・ジウォンの姿も垣間見ることができる。
■時代背景
高麗末期から朝鮮４代王世宗[セジョン]の初期まで（１４世紀末〜１５世紀初）
日本：室町時代初期（足利義満、義持のころ）
中国：明の初期
西洋：ルネサンス期（アメリカ大陸発見以前）
■受賞記録
人気に乗って、１９９７年のＫＢＳ演技大賞で多くの受賞者を輩出した。
△助演演技賞：ソン・ドンヒョク（イ・スクポン役）
△優秀演技賞：キム・フンギ（チョン・ドジョン役）
△最優秀演技賞：キム・ムセン（太祖役）、チェ・ミョンギル（元敬王后役）
△大賞：ユ・ドングン（太宗役）
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■第１９話「密通発覚」
世子妃柳氏[ユシ]と内官李萬[イ・マン]の密通が公けになりました。中殿康氏[カンシ]は発見者が趙英茂[チョ・ヨンム]と聞いて、芳遠[バンウォン]が関与していると感づきショックを受けます。一方、閔氏[ミンシ]は喜びますが、芳遠は汚いやり方だと思っていい顔をしません。閔氏は用済みになったパク内官を密かに始末させます。中殿に対策を求められた鄭道伝[チョン・ドジョン]は、芳遠に助けを求めるよう勧めますが中殿にはできないことでした。そんな事件が起きているとは知らない太祖は、無学大師[ムハクテーサ]の反対にも関わらず鶏龍山を新都に決めます。中殿は当事者の口をふさげというヨム尚宮の進言を入れて、まず李萬を密かに始末させます。次に（多分毒を持って）世子妃柳氏の居所に行きますが、柳氏は出てきません。そして、中殿が強引に扉を開けると・・・。
太祖実録２年（１３９３年）２月１３日
「鶏龍山を発つときに金湊などに新都の建設を監督させる」
太祖はこのときに新都を鶏龍山にするといったん決めたようです。
太祖実録２年（１３９３年）６月１９日
「内侍李萬を殺し、世子の賢嬪柳氏を追い出す」
ドラマ上では中殿は太祖が戻ってくる前に事件を決着させて封印しようとしましたが、実際には太祖は２月中に王宮に戻ってきました。というより、事件のほうがそのあとに起きたようですね＾＾；（実録の日付が正しいとは限りませんが・・・）
世子妃柳氏[ユシ]と内官李萬[イ・マン]の密通が公けになりました。中殿康氏[カンシ]は発見者が趙英茂[チョ・ヨンム]と聞いて、芳遠[バンウォン]が関与していると感づきショックを受けます。一方、閔氏[ミンシ]は喜びますが、芳遠は汚いやり方だと思っていい顔をしません。閔氏は用済みになったパク内官を密かに始末させます。中殿に対策を求められた鄭道伝[チョン・ドジョン]は、芳遠に助けを求めるよう勧めますが中殿にはできないことでした。そんな事件が起きているとは知らない太祖は、無学大師[ムハクテーサ]の反対にも関わらず鶏龍山を新都に決めます。中殿は当事者の口をふさげというヨム尚宮の進言を入れて、まず李萬を密かに始末させます。次に（多分毒を持って）世子妃柳氏の居所に行きますが、柳氏は出てきません。そして、中殿が強引に扉を開けると・・・。
太祖実録２年（１３９３年）２月１３日
「鶏龍山を発つときに金湊などに新都の建設を監督させる」
太祖はこのときに新都を鶏龍山にするといったん決めたようです。
太祖実録２年（１３９３年）６月１９日
「内侍李萬を殺し、世子の賢嬪柳氏を追い出す」
ドラマ上では中殿は太祖が戻ってくる前に事件を決着させて封印しようとしましたが、実際には太祖は２月中に王宮に戻ってきました。というより、事件のほうがそのあとに起きたようですね＾＾；（実録の日付が正しいとは限りませんが・・・）
■第２０話「世子妃柳氏事件の後始末」
世子妃柳氏[ユシ]の自決に自責の念を抱いて世子は泣きますが、世子廃位を恐れる中殿康氏[カンシ]はそれどころではありません。事件を追及する上書が相次ぎ、座り込みをする学者たちも現れたからです。河崙[ハ・リュン]が鶏龍山を新都にすることに反対していたところに、事件の知らせが太祖に届きます。都に帰った太祖は怒って事件の真相を明かそうと、発見者の趙英茂[チョ・ヨンム]を呼びます。しかし、鄭道伝[チョン・ドジョン]が世子廃位の動きを警戒するようにとの�羚醂�[ペ・グンニョム]の書状を持ってくると、裏に芳遠[バンウォン]がいると考えて趙英茂の呼び出しを取り消しました。そして、座り込んでいた者たちを投獄します。太祖はこの件を静かに処理することにしたのです。しかし、太祖を訪ねてきた芳遠はこの件を持ち出してしまいます。
太祖実録２年（１３９３年）６月２１日
「台諌などが賢嬪柳氏のことの実情を明らかにするよう上言すると、立腹して巡軍獄に下す」
世子妃柳氏[ユシ]の自決に自責の念を抱いて世子は泣きますが、世子廃位を恐れる中殿康氏[カンシ]はそれどころではありません。事件を追及する上書が相次ぎ、座り込みをする学者たちも現れたからです。河崙[ハ・リュン]が鶏龍山を新都にすることに反対していたところに、事件の知らせが太祖に届きます。都に帰った太祖は怒って事件の真相を明かそうと、発見者の趙英茂[チョ・ヨンム]を呼びます。しかし、鄭道伝[チョン・ドジョン]が世子廃位の動きを警戒するようにとの�羚醂�[ペ・グンニョム]の書状を持ってくると、裏に芳遠[バンウォン]がいると考えて趙英茂の呼び出しを取り消しました。そして、座り込んでいた者たちを投獄します。太祖はこの件を静かに処理することにしたのです。しかし、太祖を訪ねてきた芳遠はこの件を持ち出してしまいます。
太祖実録２年（１３９３年）６月２１日
「台諌などが賢嬪柳氏のことの実情を明らかにするよう上言すると、立腹して巡軍獄に下す」
■第２１話「新世子妃」
芳遠[バンウォン]が太祖に世子を廃するよう迫ると、太祖はお前が仕組んだのだろうと怒り、二度と来るなと芳遠を追い出してしまいます。そして、太祖は二度とこの話は持ち出すなと臣下たちにも命じて事件を封印しました。鄭道伝[チョン・ドジョン]は世子の傷を癒すためにも新しい世子妃を迎えるよう中殿康氏[カンシ]に進言し、仲間の沈孝生[シム・ヒョセン]の娘を勧めます。明から新国号は朝鮮でよいとの許可が来て、太祖はあとは遷都すればよいと河崙[ハ・リュン]を呼びます。しかし、河崙は先に芳遠を訪ね、新都は芳遠の都になると伝えるのでした。新世子妃が迎えられました。その祝の席に出た閔氏[ミンシ]はわざと事件の話を持ち出して中殿康氏に嫌がらせをします。けれども、閔氏が家に帰ると芳遠がトクシルと二人きりでいたためまた嫉妬で機嫌を悪くすることになります。芳遠は訪ねてきた趙英茂[チョ・ヨンム]によけいなことはするなと言い、自分は卑劣ではないと叱りつけます。
