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短歌点コミュの短歌点1082△お題「木」

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ひでさんの短歌点1017△お題「息」よりバトンをつながせていただきます。
むらしんと申します。よろしくお願いいたします。

お題は「木」です。久々の簡単な漢字ほど詠みにくいシリーズになってしまうかもしれません。熟語でも音読みでも訓読みでも構いませんので、必ず「木」の字を漢字で詠み込んでください。皆さまのご投稿お待ちしております。

満開の染井吉野の木に登り今宵かぎりと酒を酌み交わす(むらしん)


ルール

1:出題者が、お題を出します。
2:お題は、何でもありで面白そうなもの。
  50題以前に出されたものであれば、既出のお題でもOKです。
3:トピック本文に「前回の出題者名」「前回のお題ワード」を明記してください。
 (例:●●さんの「▲▲」というお題からバトンを受け取りました)
4:出題者じゃない人はお題を詠み込んだ短歌を書き込みます。(1人1首のみ)
5:一週間以後、出題者が(独断で)もっとも素晴らしいと思った短歌を1つ選び、その選出理由を書きこみます。
6:次のお題は、最優秀短歌をつくった人が出すことになります。
 (新トピックの番号は「自分が選ばれたトピック番号+5」)
7:その後は、みんなでワイワイ感想をかわします。

※2012年4月17日一部改定
(基本ルールに「特定の単語・文字列を指定してください。」を加筆。管理人:ツトム)
※2022年3月9日一部改定
( ルールの3番として以下加筆。「トピック本文に『前回の出題者名』『前回のお題ワード』を明記してください(例:●●さんの『▲▲』というお題からバトンを受け取りました)」。3番を4番に移動し、以下同じく番号を移動。管理人:とみいえひろこ)

コメント(76)

選歌の前に、200字感想を。講評と言えるほどの力量はもちろんありませんので、書かれたことで気に障ることがあったとしても、素人のたわごとくらいに思し召し、ご寛恕いただければと思います。


>>[2] ナカノフスキさん

雲も葉も鳥も邪魔せず僕の手で照る木漏れ日が愛おしいです

初句から二句目への畳み掛けも効果的ですし、何にも遮られずに自分の手を照らす木漏れ日が上手く描写されていてとても明るく、結句のややアケスケな言い回しも逆に良いですね、とここまで思ってから、ふと、「え?、葉も?」と思ってしまいました。木漏れ日って、葉っぱが光を邪魔するからこそ木漏れ日なのでは、葉も邪魔しないんじゃ直射日光だよ、と。そう一度思ってしまうと、この歌の価値を見失ってしまい。申し訳ありません。
>>[5]

白樺の木だったことがありました
みみずくを一羽抱いていました

まるで絵本の1ページ目を読んでいるかのような、穏やかでそれでいて引き込まれる語り口です。きっとその絵本の2ページ目は「みみずくだったことがありました/ねずみを一匹捕えていました」とでも続くに違いありません。想像つくでしょ。これは内容以上に文体の効果と言えるでしょう。文末の「ました」、2行書きの採用。これらが伴って、この先の繰り返しのリズムを予感させるのです。短歌にしておくのがもったいない出来栄え。
>>[6]

木洩れ日へ翳すてのひら明け透けな本音かたれず久しき窓に

三句目の「明け透けな」が序詞的に働いていて、光に手をかざした時のうっすら透ける感じの描写と、四句目以降の「明け透けな本音」が上手く橋渡しされています。四句目から五句目へのつながりは少し読みにくいですが、持って行き場のない本当の気持ちを長く抱えつい窓を見やる、とでもいったところでしょうか。結句がまた初句へとループするかのような構成も面白いと思います。「てのひら」や「かたれず」をひらいているのも〇です。
>>[10]

絡めてる指の輪郭たしかめて金木犀の罠にかかろう

最初読んだ時はだいぶ攻めた場面を想像してしまったのですが、単に手をつないでいるだけでも十分に成立するんですね。すいません。金木犀の香りはちょっと前に流行ったと聞きました。まだ現在形なのか、移り変わりの激しい昨今もうブームが去っているのかは存じ上げませんが、「金木犀の罠」というからにはフレグランス的な何かを使っていたのでしょう。その人の罠に積極的にかかりにいこうとする、そこがとても可愛らしい感じです。
>>[11]

