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ツイッター俳句(twitter-haiku)コミュのツイッター俳句集41(準備中)

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これより前は ツイッター俳句集 40 【9751〜10000】
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=4880156&id=98504141

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   [ツイッター俳句 2021秋〜2022夏] p1 (コメント1〜50) 2021.9.22
   https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=4880156&page=1&id=90074296

中秋の月とたわむる小犬かな  翠硯

名月やかの世の夜を照らしをり  未沙

名月や嬉しきことのあまたなる  富井

名月や瑕疵の欠片もなかるべし  京子

名月の満つれば欠くる夜の来たる  渉

屈むれば芒の空の青さかな  富井

風の意に一様に沿う芒原  渉

芒原風に吹かるるスカーフや  京子

風止めば緩み広がる芒原  未沙

並び見る薄れるまでを秋の虹  ふうこ

旅心満たせぬままに秋の虹  富井

秋の虹消えたる跡に眼を凝らす  渉

秋の虹賞味期間は分単位  未沙

歩を止めて仰ぐ一瞬秋の虹  京子

柿紅葉味も香りもなかりけり  富井

風吹けば急に落ちだす柿紅葉  京子

あかんべえしているごとき柿紅葉  渉

葉脈の生き生きとして柿紅葉  未沙

紅濃きを撮して戻す幹根元  ふうこ

柿紅葉表と裏を見つくしぬ  富井

柿紅葉しばし手にしてそっと置く  未沙

兄嫁の目尻も下がるポポーの実  翠硯

故郷が宅配で来るポポーの実  渉

ポポーの実心待ちする吾であり  未沙

美味にして店では売らぬポポーの実  渉

疫魔への護りは堅固椿の実  富井

艶めきて葉の陰にあり椿の実  京子

台風が生まれかかつて椿の実  未沙

気構えは剛健なれや椿の実  渉

柿紅葉落ちて大小ありにけり  富井

柿紅葉落ちたる庭を彩りぬ  京子

柿紅葉庭飛び石にうらがへる  富井

中秋の風にゆられて明日の街  翠硯

靴音を硬く響かせ秋の風  京子

階段を上り切つたる秋の風  渉

それ以来顔見せぬ人秋の風  富井

独り居に宙より来たる秋の風  未沙

橋2つ歩いて越えて秋夕焼  ふうこ

古里の道は曲線秋夕焼  富井

秋夕焼みちのり遠き高速路  渉

少年のトランペットや秋夕焼  渉

秋夕焼乳母車の嬰眼をつむり  京子

秋夕焼告ぐることの何もなく  未沙


   [ツイッター俳句 2021秋〜2022夏] p2 (コメント51〜100) 2021.9.28
   https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=4880156&page=2&id=90074296

