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短歌点コミュの短歌点977△お題「キラキラ」

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 明けましておめでとうございます
 今年もどうぞよろしくお願いいたします


コアランさんの「暮れ」からバトンを受け取りました、りなと申します。
今年最初のお題ということで、素敵な年になるように願いをこめて「キラキラ」でお願いいたします。



aiko「キラキラ」より

羽が生えたことも 深爪した事も
シルバーリングが黒くなった事
帰ってきたら話すね
その前にこの世がなくなっちゃってたら
風になってでもあなたを待ってる
そうやって悲しい日を越えてきた





ルール
1. 出題者が、お題を出します
2. お題はなんでもありで 面白そうなもの
3. 出題者ではない人は
  お題を詠み込んだ短歌を書き込みます
  (1人一首のみ)
4. 一週間以降、出題者が(独断で)
  もっとも素晴らしいと思った短歌を
  1つ選び、その選出理由を書き込みます
5. 次のお題は、最優秀短歌を詠んだ人が
  出すことに成増
 (新トピックの番号は「自分の選ばれた
 トピック番号+5」)
6. その後は、みんなでワイワイ感想を交わ 
  します。


2012年4月17日一部改定
(基本ルールに「特定の単語文字列を指定してください」を加筆)

コメント(73)

>>[5]
穏やかな水面キラキラのびる陽に「こいつぁ春から縁起がえぇわい」


主体の口調が個性的で、とてもいい味出しています。お会いしてみたくなる人柄ですね。
水光と言うのでしょうか?キラキラと反射する様子はとても綺麗ですよね。
これが夜で月の光だったとすると全く違う雰囲気になるので、昼に太陽の光である事がポイントですね。
心がぱあっと明るくなるようなお歌です。
>>[7]
空の下寝っ転がればキラキラと木漏れ日が降る風と私に


さわやかですね。
「私」だけではなく「風」にも木漏れ日が降っているのが素敵だと思いました。
まるで風がオシャレをするように、キラキラそよそよ「私」を撫でる様子が浮かびます。
早くこんな風に、空の下で思い切り寝転がれる季節になって欲しいものです。
>>[8]さん
キラキラに見えるものほど嘘くさい銀座で光る議員のバッジ


とてもよくまとまっている感じがします。
「銀座」にも「銀」というキラキラが入っていて上手いなぁと思います。
イミテーション、偽物のキラキラですね。
そのキラキラにしか頼ることができない議員には投票したくないですね。
>>[9]
キラキラの細氷 塵となる像とツバメにせめて神の降らせる


これは言うまでもなく、童話『幸せの王子』ですね。
最初に「細氷」を持ってきたのがとても上手だと思いました。
身体(王子像)に付いていた宝石や金箔を、ツバメに困っている人たちに届けさせ、自分自身はみすぼらしくなってしまいます。
そんな優しい王子とツバメに、宝石のような細氷が美しく降り積もる。
細氷という繊細なワードのチョイスもいいと思いました。
>>[12]
てのひらの器キラキラこぼれ落つ 3秒光時計のわたし


すみません、しっかり理解できていないのですが惹かれます。
とても綺麗な情景です。

全くの妄想になります。
大切な人に贈り物をするときにこういう状態なのかな、と思いました。
手のひらの中にある贈り物が、あたたかい気持ちをまとってキラキラと輝いてみえる…
心があたたかくなるお歌でした。
>>[14]
〈選歌対象外〉


キラキラの白昼夢として快晴の空から降ってくるシャボン玉


(快晴というとなぜか秋を思い浮かべます。)
フッと降ってくるシャボン玉なんて素敵です。
白昼夢…真昼に夢を見ているような非現実的な空想。
「白昼夢」、「快晴」という漢字の印象から、なんとなくサラリーマンがお昼休憩中にシャボン玉に不意をつかれたイメージが浮かびました。
肩の力を抜いていいんだよと、言ってくれているようなお歌でした。
>>[15]
キラキラとギンギンギラギラちがふけど夕ひはきのふとおなじ色かな