太祖実録２年（１３９３年）２月１５日
「国号を朝鮮に定める礼部の咨文」
明から国号を朝鮮にすることを許可されましたが、それは世子嬪柳氏と内侍李萬の事件より前のことでした。
太祖実録２年（１３９３年）１２月１１日
「河崙の上言通りに鶏龍山の新都建設を中止し、遷都する場所を再び物色させる」
ドラマではまだ中止するところまで行っていませんが・・・。
太祖実録６年（１３９７年）９月２７日
「沈氏を王世子の賢嬪にし、冊文と印状を下賜する」
ドラマでは柳氏と李萬の事件のあとすぐのように描かれましたが、実際は４年後だったようです。
芳遠[バンウォン]が太祖に世子を廃するよう迫ると、太祖はお前が仕組んだのだろうと怒り、二度と来るなと芳遠を追い出してしまいます。そして、太祖は二度とこの話は持ち出すなと臣下たちにも命じて事件を封印しました。鄭道伝[チョン・ドジョン]は世子の傷を癒すためにも新しい世子妃を迎えるよう中殿康氏[カンシ]に進言し、仲間の沈孝生[シム・ヒョセン]の娘を勧めます。明から新国号は朝鮮でよいとの許可が来て、太祖はあとは遷都すればよいと河崙[ハ・リュン]を呼びます。しかし、河崙は先に芳遠を訪ね、新都は芳遠の都になると伝えるのでした。新世子妃が迎えられました。その祝の席に出た閔氏[ミンシ]はわざと事件の話を持ち出して中殿康氏に嫌がらせをします。けれども、閔氏が家に帰ると芳遠がトクシルと二人きりでいたためまた嫉妬で機嫌を悪くすることになります。芳遠は訪ねてきた趙英茂[チョ・ヨンム]によけいなことはするなと言い、自分は卑劣ではないと叱りつけます。
太祖実録２年（１３９３年）２月１５日
「国号を朝鮮に定める礼部の咨文」
明から国号を朝鮮にすることを許可されましたが、それは世子嬪柳氏と内侍李萬の事件より前のことでした。
太祖実録２年（１３９３年）１２月１１日
「河崙の上言通りに鶏龍山の新都建設を中止し、遷都する場所を再び物色させる」
ドラマではまだ中止するところまで行っていませんが・・・。
太祖実録６年（１３９７年）９月２７日
「沈氏を王世子の賢嬪にし、冊文と印状を下賜する」
ドラマでは柳氏と李萬の事件のあとすぐのように描かれましたが、実際は４年後だったようです。
■第２２話「鄭道伝[チョン・ドジョン]、実権掌握」
芳遠[バンウォン]は朴苞[パク・ポ]に誘われて狩りに行き、そこで李天祐[イ・チョヌ]、李茂[イ・ム]、趙温[チョ・オン]などと懇意になります。�羚醂�[ペ・グンニョム]が亡くなり、鄭道伝は一歩下がってその後釜に趙浚[チョ・ジュン]を推薦します。そんな鄭道伝に太祖は三司と三軍を任せることにしました。それを知って芳遠は怒りますが、河崙[ハ・リュン]は時期を待つよう助言します。芳遠の側近の趙英茂[チョ・ヨンム]も地方に飛ばされる人事が出されますが、芳遠はそれに従わせます。一方、閔氏[ミンシ]は芳遠を慰めるようトクシルに命じていました。鶏龍山が新都に適さないことがわかり、太祖は河崙の勧めに従って母岳を見に行くことにします。世子は亡き妃を忍んで、勉学をさぼり酒に溺れていました。世子が酔いつぶれたところに中殿康氏[カンシ]がやってきます。
▲第２２話登場人物
李天祐[イ・チョヌ]（キム・オンマン）＜？〜１４１７＞
義興三軍府／李芳遠の従兄弟
李茂[イ・ム]（ハン・ジョングク）＜？〜１４０９＞
義興三軍府
趙温[チョ・オン]（クォン・オヒョン）＜１３４７〜１４１７＞
義興三軍府
沈徳符[シム・ドクプ]（ユン・ソゴ）＜１３２８〜１４０１＞
権仲和[クォン・ジュンファ]の部下／後に新都宮造成都監
李天祐、李茂、趙温は後の第１次王子の乱で芳遠の側に立つ人々です。
太祖実録１年（１３９２年）１１月２６日
「門下左侍中星山伯�羚醂�が卒する」
�羚醂�が亡くなりました。享年６８才。世子妃の事件より半年以上も前のことだったのですね＾＾； 朝鮮建国に功労があり最も高い地位についた人でした。ただ、学識はなく、政治の実際は趙浚や鄭道伝が見ていたようです。
太祖実録１年（１３９２年）１２月１３日
「趙浚などに官職を与える」
�羚醂�の後任で趙浚が門下左侍中になりました。鄭道伝は門下侍郎賛成事のままでした。
太祖実録３年（１３９４年）２月１８日
「趙浚、権仲和に風水に関する秘書を持って母岳の遷都地を調べさせる」
太祖実録３年（１３９４年）３月３日
「左侍中趙浚を五道都�粟�使、判三司事鄭道伝を三道都�粟�使に任命する」
これが鄭道伝に三司と三軍を任せたという意味なのでしょうか。
太祖実録３年（１３９４年）３月２７日
「南�襦ζ邵漾�趙琳・鄭�亜Σ�崙などに官職を与え、朴ウィを罷免する」
この中で趙英茂が江界に飛ばされています。
太祖実録３年（１３９４年）８月８日
「王が直接遷都する母岳の地を見て回る」
芳遠[バンウォン]は朴苞[パク・ポ]に誘われて狩りに行き、そこで李天祐[イ・チョヌ]、李茂[イ・ム]、趙温[チョ・オン]などと懇意になります。�羚醂�[ペ・グンニョム]が亡くなり、鄭道伝は一歩下がってその後釜に趙浚[チョ・ジュン]を推薦します。そんな鄭道伝に太祖は三司と三軍を任せることにしました。それを知って芳遠は怒りますが、河崙[ハ・リュン]は時期を待つよう助言します。芳遠の側近の趙英茂[チョ・ヨンム]も地方に飛ばされる人事が出されますが、芳遠はそれに従わせます。一方、閔氏[ミンシ]は芳遠を慰めるようトクシルに命じていました。鶏龍山が新都に適さないことがわかり、太祖は河崙の勧めに従って母岳を見に行くことにします。世子は亡き妃を忍んで、勉学をさぼり酒に溺れていました。世子が酔いつぶれたところに中殿康氏[カンシ]がやってきます。
▲第２２話登場人物
