短歌点812△お題「女」
皆さん、こんにちは。
「ソーダ」でバトンを受け取りました、こん竹showです。いつもお世話になってます。ありがとうございます。
今回お題はどうしましょう。そーだ！これにしよう！
ホントはね、この時期に物事は始めない方がいいんです。
だって、すぐにアキが来ちゃうんだもん。
そんな馬鹿なこと言いながら一晩考えました。
「女」でお願いします。
カタカナ、ひらがなOK。
（スイッチオンナウみたいなのは、ダメ。女として扱ってよねって事でお願いします）
2度目の「女」となります。（前回は女279）
寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。
さあさ、お立ち会い。
女心と秋の空、
花は口実、お酒は道具、酔ってしまえば出来心
誰が言ったかニャンコの目、ゴロゴロいったり光ったり
けっこう毛だらけ猫灰だらけ、台風来てます今朝の空、
危険な進路と意見くれるのは、親身な証拠と思いながらも恨めしいもんです。モンモンです。
振り回されて傷だらけ、綺麗な薔薇にゃトゲがある。
差しつ差されつ、イタイ、イタイネ、逢いたいね。
ちょこちょこ（猪口）逢う夜をひとつにまとめ、とっくり（徳利）話がしてみたい〜！
チョウシにのっちゃってスミマセンでした。
秋の夜長に飲みませう。いや詠みませう。
(｡-_-｡)
ではでは、
短歌点「女」の始まり始まり〜！
皆さん、こんにちは。
「ソーダ」でバトンを受け取りました、こん竹showです。いつもお世話になってます。ありがとうございます。
今回お題はどうしましょう。そーだ！これにしよう！
ホントはね、この時期に物事は始めない方がいいんです。
だって、すぐにアキが来ちゃうんだもん。
そんな馬鹿なこと言いながら一晩考えました。
「女」でお願いします。
カタカナ、ひらがなOK。
（スイッチオンナウみたいなのは、ダメ。女として扱ってよねって事でお願いします）
2度目の「女」となります。（前回は女279）
寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。
さあさ、お立ち会い。
女心と秋の空、
花は口実、お酒は道具、酔ってしまえば出来心
誰が言ったかニャンコの目、ゴロゴロいったり光ったり
けっこう毛だらけ猫灰だらけ、台風来てます今朝の空、
危険な進路と意見くれるのは、親身な証拠と思いながらも恨めしいもんです。モンモンです。
振り回されて傷だらけ、綺麗な薔薇にゃトゲがある。
差しつ差されつ、イタイ、イタイネ、逢いたいね。
ちょこちょこ（猪口）逢う夜をひとつにまとめ、とっくり（徳利）話がしてみたい〜！
チョウシにのっちゃってスミマセンでした。
秋の夜長に飲みませう。いや詠みませう。
(｡-_-｡)
ではでは、
短歌点「女」の始まり始まり〜！
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コメント(62)
◆ みやまさん
『ふみつぶす おんならしさはとうに棄てほんのすこしの愛をのこしつ』
ライオンは狩りの９割はメスがするんですって。
「女らしさ」ってワードは、気をつけないと人によって「差別だ！」って怒られかねません。特に男側から語るには要注意です。
私はこのデリケートゾーンを無傷で通り越せるだけの器用な人間ではありません。
ですから、自分の言葉で語る事を避けまして、代わりにこの方をお呼びいたしました。
与謝野晶子大先生です。拍手でお迎えいたしましょう。
アッコ先生は、大正十年のエッセイで、『「女らしさ」とはなにか』と述べておられます。
『男子のする事を女子もするからといって、「女らしさ」を失うという批難は当らないことになります。
もし男女の性別に由って歴史的に定まった分業の領域が永久に封鎖されているものなら、
男子が裁縫師となり、料理人となり、洗濯業者となり、紡績工となることは、
女子の領域を侵すものとして、「男子の中性化」が論じられなければならないはずです。
「女のする日記というもの」を書いた紀貫之きのつらゆきも、同じ理由から、
その「男らしさ」を失った人間として批難されねばなりませんが、
歌人として、また国語を以て文章を書いた先覚者として尊敬されているのはどうした訳でしょうか。』
けっこう強い憤りをお持ちですね。
ですよね感で何でも乗り切ってきた私は、もうこの時点で「何かスミマセン」と言いたくなります。
もうちょっと、アッコ先生の言葉を聞いてみましょう。
『「女らしさ」とは愛と、優雅と、つつましやかさとを備えていることをいうのである。
その反対に「女らしくない」ということは、無情、冷酷、生意気、半可通、不作法、粗野、軽佻等を意味するのであるといわれるでしょう。
しかし愛と、優雅と、つつましやかさとは男子にも必要な性情であると私は思います。
それは特に女子にのみ期待すべきものでなくて、人間全体に共通して欠くことの出来ない人間性そのものです。
それを備えていることは「女らしさ」でもなければ「男らしさ」でもなく「人間らしさ」というべきものであると思います。』
その後も苛烈な言葉は続きますが、今日はこのあたりで。（興味のある人は検索して読んでみて下さいね）
アッコ先生の鉄幹への性愛を綴った「みだれ髪」。テストにも出た記憶があります。
これは、おしとやかな女性が求められた当時、インパクトが強すぎて世間から大バッシングの雨嵐だったとか！
しかし「本当の気持ちを詠まないのは詩ではない」として、作家としてのプライドを貫き、浪漫派の歌人として注目を浴びたわけですね。
そして、妻子を捨てた鉄幹との略奪婚が成功。誰もが羨むほどに夫婦仲は良好で子供11人にも恵まれたそうです。
「春みじかし何に不滅の命ぞとちからある乳を手にさぐらせぬ」
（人生は永遠ではないのだからと自分の張りのある胸にあなたの手を導く)
