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笑えた話コミュの「田舎に帰ってた」

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多分長文になるかな?

長いのが嫌な奴はスルーしてくれ。





7月8日に俺の母ちゃんが亡くなった。


ガンだった。

しかも五つもあったらしいんだ。

母ちゃんがガンだって知ったのは何ヶ月か前、実は三年前から発祥してたらしい。




俺の家は昔から裕福な方ではなくてな、どっちかって言うと貧乏だったんだわ。

父ちゃんはいわゆる昔の人、酒を飲むと暴れていつもいろんな物が飛んでたよ。
食器は壊すわ、母ちゃんを殴るは、しまいにはガキの俺達も殴る酷い父ちゃんだった。

とにかく酒癖が酷かった。
よくそんな男に我慢をしてついてこれるな?って大人になってから思ったよ。


だから、母ちゃんは昔から凄く我慢強い人だったんだと思う。
あんな父ちゃんでも好きだったんだと思う。

結婚する時に両家の親に反対され、駆け落ちみたいな感じで二人は一緒になったって母ちゃんの妹(おばさん)から聞いた事がある。

だから父ちゃんが酒を飲んでない時は結構ラブラブな時もあるから少し羨ましかった。

俺の兄貴(長男)が生まれた時は、おばぁが一円も生活費出さなかったらしぃ。
父ちゃんは漁師なんだ、しかも遠洋。
だからお金とかはおじぃ、おばぁが握ってたみたい。
そもそも反対してたんだから金は出してくれなかったみたいなんだ。

それでも、母ちゃんは仕事をしながら頑張って一生懸命、兄貴達、俺や、姉ちゃん、下の奴らを優しく大事に育ててくれた。

ホント凄いと思うよ。

で、やっぱり金は借りたりするからよく家には電話がなったりドアを叩く音が毎日したりで子供心にメッチャ怖かったのよ。


父ちゃんが漁に出てる時にはオカズを買う金がないから結構質素だった。
だからいつも母ちゃんは泣きながら俺達に謝ったりもしてた。


だから大人になったら親孝行したかったからさ、たまにだけど母ちゃんが好きなやつを何回か送ってあげたっけな。

まぁ、今思うともっとやりたかったって思うよ。


で、何年か前くらいからか漁も上手くいって金が入るようになったんだって言っていた。
でも母ちゃんはガンになったんだけど(折角、今はお金が入ってきたのに母ちゃんのガンで使いたくない!)みたいな事を俺の弟に言ってたみたい。

で、(みんなには言わない様に!)と弟は母ちゃんに釘を刺されたと言ってた。

弟は優しいやつで母ちゃんがまだ肝臓ガンの時までは(俺が母ちゃんに移植する!)って言ってたらしくって酒もタバコも一切やってなかった。

で、京都の病院に検査をして手術をする予定だったんだけどもう手遅れだったみたい。

もう体はガンに犯されてて余命も宣告されてたんだ。
GWに帰った時は全然きつそうじゃなかったよ。

多分、強がってたのかもな。
で、俺もバカだからさ。
なぁんだ大丈夫じゃん!くらいにしか思わなかったよ。

七月に父ちゃんから電話があったんだ。

母ちゃんが後一週間の命だって。
その時は仕事中だったんだが、頭が真っ白になって仕事が手につかなかった。
次の日、すぐ田舎に帰って病院に行った。

それでもまだ現実味はなかった。
でも病室に入ったら泣きそうになったよ。

母ちゃんが点滴やら脈をとる機械に繋がっててさ。
もう、喋れない状態なんだよ。
ホント息をしてるだけって感じでさ。
GWの時には元気だったのに。
もう何をしたら良いか分からなくてさ、一日中手を握ってたよ。

一日の一時間くらいは姉ちゃんの家で風呂やら着替えで病室をでたけど後はずっと母ちゃんの手を握ってた。

喋れないけど声は聞こえるみたいだったから、母ちゃんの好きな美空ヒバリの曲を何曲かダウンロードして聴かせてあげてた。

でも何回も曲をリピートしてたからすぐ飽きてたと思う。

息しか出来ないから丹がいっぱい溜まるらしくってさ、その度に看護婦さんを呼んで取って貰ってたんだけど見てたら痛そうでさ。

我慢するのが辛かったよ。
顔を拭いたりおばさん達とちょっと馬鹿な話をすると脈を計る機械が反応するのよ。
ちゃんと聞いてるからそのうち起きてから喋るだろ!とちょっと安心?した。
でも、7月7日に容体がもっと悪くなってさ。
酸素マスクまでつけられたよ。
また泣きそうになったよ。

とりあえず頑張ろ!大丈夫だから!!ってしか言えなくてさ。

家族で医者に呼び出しくらって個室に入って説明を聞いた。

薬を使ったら延命は出来るけどそれじゃ、ただ息をしてるだけになると言われた。

だから父ちゃんは薬は使わず自然にと言った。

みんなも賛成したけど泣いていた。
でも俺は我慢したよ。

で、次の日の夕方に母ちゃんは息を引き取った。

奇跡はあるかな?と思ったけどなかった。

姉ちゃんと妹は死に化粧の手伝いに行った。
でも実感がなかった俺。

で、何日かして火葬する所に行ったよ。
親戚やいとこに挨拶して父ちゃんが火葬のボタンを押してからボォーって聞こえた時にメッチャ泣いたよ。

家族ならまだしも他の人の前で沢山涙を流した。

その後、長い箸で骨を骨壷入れた。
手が震えてなかなか上手くいかなかった。

初七日も終わり兄弟で金を出し合って小さいけど仏壇も買った。

貧乏だったから燃やしたらあの世で母ちゃんの金になるって言う紙をいっぱい燃やした。
田舎では「ウチカビ」って言う紙を燃やすんだ。

あっちでは不自由してないで過ごせてるかな?

こっちでは苦労したから幸せになって欲しいと思う。

ホントはもっと喋って甘えたかったけど我慢するさ。
母孝行も、もっとしたかったけどしょうがないな。
今はだんだん実感が湧いてきてなかなか眠れないけど、俺は頑張るから上で見守ってて欲しいと思う。


母ちゃんありがとね。


後日、父ちゃんと酒を飲んでたら「何かを手に入れると何かを失う、だから金はあまり儲けない方が良かった」と言って泣いていた。



長文スマン!


なんかスッキリした。

彼女にはまだこんな話をしてない。

言葉で言うのは照れ臭くてさ!

また落ち着いたら話をしたいと思うよ。
ちゃんと実感が湧いた時にでも。

コメント(7)

> ゆみちゃさん

ありがと手(チョキ)

さぁ!抱きしめてくれ!!

強くしっかりギューっとだ!!(笑)
> OTAMAさん

おぅ!線香あげに来たらいいよ!!

かっちゃんはあげに来てくれたさぁ手(チョキ)

さぁ!抱きしめてくれ!!

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