李天祐[イ・チョヌ]（キム・オンマン）＜？〜１４１７＞
義興三軍府／李芳遠の従兄弟
李茂[イ・ム]（ハン・ジョングク）＜？〜１４０９＞
義興三軍府
趙温[チョ・オン]（クォン・オヒョン）＜１３４７〜１４１７＞
義興三軍府
沈徳符[シム・ドクプ]（ユン・ソゴ）＜１３２８〜１４０１＞
権仲和[クォン・ジュンファ]の部下／後に新都宮造成都監
李天祐、李茂、趙温は後の第１次王子の乱で芳遠の側に立つ人々です。
太祖実録１年（１３９２年）１１月２６日
「門下左侍中星山伯�羚醂�が卒する」
�羚醂�が亡くなりました。享年６８才。世子妃の事件より半年以上も前のことだったのですね＾＾； 朝鮮建国に功労があり最も高い地位についた人でした。ただ、学識はなく、政治の実際は趙浚や鄭道伝が見ていたようです。
太祖実録１年（１３９２年）１２月１３日
「趙浚などに官職を与える」
�羚醂�の後任で趙浚が門下左侍中になりました。鄭道伝は門下侍郎賛成事のままでした。
太祖実録３年（１３９４年）２月１８日
「趙浚、権仲和に風水に関する秘書を持って母岳の遷都地を調べさせる」
太祖実録３年（１３９４年）３月３日
「左侍中趙浚を五道都�粟�使、判三司事鄭道伝を三道都�粟�使に任命する」
これが鄭道伝に三司と三軍を任せたという意味なのでしょうか。
太祖実録３年（１３９４年）３月２７日
「南�襦ζ邵漾�趙琳・鄭�亜Σ�崙などに官職を与え、朴ウィを罷免する」
この中で趙英茂が江界に飛ばされています。
太祖実録３年（１３９４年）８月８日
「王が直接遷都する母岳の地を見て回る」
■第２３話「太祖、倒れる」
中殿康氏[カンシ]は酔った世子に困り、何か手を打たねばと考えます。母岳を見た太祖は、反対論も多いので無学大師[ムハクテーサ]や鄭道伝[チョン・ドジョン]の勧めもあって漢陽を新都に決めました。鄭道伝は官僚中心の統治方式をまとめ始めます。それに感づいた河崙[ハ・リュン]は鄭道伝の準備が整う前に始末せねばと、芳遠[バンウォン]に狩りを装って兵士を集めるよう勧めます。芳遠は執事のチョン・マルスェに兵士たちの管理を命じます。新都の建設が始まったころ太祖が倒れてしまいました。原因はストレスで、薬より休養が必要と診断されます。中殿康氏はワン氏の悪鬼のせいだというムーダンの占いを聞いて、ワン氏一族の位牌を川に流し、宮中でお祓いを始めます。これに台諌たちが抗議すると中殿康氏は追い払いますが、流した位牌がひとりでに戻ってきたり、ワン氏が謀反を謀っているとの噂が聞こえてきたり、不吉なことが続きます。
太祖実録３年（１３９４年）８月１３日
「王師自超と臣下たちの意見を聞き、漢陽を都に定める。積城広実院が良いとの意見も出る」
このときに漢陽を新都に決めたようですが、まだ別の意見も出たようです。
太祖実録３年（１３９４年）１１月２５日
「百官に母岳遷都を議論させる。みなが狭いと言うので止める」
太祖実録３年（１３９４年）１２月３日
「王都工事の開始に先立ち皇天后土と山天の神に告げた告由文」
この後に工事が始まったようです。
ＢＳ日テレの『龍の涙』サイトで、以前はあった＜全２７話＞という表示がいつのまにか消えてしまいました。ひょっとして、全１５９話を放映するのでしょうか？ あるいは、どこまで放映するか決めかねて、とりあえず表示を消しただけなのでしょうか？
中殿康氏[カンシ]は酔った世子に困り、何か手を打たねばと考えます。母岳を見た太祖は、反対論も多いので無学大師[ムハクテーサ]や鄭道伝[チョン・ドジョン]の勧めもあって漢陽を新都に決めました。鄭道伝は官僚中心の統治方式をまとめ始めます。それに感づいた河崙[ハ・リュン]は鄭道伝の準備が整う前に始末せねばと、芳遠[バンウォン]に狩りを装って兵士を集めるよう勧めます。芳遠は執事のチョン・マルスェに兵士たちの管理を命じます。新都の建設が始まったころ太祖が倒れてしまいました。原因はストレスで、薬より休養が必要と診断されます。中殿康氏はワン氏の悪鬼のせいだというムーダンの占いを聞いて、ワン氏一族の位牌を川に流し、宮中でお祓いを始めます。これに台諌たちが抗議すると中殿康氏は追い払いますが、流した位牌がひとりでに戻ってきたり、ワン氏が謀反を謀っているとの噂が聞こえてきたり、不吉なことが続きます。
太祖実録３年（１３９４年）８月１３日
「王師自超と臣下たちの意見を聞き、漢陽を都に定める。積城広実院が良いとの意見も出る」
このときに漢陽を新都に決めたようですが、まだ別の意見も出たようです。
太祖実録３年（１３９４年）１１月２５日
「百官に母岳遷都を議論させる。みなが狭いと言うので止める」
太祖実録３年（１３９４年）１２月３日
「王都工事の開始に先立ち皇天后土と山天の神に告げた告由文」
この後に工事が始まったようです。
ＢＳ日テレの『龍の涙』サイトで、以前はあった＜全２７話＞という表示がいつのまにか消えてしまいました。ひょっとして、全１５９話を放映するのでしょうか？ あるいは、どこまで放映するか決めかねて、とりあえず表示を消しただけなのでしょうか？
■第２４話「ワン氏謀議事件」
ワン氏が謀議を謀ったとの事件が発覚します。それは単に金可行[キム・ガヘン]や朴仲質[パク・チュンジル]などが李興茂[イ・フンム]という占い師に王の運命を占わせただけでしたが、話はおおごとになり、名前が出されただけの王和[ワン・ファ]と王琚[ワン・ゴ]も捕まります。これは太祖が病にふせっているときの出来事だけに、民心が動揺するのを重臣たちが案じたためでした。事件の首謀者として朴葳[パク・ウィ]も捕まりますが、その人材を惜しんだ太祖は彼を放免させます。一方、芳遠[バンウォン]は河崙[ハ・リュン]の勧めで、仲の悪い芳幹[バンガン]と手を結ぶことにします。また、芳遠[バンウォン]は太祖の見舞いに行こうとしますが、これは中殿康氏[カンシ]に妨害されてしまいます。芳遠は鄭道伝[チョン・ドジョン]に会いに行き、ワン氏事件があるのになぜ中殿は父に会わせないのかと怒りをぶちまけます。しかし、鄭道伝はとぼけて、結局二人はワン氏を除去することで意見を一致させました。早速、鄭道伝はワン氏除去の上書をまとめ、太祖は認めたわけではありませんが、ワン氏一族は次々に捕らえられて船に乗せられていきます。
