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エリザベス1世あれこれコミュの14)アシュトン・ダドリー陰謀その2

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1556年に発覚し、関係者が次々に逮捕されたこの陰謀に
メアリ1世は大変に怒ったようでした。
ワイアットの乱の首謀者の疑いが晴れないけれども「特別に大目に」見てやったのに、
そのほとぼりもさめないうちのこの陰謀です。

議会で「エリザベスは私生児なので王位継承権がない」という議決を出し、
自分に子どもがない場合の後継者をスコットランドのメアリとする、
…のはどうだろう、とメアリ1世は考えました。
そしてもちろん、決定する前に夫に相談しました。

スコットランドのメアリは、このときフランス王太子妃でした。
メアリが今後世継ぎを生む可能性は決して高くはないのだから、
エリザベスが王位継承権を失えば、イングランドはフランスのものになります。
それでは困る、とフェリペは考えたようです。

ただし、何もおとがめなしではメアリも納得しないでしょう。
フェリペは、エリザベスにスペイン人の夫を持たせることを提案します。

サヴォア公エマヌエーレ・フィリベルトはフェリペのいとこにあたりますが、
領地は1535年にフランスに奪われ、名前だけの「サヴォア公」でした。
領地を取り戻したいサヴォア公はフランス王女との結婚を考えますが、
カール5世とフェリペがそろってこれを説得、イングランドとの縁組を勧めました。
そういうわけで1554年のクリスマスにサヴォア公は一度イングランドに来ていますが、
折悪しくエリザベスはウッドストックに軟禁状態、
メアリ1世は妊娠が判明したことで他のことは全く目にはいらず、
イングランドに滞在していたフェリペにも話を進めることができなかったようです。

今回はその縁談の蒸し返しなのですが、メアリが最初は乗り気でした。
1556年のクリスマスにエリザベスを宮廷に呼び出し、
結婚しないなら「私生児と議決」して「王位継承権を失う」ことになる、と言い渡したようです。

華やかなクリスマスパーティーを期待していたエリザベスは、
べそをかきながら新年前に領地に戻りました。
メアリは「妹が結婚したがらない」と夫に手紙を書きます。
「大事なお話ですから、あなたが直接妹に話してください」。

メアリ1世は、サヴォア公とエリザベスの結婚に妙に熱心な夫の態度に、
どうもこれには裏がある、と気づいたようです。
つまり自分が子供を産むことはないと考えているのだろう、と。
そっちがそうならこっちはなんとしても子供を産んでやる、
それには夫が必要だ、メアリはそう考えたのではないでしょうか。

1557年1月にフランス王アンリ2世は休戦協定を破って戦闘を再開します。
フェリペは、エリザベスの結婚話を進めるため、
そして
対フランス戦争へのイングランドの援助を求めるために、イングランド行きを決意します。

コメント(3)

一国の女王と別な国(隣接してない)の王の結婚って
どう考えても成立しないんじゃ?って思うんですが、
今回話に出てきた「スコットランドのメアリ」も
このときすでにスコットランド女王なんですよね。
フランスにずっと住んで、国は摂政に任せてたけども。

結婚って、男女がいっしょに住んで生活の苦労を共にするもの、というのは
庶民の考えなんですね、きっと。
少なくてもこの当時はそうだったんでしょう。

映画「エリザベス」でも、結婚相手候補が次々に肖像画を送ってくるのを見ながら
エリザベスがうんざりした顔をするシーンがありますね。
国を安定させるため(だけ)の結婚、
世継ぎを生むため(だけ)の結婚、
どっちも君主としては大事なことだけど、なかなか大変だな、と思います。

映画ではエリザベスが「私には男めかけがひとり、一生夫は持たない!」と宣言します。
実際にそう言ったことはないのだけれど
「結婚したくない」は本音だったんじゃないか?って思います。

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