ここまで私の頭の中を整理してみて、改めてみやまさんのお歌を拝見いたしますと、
この現代社会が人間性を低下させざるを得ない所まで来ているのだという、疲弊感・閉塞感を表しており、
私もアッコ先生みたいな生き方がしたい！命を精一杯燃やし、我が人生を謳歌したい
という叫びのようなものが込められているように感じたといったら言い過ぎでしょうか。
『ふみつぶす おんならしさはとうに棄てほんのすこしの愛をのこしつ』
ライオンは狩りの９割はメスがするんですって。
「女らしさ」ってワードは、気をつけないと人によって「差別だ！」って怒られかねません。特に男側から語るには要注意です。
私はこのデリケートゾーンを無傷で通り越せるだけの器用な人間ではありません。
ですから、自分の言葉で語る事を避けまして、代わりにこの方をお呼びいたしました。
与謝野晶子大先生です。拍手でお迎えいたしましょう。
アッコ先生は、大正十年のエッセイで、『「女らしさ」とはなにか』と述べておられます。
『男子のする事を女子もするからといって、「女らしさ」を失うという批難は当らないことになります。
もし男女の性別に由って歴史的に定まった分業の領域が永久に封鎖されているものなら、
男子が裁縫師となり、料理人となり、洗濯業者となり、紡績工となることは、
女子の領域を侵すものとして、「男子の中性化」が論じられなければならないはずです。
「女のする日記というもの」を書いた紀貫之きのつらゆきも、同じ理由から、
その「男らしさ」を失った人間として批難されねばなりませんが、
歌人として、また国語を以て文章を書いた先覚者として尊敬されているのはどうした訳でしょうか。』
けっこう強い憤りをお持ちですね。
ですよね感で何でも乗り切ってきた私は、もうこの時点で「何かスミマセン」と言いたくなります。
もうちょっと、アッコ先生の言葉を聞いてみましょう。
『「女らしさ」とは愛と、優雅と、つつましやかさとを備えていることをいうのである。
その反対に「女らしくない」ということは、無情、冷酷、生意気、半可通、不作法、粗野、軽佻等を意味するのであるといわれるでしょう。
しかし愛と、優雅と、つつましやかさとは男子にも必要な性情であると私は思います。
それは特に女子にのみ期待すべきものでなくて、人間全体に共通して欠くことの出来ない人間性そのものです。
それを備えていることは「女らしさ」でもなければ「男らしさ」でもなく「人間らしさ」というべきものであると思います。』
その後も苛烈な言葉は続きますが、今日はこのあたりで。（興味のある人は検索して読んでみて下さいね）
アッコ先生の鉄幹への性愛を綴った「みだれ髪」。テストにも出た記憶があります。
これは、おしとやかな女性が求められた当時、インパクトが強すぎて世間から大バッシングの雨嵐だったとか！
しかし「本当の気持ちを詠まないのは詩ではない」として、作家としてのプライドを貫き、浪漫派の歌人として注目を浴びたわけですね。
そして、妻子を捨てた鉄幹との略奪婚が成功。誰もが羨むほどに夫婦仲は良好で子供11人にも恵まれたそうです。
「春みじかし何に不滅の命ぞとちからある乳を手にさぐらせぬ」
（人生は永遠ではないのだからと自分の張りのある胸にあなたの手を導く)
ここまで私の頭の中を整理してみて、改めてみやまさんのお歌を拝見いたしますと、
この現代社会が人間性を低下させざるを得ない所まで来ているのだという、疲弊感・閉塞感を表しており、
私もアッコ先生みたいな生き方がしたい！命を精一杯燃やし、我が人生を謳歌したい
という叫びのようなものが込められているように感じたといったら言い過ぎでしょうか。
◆ 薊さん
『女偏の漢字をいくつ書けますか男偏ってたしか無いよね』
「女」という字は両手をしなやかに重ねて、ひざまずく女性の姿を象徴したもので、この字に乳房の２点を加えたものが「母」の字だそうです。
「おとこ」の部首は存在しません。
近い所では、「士」部がおとこをあらわしているのと言われています。
ちなみに「士」部の常用漢字は５字しかありませんので、完全に女偏に負けています。
つまり、このお歌の心は、「漢字からも分かるように、本来は女性中心社会なのよ！！」ということかと思われます。敬いが足りないと。
ただ私の経験上ですね、
女性がこういう理詰めで話を振ってきた時は、なにかこの後に言いたいことがあるに違いないんです。
私の中の警報装置がさっきからピーピー鳴ってるんですよ。
都々逸の「君は野に咲くあざみの花よ、見ればやさしや寄れば刺す」ってところがある。
考えてみれば、
重い物を一人持たせていたあの事か、彼氏のいない女性に彼女ができない相談をしたアレか。いや、飲み会で普通に下ネタ言ってしまってることか。
きっと地中のマグマのように溜まりに溜まったものが、今にも吹き出しそうになっている気配がいたします。
こういう時の距離感の取り方を間違えると大変です。逃げたら後が怖いデス。
だれか一緒に謝ってくれる方いませんかー！
『女偏の漢字をいくつ書けますか男偏ってたしか無いよね』
「女」という字は両手をしなやかに重ねて、ひざまずく女性の姿を象徴したもので、この字に乳房の２点を加えたものが「母」の字だそうです。
「おとこ」の部首は存在しません。
近い所では、「士」部がおとこをあらわしているのと言われています。
ちなみに「士」部の常用漢字は５字しかありませんので、完全に女偏に負けています。
つまり、このお歌の心は、「漢字からも分かるように、本来は女性中心社会なのよ！！」ということかと思われます。敬いが足りないと。
ただ私の経験上ですね、
女性がこういう理詰めで話を振ってきた時は、なにかこの後に言いたいことがあるに違いないんです。
私の中の警報装置がさっきからピーピー鳴ってるんですよ。