▲第２４話登場人物
金可行[キム・ガヘン]（？）＜？〜１３９４＞
東莱県令
朴仲質[パク・チュンジル]（？）＜？〜１３９４＞
塩場官
李興茂[イ・フンム]（？）＜？〜１３９４＞
占い師
王和[ワン・ファ]（？）＜？〜１３９４＞
王氏一族の一人／南平君
王琚[ワン・ゴ]（？）＜？〜１３９４＞
王氏一族の一人／鈴平君
朴葳[パク・ウィ]（パク・コンシク）＜？〜１３９８＞
参賛門下府事
太祖実録３年（１３９４年）１月１６日
「王氏の謀議に連累した参賛門下府事朴葳を巡軍獄につなぐ」
太祖実録３年（１３９４年）３月１３日
「謀反事件に関連した王和・王琚・金可行などを斬首する」
朴仲質・李興茂も斬首され、朴葳と王ウは許されました。
太祖実録３年（１３９４年）４月１日
「三省が王氏を除去するよう請うが許さない」
太祖実録３年（１３９４年）４月１０日
「三省が残った王氏を除去する上書を上げるが許さない」
太祖はこのような上書を上げることを禁じたのに、なぜ上げてくるのかと怒って奥へ引っ込んでしまいました。
太祖実録３年（１３９４年）４月１４日
「王氏一族を除去するために官員たちを三陟、江華、巨済島に送る」
ワン氏が謀議を謀ったとの事件が発覚します。それは単に金可行[キム・ガヘン]や朴仲質[パク・チュンジル]などが李興茂[イ・フンム]という占い師に王の運命を占わせただけでしたが、話はおおごとになり、名前が出されただけの王和[ワン・ファ]と王琚[ワン・ゴ]も捕まります。これは太祖が病にふせっているときの出来事だけに、民心が動揺するのを重臣たちが案じたためでした。事件の首謀者として朴葳[パク・ウィ]も捕まりますが、その人材を惜しんだ太祖は彼を放免させます。一方、芳遠[バンウォン]は河崙[ハ・リュン]の勧めで、仲の悪い芳幹[バンガン]と手を結ぶことにします。また、芳遠[バンウォン]は太祖の見舞いに行こうとしますが、これは中殿康氏[カンシ]に妨害されてしまいます。芳遠は鄭道伝[チョン・ドジョン]に会いに行き、ワン氏事件があるのになぜ中殿は父に会わせないのかと怒りをぶちまけます。しかし、鄭道伝はとぼけて、結局二人はワン氏を除去することで意見を一致させました。早速、鄭道伝はワン氏除去の上書をまとめ、太祖は認めたわけではありませんが、ワン氏一族は次々に捕らえられて船に乗せられていきます。
▲第２４話登場人物
金可行[キム・ガヘン]（？）＜？〜１３９４＞
東莱県令
朴仲質[パク・チュンジル]（？）＜？〜１３９４＞
塩場官
李興茂[イ・フンム]（？）＜？〜１３９４＞
占い師
王和[ワン・ファ]（？）＜？〜１３９４＞
王氏一族の一人／南平君
王琚[ワン・ゴ]（？）＜？〜１３９４＞
王氏一族の一人／鈴平君
朴葳[パク・ウィ]（パク・コンシク）＜？〜１３９８＞
参賛門下府事
太祖実録３年（１３９４年）１月１６日
「王氏の謀議に連累した参賛門下府事朴葳を巡軍獄につなぐ」
太祖実録３年（１３９４年）３月１３日
「謀反事件に関連した王和・王琚・金可行などを斬首する」
朴仲質・李興茂も斬首され、朴葳と王ウは許されました。
太祖実録３年（１３９４年）４月１日
「三省が王氏を除去するよう請うが許さない」
太祖実録３年（１３９４年）４月１０日
「三省が残った王氏を除去する上書を上げるが許さない」
太祖はこのような上書を上げることを禁じたのに、なぜ上げてくるのかと怒って奥へ引っ込んでしまいました。
太祖実録３年（１３９４年）４月１４日
「王氏一族を除去するために官員たちを三陟、江華、巨済島に送る」
■第２５話「ワン氏抹殺」
ワン氏一族を乗せた船は海に沈められ、高麗最後の王だった恭譲君[コンヤングン]も息子とともに死を命じられます。ワン氏一族抹殺計画はさらに進められますが、太祖[テジョ]はワン氏の亡霊にうなされ、不吉な出来事が続きます。そんな中、太祖の見舞いに来た芳遠[バンウォン]を中殿康氏[カンシ]は追い返してしまいました。そんな中殿康氏に、鄭道伝[チョン・ドジョン]は芳遠以外の芳果[バングァ]、芳毅[バンイ]、芳幹[バンガン]兄弟を懐柔するよう勧めます。それを盗み聞きしたキム尚宮は閔氏[ミンシ]に知らせを送ります。しかし、それは提調尚宮にばれてしまい、キム尚宮は捕まってしまいました。中殿康氏が芳果たち兄弟を招待してもてなしているところに、芳遠が狩りで捕まえたばかりの鹿を背負って現れます。そして、その鹿を中殿康氏の前に放り投げて侮辱しました。怒りに震える中殿康氏に、キム尚宮が閔氏のスパイだったとの知らせが届きます。
太祖実録３年（１３９４年）４月１５日
「尹邦慶などが江華にいた王氏一族を江華渡に落として殺す」
太祖実録３年（１３９４年）４月１７日
「三陟の恭譲君に教旨を伝え、彼と二人の息子を絞殺させる」
太祖実録３年（１３９４年）４月２０日
「孫興宗などが巨済島にいた王氏一族を海に落として殺す」
太祖実録３年（１３９４年）４月２０日
「中央と地方で王氏の残った一族を探しすべて殺す」
太祖実録３年（１３９４年）４月２６日
「王氏の姓を使わせないようにする」
ワン氏一族を乗せた船は海に沈められ、高麗最後の王だった恭譲君[コンヤングン]も息子とともに死を命じられます。ワン氏一族抹殺計画はさらに進められますが、太祖[テジョ]はワン氏の亡霊にうなされ、不吉な出来事が続きます。そんな中、太祖の見舞いに来た芳遠[バンウォン]を中殿康氏[カンシ]は追い返してしまいました。そんな中殿康氏に、鄭道伝[チョン・ドジョン]は芳遠以外の芳果[バングァ]、芳毅[バンイ]、芳幹[バンガン]兄弟を懐柔するよう勧めます。それを盗み聞きしたキム尚宮は閔氏[ミンシ]に知らせを送ります。しかし、それは提調尚宮にばれてしまい、キム尚宮は捕まってしまいました。中殿康氏が芳果たち兄弟を招待してもてなしているところに、芳遠が狩りで捕まえたばかりの鹿を背負って現れます。そして、その鹿を中殿康氏の前に放り投げて侮辱しました。怒りに震える中殿康氏に、キム尚宮が閔氏のスパイだったとの知らせが届きます。
太祖実録３年（１３９４年）４月１５日
「尹邦慶などが江華にいた王氏一族を江華渡に落として殺す」