照り合ひぬ波と雲との秋夕焼  富井

秋夕焼帰路急ぐ人皆無口  未沙

地下を出て秋夕焼に照らされぬ  京子

西部劇始まりそうな秋夕焼  渉

古里やS字の道の秋夕焼  富井

戴いて調べる食べ方秋麗  ふうこ

秋うららぼんやりと見る万歩計  富井

コーヒーの豆曳く音や秋うらら  未沙

留守電に知らせがひとつ秋うらら  京子

秋うらら飛ばしてみせるシャボン玉  渉

庭に居て日を浴ぶ老いの秋うらら  富井

秋うらら旋回したる練習機  渉

窓ガラスきゅきゅっと拭いて秋うらら  京子

秋うらら重ねて縛る古新聞  未沙

秋風に揺れる庭木々玻璃戸越し  ふうこ

厳格の子規の横顔秋の風  富井

独り居る少女は無口秋の風  未沙

秋風や自画像に闇を描きし女かな  京子

回廊を行きつ戻りつ秋の風  渉

秋風や鏡の中の白眉かな  富井

大判と小判散らして落葉道  富井

落葉踏み行き交ふ人へ道譲る  京子

落葉道殊に楓の目立ちけり  未沙

誰も来ぬ道を埋める落葉かな  渉

柔らかな光に誘う小春月ふる里の母夢うつつ  翠硯

愛猫の尾っぽも跳ねる小春月  翠硯

雨雲レーダー見て歩く長月の果て  ふうこ

小春日や歩幅の広き女かな  未沙

野良猫が庭に来ている小春の日  京子

切株に老ひが休らふ小春かな  富井

小春日やボジョレー騒ぎ中くらい  渉

台風の逸れてぽかんと昼下がり  未沙

台風が逸れる気配の風見鶏  京子

台風の来るてふ朝の玉露かな  富井

台風の外れし午後の蕎麦を打つ  渉

硬きまま熟してをりぬ椿の実  富井

椿の実拾いていろいろ思ふこと  京子

坂道を転がり来たる椿の実  未沙

刻印を撥ねるがごとき椿の実  渉

善き人にあまねく青し秋の空  富井

まろやかな心であれば天高し  京子

高層の窓何もなく秋の空  京子

天高し電線はみな横に這う  渉

電線と雲が在りても秋の空  未沙

容赦なき白石の攻め椿の実  ふうこ

他人事(ひとごと)のシリアスドラマ秋の夜  富井

秋の夜理系思考に酒注ぐ  京子

眠るには覚悟のつかぬ秋の夜  富井

秋の夜のメルロー二杯もの思ふ  未沙

秋の夜の電波時計の動き見る  渉


   [ツイッター俳句 2021秋〜2022夏] p3 (コメント101〜150) 2021.10.3
   https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=4880156&page=3&id=90074296

里山のゆれる稲穂に囲まれて淡く輝く黒髪ぬらす  翠硯

輝ける夕日の波の稲穂かな  未沙

黄昏れの帰路を歩めば稲穂風  京子

終点を降りて稲穂の香りかな  富井

夕闇に寄せ来る稲穂の波の音  渉

深呼吸苅田の香りの風爽か  ふうこ

大苅田歩き廻りて探しもの  未沙

近道す藁の匂ひの刈田経  京子

山風を通す盆地の刈田かな  富井

円盤をあれこれ飛ばす新苅田  渉

見送られ走って行けば稲穂道  富井

身に入むや無職十年てふ月日  富井

身に入むや我が青春の日記読む  渉

身に入むや女独りで研ぐ包丁  未沙

陽月の光にゆれる夢の時  翠硯

身に入むや「車輪の下」の修道院  富井

老人の吹くハーモニカ身に入むや  京子

泥棒を取り押さえたる夢の秋  未沙

月よりの使者来るを待つ夢の秋  京子

秋の夢月光仮面が踊りだす  富井

暖こうてやがて冷たき秋の夢  渉

切れ切れの飛行機雲や秋夕焼  ふうこ

秋夕焼け佳き常の日の締めくくり  富井

道草を食ひて帰宅の秋夕焼  未沙

秋夕焼け照らすこの世の浄土かな  京子

秋夕焼けジャズが流れる露天風呂  渉

秋夕焼け尺八の音のかすかなり  渉

立ち待ちの我を照らすや秋夕焼  京子

真つ黒が赤を苛む秋夕焼  未沙

白粉花常の人と会ふ夕散歩  ふうこ

荻の道合えば道草友と犬  ふうこ

絹ごしの風におしろい吹かれをり  富井

老人の尺八すがら荻の声  未沙

車椅子去りて吹くなり荻の風  京子

荻の風空青ければはなやかに  渉

荻の風いつもの椅子にいつもの二人  ふうこ

荻の風河原の端の歩道かな  富井

秋の夜辞書を片手に読む句集  富井

秋の夜納期はともかく守らねば  未沙

楽しさに酒を吞むなり秋の夜  渉

てのひらにペンを転がす秋の夜  京子

長い夜はあれもこれも無いことも  翠硯

きりもなや友と夜長の長電話  未沙

ペン措けば口がつぶやく夜長かな  京子

長き夜や映画も酒も二本まで  渉

長き夜や明日の手品の種一つ  富井


   [ツイッター俳句 2021秋〜2022夏] p4 (コメント151〜200) 2021.10.7
   https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=4880156&page=4&id=90074296