古語が全体の雰囲気ととても合っていると思います。

本当に個人的な感想で、しかも曖昧で申し訳ないのですが、
NHK教育テレビの「日本語であそぼ」で見た歌の雰囲気にとてもよく似ています。(←とても好きでした。)
なにか童謡めいた語り口でとても惹かれます。
メロディを乗せて歌っても素敵なお歌なのではないかと感じました。
>>[16]
結晶のかたちを保ち地をおおう雪のキラキラ踏みて子らゆく


情景がありありと浮かびます。
たくましい子どもたち。書かれてはいませんが、ザクッザクッという音が聞こえてきそうで、描写力がすごいと思いました。
最初に地面の雪の結晶という本当に小さなものに焦点を当てて、小さな子どもたちに移っていく…小さいものばかりですが、とても生命力を感じるお歌でした。
>>[17]
キラキラと雫をつけて帰り来るきみを抱けば宇宙の匂い


なんと!宇宙の匂いとは!
寒いとコートや髪の毛とかに雫が付きますねー…(この間なんかは眉毛に付いている人も見ました(笑))
「きみ」がひらがなで、バランスがいいと思いました。
身体にキラキラ光る星たちを付けて、小宇宙になってきみは帰ってきたんですね。
>>[18]
静もれる施設の廊下 節子 みつ 和枝 安彦 キラキラであれかし


「あれかし」…あってほしいものだ。
これはキラキラネームのことを言っているのですね。「天使」と書いてエンジェルさんと読む名前もあるらしいです。(エンジェルさんいたらごめんなさいあせあせ(飛び散る汗))

キラキラネームとは正反対の老人ホームのネームプレートの名前たち。
「静もれる」が「キラキラであれかし」をより際立たせていて、哀れみではなく「孤高」というワードがなんとなく浮かびました。
>>[21]
イタイのイタイのキラキラしすぎてヤバすぎる わたし「約束」みたいでしょ?


すみません、意味が上手につかめてないけど惹かれるお歌です。
どなたか上手に読める方、ワイワイなどで教えてもらえたらありがたいですあせあせ(飛び散る汗)
かなりの破調ですが、読ませる力があると思いました。

本当に妄想なのですが、配偶者がいる人と付き合っている主体が、どんどん自分の心を無くしていって、それでも諦めきれない、相手の言葉を信じてしまっているようなイメージが浮かびました。


わたしの力不足で本当に申し訳ないですあせあせ(飛び散る汗)
>>[22]
ダメだってわかっているのに飲み込んでキラキラキラキラ転がるわたし


なんか、わかります。
ダメだってわかってるのにねぇ、飲み込んじゃうんだよねぇ…。痛々しい感じがします。

けれど当人にはもうどうしようもできなくて、キラキラ身を削って転がるしかできないのだなぁと思いました。
なんとなく若さ、も感じるお歌でした。
>>[23]
キラキラと裳裾をひくかの水の緒や舞子の浜よりつり舟の見ゆ



申し訳ありません。古語の文法はわからないので、そこは触れませんあせあせ(飛び散る汗)

普通に読んでも美しいのですが、声に出して読むとまたさらに美しいです。
舞子海岸は神戸市にあるんですね。
ちょっと自信がないのですが、舟から出る水の緒が、着物の裾をひくかのようにキラキラと光っている様子でしょうか。
古語のなかで、「キラキラ」がいいスパイスになっていると思いました。
>>[24]
そのままに闇夜のアリス キラキラの青き鱗粉小さき嘘と


かわいらしいお歌です。
これも完全に妄想なのですが、小さい女の子が眠りたくなくて駄々をこねている様子が浮かびました。
ディズニープリンセスの青いキラキラしたドレスを着て、「わたしまだ眠たくないから、脱がないもん」とふくれっ面をしているような…。
優しい眼差しを感じるお歌でした。
>>[26]
わるくちに似てキラキラと床に散るヘアピンのこんなふうに軽やか


