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短歌点コミュの短歌点1007△お題「秋」

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ひでさんの「におい」というお題よりバトンをつながせていただきます。
むらしんと申します。よろしくお願いいたします。

お題はシンプルに「秋」です。熟語でも音読みでも訓読みでも構いませんので、必ず「秋」の字を漢字で詠み込んでください。皆さまのご投稿お待ちしております。

ふるさとを持たぬ吾と汝を迎えけり柿干す庭の秋の夕焼け(むらしん)


ルール

1:出題者が、お題を出します。
2:お題は、何でもありで面白そうなもの。
  50題以前に出されたものであれば、既出のお題でもOKです。
3:トピック本文に「前回の出題者名」「前回のお題ワード」を明記してください。
 (例:●●さんの「▲▲」というお題からバトンを受け取りました)
4:出題者じゃない人はお題を詠み込んだ短歌を書き込みます。(1人1首のみ)
5:一週間以後、出題者が(独断で)もっとも素晴らしいと思った短歌を1つ選び、その選出理由を書きこみます。
6:次のお題は、最優秀短歌をつくった人が出すことになります。
 (新トピックの番号は「自分が選ばれたトピック番号+5」)
7:その後は、みんなでワイワイ感想をかわします。

※2012年4月17日一部改定
(基本ルールに「特定の単語・文字列を指定してください。」を加筆。管理人:ツトム)
※2022年3月9日一部改定
( ルールの3番として以下加筆。「トピック本文に『前回の出題者名』『前回のお題ワード』を明記してください(例:●●さんの『▲▲』というお題からバトンを受け取りました)」。3番を4番に移動し、以下同じく番号を移動。管理人:とみいえひろこ)

コメント(66)

>>[3]


麦秋の水の明るき夕ぐれにパンタタさんと寿司をつまめり


「麦秋」は麦の実る季節で初夏を指します。なので、この歌の「夕ぐれ」も今の時期の短い日暮れではなくて、もう少し長く明るい感じでしょうか。二句目の「水の明るき」がいいですね。この「水」は、麦秋の季語本来の意味を考えると麦畑の隣の水を張った田んぼがイメージされそうですが、そこまで限定しなくても良さそうです。下の句はただごとの雰囲気ですが、コミュの副管理人さんを詠み込むことで挨拶性を高めており、さすがです。
>>[5]


秋の陽が溢れる部屋に寝ころびて瞼の裏の眩しさに酔う


一読ですごく共感できる、誰にでもよくわかる情景をリアリティをもって描かれていると感じました。漢字が少し多めの表記もいいと思います。秋の明るさがこちらまで伝わってきます。短歌に必要なのは「共感」と「驚異」と言ったのは歌人の穂村弘さんですが、この歌も「共感」させる部分は十二分にあるので、もう一つ「驚異」にあたる部分が入ってくるとさらに歌の面白さが増すのではないかと思います。と、指摘するのは簡単ですけど。
>>[6]


こんなにもとりどりの色で染まっても秋は寂しい 深いからだね


秋の寂しさの理由を、一字空けのあと「深いからだね」と断定しています。その断定に説得力があるかどうかがこの歌の鍵なのですが、自分はこの勝負まずまず成功していると感じました。夏が盛るものであるように、秋は深まるところにこそその特色を持ちます。そして、深いものはえてして寂しいものです。深海しかり、深緑の森しかり。きっと深きところには到達するものが少ないからでしょう。秋の寂しさの新たな見方を提示しています。
>>[7]


(選歌対象外)

これがさいごとなるとはしらず君の睛の水平線へ還る秋雨


「君」は病室のベッドに寝ているか何かでしょうか。窓の外には秋の雨。その雨の音に誘われたかのように、君が一筋の涙を流す。そんな場面を想像しました。いや、全くの空想ですけど。「さいご」がひらがなにひらかれているので、「最期」と「最後」は敢えて明かさずなのでしょう。「君の睛の水平線」という表現からは、横たわっている状態を感じます。「還る」の文字は輪廻のイメージ。そこら辺を集めると、先の空想になりました。
>>[10]