都々逸の「君は野に咲くあざみの花よ、見ればやさしや寄れば刺す」ってところがある。
考えてみれば、
重い物を一人持たせていたあの事か、彼氏のいない女性に彼女ができない相談をしたアレか。いや、飲み会で普通に下ネタ言ってしまってることか。
きっと地中のマグマのように溜まりに溜まったものが、今にも吹き出しそうになっている気配がいたします。
こういう時の距離感の取り方を間違えると大変です。逃げたら後が怖いデス。
だれか一緒に謝ってくれる方いませんかー！
◆ 星詠さん
『晴れ女なに悲しくて晴れている 雨音きいて抱かれたいけど』
ねじれの構造。これがポエムとして良い効果を生んでいますね。
自称晴れ女じゃなくて、本当の晴れ女だからこその悲しみの物語。
「晴れ女で良いね」とか友達から言われるけど、そんなことはないんですよ。
雪女は抱きしめられたら溶けて消えちゃう。赤鬼は人間が怖がって友達になってもらえない。人気女性お笑い芸人は、モテない。
じゃあ晴れ女ちゃんの場合はというと、
雨とは無縁の生活なので、学校の下校時に激しい雨が降っていて濡れて帰ろうかどうしようかと悩んでいた時に、クラスのある男子が傘を黙って差し出して貸してくれるといった出来事は諦めなければならない。
子どもらしい相合い傘の落書きでさえも、自分にかかっている晴れ女の呪いによってかき消されるのだ。
雨を知りたくて、服を着たまま家のシャワーを浴びようとしたけれど、シャワーから水が出てこないという呪いの効果の強いことを、改めて自覚する小学生時代の晴れ女ちゃん。
成人した彼女は、いつの頃からか、雨音を聞いて抱かれたいという憧れをもつようになっていた。
八代亜紀の「雨の慕情」の世界に憧れるわけだ。
そんな折り、彼女の前に古の魔女が現れ、その呪いを解いてくれると言う。
しかし、古の魔女は呪いの解除と引き替えに、交換条件を出すのであった…。
そんな感じのアニメ−ション映画が、私の脳裏に浮かんできました。
もしかすると、私たち誰もがピエロを演じていて、涙を流している部分があるのかも。
晴れ女ちゃんの物語をアナタに。
『晴れ女なに悲しくて晴れている 雨音きいて抱かれたいけど』
ねじれの構造。これがポエムとして良い効果を生んでいますね。
自称晴れ女じゃなくて、本当の晴れ女だからこその悲しみの物語。
「晴れ女で良いね」とか友達から言われるけど、そんなことはないんですよ。
雪女は抱きしめられたら溶けて消えちゃう。赤鬼は人間が怖がって友達になってもらえない。人気女性お笑い芸人は、モテない。
じゃあ晴れ女ちゃんの場合はというと、
雨とは無縁の生活なので、学校の下校時に激しい雨が降っていて濡れて帰ろうかどうしようかと悩んでいた時に、クラスのある男子が傘を黙って差し出して貸してくれるといった出来事は諦めなければならない。
子どもらしい相合い傘の落書きでさえも、自分にかかっている晴れ女の呪いによってかき消されるのだ。
雨を知りたくて、服を着たまま家のシャワーを浴びようとしたけれど、シャワーから水が出てこないという呪いの効果の強いことを、改めて自覚する小学生時代の晴れ女ちゃん。
成人した彼女は、いつの頃からか、雨音を聞いて抱かれたいという憧れをもつようになっていた。
八代亜紀の「雨の慕情」の世界に憧れるわけだ。
そんな折り、彼女の前に古の魔女が現れ、その呪いを解いてくれると言う。
しかし、古の魔女は呪いの解除と引き替えに、交換条件を出すのであった…。
そんな感じのアニメ−ション映画が、私の脳裏に浮かんできました。
もしかすると、私たち誰もがピエロを演じていて、涙を流している部分があるのかも。
晴れ女ちゃんの物語をアナタに。
◆ ごじょうさん
『「女って損やね。」という我を乗せ母は寡黙に自転車を押す』
中島みゆきの「ファイト！！」を一年に一回ぐらい、思い出しては聞いています。
胸にグッとくるんで、そーか自分は闘っていたんだなと気がつくし、自分を労るような気持ちになります。
「女って損やね」という言葉が、必ず後に続く枕詞、枕文章ってあるのではないでしょうか。
・職場で女性が少しでも力を持つと「女のくせに」って思われたりして、何にも考えていないような、笑っているだけの若い女子新入社員がチヤホヤされてる。
「女って損やね」
・シングルマザーで子育てと仕事を両立して頑張っても、男並みには稼げない。元夫は簡単に再婚した。
「女って損やね」
・ねえ見た？今日来たあの子。わざわざメモしてやる気アピールって、お局様に気に入られようと必死すぎなんですけど。しょせん私ら、派遣じゃん？
トイレの中に居た人が、自分への悪口を聞いた。
「女って損やね」
いや、なんだか泣けてきました。
ブルゾンちえみの一世風靡をした「女に生まれて良かった〜！」って言葉は、
実はなかなかすごいことを言っているのではないかと思いました。
私の敵は私です。ファイト！
『「女って損やね。」という我を乗せ母は寡黙に自転車を押す』
中島みゆきの「ファイト！！」を一年に一回ぐらい、思い出しては聞いています。
胸にグッとくるんで、そーか自分は闘っていたんだなと気がつくし、自分を労るような気持ちになります。
「女って損やね」という言葉が、必ず後に続く枕詞、枕文章ってあるのではないでしょうか。
・職場で女性が少しでも力を持つと「女のくせに」って思われたりして、何にも考えていないような、笑っているだけの若い女子新入社員がチヤホヤされてる。
「女って損やね」
・シングルマザーで子育てと仕事を両立して頑張っても、男並みには稼げない。元夫は簡単に再婚した。
「女って損やね」
・ねえ見た？今日来たあの子。わざわざメモしてやる気アピールって、お局様に気に入られようと必死すぎなんですけど。しょせん私ら、派遣じゃん？
トイレの中に居た人が、自分への悪口を聞いた。
「女って損やね」
いや、なんだか泣けてきました。
ブルゾンちえみの一世風靡をした「女に生まれて良かった〜！」って言葉は、