太祖実録３年（１３９４年）４月１７日
「三陟の恭譲君に教旨を伝え、彼と二人の息子を絞殺させる」
太祖実録３年（１３９４年）４月２０日
「孫興宗などが巨済島にいた王氏一族を海に落として殺す」
太祖実録３年（１３９４年）４月２０日
「中央と地方で王氏の残った一族を探しすべて殺す」
太祖実録３年（１３９４年）４月２６日
「王氏の姓を使わせないようにする」
■第２６話「芳遠[バンウォン]の危機」
キム尚宮が白状したことで芳遠[バンウォン]と閔氏[ミンシ]は窮地に追い込まれます。しかし、中殿康氏[カンシ]が告げ口しようとしても太祖[テジョ]は聞こうとしません。そこで、中殿康氏は鄭道伝[チョン・ドジョン]に相談することにします。そんな折り、明の使臣が到着し、ワン氏抹殺の件で世子の入朝を求めてきました。芳遠が私兵を育てていることを知った鄭道伝は、前世子妃の件に深入りするのは世子も傷つくし、追い詰められた芳遠が何をするかわからないから、取引をするよう中殿康氏に提案します。そして、まず芳遠側近のチョン執事を内官殺害の嫌疑で捕らえます。そしれから芳遠を呼び出すと、世子の代わりに明に行くよう促したのです。それしか選択肢はないと感じた芳遠はそれに従うことにしますが、そう簡単に死なないと誓いもするのでした。
▲第２６話登場人物
柳曼殊[ユ・マンス]（キム・ユニョン）＜？〜１３９８＞
門下侍郎賛成事
キム尚宮が白状したことで芳遠[バンウォン]と閔氏[ミンシ]は窮地に追い込まれます。しかし、中殿康氏[カンシ]が告げ口しようとしても太祖[テジョ]は聞こうとしません。そこで、中殿康氏は鄭道伝[チョン・ドジョン]に相談することにします。そんな折り、明の使臣が到着し、ワン氏抹殺の件で世子の入朝を求めてきました。芳遠が私兵を育てていることを知った鄭道伝は、前世子妃の件に深入りするのは世子も傷つくし、追い詰められた芳遠が何をするかわからないから、取引をするよう中殿康氏に提案します。そして、まず芳遠側近のチョン執事を内官殺害の嫌疑で捕らえます。そしれから芳遠を呼び出すと、世子の代わりに明に行くよう促したのです。それしか選択肢はないと感じた芳遠はそれに従うことにしますが、そう簡単に死なないと誓いもするのでした。
▲第２６話登場人物
柳曼殊[ユ・マンス]（キム・ユニョン）＜？〜１３９８＞
門下侍郎賛成事
■第２７話「芳遠[バンウォン]、明国に出発」
芳遠はしかたなく明行きを自願し、太祖はそれを喜びます。河崙[ハ・リュン]は明に行くことはむしろ世子位に近づくチャンスだと芳遠を励まし、閔氏[ミンシ]はトクシルに夜伽を命じて芳遠を慰めました。芳遠が明に旅立ってしまうと、鄭道伝[チョン・ドジョン]は重荷を下ろしたようにやりたいことをし始め、経典や兵書を太祖に提出して褒められ、逆に趙浚[チョ・ジュン]などはそれに不満を抱きます。父の閔霽[ミン・ジェ]に呼ばれた閔氏[ミンシ]は行動を慎めと叱られ、中殿康氏[カンシ]にも挨拶に行くよう諭されます。閔氏[ミンシ]は不満でしたが、渋々と餅菓子を持って中殿康氏を訪ねました。しかし、その餅菓子に毒検査をする中殿康氏に腹を立て、仕返しを誓うのでした。中殿康氏は太祖も呼んで、身内だけで食事会を催すことにします。しかし、世子が現れず、狩りに出かけたと知ると急に苦しみ出しました。
太祖実録３年（１３９４年）６月７日
「国号と王の呼称問題に関する表文を靖安君と知中枢院事趙胖が明国に持って行く」
靖安君＝芳遠です。
話は前後していますが、漢陽を新都に決める（１３９４年８月１３日）前のことでした。
芳遠はしかたなく明行きを自願し、太祖はそれを喜びます。河崙[ハ・リュン]は明に行くことはむしろ世子位に近づくチャンスだと芳遠を励まし、閔氏[ミンシ]はトクシルに夜伽を命じて芳遠を慰めました。芳遠が明に旅立ってしまうと、鄭道伝[チョン・ドジョン]は重荷を下ろしたようにやりたいことをし始め、経典や兵書を太祖に提出して褒められ、逆に趙浚[チョ・ジュン]などはそれに不満を抱きます。父の閔霽[ミン・ジェ]に呼ばれた閔氏[ミンシ]は行動を慎めと叱られ、中殿康氏[カンシ]にも挨拶に行くよう諭されます。閔氏[ミンシ]は不満でしたが、渋々と餅菓子を持って中殿康氏を訪ねました。しかし、その餅菓子に毒検査をする中殿康氏に腹を立て、仕返しを誓うのでした。中殿康氏は太祖も呼んで、身内だけで食事会を催すことにします。しかし、世子が現れず、狩りに出かけたと知ると急に苦しみ出しました。
太祖実録３年（１３９４年）６月７日
「国号と王の呼称問題に関する表文を靖安君と知中枢院事趙胖が明国に持って行く」
靖安君＝芳遠です。
話は前後していますが、漢陽を新都に決める（１３９４年８月１３日）前のことでした。
■第２８話「鄭道伝[チョン・ドジョン]の専横」
市場で売りもののあひるを射るというあきれた狩りをしていた世子は、王宮に呼び戻され太祖[テジョ]から大目玉を食らいます。人事を掌握した鄭道伝は閔氏[ミンシ]の弟たちを官職につけるなど一見公正な人事を行いますが、それは芳遠[バンウォン]の味方を監視するためでした。逆に芳遠の側近を地方に飛ばす人事も行っていたのです。鄭道伝はまた、自分で考案した陣形を叩きこむために自ら軍訓練の指揮を行います。それは明と対等に立てる軍事力を持ちたいという意思の表れでしたが、その厳しすぎる姿勢は武将たちに不満を持たせてしまいます。一方、世子は懲りずに勉強をさぼり、それを見つけた中殿康氏[カンシ]は罰を与えますが興奮して倒れてしまいました。それでも、中殿康氏はそれを太祖には内緒にします。朴苞[パク・ポ]が鄭道伝が文武を司るのは良くないとの上書を上げました。けれども、鄭道伝は余裕をかましていました。