消炭を冬の季寄せに据える人 秋に小さな火を焚べており


渋い、実に渋い歌です。発想自体はシンプルな発見に基づいていて、冬の季寄せ、つまり季語辞典の冬の項目に「消炭」という語がある。ならばその消炭を作る火は、秋にはもう焚かれていたに違いない、という気づきです。しかし、この気づきが出来る人がどれだけいるか。そこには言葉に対する鋭敏な感覚はもとより、連想をふくらませていく想像力や、さらにはその気づきを五句三十一音に整える力も供わっています。まさに手練れの一首。
>>[11]


踝をなでてゆく風まだ髪を乾かしている足もとに秋


読んでいるとジワジワとその良さが伝わってくる、そんな歌です。難しいことは一つも言っていません。「踝=くるぶし」がやや難読ではありますが、他は小学生にも理解できる歌です。しかし、二句切れの軽快なリズムといい、二句目以降ア段音がバリバリ入った頭韻といい、踝から髪へ一旦視線が移ってからのもう一度足もとをフォーカスするやり口といい、自然の風とドライヤーの風の対比といい、全てが計算された自然さになっています。
>>[12]


夕日雨架かる袂に恋焦がれ
風に散らした黄の秋桜


作者さんを考えるとこの歌にも色々な寓意や言葉遊びが込められているのかと思いましたが、一つも見つけることが出来ませんでした。その点、素直にお詫びいたします。歌として見ると、全体的に歌謡曲っぽいというか、演歌口調というか、今流行りの昭和レトロを感じさせる歌だと思いました。「架かる」となっているので袂に雨がかかっているのではなく、和服が外に架けられている情景で、そこに主体は恋焦がれているのだとは思います。
>>[13]さん


今と言う時間に生きる猫ちゃんの瞳に映る雨の秋桜


「猫ちゃん」という切り口が抜群に良いと思いました。人間は、過去と未来を背負って生きざるをえません。それに対比して、猫に代表される他の生き物は現在のみを生きています。(異論はありますけど)だから、その瞳に映るものも一切の感傷を生じさせないのです。それがどんなに切ない雨の秋桜でも。ただ、そのことを単に肯定的に歌うのではなく、「猫ちゃん」と少し突き放して呼ぶことで、一定の距離を保つことに成功した気がします。
>>[14]


地底から姉の声がわきあがる秋のみそらにあかあかと哭け


はっきり言っておどろおどろしい歌です。上の句なんて特に。「地底から姉の声」ですよ。仮にお亡くなりになってるとしても、なかなかそうは詠めません。ただ、下の句はそのおどろおどろしさを突き抜けて、いっそ清々しい感じすら漂ってきます。「あかあかと」というオノマトペの効果もさることながら、ア段音の頭韻も効いているのでしょう。「秋→あかあか→哭け」の畳みかけは素晴らしい。二句目が字足らずなのも、逆にありなのかも。
>>[15]


介助中「小さい秋」と口ずさむ
小さい秋も見つけぬままに


「小さい秋」に鍵かっこを付けるのと付けないのとで意味をわける、それが上手く機能しています。ただ、それ以上に指摘しておきたいのは、初句の「介助中」の巧みさです。ここ、理屈で言えば何だって入ります。五音で、何かの最中で、と考えていけば。しかし、「介助中」ほどリアリティと切実さを感じさせる言葉は他には無いように思います。作者さんは自身の実体験からこの言葉を選んだのでしょうが、それがズバッとはまった形です。
>>[18]


三枚に捌いた秋刀魚の塩焼きか・・・旬で三昧出来ぬ哀しさ


よくわかる、実によくわかる歌です。何でこんなに秋刀魚が高くなったのでしょう。今や高級魚ですよ、あの秋刀魚が。秋刀魚は丸ごと塩焼きでいきたいですよね。すだちを絞って、大根おろしで。それが三枚おろしだなんて。味気ないにも程があります。と、まあ、歌と関係ないこと喋ってますけど、サ音から始まってサ行シャ行ザ行を巧みに操る韻の踏み方と、「三枚」から「秋刀魚」を通って「三昧」への言葉遊びの切れ味はさすがです。
>>[19]