実はなかなかすごいことを言っているのではないかと思いました。
私の敵は私です。ファイト！
◆きじまっちさん
『クーラーを16度まで下げてからふとんをかぶる女房がいる』
今日の女房を観察している、その距離感がいいですね。
他の日の生態も聞いてみたい(笑)
その人その人の幸せを感じるシチュエーションってのがあります。
もう理屈じゃ無いんですよ、たぶん。
・トイレをぎりぎりまで我慢する人とか。
・スパークリングワインを買ってきて、一杯だけ飲んで酔って寝てしまったり。
（コルク栓が元に戻せないんです、スパークリングは）
・やっぱり家が一番やなー！（だったら旅行しなかったらイイのに）
・ぷちぷち
・なんでしょう、あのTVの全部録画の全能感。
ああ、天国はココにあった。
このお歌の「クーラー１６度」ってのは、限界いっぱいまで温度を下げているわけです。
奥様はきっと「天国行くには遠慮はいらない」派に所属していると思われます。
『クーラーを16度まで下げてからふとんをかぶる女房がいる』
今日の女房を観察している、その距離感がいいですね。
他の日の生態も聞いてみたい(笑)
その人その人の幸せを感じるシチュエーションってのがあります。
もう理屈じゃ無いんですよ、たぶん。
・トイレをぎりぎりまで我慢する人とか。
・スパークリングワインを買ってきて、一杯だけ飲んで酔って寝てしまったり。
（コルク栓が元に戻せないんです、スパークリングは）
・やっぱり家が一番やなー！（だったら旅行しなかったらイイのに）
・ぷちぷち
・なんでしょう、あのTVの全部録画の全能感。
ああ、天国はココにあった。
このお歌の「クーラー１６度」ってのは、限界いっぱいまで温度を下げているわけです。
奥様はきっと「天国行くには遠慮はいらない」派に所属していると思われます。
では、ひとつワイワイしますかｗ
自分なりに解釈して面白かった歌は
>>[15] とみいえひろこさん
いっせいに散ってしずかに 雪になり女になりて石ころひとつ
二句切れですな。そこは一文字開けての分かり易い親切設計。
つまり、「しずかに雪に・・」なったのでは無いということ。
では、「しずかに」なったのは何かと言うと、
何も考え無ければ「その場」ということでしょうな。
「その場」とは、元々人がたくさんいた場所。そこが
「いっせいに」人が「散ってしずかに」なった。
散った理由が気になるところです。
何かハプニング、災いがあったのでしょう。
「雪になり」は、素直に読み取れば、雪が降り積もったということ。
なおいっそう静かになったイメージが読み取れます。
同時に、美しくも冷たいイメージ。
んで、次の「女になりて」で歌に血肉が通うわけですが
素直に読むと意味がちょいと分かりづらい。
取りあえずペンディングしといて結句「石ころひとつ」。
これは分かり易い。たとえそこにあっても誰も見向きもしない存在。
いわゆる「路傍の石」でしょう。
上の句と結句は親和性が高く素直に読めます。
山村で災いか諍いが起こり、人は皆いっせいにいなくなった。
喧騒も無くなり静かになったところに、雪が降り更に静かになる。
そして、最後は道ばたの石ころのように誰も見向きもしなくなる。
見向きもされないのが、山村なのかなんなのかはまだ分かりませんが。
この歌を読み解くポイントは四句目「女になりて」を
どう解釈するかに掛かってるように思います。
では、「女になりて」を解釈して見ましょう。
一般的に「女になる」というのは「初潮」を迎えること
もしくは「男」が出来ることを言うように思いますが、
それでは前後の文脈に当てはまりにくい。
手がかりになったのは「女になりて」の「なりて」という文語表現。
上の句の「いっせいに」「散って」という臨場感のある
口語表現から、ここで文語表現になるのはなぜか。
「女になって」とした方が上の句との整合性もあり、スムーズなのに
敢えて「なりて」としたのはイメージの転調をはかる為でしょう。
短歌の世界ではいろいろと変遷はあるものの
昔は文語を使っていたという事実があります。
この「昔」というニュアンスをピックアップすると
「女になりて」が前後の文脈に溶け出します。
まあ、やや強引なんですが、
「昔」→「昔話」。「雪」と「女」から「雪女」。
「雪女」は人の居ない山奥の小屋で旅人が来るのを「待つ女」です。
つまり「女になりて」は
「雪女のように待つ女になって」と解釈できます。
そう解釈してやっと、
歌はひとつの寓話を紡いでいると分かります。
どんな寓話かと言うと・・
とある集落で災いか諍いが起こります。
人々は散り散りになり、一斉にいなくなります。
自分以外誰もいない集落に、雪が降り積もり、
あたりは静寂に包まれます。
ただ独り残った者は
その事実を容易には受け入れられません。
憤りにも似た納得いかない思いを胸に
雪に閉ざされた集落で
雪女のように独り待ち続ける女となります。
しかし「雪女」がやって来た旅人を食らうのと同様に
女もまた人が来ても命を奪ってしまうか、逃げられてしまい
集落がかつてのように賑わうことはありません。
そのことに気づいた女は
たとえ人が来ても声をかけることもなくなり
ただ、そこに居るだけになります。
誰も見向きもしないひとつの石ころのように。
という感じです。
くみ取れる感情は「哀しみ」「憤り」「諦観」でしょうか。
さて、最後の難関はこの歌の心をどう解釈するかです。
歌の心と言うのは、歌が生まれるきっかけと言い換えても良いでしょう。
かの紀貫之は古今和歌集の仮名序に分かり易く
「倭歌は人の心を種として万の言の葉とぞなれりける」と書いています。
これは古典和歌、現代短歌を問わないと俺は思っています。
どんな歌にも種となった心はあると。
もちろん、今回は詠題「女」がきっかけなのですが、詠み人は