ヘアピン…なんか怖いですよね。尖ってるし、黒いし。
悪口ってしゃべっている人からすると本当に軽やかに出てしまうものですよね、サラッと。
でもその言葉の先端は尖っている…。

「わるくち」がひらがななのが重くなりすぎずに、上手く読ませているなと感じました。
>>[27]
難しき専門用語説きほどく声キラキラと冬ざれに射す


授業中でしょうか。
冬ざれ…冬、風物の荒れさびれたころ。
寒さが厳しい時だということがうかがえます。

こちらも完全に妄想です…。
主体はこの専門用語の意味や解説をあまり聞いていなくて、というか理解しようとはしていなくて、ただ単にこの声自体が好きなのではないかなーと感じました。(声の主が好きとは言いきれない!)…失礼いたしました。

「説きほどく」が冬の寒さをあたたかくほぐしていくようで、素敵だと思いました。
以上20首、間違いないでしょうか。
それでは選歌にいきたいと思います。

まずは次点の発表です!




ドゥルルルルルルルルル〜〜
ジャジャン!!

>>[15] ゆめむしさん
キラキラとギンギンギラギラちがふけど夕ひはきのふとおなじ色かな

お歌の世界観に惹かれました。
メロディーをつけて歌ってみたいです。
それでは、それでは最優秀の発表です!!


ドゥルルルルルルルルルルルルルルルル〜〜



ジャジャジャン!!

>>[17] りりる♪さん
キラキラと雫をつけて帰り来るきみを抱けば宇宙の匂い

宇宙の匂いにやられました…。
今の季節にもとても合っていますね!
りりる♪さん、バトンをどうかよろしくお願いいたしますぴかぴか(新しい)

>>[51]
講評選歌お疲れ様でした。
りなさんの回は楽しくてラブリーでほっこりします。
どうもありがとう^^
>>りりる♪さん
最優秀おめでとうございます。
良いお歌ですね。
りなさんと同じ感想です。やられました!
他、お気に入りの発表です。
ぴかぴか(新しい)むらしんさん、ナカノフスキさん、おこげさん、マロニエさん、ぼんぼりさん、d_snowさんぴかぴか(新しい)



以上になります。
皆さま、たくさんのキラキラをありがとうございました。
わたしの感想なんかでは拾えない素敵なお歌がたくさんありました。ぜひ、ワイワイでお気に入りや解説を聞けたらと思います。

それではお付き合いいただき、ありがとうございましたぴかぴか(新しい)皆さんの2022年が素敵な年になりますように。
キラキラキラ〜ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)
>>[52]
わー!
早速のコメントありがとうございます。
ラッコさん優しい涙

ラッコさんのお歌、とても元気が出ました。投稿ありがとうございますぴかぴか(新しい)
>>[44]
講評と選歌、お疲れ様でした!

私の短歌、悩ませましたね。笑
なんかサラッと降りて来た短歌で、以前に

「いつか割るためだけにした蓋だった イタイのイタイの飛んでくな」
という短歌を詠んでいて、なんとなくその後日談的なイメージもありました。笑

私的には、どんな痛みもそれを含めて自分のものだという感覚があって、自分の心を無くされてしまうような恋ならしないなーと思うので(笑)、おそらくそう感じたのはりなさんの自身の感覚と読みの可能性なのかな?と思いながら拝見しました!
もちろんどんな読みも歓迎です。
ありがとうございました!

>りりるさん
最優秀おめでとうございます。
きれいに詠まれた短歌だと思いました。
お気に入りは、むらしんさん、おこげさん、ぼんぼりさん、きくさん、とみいえひろこさん、でした!