わがわがの秋色が来る “わ”が増える速度で淡いグラデーション


この歌は難しい。「わがわが」はオリジナルなオノマトペでしょうか。だとしたら、どんな感じを想像すればいいのかな。丸まっててトゲトゲしくてあつかましくて、ってのをひとまず考えましたが。五句目が字足らずなのも確信犯なのでしょう。推敲前は下の句が「8・6」だったのを、敢えて「7・6」に直したのですから。秋色のグラデーションというとオレンジ系からブラウン系の感じですけど。うーん、ちょっとお手上げかもです。
>>[23]


羨しきは海辺を走る列車見る彼の横顔に吹く秋の風


「羨しき=ともしき」はいくつかの意味がありますけど、ここでは「少ない、不足している」の意味で取りました。言葉が次々に後ろへ係っていくので追っていくのが大変ですが、その追ってる視線の移動こそがこの歌の狙いかもしれません。海辺、海辺を走る列車、列車を見る彼、その彼の横顔、その横顔に吹く秋の風、それが羨しい、つまり微かにしか吹いていない。こうやって書き出していくうちにジワリと秋の風の寂しさが感じられます。


以上、十四首(選歌対象外含む)となります。それでは、選歌までもうしばらくお待ちください。
それでは、選歌に入ります。
今回の投稿歌は対象外を除き全部で十三首でした。それをまず三分の一に絞って最優秀のノミネート作品四首とします。ただ、今回はとても悩みました。結果的にはいつもの如く独断と偏見なのですが、いつも以上に独断がまさっていると思います。他の方が選んだら全然別のノミネートになるであろうことは自分でもよくよくわかっています。なので、あくまでも出題係の自分が選んだ四首だと皆さまにもご理解いただければと思います。
その四首は以下の通りです。


テキーラ@「鉄火巻」さん

麦秋の水の明るき夕ぐれにパンタタさんと寿司をつまめり


蜜柑さん

こんなにもとりどりの色で染まっても秋は寂しい 深いからだね


小竹陽さん

踝をなでてゆく風まだ髪を乾かしている足もとに秋


コアランさん

三枚に捌いた秋刀魚の塩焼きか•••旬で三昧出来ぬ哀しさ


この中から、最優秀一首と次点一首を選びます。その発表は、次のコメントにて。
それでは、最優秀の発表です。今回は、

蜜柑さん

こんなにもとりどりの色で染まっても秋は寂しい 深いからだね

を最優秀に選びました。
秋の寂寥感をどの歌よりも感じたというのが一番の理由です。やっぱり秋は寂しいものなのです。その寂しさを「深さ」に結びつけたところに、この歌の着眼点の素晴らしさがあったと思います。200字感想でも書きましたが、深きところには到達するものが少なく必然的に寂しい、その発見は一つの真理だと思いました。秋の寂しさの理由をズバッと言ってのけたのが、単純にすごいと感じます。
もう一点、実はこちらの方が決め手なのですが、今まで全然触れられなかった前半部分も着目したいのです。上の句の「こんなにもとりどりの色で染まっても」、そう、秋は意外とカラフルなのです。暖色系に偏ってはいますけれど、赤や黄や焦げ茶や橙に染まる山々はそれはもう美しいものです。それでも「寂しい」。そこがポイントです。この目のつけどころとちょうど正反対の事柄を詠んだ、それはもう有名な歌があります。

寂しさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮れ(寂蓮法師)

常緑樹の生い茂る山だって秋は寂しいですし、同じように、紅葉に染まる山だって秋は寂しいのです。ということは、蜜柑さんのこの歌は、かの有名な三夕の歌と根っこがつながっているということです。それが素晴らしくないはずがありません。この「秋」と「色」との関係に注目したところが、この歌を最優秀に選んだもう一つの理由です。
蜜柑さん、どうぞバトンを受け取ってください。まだご自身のトピが選評の途中でいらっしゃるので、またカブってしまいますけれど、どうかよろしくお願いいたします。



