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インドネシーアバウの24小説コミュの24(mcdonalds)?15:00-15:08

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-------前回までの24 in Mcdonalds-------

マクドナルドで働くジャック達は日々接客業務に勤しんでいた。
新名率いるクレーマーに拉致されたジャックは、CTUに決死の伝言を伝えた。
CTUはその情報を元にmixiから黒幕が「ボス」というハンドルネームの人間である事を特定する。
一方、新社長に就任したデイビッド・パーマーは、ジャックの残したもう一つの伝言の意図に気付き、引き続きジャックに潜入捜査をさせる事を決めた。
しかし、妻であるシェリーが独断でトニーに対し、新名達クレーマーを確保するように指示をしてしまう。
トニーは監視していたワゴンに突入するが、そこにはまったくの他人が乗っているだけだった。
ジャックは、パチンコ店からルイーダの酒場に向かう新名に自分を仲間に迎え入れる事を懇願し、何とか潜入することに成功したのだった。


---これは午後3時から4時の間に起こった出来事である…---

15:00

CTU内の各モニターに見えるのは、秋葉原の数か所をさまざまな位置から監視した映像だ。
その映像の一つに、『ルイーダの酒場』と書かれた看板とそこに群がる人々が映し出されていた。

「エドガー聞こえる?」
クロエがヘッドフォンマイクに手を当てて話しかけた。

--クロエ、聞こえるよ。
 でもどうして僕がこんな事をしなくちゃならないんだ…
 僕は現場の人間じゃないぞ!--

卑屈に物を言うエドガーにクロエが言った。
「仕方ないでしょ!
 あなたしかドラゴンクエスト9を知ってるクルーがいないんだから!
 文句があるなら、私じゃなくて、上に言ってくれる?
 『僕にはできません』ってね。でもきっと業務命令違反であなたは解雇よ。」

--おどすなよ--エドガーはやや緊張しているようだった。

「あなたはそこに立って任天堂DSの画面を見ているだけなんだから
 文句を言わないで。危険はないわ。」

その時、クロエの後ろにビルがやってきてインカムを装着した。

「クロエ、ルイーダの酒場はどうだ?」

「はい、エドガーとジェイミーが現場で待機中です。
 すれ違い通信をするにはある程度進めたドラゴンクエスト9が必要でしたので
 時間が無く、新品を準備する事はできませんでした。
 そのため、エドガーの自前の任天堂DSとドラゴンクエストで待機しています。」

--DS『i』だ--エドガーが、クロエの上げ足をとってから続けた。
--支局長…この作戦に…本当に危険はないのでしょうか?
 現場経験もないし、この体型だし、いざという時に対応出来ないと思います。--

ビルはなだめる口調でエドガーに話しかけた。
「卑屈になるな、エドガー…
 君の報告を聞いている限り、この『ルイーダの酒場』では危険はないはずだ。
 任天堂DSで画面を見ているだけなのだろう?
 プレイ画面に反映される、相手のプロフィールを確認するんだったな?」

--はい…すれ違い通信の目的はゲーム内の宿屋に、相手を呼び込み、その際に『宝の地図』をもらう事です。それ以外に出来る事は…プロフィールや戦歴の確認くらいです。--

「ならば危険はない。心配するな…カーティスをそちらに向かわせている。」

--分かりました。
 すれ違い通信の準備は整っています。ボタン1つでいつでもスタートできます。--

「よし、始めろ!」

--了解、スタートします!…ええ!?うわぁぁ!!!!--

「エドガー!どうした!?」
「エドガー!どうしたの?」

エドガーの叫び声にビルとクロエが同時に声を上げた。

--し…信じられません…スタートした瞬間…一瞬にして3人の宿泊客が…!!!--

ビルとクロエは、モニターを見た。
タッチペン先端に仕込んだ小型カメラの映像に、DSの上の画面が映っていた。
そこには3人の名前が並んでいた。


「どういうことだ!?それは新名達なのか!?」そうビルが聞いた。

--い…いえ…分かりません…
 でも大変です…すれ違い通信は一度に3人までしか呼び込めません。
 一度…すれ違いを終了し、呼び込んだ人たちのプロフィールを確認しにゲーム画面に戻らなくてはなりません--

クロエは眉間にしわを寄せてエドガーに言った。
「そんな報告は受けていないわ!人を指定して『すれ違える』んじゃないの!?」

--すれ違いは同一画面で待機した人たちがランダムに反映されるんだ。
 こんなに一瞬で呼び込めるとは思ってなかったし…
 それに都会ですれ違い通信をするのは初めてなんだ。予想もつかなかった!
 何度も繰り返して…新名達が来るのを待つしか…--