長き夜やあれやこれやと長電話  ふうこ

長き夜や地震(ない)に襲はれ寝つかれず  富井

長き夜や鬱のグラスのなみなみと  渉

長き夜や人には告げず迷いごと  京子

長き夜の机に向かふ凡詩人  未沙

水彩の里の秋行く曲がり道  渉

返り咲く金木犀の盛りかな  渉

近道へ金木犀の角曲がる  京子

住む人の代わりし家の金木犀  未沙

読み疲れ挟む栞や金木犀  富井

霜降りて小路にならぶ夢の跡  翠硯

大空に絵筆をあやつる小鳥達  翠硯

切株の朽ちるままなり小鳥来る  渉

近道の険しき坂よ小鳥来る  京子

停止せる風車の羽根や小鳥来る  富井

飛行機の飛ばぬ大空小鳥来る  未沙

椿の実爆ぜて正午の時報鳴る  富井

目礼を交わす人なり椿の実  京子

椿の実弾けたる日に旅立ちに  渉

執着の消えゆく日々や椿の実  未沙

ガイドと共に畳敷きと板敷の並行秋陽の廊下  ふうこ

秋の日の殊に切株照らしけり  富井

閉店を告げる張り紙秋日射す  渉

秋の日の言葉探してカフェテラス  京子

秋日濃し着信曲の平らかに  未沙

秀麗や「この長押結界です」とガイド  ふうこ

秋麗や丘の名前は富士見台  富井

秋うらら野菜の無人販売所  渉

スニーカー買ひたる午後の秋うらら  京子

秋うらら俳句の下手を競いをり  未沙

秋うらら腕を動かす大空に  翠硯

秋雨を確かめている掌(たなごころ)  富井

街中の静かなるまま秋の雨  京子

籠り居て心安らぐ秋の雨  渉

秋雨の音せぬままに濡れてをり  未沙

銀杏や避けて行く人拾う人  ふうこ

銀杏の匂ひに結界なかりける  未沙

銀杏を拾う人なく雨の降る  富井

銀杏を避けて通るやハイヒール  京子

銀杏を踏んで大木見上げけり  渉

太刀魚の出番よ何処雨のあと  翠硯

小春日の共に奏でる仲間たち  翠硯

太刀魚の刀身めくを出刃で斬る  未沙

鰯雲猫が奪ひし我が釣果  富井


   [ツイッター俳句2021秋〜2022夏] p5 (コメント201〜250) 2021.10.14
   https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=4880156&page=5&id=90074296