木がいっぱい苗字にあるから僕たちは伸びていけるよ一緒にふたり

まるで森本さんと松村くんの会話かと思わせるような内容ですが、自分はこの歌とてもすきです。なんて言うか、無根拠な自信に満ちあふれている感じ。だって、苗字に木がいっぱいあることなんて、何の意味もないじゃないですか。ぶっちゃけて言えば。でも、それを二人で一緒にいることの理由にしてしまう。しかもこれから先の未来に伸びていけるとまで断定する。アオハルな感じがたまりません。初句二句の字余りも効果的だと思います。
>>[13]

星々のひかりさやけきクリスマスぐにゃりと歪むモミの木と星

この歌は完全に季節を間違えてますよね。これ、十二月に読んだらとっても素敵だったと思います。クリスマスの王道的なとらえ方から始まって、「ぐにゃりと歪む」の部分でダリ的なオリジナリティを出して、モミの木と星で締める。読んだ側はクリスマス気分を味わいながらも「ぐにゃり」の理由を探してしまう。酔いなのか、涙なのか、爆弾なのか。そんないい歌なんですけど、二月に読むと、どうしたって時期外れにしか感じられません。
>>[14]

啄木鳥の刻むリズムはアイノウタ

キミに留まって目にキスするの

この歌、リズムがとてもいいですね。「キ」音やそれに類するイ段音がそこかしこに散りばめられていて、口に出して読んでいて非常に心地よい。それだけで十分な成功なのですが、中身も素晴らしい。ちょっと猟奇的といいますか、最後の「目にキスする」の部分にオドロキがある。啄木鳥がつつく感じで目にいけば相当な流血沙汰になりそうですけど、そのほんの手前の可愛らしさがある。「アイノウタ」のカタカナ書きや2行書きも〇です。
>>[20]

月の舞夜半に千の助演衆枯木星すら君が為也

大意をざっくり要約すると「綺麗な夜空の主役は君」で合ってますでしょうか。月が出ていて、夜半つまり深夜の24時頃で。「千の助演衆」がわからないですが、星なのか、ネオンライトなのか、モブなのか、まぁともかく「助演」とあるからには別に主役がいるのでしょう。そしてそれは君だと。「枯木星」でさえ君のために光っているんだから、と。君を賛美する歌としては成立してると思います。ただせっかくの「枯木星」が脇役とは残念。
>>[21]

お別れにリースを贈るあのひとの好きな草の実木の実ちりばめ

歌を読むのに男か女かを言うのも当世風ではないのかもしれませんけど、この歌はリースを贈られた「あのひと」を男性と読むか女性と読むかで、先の展開の想像が全然違ってきそうで怖いです。一般に女性の方が別れにドライで、男性の方が未練たらしいと言われていますけど、お別れの記念に手作りのリース!しかも相手の好きな草木を集めて!これ、贈られたのが女性なら瞬殺されるんじゃないだろうか。男なら取っておくかもですけど。
>>[30]

木造の匂いが部屋からする呼吸 それは誰かの花だったので

ごめんなさい、この歌、てにをはが上手くとらえられてません。語順通りに読むと、「匂い」が主語で、それが「部屋」から「呼吸」をする、となってしまい、情景が取れなくなってしまいます。「木造の匂いがする部屋でする呼吸」なら意味はわかるんですが。後半部分の「それ」は、部屋に使われた木材を指していると考えました。イメージとしては、木造の部屋の匂い、それはかつて誰かのために咲いた花の木の発した匂い、でしょうか。
>>[31]

あたたかい君の言葉は木漏れ日で私は休み休み歩ける

とてもわかりやすく、内容的にも文体的にも平明な良い歌だと思います。「あたたかい」がひらがなにひらかれているのがまず良いですね。やわらかなあたたかみを感じます。二句目三句目は「キ」「コ」「コ」とカ行音を頭韻で重ねて小気味よくリズムを作っています。四句目から結句にかけては、「休み休み」がリフレイン的に、また句跨りで用いられていて流れをもたらしてくれます。どこかでもう一つ驚きがあればさらに良かったかも。
>>[32]

なんとなく積み木を五つ つみあげて崩れるように六つ目のせた

「なんとなく」を短歌で使うのって、ものすごく勇気がいると個人的には思います。だって、まったくいらない言葉だから。でも、そんないらない言葉が必要になる時もあるんですよね。この歌がそうです。五つ目までの積み上げに意図は無いわけです。だから「なんとなく」。それに対して六つ目になって、心に動きが起こった。その微妙な心の動きこそがこの歌のテーマになっています。もちろん、これ全体が比喩の可能性もあると思います。
>>[34]