クロエは「呆れた…」と呟いてビルを見た。

ビルも同じく眉間にしわを寄せてクロエを見ていた。
「エドガー、新名を特定してすれ違う事は不可能か?」

--…相手が特定できれば、接近してすれ違いの確立を高める事は可能です--

「プロフィールの確認をして再びすれ違い通信をするのにどのくらいの時間を要する!?」

--おそらく…約2分ほど…--

「仕方ない、続けろ!こちらでも人物の特定を試みる。
 気になる人間がいたら連絡しろ。」

--了解です。--

「クロエ…監視カメラの映像から怪しい人間を探すんだ!
 万が一新名からの指示を受ける事に失敗すれば問題だ!」

「しかし…支局長、ここは秋葉原です。
 見てください…過半数の人間が怪しく見えます…」
クロエは人ごみの画面をビルに見せながら言った。

「それは君の偏見も入っているだろう。
 こちら側の人間を、ジャックを使って特定させ、
 コンタクトを取ってくる可能性もある。エドガーの近辺からは目を離すな。」 

「わかりました。トニーの件…プレジデントへの報告は?」

「ああ、終わった。どうやらプレジデント夫人が一枚かんでいるようだ。」

「夫人が…?」

「パーマー社長に無断で、例の速報を流したらしい。」

「なんてこと…」

「クロエ、内通者がいる可能性があるため見通しが立つまでは、
 ジャックの潜入捜査と夫人の件はまだ公に出来ない。
 この事を知っているのはCTUでは私とトニーと、クロエ、君だけだ。
 くれぐれも外に漏らすな。」

「分かっています。」
クロエはビルを見つめ、眉間にしわを寄せたまま頷いた。

「でも…もし速報を新名達が見ていたら…」

「速報を見ていれば…すでにこちらに電話があるはずだ…
 ないところを見ると…今のところは気付いていない。
 基本的には作戦に変更も無しだ。
 最悪のケースに備えて、黒幕と内通者の特定を急ぐ必要がある。
 『ボス』の件はどうなっている?」

「残っている全員で、当たっていますが…
 mixiでは個人の特定が非常に難しいです…
 プロフィールには虚偽の申告をしている人間も多いですから…」

「『マイやん』と『ボス』に共通点は?」

「今のところ…マイミクである以外は特にありません。
 『マイやん』も『ボス』も…日記は友人までの公開に設定されています。
 日記が確認できれば…2人のコメントに何かあるかも知れませんが…」

「よし…誰かのIDでマイミク申請をしてみろ。」

「最近はmixiも業者や出会い系のおかしなマイミク申請が多いから…
 無視されるかも…1日で何人からもマイミク申請が行くと怪しまれます。
 申請前には十分な作戦を立てないといけません。」

「なるほど…コミュニティーやボスのマイミクの日記などから、共通点を見つけろ。
 どんな事をしてでもボスのマイミクになれるようにしろ!」

「了解!」


15:04

マクドナルド本部の一室では、新社長就任パーティーの準備が終わり、
デイビッド・パーマーの支持者たちが続々と集まり始めていた。

そこに、参加者と談笑しているシェリーの姿があった。

デイビッドは会場の入り口から、シェリーの姿を確認すると早足で近づいて行った。

「シェリー…」怒る気持ちを他人の前では見せるまいと、声を極力和らげてデイビッドはシェリーの肩に軽く手を添えた。

シェリーは「あらデイビッド」と笑顔で振り向いた。
シェリーと会話をしていた老夫婦がデイビッドに気付き声をかけた。

「これはこれは…新社長!ご就任誠におめでとうございます。
 あなたの手でマクドナルドがますますの繁栄をする事を
 心より期待しておりますよ。」

デイビッドは「ありがとう」と老夫婦と握手を交わし「それではまた後ほど」と、シェリーの肩を抱き老夫婦に背を向けた。

そして、周りからの祝福の言葉に、夫婦で愛想を振りまきながら歩き始めた。

デイビッドは周りへ笑顔を忘れずに、シェリーだけに聞こえる声で言った。
「シェリー…とんでもない事をしてくれた。」

「あら…なんの事かしら?」
シェリーも同じく笑顔で手を振っている。

「突入は失敗した。」

シェリーは目を見開いてデイビッドを見た。
笑顔だった表情が一瞬こわばるのが分かった。
しかし、すぐに顔を繕い、再び笑顔を作った。

デイビッドとシェリーはしばらく無言で共に歩き、
会場の全員に「少し失礼」と言うと一度入口から退出した。

パーティー会場の正面の部屋の扉を開け、誰もいない事を確認すると
デイビッドはシェリーを連れて入った。

部屋の扉を閉めるなり、デイビッドはシェリーの体から手を離し
少し距離を置いてシェリーを振り返った。

「シェリー…一体どういうつもりだ!!」
デイビッドは声を荒げたが、他へ聞こえないように配慮はしている。

「なんのことを言っているの?」シェリーは白々しく聞き返した。

「テレビに速報が流れたのを見た!
 あの作戦は保留だと言ったはずだ!!
 そしてCTUに事の顛末もすべて聞いた!!君が単独で現場に指示を出したと。
 監視していたのは、ターゲットとは別人だった!
 クレーマーの確保は出来ず、速報だけが流れた形になってしまった!!!」