そこからどうイメージを膨らませてこの歌が生まれたのかと言うことです。
つづきます。
自分なりに解釈して面白かった歌は
>>[15] とみいえひろこさん
いっせいに散ってしずかに 雪になり女になりて石ころひとつ
二句切れですな。そこは一文字開けての分かり易い親切設計。
つまり、「しずかに雪に・・」なったのでは無いということ。
では、「しずかに」なったのは何かと言うと、
何も考え無ければ「その場」ということでしょうな。
「その場」とは、元々人がたくさんいた場所。そこが
「いっせいに」人が「散ってしずかに」なった。
散った理由が気になるところです。
何かハプニング、災いがあったのでしょう。
「雪になり」は、素直に読み取れば、雪が降り積もったということ。
なおいっそう静かになったイメージが読み取れます。
同時に、美しくも冷たいイメージ。
んで、次の「女になりて」で歌に血肉が通うわけですが
素直に読むと意味がちょいと分かりづらい。
取りあえずペンディングしといて結句「石ころひとつ」。
これは分かり易い。たとえそこにあっても誰も見向きもしない存在。
いわゆる「路傍の石」でしょう。
上の句と結句は親和性が高く素直に読めます。
山村で災いか諍いが起こり、人は皆いっせいにいなくなった。
喧騒も無くなり静かになったところに、雪が降り更に静かになる。
そして、最後は道ばたの石ころのように誰も見向きもしなくなる。
見向きもされないのが、山村なのかなんなのかはまだ分かりませんが。
この歌を読み解くポイントは四句目「女になりて」を
どう解釈するかに掛かってるように思います。
では、「女になりて」を解釈して見ましょう。
一般的に「女になる」というのは「初潮」を迎えること
もしくは「男」が出来ることを言うように思いますが、
それでは前後の文脈に当てはまりにくい。
手がかりになったのは「女になりて」の「なりて」という文語表現。
上の句の「いっせいに」「散って」という臨場感のある
口語表現から、ここで文語表現になるのはなぜか。
「女になって」とした方が上の句との整合性もあり、スムーズなのに
敢えて「なりて」としたのはイメージの転調をはかる為でしょう。
短歌の世界ではいろいろと変遷はあるものの
昔は文語を使っていたという事実があります。
この「昔」というニュアンスをピックアップすると
「女になりて」が前後の文脈に溶け出します。
まあ、やや強引なんですが、
「昔」→「昔話」。「雪」と「女」から「雪女」。
「雪女」は人の居ない山奥の小屋で旅人が来るのを「待つ女」です。
つまり「女になりて」は
「雪女のように待つ女になって」と解釈できます。
そう解釈してやっと、
歌はひとつの寓話を紡いでいると分かります。
どんな寓話かと言うと・・
とある集落で災いか諍いが起こります。
人々は散り散りになり、一斉にいなくなります。
自分以外誰もいない集落に、雪が降り積もり、
あたりは静寂に包まれます。
ただ独り残った者は
その事実を容易には受け入れられません。
憤りにも似た納得いかない思いを胸に
雪に閉ざされた集落で
雪女のように独り待ち続ける女となります。
しかし「雪女」がやって来た旅人を食らうのと同様に
女もまた人が来ても命を奪ってしまうか、逃げられてしまい
集落がかつてのように賑わうことはありません。
そのことに気づいた女は
たとえ人が来ても声をかけることもなくなり
ただ、そこに居るだけになります。
誰も見向きもしないひとつの石ころのように。
という感じです。
くみ取れる感情は「哀しみ」「憤り」「諦観」でしょうか。
さて、最後の難関はこの歌の心をどう解釈するかです。
歌の心と言うのは、歌が生まれるきっかけと言い換えても良いでしょう。
かの紀貫之は古今和歌集の仮名序に分かり易く
「倭歌は人の心を種として万の言の葉とぞなれりける」と書いています。
これは古典和歌、現代短歌を問わないと俺は思っています。
どんな歌にも種となった心はあると。
もちろん、今回は詠題「女」がきっかけなのですが、詠み人は
そこからどうイメージを膨らませてこの歌が生まれたのかと言うことです。
つづきます。
つづき。
結論を言うと、
俺は「歌の心」を読み切ることは出来ませんでした。
読み切る為の最後のポイントは、
この「女」が詠み人自身なのか、それとも別の誰かなのか
というところです。
ただ言えることはあります。
この歌は「雪女」の異説、スピンオフ作品を詠んだものでは
無いということです。
寓話の集落（コミュニティ）は例えばmixiの
コミュニティを喩えたものと解釈出来ます。
また、詠み人が最近、短歌点の管理人に就かれたという
事実も無視できないでしょう。
しかし、詠み人が「雪女」になった経験がもとなのか
そういうコミュニティを目撃したということなのかは
俺には分かりません。
いかがでしょう、とみいえさん。
全くの見当違いでしたらゴメスｗ。
あらかじめ謝っておきますわｗ。
結論を言うと、
俺は「歌の心」を読み切ることは出来ませんでした。
読み切る為の最後のポイントは、
この「女」が詠み人自身なのか、それとも別の誰かなのか
というところです。
ただ言えることはあります。
この歌は「雪女」の異説、スピンオフ作品を詠んだものでは
無いということです。
寓話の集落（コミュニティ）は例えばmixiの
コミュニティを喩えたものと解釈出来ます。
また、詠み人が最近、短歌点の管理人に就かれたという
事実も無視できないでしょう。
しかし、詠み人が「雪女」になった経験がもとなのか
そういうコミュニティを目撃したということなのかは
俺には分かりません。
いかがでしょう、とみいえさん。
全くの見当違いでしたらゴメスｗ。
あらかじめ謝っておきますわｗ。
>>[50]
なんかすごい書いてくださってびっくりしています。ありがとうございます。
読んでいる途中で自分の歌を忘れてしまって、何度も読み直したりしました。