市場で売りもののあひるを射るというあきれた狩りをしていた世子は、王宮に呼び戻され太祖[テジョ]から大目玉を食らいます。人事を掌握した鄭道伝は閔氏[ミンシ]の弟たちを官職につけるなど一見公正な人事を行いますが、それは芳遠[バンウォン]の味方を監視するためでした。逆に芳遠の側近を地方に飛ばす人事も行っていたのです。鄭道伝はまた、自分で考案した陣形を叩きこむために自ら軍訓練の指揮を行います。それは明と対等に立てる軍事力を持ちたいという意思の表れでしたが、その厳しすぎる姿勢は武将たちに不満を持たせてしまいます。一方、世子は懲りずに勉強をさぼり、それを見つけた中殿康氏[カンシ]は罰を与えますが興奮して倒れてしまいました。それでも、中殿康氏はそれを太祖には内緒にします。朴苞[パク・ポ]が鄭道伝が文武を司るのは良くないとの上書を上げました。けれども、鄭道伝は余裕をかましていました。
■第２９話「権近[クォン・グン]抱き込み作戦」
鄭道伝[チョン・ドジョン]弾劾上書に怒った太祖[テジョ]は朴苞[パク・ポ]を捕らえさせます。しかし、鄭道伝はむしろ赦免を願って朴苞を釈放させました。その上で朴苞に会うと、芳遠[バンウォン]側の者だと知っているし芳遠が私兵を集めていることも知っていると伝え、私兵は取り上げると脅すのでした。その話を聞いていらだつ閔氏[ミンシ]に、河崙[ハ・リュン]は朝廷上層部にも鄭道伝への反感は強いとし、まず権近を味方につけるため姻戚関係になるよう進言します。一方、明の皇帝に謁見した芳遠は皇帝に気に入られたようです。そして、わざと皇帝に警戒させるように朝鮮の最高実力者は鄭道伝だと伝えます。漢陽建設はほとんど完成し遷都が近づいてきましたが、中殿康氏[カンシ]の調子はよくありません。にもかかわらず、懲りない世子はまたこっそり外出し妓房通いなどをしているのでした。一方、閔氏は養女をもらい、権近の息子との縁談を進めます。父の閔霽[ミン・ジェ]は娘の策に反対しますが、閔氏はすでに権近の了解まで取り付けていたのです。
▲第２９話登場人物
洪武帝（？）＜１３２８〜１３９８＞
明の初代皇帝／朱元璋
アジ（？）＜？〜？＞
芳遠の養女
鄭道伝[チョン・ドジョン]弾劾上書に怒った太祖[テジョ]は朴苞[パク・ポ]を捕らえさせます。しかし、鄭道伝はむしろ赦免を願って朴苞を釈放させました。その上で朴苞に会うと、芳遠[バンウォン]側の者だと知っているし芳遠が私兵を集めていることも知っていると伝え、私兵は取り上げると脅すのでした。その話を聞いていらだつ閔氏[ミンシ]に、河崙[ハ・リュン]は朝廷上層部にも鄭道伝への反感は強いとし、まず権近を味方につけるため姻戚関係になるよう進言します。一方、明の皇帝に謁見した芳遠は皇帝に気に入られたようです。そして、わざと皇帝に警戒させるように朝鮮の最高実力者は鄭道伝だと伝えます。漢陽建設はほとんど完成し遷都が近づいてきましたが、中殿康氏[カンシ]の調子はよくありません。にもかかわらず、懲りない世子はまたこっそり外出し妓房通いなどをしているのでした。一方、閔氏は養女をもらい、権近の息子との縁談を進めます。父の閔霽[ミン・ジェ]は娘の策に反対しますが、閔氏はすでに権近の了解まで取り付けていたのです。
▲第２９話登場人物
洪武帝（？）＜１３２８〜１３９８＞
明の初代皇帝／朱元璋
アジ（？）＜？〜？＞
芳遠の養女
■第３０話「漢陽[ハニャン]遷都」
１３９４年１０月、漢陽に遷都しました。鄭道伝[チョン・ドジョン]は新宮殿の名前を景福宮と名付けるなど、ここでも主役を演じます。芳遠[バンウォン]の家も漢陽に引っ越しますが、そこは宮殿に近く、中殿康氏[カンシ]が監視していると感じた閔氏[ミンシ]は不快です。そんな芳遠の家に姿を消していたキム尚宮が逃げてきました。閔氏は追い出そうとしますが、トクシルが面倒を見ます。そんなトクシルにつわりの兆候が始まります。太祖は宴会を開き、そこでも鄭道伝を立てます。そんな折りに使臣の任務を終えた芳遠が帰国の途につきました。中殿康氏が開いた宴会で閔氏は芳遠の帰京を伝え、中殿康氏はショックを受けます。太祖は鄭道伝に空しさを語り、墓を探すから世子の補佐を頼むと伝えます。帰京した芳遠は太祖に世子冊封成功を報告します。そのころ、中殿康氏は大事な話があると鄭道伝を呼び寄せていました。
太祖実録３年（１３９４年）１０月２５日
「漢陽に都を移す」
太祖実録３年（１３９４年）１０月２８日
「昔の漢陽府の客舎を離宮とする」
新しい都に到着し、昔の漢陽府の客舎を離宮とした。
太祖実録３年（１３９４年）１１月１９日
「太宗が明国皇帝の優待を受けて戻ってくる」
１３９４年１０月、漢陽に遷都しました。鄭道伝[チョン・ドジョン]は新宮殿の名前を景福宮と名付けるなど、ここでも主役を演じます。芳遠[バンウォン]の家も漢陽に引っ越しますが、そこは宮殿に近く、中殿康氏[カンシ]が監視していると感じた閔氏[ミンシ]は不快です。そんな芳遠の家に姿を消していたキム尚宮が逃げてきました。閔氏は追い出そうとしますが、トクシルが面倒を見ます。そんなトクシルにつわりの兆候が始まります。太祖は宴会を開き、そこでも鄭道伝を立てます。そんな折りに使臣の任務を終えた芳遠が帰国の途につきました。中殿康氏が開いた宴会で閔氏は芳遠の帰京を伝え、中殿康氏はショックを受けます。太祖は鄭道伝に空しさを語り、墓を探すから世子の補佐を頼むと伝えます。帰京した芳遠は太祖に世子冊封成功を報告します。そのころ、中殿康氏は大事な話があると鄭道伝を呼び寄せていました。
太祖実録３年（１３９４年）１０月２５日
「漢陽に都を移す」
太祖実録３年（１３９４年）１０月２８日
「昔の漢陽府の客舎を離宮とする」
新しい都に到着し、昔の漢陽府の客舎を離宮とした。
太祖実録３年（１３９４年）１１月１９日
「太宗が明国皇帝の優待を受けて戻ってくる」
■第３１話「私兵廃止」
中殿康氏[カンシ]は芳遠[バンウォン]を始末してほしいと鄭道伝[チョン・ドジョン]に頼みますが、鄭道伝はそこまでは必要ないと考えます。芳遠をねぎらう宴会が開かれ、芳遠は出席した世子に不遜な態度を見せます。トクシルの妊娠を知ったキム尚宮は閔氏[ミンシ]に知られないようにと注意します。鄭道伝は太祖に私兵廃止と大君たちを地方に送ることを提案し了解を得ました。この件は朝廷でも議論になり、大君たちを地方に送ることは保留になりますが、私兵廃止は実施の方向になります。そして、芳遠が権近[クォン・グン]と両家の縁談を進めているときに禁軍がやってきて私兵解体を命じました。芳遠は苦渋の決断でそれを了解しますが・・・。