次点には、テキーラ@「鉄火巻」さんの

麦秋の水の明るき夕ぐれにパンタタさんと寿司をつまめり

を選びます。
こちらはお題の「秋」を「麦秋」という熟語で使われました。これにはやられたな、というかひねり勝ちというか、秋の季節感と全然違うところで勝負できる布陣に用いられたと思いました。
何より二句目の「水の明るき」が素晴らしい。初句で「麦秋の」なんて時候の季語を持ってきたら、普通は二句目以降は具体的に行きたいと思うのが人の常だと思います。そこを「水の明るき」。もう一段ふわっとした措辞で初夏の季節を描くという。これはなかなか出来ないわざでしょう。これがあるからこそ、下の句の「ただごと」が何やら賢人の行いでもあるかのような趣きを醸しだすのです。下の句の挨拶性については先の感想で述べた通りですが、そこには作者さんのお名前も作用しているであろうことを言い添えておきたいと思います。
テキーラ@「鉄火巻」さん、次点よろしくお願いいたします。



以上です。
今回の選歌は、「秋」の季節感を中心にノミネートから最優秀まで選ばせていただきました。自分はそこでは勝負していないという投稿者の方ももちろんおられるかと思いますが、あくまでも自分の独断と偏見に基づくものですので、ご了承いただければ幸いです。また、自分では読み切れなかった歌も数多くありましたので、他の方のお気に入りや自解など是非ともワイガヤでお聞かせいただければと思います。よろしくお願いいたします。
>>[41]
まだちゃんとゆっくり読めてないのですが、200字の講評と選歌、お疲れ様でした!

わーい!
最優秀ありがとうございます!
出先のバスの中で読んで、え!?ってちっちゃく声が出ちゃいました。笑

もうまぶたがくっつきそうなので、取り急ぎ、バトン受け取りました、のご挨拶まで。

明日また改めて来ます!
うれし〜♪
>>[42]

さっそくのバトン受け取り、ありがとうございます。
良い歌を出していただけて、とても嬉しかったです。
次のお題、楽しみにしています。
>>[43]
改めて参りましたー! 
一夜明けて、またじわじわとむらしんさんに選んでいただけた嬉しさを味わってます。笑

むらしんさんに選ばれたい、と常々思うのは、200字の他に新たに講評していただけるお得感がたまらないからなんですけど、この度は寂蓮法師の歌を引き合いに出していただいて、有名な歌にとても無知な私には恐縮と共にありがたい講評でした。

さらには「深きところには到達するものが少ない」というむらしんさんの言葉に、一周回って自分の漠然としか寂しさの答えをいただいた気がしました。
改めて、ありがとうございました!

私のお気に入りは、テキーラさん、おこげさん、ひでさん、きくさん、笹本 筆太郎さん、でした。

お気になりは、クンタ・キンテさんでした!
わがわが、気になるー。
よく映像で輪が幾重にも、みにょにょにょーんて連続で流れる動画がありますけど、あんな感じかな?とか。

お気に入りも話したいこといろいろありますが、とりあえず、先にお題考えて、自分のトピック進めます!
>>[44]

改めてのコメント、ありがとうございます。
200字感想の他に最優秀と次点だけきちんと講評するのは、自分のセールスポイントでもありますので、もっともっと宣伝してくれて構わないですからね。これを知ってもらって、自分がトピ持った時の参加者の熱意を増やしたいのです!
蜜柑さんの今回の歌は、講評のし甲斐がありました。寂蓮法師なんて200字じゃ絶対に出せないですから。それだけ食指の動く素晴らしい歌をありがとうございました。

お気に入りお気になりもたくさん挙げていただき、恐縮です。また時間があれば、その辺りのコメントもお待ちしています。

次のお題、「湯」も十中八九参加させていただきます。しかし難しいなぁ。
>>[46]

コメントありがとうございます。完璧なんて滅相もない。恐縮至極です。その言葉をいただけただけで、選者やった甲斐がありました。

水は水たまりでしたか。なるほどなるほど。いや、何かに限定しなきゃ読めないってことはないと思っていたのですが、やはり街なかの景物ですか。勉強になりました。自解、重ねてありがとうございます。
この二句目に「水」が入っているだけで、五句目の「寿司」が浮かなくなるのだから、本当にすごいと思います。これ、言い忘れてたので付け足しました。
むらしんさん、蜜柑さんが自分の短歌の『わがわがの〜』の部分について触れてくださったので
おこがましくもそこの意図について触れます。