いっせいに散ってしずかに 雪になり女になりて石ころひとつ
自分にしっくりくる言葉を選んでいった結果出て来た歌や言葉なので、そうやって読みこんでくださる方のほうが
たぶん作っている本人よりも、投影されてしまったいろんな心情を知ってしまうように思います。
いやあ、、そんなにいろいろ、考えていませんでした。拍子抜けしちゃうと思うのですが。
でも、雪女もコミュニティも意識していなかったつもりですが、何かしら出てはいるんでしょうね。ただ、いろいろな物事がいつも一緒くたになって自分のなかで解釈されて歌にも出てくるので、これは特定の何かを題材にした歌というのではないです。
自分の意識のうえでは、言葉みたいな石ころがひとつ転がっている、という風景があるとして、それはどういうなりゆきを経てきたか、というのを思ってこんな歌になった気がするのですが（わたしは歌をつくり終えたら、どうやってつくったか忘れることが多いです）
何かあるだろうと、歌の心を探しますよね、そうですよね。
これは抽象的で何が言いたいか分からない歌というふうに読まれる歌でもあると思います、
そこを良いようにおもしろがって読みながら広げていく読み方もあるし、
歌の心があるだろうとして読んでいくことで、どこか引き締めたりもう少し届くように筋を通していったり、推敲につなげていくことができるんですね。
もっと違う歌にできるような気もするなあ。と、氏ネ氏ネさんの書いてくださったことを読んでいて、そこのところ具体的に推敲につながりそうに思えてきました。
管理人は、管理人らしいことは何もしていませんが、場にコミットできる機会になるのはいいな♪と思っています。何か忘れているような、心配なような感じはいつもあるのですが。
歌の心を探し当てようとして、そこを自分が読んでいるかどうか確認するのって大事ですね、分かった気になってしまいがちです。
たくさん書いてくれて嬉しかったです。ありがとうございました。
なんかすごい書いてくださってびっくりしています。ありがとうございます。
読んでいる途中で自分の歌を忘れてしまって、何度も読み直したりしました。
いっせいに散ってしずかに 雪になり女になりて石ころひとつ
自分にしっくりくる言葉を選んでいった結果出て来た歌や言葉なので、そうやって読みこんでくださる方のほうが
たぶん作っている本人よりも、投影されてしまったいろんな心情を知ってしまうように思います。
いやあ、、そんなにいろいろ、考えていませんでした。拍子抜けしちゃうと思うのですが。
でも、雪女もコミュニティも意識していなかったつもりですが、何かしら出てはいるんでしょうね。ただ、いろいろな物事がいつも一緒くたになって自分のなかで解釈されて歌にも出てくるので、これは特定の何かを題材にした歌というのではないです。
自分の意識のうえでは、言葉みたいな石ころがひとつ転がっている、という風景があるとして、それはどういうなりゆきを経てきたか、というのを思ってこんな歌になった気がするのですが（わたしは歌をつくり終えたら、どうやってつくったか忘れることが多いです）
何かあるだろうと、歌の心を探しますよね、そうですよね。
これは抽象的で何が言いたいか分からない歌というふうに読まれる歌でもあると思います、
そこを良いようにおもしろがって読みながら広げていく読み方もあるし、
歌の心があるだろうとして読んでいくことで、どこか引き締めたりもう少し届くように筋を通していったり、推敲につなげていくことができるんですね。
もっと違う歌にできるような気もするなあ。と、氏ネ氏ネさんの書いてくださったことを読んでいて、そこのところ具体的に推敲につながりそうに思えてきました。
管理人は、管理人らしいことは何もしていませんが、場にコミットできる機会になるのはいいな♪と思っています。何か忘れているような、心配なような感じはいつもあるのですが。
歌の心を探し当てようとして、そこを自分が読んでいるかどうか確認するのって大事ですね、分かった気になってしまいがちです。
たくさん書いてくれて嬉しかったです。ありがとうございました。
>>[51]
ひとまず、喜んで貰えたようなので良かったです。
拍子抜けということはありませんが
まあ、そういうこともあるだろうなあという、
ある種の諦観のようなものは感じます。
でも、歌の心はあるはずと読み込んでいって結局は徒労に終わった経験もあるので
今回のとみいえさんの歌は、ある程度までとは言え
自分なりに矛盾無く解釈することが出来たので楽しかったです。
自分にとっての歌の良し悪しは、表現技巧などよりも
その歌の心に自分の心が動かされるかどうかが一番のポイントなので、
読み取るべき心が無い歌は
それこそ道端の石ころのような気がしていました。
しかし、とみいえさんもおっしゃるように
発せられた言葉には、発した人の意図に関わらず
その人の心が無意識に投影されることは当然あるでしょうね。
逆に言うと、解釈には読み取る人自身の心の反映が少なからずあります。
そして、当然ながらそこに反応してしまう。
だから歌を詠むことも、誰かの歌を読んだ解釈を書くことも
自分の内面を無意識にさらけ出してしまう怖ろしさがあると感じます。
今回の歌の解釈における寓話は
「雪女」という詠み人が意図していないワードに
大分引っ張られてしまいました。
かなり強力なワードですからね。
そしてそこにこそ歌の心があると思ってしまったのは
何を隠そう自分自身がmixiのある短歌コミュで「雪女」をやってるからですｗ。
まあ、自分男ですが「雪男」だとニュアンスが異なるので・・
いや、今や「石ころひとつ」と言った方が適切かな。
寓話と異なるのは、
俺がそのコミュに参加した時点で、既に廃村のようになっていたということです。
しかも、廃村になって５,６年以上たっていました。
訪れるのは俺以外に一人か二人ほど、それも極たまにです。