▲第３１話登場人物
鄭��[チョン・チョン]（ホ・ヒョノ）＜１３５８〜１３９７＞
政堂文学／高麗史編纂者の一人
李居易[イ・ゴイ]（カン・ジェイル）＜１３４８〜１４１２＞
門下府参知事／後に領議政にまでなる
成石璘[ソン・ソンニン]（アン・ヒョンシク）＜１３３８〜１４２３＞
漢城府判事／後に領議政にまでなる
�渉梗�[ソル・ジャンス]（イ・シンジェ）＜１３４１〜１３９９＞
？（当時は無官だったとされる）
中殿康氏[カンシ]は芳遠[バンウォン]を始末してほしいと鄭道伝[チョン・ドジョン]に頼みますが、鄭道伝はそこまでは必要ないと考えます。芳遠をねぎらう宴会が開かれ、芳遠は出席した世子に不遜な態度を見せます。トクシルの妊娠を知ったキム尚宮は閔氏[ミンシ]に知られないようにと注意します。鄭道伝は太祖に私兵廃止と大君たちを地方に送ることを提案し了解を得ました。この件は朝廷でも議論になり、大君たちを地方に送ることは保留になりますが、私兵廃止は実施の方向になります。そして、芳遠が権近[クォン・グン]と両家の縁談を進めているときに禁軍がやってきて私兵解体を命じました。芳遠は苦渋の決断でそれを了解しますが・・・。
▲第３１話登場人物
鄭��[チョン・チョン]（ホ・ヒョノ）＜１３５８〜１３９７＞
政堂文学／高麗史編纂者の一人
李居易[イ・ゴイ]（カン・ジェイル）＜１３４８〜１４１２＞
門下府参知事／後に領議政にまでなる
成石璘[ソン・ソンニン]（アン・ヒョンシク）＜１３３８〜１４２３＞
漢城府判事／後に領議政にまでなる
�渉梗�[ソル・ジャンス]（イ・シンジェ）＜１３４１〜１３９９＞
？（当時は無官だったとされる）
■第３２話「トクシル妊娠発覚」
芳遠[バンウォン]は鄭道伝[チョン・ドジョン]に私兵解体についてクレームをつけに行きます。そして、チョン氏の国にしたいのかと迫りますが、国は民のものだと答える鄭道伝に屈してしまいます。閔氏[ミンシ]はしかたなく私兵を引き渡しますが、またいつか会うことになると言って彼らを厚遇することを忘れませんでした。鄭道伝は国印を寄こせとする表箋文を明に送ります。一方、世子は食事を取らずに引きこもり、また中殿康氏[カンシ]を困らせていました。私兵の解体は徐々に重臣や王族たちの不満を増幅させていきます。そんな中、トクシルの妊娠を知った閔氏は子供を始末するよう強要し、トクシルの反抗に遭います。
太祖実録４年（１３９５年）１１月１１日
「明に国王の誥命と朝鮮国の印章を下賜するよう請う文」
これを持って鄭��[チョン・チョン]が明に向かいました。
芳遠[バンウォン]は鄭道伝[チョン・ドジョン]に私兵解体についてクレームをつけに行きます。そして、チョン氏の国にしたいのかと迫りますが、国は民のものだと答える鄭道伝に屈してしまいます。閔氏[ミンシ]はしかたなく私兵を引き渡しますが、またいつか会うことになると言って彼らを厚遇することを忘れませんでした。鄭道伝は国印を寄こせとする表箋文を明に送ります。一方、世子は食事を取らずに引きこもり、また中殿康氏[カンシ]を困らせていました。私兵の解体は徐々に重臣や王族たちの不満を増幅させていきます。そんな中、トクシルの妊娠を知った閔氏は子供を始末するよう強要し、トクシルの反抗に遭います。
太祖実録４年（１３９５年）１１月１１日
「明に国王の誥命と朝鮮国の印章を下賜するよう請う文」
これを持って鄭��[チョン・チョン]が明に向かいました。
■第３３話「李叔蕃[イ・スクポン]、科挙に及第」
トクシルの強情な抵抗に閔氏[ミンシ]はいったん子供の始末をやめますが諦めてはいませんでした。トゥン・ドゥランが私兵解体は早急すぎると進言し、太祖も鄭道伝[チョン・ドジョン]に解体には時間をかけるよう伝えます。そんな中、中殿康氏[カンシ]の病状は悪化していきます。科挙が行われ、及第者の中に李叔蕃[イ・スクポン]という変わり種がいました。その李叔蕃の力量に目をつけた鄭道伝[チョン・ドジョン]は彼に声をかけます。一方、芳遠[バンウォン]も李叔蕃の話を聞いて、心にとめます。閔氏は実家から侍女のポクソプを呼び寄せ、トクシルを監視させます。トクシルはキム尚宮の助言で芳遠に会いに行きますが、そこを閔氏に見つかってしまいました。
▲第３３話登場人物
李ジョ／李薆[イ・エ]（ソン・ホソプ）＜１３６３〜１４１４＞
李居易[イ・ゴイ]の長男／太祖の長女慶慎公主の夫
李叔蕃[イ・スクポン]（ソン・ドンヒョク）＜１３７３〜１４４０＞
科挙及第者
（ソン・ドンヒョクは１９９７年のＫＢＳ演技大賞で助演演技賞を獲得）
ポクソプ（？）
閔氏[ミンシ]の侍女
トクシルの強情な抵抗に閔氏[ミンシ]はいったん子供の始末をやめますが諦めてはいませんでした。トゥン・ドゥランが私兵解体は早急すぎると進言し、太祖も鄭道伝[チョン・ドジョン]に解体には時間をかけるよう伝えます。そんな中、中殿康氏[カンシ]の病状は悪化していきます。科挙が行われ、及第者の中に李叔蕃[イ・スクポン]という変わり種がいました。その李叔蕃の力量に目をつけた鄭道伝[チョン・ドジョン]は彼に声をかけます。一方、芳遠[バンウォン]も李叔蕃の話を聞いて、心にとめます。閔氏は実家から侍女のポクソプを呼び寄せ、トクシルを監視させます。トクシルはキム尚宮の助言で芳遠に会いに行きますが、そこを閔氏に見つかってしまいました。
▲第３３話登場人物
李ジョ／李薆[イ・エ]（ソン・ホソプ）＜１３６３〜１４１４＞
李居易[イ・ゴイ]の長男／太祖の長女慶慎公主の夫
李叔蕃[イ・スクポン]（ソン・ドンヒョク）＜１３７３〜１４４０＞
科挙及第者
（ソン・ドンヒョクは１９９７年のＫＢＳ演技大賞で助演演技賞を獲得）
ポクソプ（？）
閔氏[ミンシ]の侍女
■第３４話「明からの鄭道伝[チョン・ドジョン]召喚問題」
トクシルは芳遠[バンウォン]に子供ができたと告白し芳遠は喜びますが、閔氏[ミンシ]は怒り不安になります。私兵解体が事実上中断され鄭道伝は不快になり、表箋文の件で鄭道伝を釈明に寄こせとの明からの使臣の命令がさらに追い討ちをかけます。中殿康氏[カンシ]がそれにショックを受けると、太祖は鄭道伝を明に送らないとの決心を示して中殿康氏を慰めました。一方、芳遠は河崙[ハ・リュン]に勧められて狩りの途中で李叔蕃[イ・スクポン]に会いますが、李叔蕃は山賊みたいな部下が多すぎると言って芳遠を挑発します。