むらしんさんの「カワセミ色の残夢キラキラ」は一読で射抜かれました。
恋に疲れたのに、あのカワセミのように色鮮やかで、まだ体を流れる川(恋心)にカワセミが飛来してしまう。
川のキラキラと夢のキラキラ。
ため息が出るほどの表現だと思いました。

とみいえひろこさん、
> わるくちに似てキラキラと床に散るヘアピンのこんなふうに軽やか

悪口ではなく、わるくち。
わるくちって悪意がなくてむしろ楽しげに聞こえる事があります。
笑い話しにも近いわるくちって、たしかに黒いに違いないのにキラキラと溢れるようだったり。
そんな感じを床に散るヘアピンと結びつける眼力が凄いです。

わるくちに視点があるわけではなくて、主体はヘアピン。
ヘアピンが軽く跳ねながらキラキラ散らばるのがわるくちに似てる、というわけです。
力のある短歌と、とみいえさんにしかない感覚が新鮮で、私の中では今回1番の短歌でした!

ぼんぼりさんの短歌は、とにかく文句なく好き!笑

きくさんの短歌はひたすらに幻想的でした。
梨木香歩さんの世界のようでした。
>>[51]
選歌、ご講評ありがとうございました。
それぞれの投稿歌に寄り添い、優しく読み解いていただいたので、さらにそれぞれのお歌を深く鑑賞することが出来ました。
ありがとうございました。

りりる♪さん、最優秀おめでとうございました!
りなさんのご講評の通り、「宇宙の匂い」には引き込まれました。
「雫」から「宇宙の匂い」への拡がりが、読んでいるこちらまでふわりと包まれるように感じました。
ありがとうございました。
>>[42] お礼が、遅くなりましたが、バトン、ありがとうございます。たしかに受け取りました。次へ回します。

一度、他者の目線に立って、物を見て、考えて、言葉を紡いでいく、りなさんの思いやりのある歌評スタイル、いつも読んでいて、前向きな気持ちになれます。

お題も、いつも、はるか宇宙のかなたから、降ってくるような言葉で、鍛えられます。☆
選歌、歌評、おつかれさまでした。
>>[56]
遅くなりましたあせあせ(飛び散る汗)
労いのお言葉ありがとうございます。

そうなんですよ、妄想しながら、これは絶対蜜柑さん像と合っていないな〜と思っていてあせあせ(飛び散る汗)
解題ありがとうございます!ぴかぴか(新しい)

たくさんのお気に入りのお歌もありがとうございます!とても勉強になります。
川のキラキラと夢のキラキラ、素敵ですね。
>>[58]
労いのお言葉ありがとうございます。遅くなってしまいすみませんあせあせ(飛び散る汗)

「読んでいるこちらまでふわりと包まれるように感じました。」という感想がとても素敵だと思いました。りりる♪さんのお歌の味わい方が広がりました。ありがとうございます。
>>[59]
こちらも遅くなりましたあせあせ(飛び散る汗)
バトンありがとうございます!

わー、とても誉めていただいて恐縮です。けど前向きになれると言ってもらえてとても嬉しいです。
りりる♪さんのお歌も希望に溢れたお歌で、お題の通りキラキラした気持ちになれました。
次のトピック楽しみにしております(^.^)
りなさん
遅ればせながら、ご講評と選歌、お疲れさまでした。

一首ごとの真摯で丁寧な歌評に誠実さがあって、時折の女性ならではの視点(ラッコさんへの歌評とか)や、印象的なフレーズ(ひでさんへの歌評中の「まるで風がオシャレをするように」とか)が、自分にはない感性だなあと拝読しました。

お題の「キラキラ」も、下を向きそうになるこのご時世には救いとなるような明るいもので、美しいお歌も沢山揃いましたね。

オノマトペって、安易に使うとチープになりがちになるんですが、皆さんそれぞれ上手く歌中に取り入れていて、流石でした。

選歌時のドラムロールも今やお馴染みとなって、楽しませていただいてます^^


りりる♪さん
最優秀おめでとうございます。


■キラキラと雫をつけて帰り来るきみを抱けば宇宙の匂い

雨や雪の降るなか帰って来た幼い我が子を抱き締めてあげる、慈愛心あふれる一首ですね。

幼稚園か小学校低学年くらいのお子さんかなと読みますが、「キラキラと雫をつけて」とあることから、濡れることを厭わず、むしろ楽しんでいる童心が眩しいです。

小雨程度なら差している傘を閉じて空を仰いだり、雪が積もっていたら進んで雪合戦をやったり、とにかく元気で、大人の我々が忘れかけている大事なものを沢山思い出させてくれる存在なんでしょう。