なぜ廃れたのか、はっきりとは分かりません。
ただ、残されたレスを読むとなんとなくですが分かる感じもしました。
そのコミュは和歌の初心者が多かったのですが、
多少知識のあるメンバーが、自分の常識を上から目線で
初心者に押し付けていたのが目につきました。まあ悪気は無かったのでしょうが。
基本もなにも勉強しようとしないことに憤慨しているようでもありました。
過度な馴れ合いも衰退の道ですが、逆もまた然りだなと感じた次第。
俺はそのコミュの趣旨が気に入っていたので、
殆ど独りで石ころのような歌を詠みながら、
誰か仲間がこないか待つことも無く待っていました。
もちろん、雪女のように人を取って食おうなどとは思っていませんでした。
ある日、初めてやってきた一人の男が桜のトピに歌を書き込みました。
俺がそこに歌を返したのをきっかけに、しらばらく歌を詠みあうことになります。
まあ、こう書くと、むさいおっさん同士の話っすからキモい感じですがｗ。
彼は年下でしたが四十代半で、詳しくは聞きませんでしたが
傷心を抱えてたどり着いたのが、その歌からは感じとれました。
和歌歴は俺よりはるかに先輩で相当詳しく勉強にもなったし
歌について語ったりして楽しかった。
しかし、話が深まるとどうしても和歌に対する意見の違いが出てきます。
いや、それ以上かな。人生に対する考え方とかですかね。
俺は彼を傷つけたくはなかったけれど、適当に流すことも出来ず
どう返信すべきか悩みながら、しばらく疎遠になってしまった。
そうするうちに彼はmixi自体を退会してしまいました。
もうそれも一昨年の話です。
そんなわけで俺は、今もそのコミュで雪女、もとい石ころやってます。
ふふ、ここまで書いたんで宣伝しときますわｗ
短歌じゃなくて和歌！
https://mixi.jp/view_community.pl?id=102386&from=home_joined_community
コミュのタイトルからして素人っぽいｗ
短歌は和歌のひとつの形態なので、変なタイトルなのですが
その心は良く分かるし、ハードル低い感じを出してて気に入ってます。
古典和歌にまったく興味のない人にはつまらなさMAXとは思いますが、
冷やかし半分でいいんで遊びに来てくださいな。
取って食ったりはしませんのでｗ。
ひとまず、喜んで貰えたようなので良かったです。
拍子抜けということはありませんが
まあ、そういうこともあるだろうなあという、
ある種の諦観のようなものは感じます。
でも、歌の心はあるはずと読み込んでいって結局は徒労に終わった経験もあるので
今回のとみいえさんの歌は、ある程度までとは言え
自分なりに矛盾無く解釈することが出来たので楽しかったです。
自分にとっての歌の良し悪しは、表現技巧などよりも
その歌の心に自分の心が動かされるかどうかが一番のポイントなので、
読み取るべき心が無い歌は
それこそ道端の石ころのような気がしていました。
しかし、とみいえさんもおっしゃるように
発せられた言葉には、発した人の意図に関わらず
その人の心が無意識に投影されることは当然あるでしょうね。
逆に言うと、解釈には読み取る人自身の心の反映が少なからずあります。
そして、当然ながらそこに反応してしまう。
だから歌を詠むことも、誰かの歌を読んだ解釈を書くことも
自分の内面を無意識にさらけ出してしまう怖ろしさがあると感じます。
今回の歌の解釈における寓話は
「雪女」という詠み人が意図していないワードに
大分引っ張られてしまいました。
かなり強力なワードですからね。
そしてそこにこそ歌の心があると思ってしまったのは
何を隠そう自分自身がmixiのある短歌コミュで「雪女」をやってるからですｗ。
まあ、自分男ですが「雪男」だとニュアンスが異なるので・・
いや、今や「石ころひとつ」と言った方が適切かな。
寓話と異なるのは、
俺がそのコミュに参加した時点で、既に廃村のようになっていたということです。
しかも、廃村になって５,６年以上たっていました。
訪れるのは俺以外に一人か二人ほど、それも極たまにです。
なぜ廃れたのか、はっきりとは分かりません。
ただ、残されたレスを読むとなんとなくですが分かる感じもしました。
そのコミュは和歌の初心者が多かったのですが、
多少知識のあるメンバーが、自分の常識を上から目線で
初心者に押し付けていたのが目につきました。まあ悪気は無かったのでしょうが。
基本もなにも勉強しようとしないことに憤慨しているようでもありました。
過度な馴れ合いも衰退の道ですが、逆もまた然りだなと感じた次第。
俺はそのコミュの趣旨が気に入っていたので、
殆ど独りで石ころのような歌を詠みながら、
誰か仲間がこないか待つことも無く待っていました。
もちろん、雪女のように人を取って食おうなどとは思っていませんでした。
ある日、初めてやってきた一人の男が桜のトピに歌を書き込みました。
俺がそこに歌を返したのをきっかけに、しらばらく歌を詠みあうことになります。
まあ、こう書くと、むさいおっさん同士の話っすからキモい感じですがｗ。
彼は年下でしたが四十代半で、詳しくは聞きませんでしたが
傷心を抱えてたどり着いたのが、その歌からは感じとれました。
和歌歴は俺よりはるかに先輩で相当詳しく勉強にもなったし
歌について語ったりして楽しかった。
しかし、話が深まるとどうしても和歌に対する意見の違いが出てきます。
いや、それ以上かな。人生に対する考え方とかですかね。
俺は彼を傷つけたくはなかったけれど、適当に流すことも出来ず
どう返信すべきか悩みながら、しばらく疎遠になってしまった。
そうするうちに彼はmixi自体を退会してしまいました。
もうそれも一昨年の話です。
そんなわけで俺は、今もそのコミュで雪女、もとい石ころやってます。
ふふ、ここまで書いたんで宣伝しときますわｗ