シェリーは事の事情を察した。
「なんて事…デイビッド…わ、私は…ただ貴方の事が…」

「いいわけは聞かない…速報が流れた事で
 『マクドナルドは取引を放棄する』と
 クレーマーに宣言したようなものだ!!
 この速報がクレーマーに知れればすべてが水の泡だ!!!!」

シェリーはデイビッドの顔を見つめていた。
何かを言い返したいような表情だったが、言葉は出てこないようだった。

「シェリー、社長は君ではない。私だ!
 君は妻である前に…私の秘書だ!!!
 万が一の場合は…それなりの責任は取ってもらう!」
 
シェリーは振り返り単独で扉を出ようとするデイビッドを止めて言った。
「デイビッド、ごめんなさい。私は本当に、ただ…
 あなたとマクドナルドの事を考えてやっただけなのよ。
 だから…もう一度チャンスを頂戴…!」


「ビジネスチャンスはオンリーワンだ。」

デイビッドは振り返らずに言うと、止めた足を動かし、扉を出て行った。

シェリーはしばらく呆然と立ち尽くし、こめかみに手を当てると近くにあったパイプ椅子に座り込んだ。

15:08

続く→http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46979831&comm_id=4580506

※ドラクエ9すれ違い通信参考※
http://dq9.ek-pro.com/other/preinfo/surechigai.html

コメント(13)

↓↓↓ここにコメント書いてもらっても全然OKです♪
この回の感想などはコチラでOKです♪
> ピーター・バウアーさん

皆さんここへは返事を書いていなかったので、メッセージ総合の方に書いちゃいました冷や汗
彼しかいないですねexclamation逆にビルがやっていたら驚きですけどねww
エドガーの登場シーンも見返してみたら”太りすぎとも言えるラフな格好をした男性が手を挙げて発言した。”っておもしろいですわーい(嬉しい顔)最初に読んだ時には見落としてしまったので、新キャラが出てくる時楽しみでするんるん
>>まっちんさん
いや、皆さんここにはコメントしないので…
もしかしたら書いたらダメとか思ってるのかな(汗 と…www
まぁ…全然構わないんですがねwww
エドガーをこれからどう使うか…悩ましいところですw
> ピーター・バウアーさん
流れでメッセージは全て総合の方にするのかと思ってましたあせあせ

シェリーの「あらデイビッド」の箇所で、その時のシェリーとデイビッドが鮮明に頭の中に飛び込んできたのは俺だけじゃ無いハズだwww
エドガー、なかなかいい任務で素敵でするんるんわーい(嬉しい顔) DSを見ているだけ…わーい(嬉しい顔) エドガーが、DSをハッキング用に改造して、何かをハッキングするのも、面白いかも…るんるんわーい(嬉しい顔)
>>ミエロシ羊助さん
総合のところの内容を見てそんな気がしましたwwww
「あらデイビッド」は彼女の得意技ですからねwww

>>ゆずまみさん
クロエとエドガーのやり取りを見たのが数年前なので…
かなりうろ覚えで書いてますwwwこんな感じでしたよね♪

>>endlessdreamさん
ハッキング用DSwwww
ちょっと違いますが…特殊なDSを出そうとしていますwwwお楽しみに…
でも…ハッキング用のDSを持つエドガー…いいなぁ…w
> ピーター・バウアーさん

新名との交渉役を同じ趣味を持つエドガーに変更し、ドラクエ愛用者ならではの話で盛り上がって、説得させるなんてどうでしょう?エドガーが交渉する所とか見てみたいですわーい(嬉しい顔)
>>まっちんさん
エドガーが交渉役ですか!?
それはそれは…斬新ですね…www
ドラクエ絡みで何かさせたいとは考えているんですが…
うん。検討してみますw
>ピーター・バウアーさん
 ……もう、ほんっっっとに!!「…シェリー〜〜〜むかっ(怒り)!!」ってカンジです(^_^;
 
「あら、デイビッド」は彼女の得意技……確かに!!もはやアレは技ですね(爆笑)
「あなたの為を思ってしたことなのよ」もお決まりの台詞ですね!うがあ〜〜〜!!
>>月と桜と猫と酒さん
私が書くとシェリーは嫌な女にしかなりませんから悪しからずwwwww
…って誰が書いても一緒かなwwwww
> TETさん

エドガーもクロエも基本的にネクラですよね(笑)
くだらない言い合いが大好きなんです(笑)

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