(選歌対象外)

賞賛を届ける言葉が足りなくて木漏れ日色の贈り物する

「木漏れ日色の贈り物」って何だろう、とずっと考えています。きらきらと明るく、それでいて穏やかで優しげで。今回の「木」というお題では「木漏れ日」が人気でしたけど、それだけ詩的情緒にあふれた言葉なのかもしれません。きっと贈られた方も喜ばれるだろうな、木漏れ日色。上の句はシャープにまとまっていてさすがのぼんぼりさんという感じです。この内容を適切な言葉の数と語順で揃えるっていうのはなかなか至難だと思います。
>>[36]

(選歌対象外)

雑木のタネより生えて二十年を威風堂々そらへ空へと

二十年を、、、はたとせを

「雑木」は「ざつぼく」と読むのだそうです。林業や建築業でよく使われる呼び方みたいです。雑木として一般的なクヌギは10年ほどで利用できるほどに成長するようで、二十年もすればそれこそ「威風堂々」とそびえるのだと思います。結句の「そらへ空へと」が素敵です。最初の「そら」をひらがなにひらき、かつリフレインすることで上へと伸びる「木」の力強さを感じさせます。二句目の「タネ」のカタカナもアクセントになってます。



以上、十二首プラス選歌対象外二首の計十四首でした。
それでは選歌までもうしばらくお待ちください。
お待たせいたしました。それでは選歌に入ります。
まずは、いつも通り投稿歌十二首を1/3に絞って、四首を最優秀のノミネート作とします。今回のノミネート作はこちらの四首です。


蜜柑さん

白樺の木だったことがありました
みみずくを一羽抱いていました


りなさん

絡めてる指の輪郭たしかめて金木犀の罠にかかろう


美結さん

木がいっぱい苗字にあるから僕たちは伸びていけるよ一緒にふたり


咲朔さん

啄木鳥の刻むリズムはアイノウタ

キミに留まって目にキスするの


以上です。最優秀と次点の発表は次のコメントにて。
それでは、最優秀の発表です。

今回は、美結さんの

木がいっぱい苗字にあるから僕たちは伸びていけるよ一緒にふたり

を最優秀に選びます。
この歌が一番お題の「木」というテーマに合っていました。
「木」にテーマなんてあるんか、と思われるかもしれないですが、陰陽五行で「木」は春・東などを象徴し、真っ直ぐに伸びゆくさまを表すものとされています。まさに若さと溌剌さが「木」の本分なのです。
美結さんのこの歌は、一見ただの牽強付会に思えますが、無根拠な希望を信じられるのが若さの特権です。「木がいっぱい苗字にある」、そこに二人出逢った運命を感じられるか否かが若さなのです。「伸びていけるよ」もいいですよね。まさに木の思想。二人の出逢いがゴールではなくスタートだということを物語っています。結句の語順もみごとです。「ふたり一緒に」ではなく「一緒にふたり」と並び変えたことで、より「ふたり」が強調されました。順序が逆になりましたが、初句から二句目までの言葉の並びも面白く。「木がいっぱい」なんて初句はなかなか見ないと思います。
未来志向で向日性あふれたこの歌が、「木」の最優秀です。美結さん、バトンをよろしくお願いいたします。


次点は、

咲朔さん

啄木鳥の刻むリズムはアイノウタ

キミに留まって目にキスするの

とします。
この歌、すごく良いと思います。最優秀にするか、ものすごく迷いました。結論としては次点だったんですけど、ほとんど差のない2着という感じです。
200字感想でも書きましたけど、イ段音のリズムはとても明るく楽しいですし、漢字やカタカナのバランスも良いと思います。「目にキス」という、ちょっと違和感あるフレーズも逆にパワーワードとして効いています。全体としてとってもキュートでポップ。読んで忘れられない力があります。最優秀の短歌との差はテーマとの関連性がほんのわずか美結さんのが上だったというだけです。この歌だって全然若々しいんですけど。陰陽五行なんてテーマ、普通じゃ意識しないでしょうし。
咲朔さん、次は最優秀も間近だと思います。今回は次点ですが、いつ出題者になっても大丈夫な心づもりはしておいてくださいませ。


