神憑くstst「往復ビンタ商店街」コミュの株式会社ポットデ議事録

株式会社ポットデ

『株主様招致・今春新商品説明会議事録』

商品開発部長(以下：長)「本日はお忙しい中お集まり頂きまして誠に有り難うございます。さて、早速ですが、以前より弊社の食品部門における新製品開発が、総会内でも議論されておりましたが、ようやくやっと、完成披露出来ます運びとなりましたので、ここに披露致します。御覧下さい」
株主総会長(以下：長)「ちょっと待って。そもそも開発の段階から商品に対してだいぶ不透明な部分があり過ぎていて、まずは披露の前に触りだけでも説明するのが筋では無いですか？」
長「おっしゃるとおりですが、手前どもも出来るだけサプライズ、と言いますか、株主様方に楽しみを提供出来ればと言う配慮ですので、まずは見て・触れて・味わって頂ければと思う次第です」

ポットデ代表取締役社長(以下：長)「まぁまぁまずは！味わって見て下さいな！私も曰く、これはモンスターだ！と思いましたゆえに（笑）」
総会長室長(以下：長)「話が進みませんので、ここは先方に従って見てはいかがですか」
アルバイト長(以下：長)「かしこまりました」
長「それでは恐縮ながらお披露目とさせて頂きます。皆様御手前へどうぞ。」
長「なんだ、調味料じゃないか」
長「お味は如何なさいますか？」
長「容器はカブるところがありますな。」
長「おっしゃる通りで、まだフォルムデザインに関しては現段階ではこの様な見た目とさせて頂きました」
長「だがね～、視覚的な部分も大事ですよ。全く。売切りは見た目のインパクトが命だからね」
長「おっしゃるとおりです。モンスターです」
長「えっ？なにがですか。」
長「少々お待ち下さいませ」
長「品評はまず、口に入れてからだね」
長「見た目の件はこちらで宜しいですか？」
長「先に進みませんので先方に従ってみてはどうでしょう」
長「かしこまりました」
長「ん？なんだ？これは。何だか妙に懐かしい味だな」
長「おっしゃるとおりです」
長「おっしゃるとおりでございます」
長「おにぎり・鮨など人の手に触れて作った物がどうして旨いのかを研究しまして、辿り着いたのがこの商品です」
長「なるほど。興味深いな」
長「研究の末ようやくやっと発見した成分。手前どもは、うまか汁と呼んでおります」
長「ヒト由来です。モンスターです」
長「お待たせ致しましたヒト由来でございます」
長「ヒト由来って、大丈夫なのか？」
長「はい」
長「おふくろの味ですね」
長「今日は主原料となりました、売木村のおばあちゃんをおよびしています」
売木村村長(以下：長)「はじめまして」
長「ようこそいらっしゃいませ」
長「…おかあさん！」
長「え！？」
長「誰のだ」
長「モンスターです」長「モンスター？」
長「おかあさんですね、かしこまりました」
長「なんだこれは。すぐ中止しましょう」
長「ちょっとまって」
長「少々お待ち下さい」
長「なんだというんだまったく」
長「話が進みませんので、先方に従いましょう」
長「おっしゃるとおりです」
長「申し訳ございません」

～書記：長沼敬一(以下：長)～