滴る雫の「キラキラ」と幼子の「キラキラ」のダブルミーニングが巧いのと、その「キラキラ」と「宇宙」との親和性が目を引くのと、ただの家族詠にとどまらず、そこからさらに一段上の詩へと昇華されたお歌に感じました。

「宇宙の匂い」、良いですね。


お気に入りは後ほど。
遅ればせながら、以下お気に入りです。


■恋に疲れ遠き夜明けにまどろめばカワセミ色の残夢キラキラ(むらしんさん)

このお歌は、>>[57]の蜜柑さんの解釈が美しすぎて、同じ並びに感想を書かせていただくのが恥ずかしいくらいなんですが、好きなお歌なので何とか書かせてください(泣)

人並みに恋をしてきて、どれもうまくいかなかった、もう恋に疲れてしまった作中主体の、それでも最後に魅せられた夢には、まどろんでしまうほどの心地好さがあって。

「遠き夜明け」というところに一抹の未練が感じられるのですが、それを美徳とさえ捉えている節があり……いや、実際のところ、誰にもきっと理解できるある種の人間味ある情感が流れていて、酔いしれてしまうんですね。
(このお歌にあっては、「まどろんでしまう」の方が適当か)

そして、蜜柑さんも仰る下句「カワセミ色の残夢キラキラ」。

「カワセミ色」に関しては、りなさん蜜柑さんそれぞれに書かれているので今さら僕が言うまでもないですが、作中主体の身ぬちに流れる水脈が反射して光の粒がキラキラと輝いている心象風景には、グッとくるものがあります。

万華鏡のような特別な煌めき、いつまでも色褪せることなくこの意識を支配し続ける夢なんだな、と深く感じ入りました。

心のテーマソングとして、槇原敬之の『もう恋なんてしない』がエンドレス再生しております。

■空の下寝っ転がればキラキラと木漏れ日が降る風と私に(ひでさん)

清爽な風を感じるお歌です。

空の下で寝転がる「私」に木漏れ日が降る、ならば、わりとありふれた情景ですが、そこにひとつアクセントを入れることで、読み手を立ち止まらせる詩に昇華されたと思います。

目に見えない、掴むことのできない無色無形の「風」にも平等に「木漏れ日が降る」とした目線に、唸りました。

俳句には「風光る」という季語がありますが、それを思わせるような、春隣のあたたかさの到来に心躍る作中主体の姿が見えます。
(「寝っ転がれば」の促音「っ」にも、心の躍り様が表れていますね)

また、「風“と”私」のように並列助詞「と」で繋ぐことで、他でもないその二者に満遍なく木漏れ日が降り注いでいる(自然との共存)、というのが感じられます。

これが「風“や”私」ならばそうはいかないと言いますか、多く存在するものの中から「風」と「私」にも一応降ってくれていますよ、という感じで流されてしまいそう(分かります?^^;)。

そうした細やかな作り込みも相まってか、麗らかな午後のひとときが、ひとしお大切な時間として映りました。


文字数の関係で、お気に入りは次コメントに続きますあせあせ
遅ればせながら、お気に入りの続きです。


■てのひらの器キラキラこぼれ落つ 3秒光時計のわたし(おこげさん)

手を椀にして掬った水が手のひらからこぼれ落ちる際にキラキラと光って見えた、その一瞬の美を詠まれたお歌かと読みました。

このお歌の「光時計」は、相対性理論に係る光格子時計のことではなく、暗所で文字盤がほの光る夜光時計のことを指しているのだと思います。

真っ暗闇のなか、こぼれ落ちるたびにちらちらと瞬く水というのは何ともミステリアスであり、その様がさながら光時計のようだと喩える感性が瑞々しい。

「3秒」という具体的な時間の幅を持たせたのも効果的で、その刹那だけ光時計でいられる「わたし」の自己肯定感あふれる読後感です。
(「3秒」という数字は、いわゆる「3秒ルール」から来ているのでしょうか)