以上となります。今回は「木」ということで、意外と熟語も少なく作りにくいお題だったかなと思いますが、予想をはるかに超えていろいろ素敵な歌をご投稿いただき、とても嬉しく思っています。相変わらず自分は文字数制限のある感想しか書いてませんので、それぞれの歌については至らないところが多々あるかと思います。そこは是非ともワイガヤでフォローして頂けたらと存じます。よろしくお願いいたします。
>>[52]
選歌、講評とお疲れさまでした。
「木」というお題は難しく、前に作った短歌を引っ張り出してきてしまいました(^^;
金木犀、好きなんですよね。


>>美結さん
最優秀おめでとうございます。
気持ちのいいお歌だなぁ、と思いました。
むらしんさんもおっしゃっているように、「木」というお題にぴったりですね。


お気に入りのお歌です。

蜜柑さん…美しい。むらしんさんもおっしゃっているように、絵本のようですね。
ぼんぼりさん…木漏れ日色の贈り物、素敵です。
受け取った人が困らないような優しい贈り物なのかなぁと思いました。
>>[52]
最優秀ありがとうございますm(_ _)m

私は旧姓が林なんですが、昔テレビで変わった名前の人を特集する番組をやっていて、そのときに苗字も下のお名前も林さんという方が出ていて。
その林林さんが、「木は伸びて成長するから名前に木がいっぱいあるのはよいこと」と語っていて、なんかいいなあと思って。

辛いときに急にそんな話を思い出し、作ったお歌です。
昔若い頃詠んで、発表する場がなかったのですが、むらしんさんの木のお題が出てきてこれはと思って出詠しました。
私が思う木のイメージを読み取ってくださりありがとうございますm(_ _)m
>>[53]

コメントありがとうございます。
「木」、難しかったですよね、すいません。出す前からそんな気はしてました。けど、どうしても例歌に「べくべから…」出したくて。
りなさんの金木犀の歌、とても可愛らしかったです。自分のトピでは、新作じゃないと減点とかは一切無いのでお気になさらず。

お気に入りもありがとうございます。ぼんぼりさんの歌は対象外でなければ、ノミネートクラスでした。木漏れ日色、いいですよね。
>>[54]

コメントありがとうございます。バトンも無事渡り次のお題さっそく出していただいたようで、いいテンポで回ってますね。ありがとうございます。

製作秘話を明かしてくださって、なるほど、そういう思いで生まれた歌か、と新たに向き合うことができました。辛い時に詠んだからこその前向きさなのですね。芯が通ってる訳だ。旧姓にも感謝、かもですね。お題と歌とのいい響き合いだったように思います。
>>[51]
200字講評と選歌、お疲れ様でした!
改めて、200字内でここまで要点を押さえて書くのは真似できないなぁと尊敬すると同時に、今年もむらしんさんトピックの時の特別な楽しみにしようと思っております。
狙うは次点までいただけるおまけコメントですが。笑

この度は私の短歌を絵本のようだと読んでくださり、自分で詠みながら他人事みたいに、わあ素敵!って思ってしまいました。笑
続きを考えるのはおもしろそうですね。
4選に残していただけてよかったです。
ありがとうございました!
>>[54]
最優秀おめでとうございます!
一読、こういう短歌はいいなぁと感じ入りました。
裏話の林林さんの話も面白く拝読しました。
はやしりんさんて読むのかな?笑

自分の名前がともすればからかわれる要素があることをもろともしない前向きさや、謎の説得力がほんとに無敵だと思いました。
根拠のない事を信じさせる強さは、そのご本人のしなやかさなのだと思います。
読後感が半端なく清々しい。
むらしんさんやりなさんも書いておられましたが、まさに木のお題にぴったりな短歌だと思いました。
>>[53]
わーい!お気に入りありがとうございます!
>>[52]

選歌、ご講評おつかれさまでした
短歌をはじめたのは本当に最近で
短歌のイロハも右も左もルールも
全くわかってない状況なんですが
リズムや韻や隠がオモシロすぎて
すっかりハマってしまっています

そして私の啄木鳥に次点!?
本当に驚いて顔が真っ赤です
ありがとうございました

むらしんさんがおっしゃった
『猟奇的』は正しくその通り
私自身のテーマだったり(笑)

いつも短歌に合わせて箱歌を
書いているのですが今回のは


ホントに大好きだよ 

キミしかいないのよ 

毎日囁くアイノウタ 

え?浮気別れたい? 