むらしんさんが講評で述べてくださった通りでオリジナルのオノマトペに取り組みました。
『わがわが』の部分は読んだ人の感覚で"わ“はひらがなでも漢字でもOKで、それは"わ“でも"和“でも"渦“でも"輪“でも"我が我が“でもなんでも良くて、そういう読み方に誘導できるようにという意図で、既存のオノマトペを避けた言い方をしました。
3句目以降の言い回しに対して、読み手がしっくり来る『わがわが』があればそれでいーかなぁというかなりファジーな感じで詠んでいます。

今回はそういう意図で遊んでみたのですが、読み手にとっては歌そのものが分かりづらいものになってしまったようで試みとしてはどうやら失敗したようです。
でもまぁ短歌点で実質0点をとったとしても誰かに迷惑がかかるわけでも怒られるわけでもないですし、これからも似たようなことを挑戦するとは思いますが
その時は「あいつ、また悪ふざけしてるなぁ」と思っておいてください。

自分の歌を講評してくださったむらしんさん、お気になりにしてくださった蜜柑さん、どうもありがとうございました。
>>[48]

コメントありがとうございます。
「わがわが」は十四首の中でも一番気になっていた部分だったので、自解いただけて本当に嬉しいです。
まず、オリジナルのオノマトペというのが間違ってなくてホッとしました。自分の感じた「丸まっててトゲトゲしくてあつかましい」というのは、「和」と「我」のイメージでした、たぶん。トゲトゲはイガイガに寄ったかな。
そこからの膨らましが力及ばず、申し訳ございません。素直にオノマトペと後半を対置すれば良かったのか。
一点だけ差し出がましいことを言えば、あの推敲は逆効果だったかもと感じています。「静かな」の方が多彩な言葉の連なりでより良い気がして。「淡い」だと色彩に片寄るから、「秋色」や「グラデーション」との結び付きが強くせっかくの「わがわが」が浮いてしまうように感じます。すいません、偉そうなこと言って。でも、自分も言葉の実験みたいな取り組みは好きでしょっちゅうやってるので、つい。

あと、一人でも誰かのお気になりにフックしたってことは、全然失敗じゃなかったってことだとも思います。悪ふざけ、大いに結構じゃないですか。自分も自分の路線でふざけていきます。
本当にありがとうございました。
>>[49]
いやいや、こんなトンチキな言い回しなのに「わけわかんねー」で切り捨てられずに考えてもらっただけでとても有難いですよ。
実験いいですよねー。
言葉はこねくり回すととても楽しい^_^

推敲の前後の部分に触れてくださってありがとうございます。自作の評価って難しいのでそういう意見をもらえるのは助かります。
そこの推敲の部分に関しては最後まで本当に悩みましたあせあせ(飛び散る汗)

推敲前
『わがわがの秋色が来る "わ“が増える速度で静かなグラデーション』
推敲後
『わがわがの秋色が来る "わ“が増える速度で淡いグラデーション』

でしたけども、自分の中ではずっと
『わがわがの秋色が来る "わ“が増える速度で□□□グラデーション□』
の□の部分をどう埋めるかで全然納得がいかなくて…。
4句目の後半もそうなんですが、むらしんさんが講評でも述べていたグラデーションの6文字の部分もですね。そこの最後に何か助詞を一文字入れるべきかどうかも決めきれずに今でも不完全燃焼のままです。うーん。

『静かな』を変えたのは、全体的に概念的な短歌として走りすぎてる気がして「他者に読ませるためには、もう少し風景が見えるような文に寄せたほうが良いかな?」と不安がよぎってしまったため『色』というイメージと繋がる言葉の『淡い』に変更したという経緯です。
そのせいで逆に“わがわが"というフレーズが浮いてしまったというのは、自覚できなかったのでそう言ってくださって非常に有難いです。