太刀魚の板をはみ出る長さかな  京子

太刀魚の波打つ銀を釣り上ぐる  渉

息切れの整うまでを花芒  ふうこ

侘び寂びの心得ありて花芒  富井

ざっくりと活けて芒のありのまま  未沙

花芒右へ左へ風まかせ  渉

華やぎてやがては枯るる花芒  京子

太刀魚よ釣人の君探してる  翠硯

軟式野球楽しかりけり秋の空  八蝶

部屋中に行き渡らせる秋の風  未沙

一人居る待合室へ秋の風  京子

償いの手だてを知らず秋の風  富井

妹の独り遊びや秋の風  渉

秋薔薇の雫に濡れる雨となり  富井

秋薔薇や深紅の風の生まれたり  京子

散り時を考えている秋の薔薇  渉

秋薔薇の切りたるあとの虚ろかな  未沙

日和雨開花一輪秋の薔薇  ふうこ

鳩群れて烏一羽の夕苅田  ふうこ

駅ビルの賑わい増すや秋の暮  京子

原つぱに空き缶一つ秋日濃し  未沙

秋晴れや友より書画を賜りぬ  富井

悔いなくばさまよう野原秋晴るる  渉

爽風と揺らめく光なごり薔薇  翠硯

秋雨や止まることなき我が歩み  富井

秋雨の光の粒や蜘蛛の糸  京子

秋雨に濡れて男の寡黙かな  渉

秋雨に濡れて女のひと芝居  未沙

何事も無くて溜息秋夕焼け  未沙

ゲーテの名もて呼ばるる秋の薔薇  富井

秋の日に包まれてをり紅き薔薇  京子

秋薔薇やその名はドイツの哲学者  渉

桜てふ十月の花咲きにけり  富井

夕暮れの十月桜疎に咲きし  京子

近寄れば淡き十月桜かな  渉

大木の十月桜五輪ほど  未沙

若葉のような彼をかわいいと言うあなたの心の奥底に優越感がなければいいのに  未沙

秋雨に音なくけぶるベンチかな  富井

秋雨や無職男の大あくび  渉

秋雨に去り行く人の速きこと  京子

秋雨や時の進まぬ昼下がり  未沙

杭あらばすぐ来て止まる赤とんぼ  渉


   [ツイッター俳句 2021秋〜2022夏] p6 (コメント251〜300) 2021.10.23
   https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=4880156&page=6&id=90074296

逝く前にしたきことあり赤蜻蛉  京子

赤とんぼ敵も仲間もなかるべし  富井

増ゆるとも規律あるらし赤とんぼ  未沙

自転車の我を追い越し赤とんぼ  ふうこ

朝焼けの木枯らし一番ペダル越し  翠硯

木枯や一号のみが記憶され  京子

木枯一号売地を告げるのぼり旗  富井

木枯や隙間を塞ぐ紙粘土  渉

木枯一号上司の退社迫り来る  未沙

木枯らしや家路を急ぐ路地の靴音  ふうこ

晩秋の芝生満面笑みのインタビュー  ふうこ

靴音に休止符打たむ秋の虹  京子

晩秋や我が靴音の硬きこと  未沙

冬支度去年の冬を懐い出す  秘侶子

靴音を崩して下る秋の山  渉

靴音を略して歩む秋野かな  富井

どんぐりの群れて大地の賑わいぬ  富井

あてもなく拾うどんぐり五つほど  京子

どんぐりの落つれば犬の走り出す  渉

心中にどんぐり転がし幼年期  未沙

Halloweenその昔蕪だったとはJack-o-Lantern  ふうこ

ハロウィンの魔女が鏡の中に居る  未沙

ハロウィンの魔女も来ている投票所  富井

ハロウィンの何か知らぬが南瓜食ふ  渉

嬉々としてハロウィン亡者の仮装の子  京子

落葉して殊に楓の紅きかな  富井

いろいろの落葉の中に楓の葉  京子

紅葉せり楓を踏まず通り過ぐ  渉

木登りの鬼女の落とせし夕紅葉  未沙

こんな木の派手にあらねど紅葉して  富井

紅葉して強き光の匂ひかな  京子

かるがもの見張役めく杭の上  富井

それぞれや杭に佇む鴨三羽  京子

れれれのれ庭を転がる落葉かな  富井

秋時雨さまで降らねば空を見る  京子

行く秋や机上の書物しまい込む  渉

日の匂ひ放ちて落葉の失速す  未沙

ハロウィンや仮装の子らのボール蹴る  未沙

ハロウィンや怪鳥のごとき流れ雲  富井

ハロウィンや老いは微風に吹かれをり  渉

ハロウィンの南瓜くすくす笑いをり  京子

朝陽を浴びる空き缶の寂しさあふれるハローウイン  翠硯


   [ツイッター俳句 2021秋〜2022夏] p7 (コメント301〜350) 2021.10.30
   https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=4880156&page=7&id=90074296