別れるわけないよね 

目ん玉ほじくるよ♡


でした(笑)

アイノウタ
愛の歌
eyeの歌

言葉遊びは楽しいですね♪

本当にありがとうございました




>>[52]
ご講評、選歌、お疲れ様でした。
投稿歌への簡潔で的確なご講評を読ませていただいて、投稿歌を色々な角度から読み解くことができました。特に表現についてのご講評は、作歌するときの学びをたくさんいただきました。
また拙歌についても丁寧に読み解きをして頂き、ありがとうございました

お気に入りは、ナカノフスキさん、美結さん、おこげさんでした。
>>[11]
最優秀、おめでとうございました。

木がいっぱい苗字にあるから僕たちは伸びていけるよ一緒にふたり

すでにむらしんさんが深くご講評されていますが、私もこのお歌に突き抜けた、からりとした明るさを感じました。根拠も元気で未来も元気。
私も苗字に「木」があるので、なおさら共感してしまいました。
むらしんさん
ご講評と選歌、お疲れさまでした。

むらしんさんの200字感想は、今や短歌点のトレンドですね。
歌の大意を汲み取り、要点を押さえつつ、文章としてしっかりまとめあげる。
言葉にするのは簡単ですが、実際にやってみると中々に難しい作業です。

そして、最優秀・次点の発表で、抑えていたパワーを解放するかのように、本領発揮の長尺コメント。
以前にも申しましたが、個人的にここが毎回楽しみなポイントで、勉強させてもらっています。

拙歌への評も、ありがとうございました。
三句目を序詞的、と評していただいて、まさにそのとおりの狙いをズバと言い当てられ吃驚しつつも、嬉しかったです。


美結さん
最優秀おめでとうございます。


■木がいっぱい苗字にあるから僕たちは伸びていけるよ一緒にふたり

根拠のないポジティヴ思考が底なしに明るく、「木がいっぱい苗字にある」ことがまさか詩になり得るなんて、と脱帽でした。

もしここに、「きっと」や「たぶん」などという保険を掛けた言い回しが入っていれば、このお歌の世界観にある無根拠ゆえの“最強感”が損なわれていたかもしれないと思うと、ひと息に言い切った作中主体の科白がいっそう希望に満ちあふれます。

「名字」ではなく「苗字」としたところも、「木」との縁語的な言葉の選びで、勢いが詠ませたようだけれど実は結構作り込まれている印象を受けました。

また、結句、本来なら「一緒」も「ふたり」も同様の意味で重複していますが、「冗語法」というレトリックにより強調の効果をもたらせていると考えれば、ふたりの固い縁がよく分かります。

誰も間に割って入ることはできないくらい、ふたりの世界が確立されていて、清々しいほどの祝意が読後に湧きあがりました。


お気に入りは後ほど。
りなさん、蜜柑さん、ひでさん、@貴さん、コメントありがとうございます。
嬉しいです!

わたしのお気に入りは、

蜜柑さん
白樺の木だったことがありました
みみずくを一羽抱いていました

前世の話ってことですか。素敵な世界観。


咲朔さん
啄木鳥の刻むリズムはアイノウタ
キミに留まって目にキスするの

猟奇的で素敵です。


はしるさん
雑木の種より生えて二十年を威風堂々そらへ空へと

カッコいいなあ。
>>[57]

コメントありがとうございます。
真似できないなぁって、真似する必要まったくないですから。自分には蜜柑さんのパワー溢れる講評は書けないし、皆さんがそれぞれの書き方で書く、講評書かない方もいる、その全てが正解なのが短歌点ですから。

蜜柑さんの短歌、ワイガヤでも人気で、やっぱり力のある歌でしたね。絵本のラストフレーズは「北国の山男だったことがありました/白樺の苗を植えていました」ですかね。想像が膨らみます。
>>[60]

コメントありがとうございます。
すごい。コメントも左右がピッチリ揃ってる。いいもの見せていただきました。
言葉遊び得意な方の歌を読むのは、ちょっとした緊張感とそれを上回る愉しさが常にあります。今回も「アイ=愛=eye」、指摘しそこなったし。言われてアッと思いましたもの。また楽しくちょっとバイオレンスな歌、期待してます。
>>[61]

コメントありがとうございます。
そうですね、自分はどちらかと言えば表現について書くことが多いかと思います。歌から想像を膨らませてストーリーを紡ぐよりも、序詞がどうの隠喩がどうのと分析するのを好みとしているようです。ひでさんにご指摘いただいて自覚しました。ありがとうございます。