滴る水が光の粒になって作中主体を照らしてくれる情景が目に浮かびました。

■キラキラの白昼夢として快晴の空から降ってくるシャボン玉(クンタ・キンテさん)

快晴の空からシャボン玉が降ってくる情景だけでも充分詩になりうるのですが、それだけに凭り掛からないで、その情景を「キラキラの白昼夢」だと喩えられたのが、一歩先に進んだ詩情を感じさせます。

「降ってくる」ということは、それなりの高さがあるということ。そして、「快晴の空」とあるとおり、広さもあるということ。

公園のジャングルジムなどの遊具の上からならある程度の高さは見込めますが、シャボン玉の広がり(広さ)はあまり臨めません。

たとえば、都会の(林立するビル群ではなく)見上げればそれなりに空の広さを感じられるオフィス街の一角とか、そういった場所で広域的にシャボン玉が降り注ぐ景を想像します。

あくまで「白昼夢」なので、作中主体が思い描いただろう非現実的な幻想を、読み手側も後追いであれこれ夢想することができる、純粋に浮遊感を楽しめるお歌でした。

■キラキラと裳裾をひくかの水の緒や舞子の浜よりつり舟の見ゆ(きくさん)

日本の美しい原風景を、純然たる和語によりさらに一段美しく高められた一首です。

水の緒(「澪」「水脈」のこと)とは、水の流れる筋で、特に航路あとにできるもの(航跡)のことを言います。

「つり舟」が通り過ぎたあとの波や泡の筋が陽光に反射してキラキラと輝く情景を、「裳裾をひく」と喩えられたのが日本的な情緒を内包していて、映像喚起力と明媚さが際立ちます。

歌枕として詠まれる名歌を鑑賞しているときの風雅な味わいがありますよね。
そこに「キラキラ」というハイカラなオノマトペがアンマッチかな、と思ったのですが、これが意外にとてもよく馴染んでいて。

「ごとき(ような)」を省略した「かの」という言い回しや、詠嘆「や」の切れ字、結句「見ゆ」での着地の仕方など、歌の立ち姿としてのバランスもしっかりしていて、勉強になります。

また、「裳裾」「水の緒」「舞子の浜」「見ゆ」のM音と、「や」「より」「見ゆ」のY音が、目に耳に心地好く、色艶のある詩文たらしめている、と感じました。
>>[63]
労いのお言葉ありがとうございます。
キラキラ、わたしも難しいかなと思ったんですが、皆さんさすがでした。
ドラムロール楽しんでいただけて嬉しいです(*^^*)

たくさんのお気に入りのお歌もありがとうございます!勉強になります。
特におこげさんのお歌、上手く説明ができていなかったので、@貴さんに講評をいただいて本当に良かったです。
またきくさんのお歌の、M音とY音、何度も頷いてしまいました。美しさの秘密がわかりました。
>>[64]
私の歌をお気に入りに選んで頂き、本当にありがとうございました。すごく深くご講評いただいて、大変恐縮してしまいました。本当にありがとうございます。
@貴さんのご講評はみなさんが言われる通り、すごく深くて、細部に至るまで読み尽くし、その背景までも明らかにしてくださるので、私のようなものには、本当に深い学びになります。何より表現力がすごいので、講評に惹き込まれます。
これからも@貴さんのご講評で学ばせていただきたいと思います!
よろしくおねがいします。
>>[66]

あくまでひとつの解釈なので全然違うかもですが、おこげさんのお歌には歌中に詠みこまれていない「水」が、僕には見えましたうれしい顔

きくさんのお歌、美しいですよね。
自分もこれから作歌するときにそうして細やかに意識したいなって思いますが、これがなかなか見た目以上に難しいんですよねあせあせ

もちろん歌意が最優先で、言葉遊びに特化した歌ならともかく、一読してスッと意味がとおるものでないと(言い方は悪いけど)一般受けは難しい。
その情景や心情に適切な言葉を選びつつ、そのうえで「音」にも配慮して……ってなると、ポンポン生み出せるようなものじゃない。