秋興の夜風の舞台ハンドパン  ふうこ

秋興や尺八の音の吐息なる  未沙

秋興の風に吹かれて峠茶屋  京子

秋興に庭の木の葉を見つめたる  富井

秋興に望遠で撮る淡き月  渉

紅葉の香りをのせるメロンパンふわふわも外はカリッと焼きたいわ  翠硯

吟味して十一月の御御御付(おみおつけ)  京子

凛然と十一月の赤き薔薇  富井

原っぱの子らに日が照る十一月  未沙

吊革に十一月の旅心  渉

焼き芋の皮をめくりし運を知る  翠硯

焼藷や老いに憂いはなかりけり  富井

焼藷や今日一日を振り返る  未沙

売り声に急ぎ飛び出る焼藷屋  京子

焼藷や五分で尽きる至福感  渉

車椅子の媼手を振る小春かな  未沙

小春日の光の中へ車椅子  富井

小春日やベンチで語らふ老い二人  渉

小春日やゆっくりと押す車椅子  京子

穏やかな寒陽に乗せる君の声  翠硯

したきことせぬまま釣瓶落としかな  京子

戦利品手にして釣瓶落としかな  富井

猿歩く首都の釣瓶落しかな  渉

ビルを出て釣瓶落しとなりにけり  未沙

原っぱにだれもいなくて秋の風  未沙

廃線の駅舎の跡や秋の風  京子

秋風や老眼鏡を紛失す  富井

何時になく大空駆けるポポーの実  翠硯

古里のポポー届きぬ文化の日  渉

皆無事で今年も味わふポポーの実  未沙

もの忘れ多しこのごろポポー剥く  京子

ポポーの実心ほぐれる甘さかな  富井

緊急のAlert test小春の日  ふうこ

小春日やほうき地蔵に遭ひにけり  富井


   [ツイッター俳句 2021秋〜2022夏] p8 (コメント351〜400) 2021.11.6
   https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=4880156&page=8&id=90074296

小春日や紙飛行機のよく飛んで  渉

あてもなく歩く小春の銀座かな  京子

小春日の見知らぬ猫と目が合ひぬ  未沙

散る紅葉待ちたるほうき地蔵かな  京子

真実の時を乗り越え枯葉舞う  翠硯

立冬や一直線の飛行雲  渉

立冬の青空へ蹴るボールかな  富井

立冬の空を支える白鳥居  京子

人気なき朝の原っぱ冬に入る  未沙

笛合図天守広場にノスリ飛ぶ  ふうこ

電柱に鋭き眼あり鵟かな  富井

翔ぶ鵟仰ぐ男の喉仏  未沙

電柱に留まる鵟犬ほゆる  京子

白き陽に淡き風立ち冬立ちぬ  翠硯

風強しふはり鵟のホバリング  渉

電飾に紛うことなき枯木星  京子

肩書の要らぬ男や大枯木  富井

枯木へと花を咲かせる翁かな  渉

大枯木愧じることなき裸体かな  未沙

霜月の風を聞きとる一輪車  翠硯

柿一つ今日一日を振り返る  未沙

鈴なりの柿の木続く九十九折  京子

家事万事あれこれ済ませ柿一つ  富井

老夫婦旅の計立て柿二つ  渉

柿たわわ上目遣いに通り過ぐ  渉

柿採りの高枝鋏空を衝く  富井

柿ひとつ子規は横顔ばかりなり  京子

柿剥きてさて何事か始まらん  未沙

おふくろの香りただよう富有柿  翠硯

時雨すぎ夕べの空に星一つ  ヨセフ

偶然の重なるままに木守柿  未沙

天頂の印(しるし)となりぬ木守柿  京子

木守柿気高きままに鳥の餌  渉

枯るるとも落つることなき木守柿  富井

一年後微笑み寄せる木守柿  翠硯

柿の実やたわわにあるは渋き故  ヨセフ

フレディーのふわりと降りる小春かな  ヨセフ

小春日や相手の欲しい糸電話  未沙


   [ツイッター俳句 2021秋〜2022夏] p9 (コメント401〜450) 2021.11.13
   https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=4880156&page=9&id=90074296