あと、語感としては5句目の最後に助詞を入れたかったのですが
『に』と『へ』は上の句との主語としての関係性がおかしくなるから無理で、『が』はオノマトペである『わがわが』と音がかぶるので邪魔だし、『よ』だと「いや、気高く読みあげるような内容とちがうだろ。これ」って感じだし、もう色々とダメだっだんです。
結果、助詞なしで言い切ってしまうのがまだマシかなぁというのを落とし所にしたものの「まだ何かできるんじゃないか?」感は拭えないままでした。

この辺がきっちり推敲しきれないところが自分の未熟さなんですよねぇ…
>>[41]
ご講評、選歌、お疲れ様でした。
いつもながら、簡潔に、そして的確にまとめられたご講評は気がつけばどんどんと読み進めてしまいました。
けれど、どの講評も200字に揃えるのは技のいることで、なかなか簡単なことではありません。しかしそれを全く感じさせないところがさすがだと思いました。
しかも、最優秀と次点だけたっぷりと講評するという「副賞」を進呈することで投稿意欲を駆り立てていたとは!スゴイ!
拙歌にも過分な講評を頂きありがとうございます。ご指摘をいただけて、嬉しかったです。これから作歌する際に意識したいと思います。
ありがとうございました。
>>[6]
最優秀おめでとうございます!

こんなにもとりどりの色で染まっても秋は寂しい 深いからだね

すでにむらしんさんが語り尽くし、読み解き、味わい尽くしているので何を言っても蛇足になりますが。
私のとても好きなテーマと空気です。
「とりどりの色で染まっても秋は寂しい」
あ、そうだ。あんなに色とりどりだった。でも寂しいんだ。それは
「深いからだね」
参りました。暗唱したくなる短歌ですね。
素晴らしいお歌をありがとうございました。
>>[51]

コメントありがとうございます。
自分の感想をそんな風に良く取っていただけてとても嬉しいです。やっぱり200字くらいが読みやすいでしょう。サクサク読めて皆さまの短歌の邪魔にならない感想が、自分の理想なので。
ひでさんの歌はいつも共感力が高く、読んでいてウンウンと頷いてしまいます。ので、その良さはそのままで、その上で新たな魅力も増やしていただけたらと思います。
でも、「驚異」の要素って難しいんですよねー。自分もいつも突飛なことして失敗してばかりだし。お互いがんばっていきまっしょう!
>>[50]

順番が前後しましたが、返信ありがとうございます。大好物です、実験。推敲も。一旦評価の終わったもので気になる歌は、みんなでバラしてああだこうだする文化がもっと栄えていいと思ってます。

クンタさんの今回の歌だと、オリジナルオノマトペがけっこうな挑戦なので、定型はどうしても守りたいところだと思うのです。実験は一回に一個が基本。

わがわがの秋色が来る "わ“が増える速度で□□□グラデーション□

四角の部分をお悩みとのことでしたが、やはりグラデーションの後に一文字考えてらっしゃったのですね。自分もここはあって欲しいと思います。「が」でいいかな、と思ったのですが、オノマトペと被るのか、たしかに。
ならば、こんな語順はいかがでしょうか。

わがわがの秋色が来る "わ“が増える速度でグラデーション□□□□□

これだと最後は動詞でも副詞でも入りますし、グラデーションの後の助詞も「の」や「を」も候補にできます。一考の余地ありかと。

すいません、楽しんでしまって。選者のワガママでお許しください。
>>[48]
わがわが、なるほど!
おもしろいお話を伺えてよかったです。
ありがとうございます!

オリジナルのオノマトペって、私も時々短歌を詠んでいて作りたくなります。
ガシッとハマるとよっしゃ!ってなりますよね。
にしても、私の発想には一生わがわがはオノマトペとして生まれない音だと思いました。笑
クンタさんの独特の感性ですね。
実験とか試みは読んでいても楽しい。

むらしんさんも触れておられましたが、読み手を立ち止まらせた時点で短歌は成功なんじゃないかって思います。
きれいにまとまっていてもきれいだね、で終わるのはつまんないし、クンタさんの短歌はいつも次は何を出してくるんだろ?ってわくわくします。
試行錯誤の過程の話も興味深いものがありました。
もしかしたら、まだ可能性を秘めた短歌なのかも。

ちなみに私も「静かな」の方がよかった気がします。
もしくはもっとぶっ飛んだ言葉を入れてみるのもありかな?とか。
じゃ例えばなにかは、浮かばないんですけど。笑
いずれにしても、誰かの思考に入り込んでくる短歌はおもしろいです。
>>[52]
コメントをありがとうございます!
「暗唱したくなる」なんて、最高の誉め言葉をいただきました。
やった!