それなのに、あまりやり過ぎると「音がしつこい」などと言われる。
その微妙なバランスが難しいと思うのですが、実にお見事でした。
>>[67]

ただただ長いだけの拙文への労いのコメントありがとうございます。
さっぱり的外れなこと言ってるかもしれないと思うと、逆に恐縮ですうれしい顔

そう言っていただけると嬉しいですし、励みになります。
こちらこそ、今後とも皆さんのお歌やご感想から学ばせていただきたく思いますので、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m
今更ですが、りなさん講評、選歌お疲れ様でした。
優しく可愛らしく軽やかな講評ももちろんですが、りなさんの特技(?)となったドラムロール、そして、私のもう一つの楽しみでもあるお題に関連した去り際。
今回は妖精🧚‍♀が空を飛びながら去って行く姿(ディズニー映画のティンカーベルのような)を想像させる「キラキラキラ〜ぴかぴか(新しい)」が詠まれるお歌から私が出てきて勝手にイメージしている妖精のようなりなさんと重なって可愛かったです。

りりるさん、最優秀おめでとうございます(こちらは今のところ「ました」にならなくて良かったと思っていますε-(´∀`*)ホッ)

私のお気に入りは、ユッコさん、むらしんさん、ラッコさん、ひでさん、おこげさん、クンタ・キンテさん、マロニエさん、きくさん、とみいえひろこさんでした。
素敵なお歌が多く超長文になりそうなので今回は控えますが、
・ユッコさんの泥団子の記憶、「忘れるな」という言葉
・むらしんさんの「カワセミ色」の残夢の美しさ
・ラッコさんのカッコイイ女性像
・ひでさんの「風と私に」木漏れ日が降るという爽やかな優しさ
・おこげさんの「3秒光時計」という表現
・クンタ・キンテさんの「空から降ってくるシャボン玉」の幻想的なイメージ
・マロニエさんの、雪の日の描写力と子ども達の生命力
・きくさんの古語調のお歌の美しい調べ
・とみいえひろこさんの(うまく表現出来なくてもどかしいのですが)とみいえさんらしい感性。
ヘアピンって私にとっては懐かしい小道具なのですが「ヘアピンカーブ」なんて言葉にも使われるくらい実は危険なのかも。
それが軽やかに転がっている情景って…何かの警句のようにも思えて考えさせられつつ重くなりすぎないそのバランス感覚がとみいえさんらしいな、と尊敬します。
>>[49]

ああ、それでも長文になってしまいすみませんあせあせ(飛び散る汗)

難しい言葉(他の人には簡単な言葉かもしれませんが)をそのままにせず、また多用したりせず分かりやすく語ってくれる人が私は大好きです。
投稿歌を作った時ちょうどそんな体験をしまして「これは惚れてまうやろ〜(笑)」と擬似恋愛気分で作りました。
まさにそれは大嫌いな寒い冬にキラキラと射す光のようでした。
「解きほどく」という言葉も辞書で見つけて使いたくて…そちらに言及してくださったのも嬉しいです。
りなさんの講評で思い出しましたが「声」も大事ですね(私は声フェチでもあります表情(いー))ありがとうございます。

お気に入りに挙げていただきありがとうございました。
また「イイネ」をくださったきくさん、ありがとうございました。
>>[70]
カッコいい女性像って嬉しいです^^
どうもありがとう♪
>>[70]
わーいぴかぴか(新しい)なんだかたくさん褒めていただいてありがとうございます(*^^*)

またたくさんのお気に入りのお歌もありがとうございます!素敵なお歌たくさんでしたよね。

d_snowさんのお歌、ほんとに素敵でした。
なんだか冬の教室を思い出しました。
投稿ありがとうございましたぴかぴか(新しい)

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