綾取りをひとりしてみる小春かな  京子

小春日や的に当たらぬ輪ごむ銃  渉

小春日のビー玉転がる文机  富井

掃き寄せし落葉の匂ふベンチかな  富井

かさこそとベンチの上の落葉かな  京子

空席のベンチに落葉五枚ほど  未沙

Quick and slow 落ち葉の舞の石畳  ふうこ

賜りし孤独の気まま落葉踏む  渉

境内を走る子追う親七五三  ふうこ

夕光に舞い落つ落葉老夫婦  翠硯

緩やかな光に揺れる枯葉にも次代に繋ぐ希望あり  翠硯

四方落葉彼方へ向かいまっしぐら  翠硯

カサカサとリズム落葉に足合わせ気ままに向かう明日の街  翠硯

落ちた葉と共に奏でるラブソング風に揺られてあなたの元へ  翠硯

腕白が祈祷にうなだれ七五三  富井

コロナ禍に健やかなれと七五三  未沙

親も子もひと騒ぎせし七五三  渉

名を呼ばれ顔の強張る七五三  京子

3歳に重き袂や七五三  ふうこ

秋時雨少し大路を濡らしけり  未沙

隧道を走り抜ければ秋時雨  富井

淡々と定時退社の秋時雨  京子

あひふれし手の温かき秋時雨  渉

冬空や手の届かねば忘ずべし  富井

風の音どこか破れて冬の空  京子

空港へ冬空降りる国際便  渉

原つぱに誰も来ぬ日や冬の空  未沙

寒空につられて萌ゆる風の音  翠硯

冬空へ何か忘れし昼の月  京子

杖頼りこけたらあかん冬の空  渉

小さくも嘘を許さぬ冬の空  京子

缶蹴って四方に散らばる冬の空  未沙

坂道を上れば低き冬の空  富井

黄落や踏切の名は地蔵前  ふうこ

名人の四十九日や黄落期  富井

蹴球の子らの群れをり黄落期  未沙

珈琲の豆挽く香り黄落す  京子

黄落や紺碧の空を滑る音  渉

黄落よ軽やかに舞う滑り台  翠硯


   [ツイッター俳句 2021秋〜2022夏] p10 (コメント451〜500) 2021.11.19
   https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=4880156&page=10&id=90074296

冬浅し雀に邪気はなかりけり  富井

原つぱの椅子は空つぽ冬浅し  未沙

冬浅し二十階より見る夕日  京子

鉛筆の尖りし芯や冬浅し  渉

冬浅き雀啼くなり棟瓦  京子

落葉踏む林の道の温みかな  富井

幼子の投じし落葉や風のまま  京子

童子踏む落葉の音の乱れかな  未沙

行きずりに交わす目礼落葉道  渉

うつ田姫シベリア上空飛んで来し  富井

もの言わぬ赤き唇うつた姫  渉

出勤の靴音硬しうつた姫  京子

うつた姫皆と広場で遊びませ  未沙

髪切りて冬野の人になりにけり  未沙

夕暮れを辿る冬野に椅子一つ  渉

置き去りにされて見渡す冬野かな  富井

道脇に空き缶二つ冬野かな  京子

北風にスウィングスウィング木の葉かな  翠硯

北風の音に揺られて自転車道舞いあがる木の葉シャル・ウィ・ダンス  翠硯

北風や緩んだ紐を締め直す  富井

北風に抗う重きペダルかな  渉

北風に鳶の描きし楕円かな  京子

北風を帰りて部屋の灯をともす  未沙

大空や何にもなくて冬木立  富井

晴れ晴れと削ぎ落としたる冬木立  京子

冬木立忍び笑いの聞こえ来る  渉

いろいろの記憶薄れし冬木立  未沙

闇汁を好む女の空返事  未沙

何もかも「別に」と答えて空つ風  富井

執着を離れてひとり冬木立  京子

風吹けば海の匂ひや冬木立  渉

身ひとつの灯ともしころや冬木立  富井

くたびれし終着駅や冬木立  未沙

冬海を眺め一人に堪へゐたり  富井

我もまた望みのありて冬銀河  渉

蜜柑買ひ幼き吾を思ひ出す  京子

色褪せし紙焼き写真冬茜  未沙

闇汁の座布団ひとつ囲炉裏端  翠硯

ラファエロの描きし聖母十二月  京子

今日よりは忙しくあり十二月  富井

討入の陣太鼓待つ十二月  渉

雨風の強くて今朝の十二月  未沙

もみじ葉の香りを残す襟巻きに  翠硯

襟巻を背中に流し猫を抱く  未沙

襟巻にマスク隠して目の澄みぬ  京子

走り来て襟巻の眼に笑ひあり  富井




(〜〜〜500)




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目次
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