実は差し替えようかと思っていた短歌だったんですけど、これが一番素直だなーと思って断念して、結果差し替えなくてよかったです笑

ひでさんの短歌の情景。
読んでいてまさに一緒に体感しているような感じがました。
わかるわかる!って。
あの眼裏に映る光って気持ちいいですよねー。
>>[54]
あ〜、グラデーションのところでで句またがりするのもアリですね。
確かにそうなると助詞も含めて繋がる言葉の幅が増えそう。

短歌をバラバラて再構築するのは自分も楽しいと思うんですけど、自作を触られたくない人やある程度の客観性をどうしても保てない人がいるので、みんなでやって盛り上がるというのは結構ハードルが高いと思うんですよねぇ…
とはいえ、全く無いというのもあれなんで珍しくこういうことができて自分も楽しいです。
ワガママでも何でもないので気にしなくても大丈夫ですよ〜。
コメントしてくださってありがとうございます。

実はオノマトペが苦手なもんで、そういった意味でも遊んでみたという感じです。
たぶん、オノマトペのセンスって情感なので理屈こねたがり人間の自分はやりづらくて…
なるべく短歌の言い回しは捻るようにしようとは思っているので、そういう部分に立ち止まってもらえるのが一番嬉しいですね。

むらしんさんと同じす蜜柑さんも「差し替え前の方が良い」という評価でしたので、参考にしたいと思います。
自分一人ぼっちで短歌を呟いているだけの人なので、こういう他者からの評価は自分を省みるのに非常に有難いです。顔(願)
>>[55]
すいません、上の書きこみは蜜柑さんに対してでしたあせあせ(飛び散る汗)
>>[57]

そうですねー。短歌に対する考え方は人それぞれですし、それが短歌の良いところですものね。自分もおおっぴらに好きなことするのは、自分が出題係務めてる時に限るって思っています。

今回はクンタ・キンテさんが短歌の自解だけでなく思考の過程を垣間見せてくれたので、望外に楽しいやり取りができました。ありがとうございました。
>>[33]

ご講評、選歌大変にお疲れ様でした
丁寧な読み解きとご考察恐れ入ります。

夕方の雨に映る虹なので、主体より東に虹が架かっている
虹の袂に恋焦がれる人がいるけれど
逢う事は叶わないだろうと幼い恋心(黄のコスモスの花言葉)は忘れてしまおう

こんな感じでした。
やっぱり虹って入れるべきだったかなーって思ってはいますが
カラフルになりすぎて黄の秋桜が目立たなくなるかなーって
結局全体が意味不明になったら意味がないですね。
むっず!!めっちゃ面白い!!
楽しい時間をありがとうございましたっ!
次回もつーめーこーむーぞー!
>>[61]

コメントありがとうございます。
虹の袂でしたかー。それは難しいな。そこは「虹」と書くしかないんじゃないでしょうか。
要素詰め込みを自分の路線にするなら、どうぞこれからもその方向性で短歌を楽しんでくださいませ。
むらしんさん
ご講評と選歌、お疲れさまでした。

持ち味である200字感想のまとまりと的を射た視点はとても小気味好く、歌評としてのシャープさに磨きが掛かっているように思いました。

自分ではとても読めなかった“気づき”をもたらしてくれることもしばしばあって、そうした意味で歌の鑑賞がより楽しめました。

拙歌への評も、ありがとうございます。
ひらがなのひらきは仰るとおり。どちらも手放せない思いがあり、どちらかに場面を決めてしまわぬようにした結果、具体性に欠けるものとなってしまったのは自分の課題です。