短歌じゃなくて和歌！
https://mixi.jp/view_community.pl?id=102386&from=home_joined_community
コミュのタイトルからして素人っぽいｗ
短歌は和歌のひとつの形態なので、変なタイトルなのですが
その心は良く分かるし、ハードル低い感じを出してて気に入ってます。
古典和歌にまったく興味のない人にはつまらなさMAXとは思いますが、
冷やかし半分でいいんで遊びに来てくださいな。
取って食ったりはしませんのでｗ。
>>[26]
講評・選歌お疲れ様でした。
返信が遅くなってすみません。
中島みゆきは、私も好きです。『ファイト』も車の中で歌うことがあります。
歌は保育園の時、5歳か6歳の記憶です。後に、まだ幼かった私の言葉にびっくりしたと母から言われて、私もびっくり。「女って損やね。」は聞こえてなかったと思っていたのです。そして、自転車の荷台に乗ってる時のことだよねと返したら、さらにびっくりしてました。その反応が何故か嬉しかったですが、同時に「損と思うことが損。」と一言。母らしい答えでした。
今、母は認知症が進んでいて、施設にいます。会いに行っても私が誰かさえわからないようです。声もほとんど言葉にならず、乳児期の喃語といった感じです。ただ、時折、別れ際に涙をためることがあり、心が痛みます。でも、不意に、あの自転車を押していた時のように、何も言わずに真っすぐに前を向く時があります。その姿を見ると不屈な母は健在だと、逆に励まされます。
お題「女」で母の昔を振り返ることができました。
ありがとうございました。
講評・選歌お疲れ様でした。
返信が遅くなってすみません。
中島みゆきは、私も好きです。『ファイト』も車の中で歌うことがあります。
歌は保育園の時、5歳か6歳の記憶です。後に、まだ幼かった私の言葉にびっくりしたと母から言われて、私もびっくり。「女って損やね。」は聞こえてなかったと思っていたのです。そして、自転車の荷台に乗ってる時のことだよねと返したら、さらにびっくりしてました。その反応が何故か嬉しかったですが、同時に「損と思うことが損。」と一言。母らしい答えでした。
今、母は認知症が進んでいて、施設にいます。会いに行っても私が誰かさえわからないようです。声もほとんど言葉にならず、乳児期の喃語といった感じです。ただ、時折、別れ際に涙をためることがあり、心が痛みます。でも、不意に、あの自転車を押していた時のように、何も言わずに真っすぐに前を向く時があります。その姿を見ると不屈な母は健在だと、逆に励まされます。
お題「女」で母の昔を振り返ることができました。
ありがとうございました。
女ってお題は面白かったですね^^*
遅れましたがワイワイしに来ました。お気に入りです。
*星詠さん*
晴れ女なに悲しくて晴れている 雨音きいて抱かれたいけど
そうそう、明るくて元気でお前は付き合いやすくていいよ。なんてばかり言われてね。私だってそればかりやってらんない！
しっとりしたい！可哀想って感じになりたい！
もろ同感。わかるわかる。
ごじょう
「女って損やね。」という我を乗せ母は寡黙に自転車を押す
母が寡黙な時は子供は母の姿を見ているしかなくて。
子供って社会に出て自分の力で生きることを考え出す前に、母を通して大人の世界を見たり感じたりするじゃないですか。
女って損だなぁと子供が呟くのを背中で聞いて、きっとお母さんは笑っていたのではないでしょうか。
こんなの遊びみたいなものだよと。
そういう大きさを感じました。
拙作へのご講評、楽しく拝読しました。
おっしゃる通り、マゾヒスティックな短歌をでした。
でも発想の元は、やがて生活に疲れる二人のことでもありました。
お互いの嫌なことには目をふさいで暮らし慣れてきたけど、口は思うようにことなかれというわけにはいかない。
それでも努力して会話をしようか、それともいっそ目と同じにふさいでしまおうか。
そんなこんなをマゾヒスティックな気分で呟いてみたのでした。
生活に疲れたおばさんなりに（笑）
>>[58]
感想、ありがとうございます。
ずっと感想をいただいていたことに気づかず、返事が遅くなってしまいました。
> きっとお母さんは笑っていたのでは…
あ！！もしかしたらそうだったかも知れません。私は自転車の荷台に乗っていたため、当然、自転車を押す母の顔は見られなかったのですが、勝手に、口を一文字に結んで苦労に耐えてる顔をイメージしてました。
もし、笑っていてくれたなら、痛快です。
笑って聞いていたとは考えもしなかったなぁ。
どうだったのでしょうね？今、とても気になってます。
多分、私が生きている限り、気になり続けそうです。
母の認知症が進んだ今となっては確かめようもありませんが、後に「損と思うことが損」と言った言葉以上に、母らしい反応のように思えます。
鋭い感想、本当にありがとうございました。
感想、ありがとうございます。
ずっと感想をいただいていたことに気づかず、返事が遅くなってしまいました。
> きっとお母さんは笑っていたのでは…
あ！！もしかしたらそうだったかも知れません。私は自転車の荷台に乗っていたため、当然、自転車を押す母の顔は見られなかったのですが、勝手に、口を一文字に結んで苦労に耐えてる顔をイメージしてました。
もし、笑っていてくれたなら、痛快です。
笑って聞いていたとは考えもしなかったなぁ。
どうだったのでしょうね？今、とても気になってます。
多分、私が生きている限り、気になり続けそうです。
母の認知症が進んだ今となっては確かめようもありませんが、後に「損と思うことが損」と言った言葉以上に、母らしい反応のように思えます。
鋭い感想、本当にありがとうございました。
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