お気に入りも挙げていただき、感謝です。おこげさんの歌、共感性が高くて素敵でしたよね。ジワッといい歌だったなぁと思います。
>>[63]

コメントありがとうございます。@貴さんの歌評はいつも勉強にさせていただいています。今回の最優秀の歌の評も、自分では届かないところまで深く掘り下げていただきまして。ためになります。
お気に入りも楽しみにさせていただきます。よろしくお願いします。
>>[64]

お気に入り、ありがとうございます。
はしるさんの歌、本当にかっこいい。木の思想を比喩的に使ったのが美結さんの歌だとしたら、それをそのままストレートに歌に詠みあげたのがはしるさんの歌、という感じでしょうか。これも対象外でなければ、選歌での悩みが増しマシになってたところでした。
>>[44]

講評選歌お疲れ様でした
200文字講評楽しく拝見させて頂きました

千の助演衆は星、キラキラした女子達
枯木星、色気漂う妖艶な女性
どんな女も君を際立てる引き立て役にしかならない
そんな感じです(´ー`.)

枯木星って美し過ぎて大好きな季語なんです
枯木星だけで多分50本くらい書いてます
枯木月も好きですっ

お題「木」ありがとうございました
シンプルで広げかたが無限過ぎて迷走しまくり!楽しかったです


お気に入りって選歌対象外でもいいんでしょうか

はしるさんの


雑木のタネより生えて二十年を威風堂々そらへ空へと


子育てのお歌でしょうか
そらへ空へと

小さな頃はあてもなくただ「そら」へ伸びていき思春期を迎えるころ向かうさきを決めて「空」へ伸びてゆく
胸を張り威風堂々と
こんな雑木のタネから立派になって

タネ?種?
あーーーー!!下ネター!!!って
僕も子供五人育てて四人は成人しているのでわかりみの深いお歌でした

一生子育てしていたいです

>>[70]

コメントありがとうございます。
「千の助演衆」は星で良かったですか。一捻りして地上の星とかいろんな可能性あるかなと勘繰ったのですが。「枯木星」は素敵な季語ですよね。視線の動きを感じます。でも、50本はすごいな。枯木星を主役にした歌も見てみたかったかもです。

お気に入り、ワイガヤで挙げる分には選歌対象外でも全然構わないと思いますよ。
>>[52]

選歌講評お疲れ様でした!文字数制限を課してるにもかかわらず、まとまってて要点を押さえたレビューに、自分もむらしんさんのように端的に掴み所をおさた、まとまりのあるレビューを書きたい、、と思ってしまいます。僕のお歌にも温かい評をありがとうございました!

美結さん、最優秀おめでとうございますクラッカー
今回のお題にふさわしい、のびやかでさわやかであたたかい、読む人をポジティブにするエールのようなお歌、僕も好きでした!

今回のお気に入りはナカノフスキさんのお歌で、圧倒的に心持ってかれました、、
前に、木漏れ日は何にも受け止めてもらえなかった可哀想な光と書いたのですが、それとは真逆の愛しい存在として詠む。この歌を詠める眼差しを持ってると言うだけで、絶対優しくて温かい人だ!と、その素敵な人となりが表されます。


ひでさん、お気に入りに上げていただきありがとうございました!
>>[73]

コメントありがとうございます。
本筋とははずれた箇所かもしれないのですが、レビューって言っていただいたのがとても嬉しくて。これから使わせていただこうかな。レビュー、自分の書きたいものにピッタリな言葉だ。

お気に入りもありがとうございます。ナカノフスキさんの歌、自分は途中でわからなくなってしまったのですが、ちょっと考え過ぎたかもしれません。素直に最初の感覚を信じて受け取れば良かったかな。おこげさんの受け止め方を聞いて勉強になりました。

最後になりますが、良い歌を投稿していただき、ありがとうございました。
>>[75]

コメントありがとうございます。いや、そもそも、久々のご投稿ありがとうございました、ですね。

木のお題で木を真ストレートに詠む、それがどれだけ難しいことか。さすがのお力でした。エールの件も、良い歌は意味がさまざまに広がることのあらわれでしょう。これを機会に、またどんどん参加してくださいませ。

美結さんの歌、なるほど、言葉のいろんな側面を使っている歌なんですね。言い得て妙です。

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