蜜柑さん
最優秀おめでとうございます。


■こんなにもとりどりの色で染まっても秋は寂しい 深いからだね

秋は暖色系のしみじみ落ち着いたイメージのある季節ですが、言われてみれば、どんなに着飾ってもどんなにとりどりの色で染まっても、どこか拭いきれない寂しさがあるような気がします。
それを作中主体は、「深いから」だと言う。

ここがこのお歌の核であり、もっとも言いたいことでしょう。
得てして短歌は、「もっとも言いたいこと=答え」を歌中では言わず、それとなく匂わす程度にして、あとは読者の読みに委ねるのを良しとするもの。

しかしこのお歌においては、無くてはならないキーワード、むしろこのフレーズがないと成立しないとさえ言える、実に絶妙なバランスで詠まれた歌だと思います。
(観念的な詠み口ですが、結句の発見が歌に命を吹き込んでいますね)

「深遠なるものは寂しい」というひとつの真理を、定型の詩に落とし込む業がお見事でした。


お気に入りは後ほど。
>>[63]

コメントありがとうございます。
@貴さんの今回の歌は、ご本人は具体性に欠けているとおっしゃっていますけど、読み手の想像力を掻き立てる十分な道具立ての揃った良い歌だと思いました。200字では述べきれませんでしたけど、そもそも自分が空想を飛ばす読み方をするのは珍しく、そうさせるダケの力のある歌でした。選歌対象外は、どうやっても200字しかチャンスが無いから、僕のお題の時は一層不利ですよね。にも関わらずのご投稿ありがとうございました。

蜜柑さんへの講評も(本人より先回りして)お礼申し上げます。
「深淵なるものは寂しい」は作者ご本人が明確に意識して歌に落とし混んだというよりも、あふれでる感性が世界の真理を知らず知らず掴みとってしまった、といった方が近いかな、なんて思ったりもしますけど。

お気に入りも楽しみです。またのコメントお待ちしております。よろしくお願いします。
>>[63]
何度いただいても嬉しい、詠んだ本人以上に短歌を盛り上げてくださる、ボリュームのあるコメントをありがとうございました!

今回は、むらしんさんに寂蓮法師を引き合いに出していただいてはじめて、自分の詠んだ歌のなんたるやに気づかせてもらったくらい、なんにも考えないで素直にするりと詠んだ歌でした。
むらしんさんのコメント
> 世界の真理を知らず知らず掴みとってしまった、といった方が近いかな、なんて思ったりもしますけど。

まさにそんな感じで、@貴さんに感心していただいて気恥ずかしく、逆輸入的にこの短歌を大事にしようと思えました。笑

丁寧に読み込んでくださったこと、本当に嬉しくて、何度もお礼をいいたくなりました。
ありがとうございます。
大変遅ればせながら、以下お気に入りです。


■こんなにもとりどりの色で染まっても秋は寂しい 深いからだね(蜜柑さん)

感想は前述のとおり。

また、既にむらしんさんが歌評で素晴らしく言い尽くされているので、どう頑張ってもそれ以上のものは書けそうもありませんが。。

「深淵なるものは寂しい」という真理を明確に意識して歌に落とし込んだ、という見方は誤りでしたね。
むしろ蜜柑さんの潜在意識として、そうした真理が短歌という形式に表出された。
それはやはり北国をホームに持つ蜜柑さんだからこそ、その大自然の息吹を肌で感じ、「深い」にたどり着いたのかなあ、などと思いました。

■羨しきは海辺を走る列車見る彼の横顔に吹く秋の風(きくさん)

流れるような視点の移ろい・カメラワークを、修飾語と被修飾語の重層的な連なりによって巧みに表現され、この目に映る肌で感じる全ての景に心が引き込まれてゆく作中主体の様子が、ありありと伝わってきました。

また、「後の句の名詞が前の句の動詞を引き受け、さらに述語展開する」を繰り返すという歌の構造上、音が加速度を付けて流れてゆくイメージが、詠まれている情景とシンクロしていて、心地好さすら感じます。

一連の流れのひとつとして映る「彼の横顔」を、作中主体はどのような心持で見ていたのか、サブリミナル効果のように慕わしさがこみ上げてくる読後感のお歌でした。

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