▲第３４話登場人物
明の使臣（パク・サンジョ）
太祖実録５年（１３９６年）６月１１日
「中国使臣牛牛などが来る。表文を作った鄭道伝を送れという礼部の咨文」
皇帝ではなく、明の礼部が鄭道伝を送れと言ってきたようです。
トクシルは芳遠[バンウォン]に子供ができたと告白し芳遠は喜びますが、閔氏[ミンシ]は怒り不安になります。私兵解体が事実上中断され鄭道伝は不快になり、表箋文の件で鄭道伝を釈明に寄こせとの明からの使臣の命令がさらに追い討ちをかけます。中殿康氏[カンシ]がそれにショックを受けると、太祖は鄭道伝を明に送らないとの決心を示して中殿康氏を慰めました。一方、芳遠は河崙[ハ・リュン]に勧められて狩りの途中で李叔蕃[イ・スクポン]に会いますが、李叔蕃は山賊みたいな部下が多すぎると言って芳遠を挑発します。
▲第３４話登場人物
明の使臣（パク・サンジョ）
太祖実録５年（１３９６年）６月１１日
「中国使臣牛牛などが来る。表文を作った鄭道伝を送れという礼部の咨文」
皇帝ではなく、明の礼部が鄭道伝を送れと言ってきたようです。
■第３５話「大規模軍事訓練で使臣を脅す鄭道伝[チョン・ドジョン]」
芳遠[バンウォン]は李叔蕃[イ・スクポン]をマンスェと戦わせて李叔蕃が勝ったため宴会に招きます。しかし、そこでも李叔蕃は芳遠を試すような無礼なことを言うので、結局追い出してしまいました。芳遠と河崙[ハ・リュン]に接待された明の使臣は、皇帝が芳遠を助けるために鄭道伝[チョン・ドジョン]を召喚しようとしていると告げます。しかし、芳遠はそれを遠慮することにしました。鄭道伝は大規模な軍事訓練を行い、それに明の使臣を招きます。戦う姿勢を見せたのです。使臣はそれに怖れをなしたわけではありませんが、太祖の申し入れも受けて、鄭道伝ではなく表箋文の作成者だけを連れて帰国しました。太祖は中殿康氏[カンシ]の病が重いのを知り、回復祈祷のための法会を開くことにします。これに咸傅霖[ハム・ブリム]など台諌たちは反対しようとしますが、李叔蕃は従わず、鄭道伝は圧力をかけます。そして、太祖は無学大師に法会を頼みました。
▲第３５話登場人物
咸傅霖[ハム・ブリム]（キム・ボングン）＜１３６０〜１４１０＞
大司憲
太祖実録５年（１３９６年）７月１９日
「表文と箋文を作った権近・鄭擢などを南京に送り始末を奏上した文」
結局、始末書で済ませて鄭道伝は送りませんでした。
芳遠[バンウォン]は李叔蕃[イ・スクポン]をマンスェと戦わせて李叔蕃が勝ったため宴会に招きます。しかし、そこでも李叔蕃は芳遠を試すような無礼なことを言うので、結局追い出してしまいました。芳遠と河崙[ハ・リュン]に接待された明の使臣は、皇帝が芳遠を助けるために鄭道伝[チョン・ドジョン]を召喚しようとしていると告げます。しかし、芳遠はそれを遠慮することにしました。鄭道伝は大規模な軍事訓練を行い、それに明の使臣を招きます。戦う姿勢を見せたのです。使臣はそれに怖れをなしたわけではありませんが、太祖の申し入れも受けて、鄭道伝ではなく表箋文の作成者だけを連れて帰国しました。太祖は中殿康氏[カンシ]の病が重いのを知り、回復祈祷のための法会を開くことにします。これに咸傅霖[ハム・ブリム]など台諌たちは反対しようとしますが、李叔蕃は従わず、鄭道伝は圧力をかけます。そして、太祖は無学大師に法会を頼みました。
▲第３５話登場人物
咸傅霖[ハム・ブリム]（キム・ボングン）＜１３６０〜１４１０＞
大司憲
太祖実録５年（１３９６年）７月１９日
「表文と箋文を作った権近・鄭擢などを南京に送り始末を奏上した文」
結局、始末書で済ませて鄭道伝は送りませんでした。
■第３６話「トクシル、男子を出産」
太祖は中殿康氏[カンシ]の病回復祈祷のための法会を開きました。中殿康氏の病が重いのを知った閔氏[ミンシ]は、自業自得で罰が当たったと言いたい放題です。さらに世子用のおもちゃを中殿康氏に贈り、それが世子をあざ笑っていると知った中殿康氏の病を重くさせます。確かに世子は母の見舞いにも行かず、酒に酔いしれて太祖を怒らせるのでした。李叔蕃[イ・スクポン]は鄭道伝[チョン・ドジョン]を訪ね、遼東を討つのかと単刀直入に聞き、もしそうなら芳遠[バンウォン]に協力を求めるか、さもなければ消すよう意見します。そう言いながら李叔蕃はどちらにつくべきか考えるのでした。太祖は台諫たちの反対を押し切って、中殿康氏の療養のため寺に行きます。一方、トクシルが男子を出産して閔氏にショックを与えていました。鄭道伝は軍事訓練を行うとし、大君たちにも参加するよう命令します。それを知った芳遠は、鄭道伝が戻れない道に入ったとほくそ笑みます。
太祖実録５年（１３９６年）７月１日
「顯妃の病のため僧５０名を内殿に集め仏に祈る」
太祖は中殿康氏[カンシ]の病回復祈祷のための法会を開きました。中殿康氏の病が重いのを知った閔氏[ミンシ]は、自業自得で罰が当たったと言いたい放題です。さらに世子用のおもちゃを中殿康氏に贈り、それが世子をあざ笑っていると知った中殿康氏の病を重くさせます。確かに世子は母の見舞いにも行かず、酒に酔いしれて太祖を怒らせるのでした。李叔蕃[イ・スクポン]は鄭道伝[チョン・ドジョン]を訪ね、遼東を討つのかと単刀直入に聞き、もしそうなら芳遠[バンウォン]に協力を求めるか、さもなければ消すよう意見します。そう言いながら李叔蕃はどちらにつくべきか考えるのでした。太祖は台諫たちの反対を押し切って、中殿康氏の療養のため寺に行きます。一方、トクシルが男子を出産して閔氏にショックを与えていました。鄭道伝は軍事訓練を行うとし、大君たちにも参加するよう命令します。それを知った芳遠は、鄭道伝が戻れない道に入ったとほくそ笑みます。
太祖実録５年（１３９６年）７月１日
「顯妃の病のため僧５０名を内殿に集め仏に祈る」
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