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磯崎新の建築と言説コミュの磯崎新銅版画展 栖十二

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南青山のギャラリーときの忘れものです。
明日から、「磯崎新銅版画展 栖十二」を開催します。

会期=2011年12月16日[金]ー12月29日[木] 12:00-19:00 ※会期中無休
会場=ときの忘れもの
http://www.tokinowasuremono.com/index_j.html

磯崎新が古今東西の建築家12人に捧げたオマージュ。
12人の建築家が手がけた12軒の栖を選び、描いた銅版画連作〈栖十二〉の全作品40点を展示します。
全て作家自身により手彩色が施されています。
1998年夏から一年間にわたり、磯崎新が住まいの図書館出版局(植田実編集長)の企画でひそかに発信し続けた書簡形式の連刊画文集『栖 十二』――十二章のエッセイと十二点の銅版画――は十二の場所から、十二の日付のある書簡として限定35人に郵送されました。
十二章のエッセイは、住まい学大系第100巻として出版されたが、この間、磯崎新が制作した銅版画は50点にのぼります。
その中から40点を選び『磯崎新 銅版画集 栖 十二』としてまとめたものです。

磯崎新さんからの手紙
Uさん。
あなたがすばらしい持続力で『住まい学大系』を編集しつづけ、それが百冊目の区切りを迎えるので、これを私にふりあてよう、と提案されたとき、そうなんだな、
“終の栖”
を私も考える年齢になってしまったと思ったのです。なにしろ三十年あまり昔、建築雑誌で私の仕事の特集がはじめて組まれたときに、Uさん、あなたが担当の編集者だった。それ以来、私の若い時代の過激な言説は、すべてあなたの編集する雑誌に発表された。そのもとラディカルが、相変わらず地球を追っかけて廻りつづけているけど、そろそろ、どうだね、“終の栖”でも考えてみたら、と暗にいわれていると私は受けとったのです。
(中略)
Uさん、
 絶え間ない漂泊にこの身を投じようと決心し、家出し、路上をさまよいはじめた、もとラディカルは、還暦をこえると、“終の栖”といかずとも、“栖”はほしい、と時に想うのです。そこで、Uさんの提案は、ただの“栖”でしかないもののなかに“終の栖”をさがす、という無理な仕事になりそうです。先まわりして言っておくと、そんな場所は、ノーホェアでしかない、という近代が組みたてたクリシェを反復することになるでしょう。こんな結論にみちびこうとするのも、やっぱり漂泊にひかれているのですね。帰還する場所の不在、それも語りつくされました。だから“栖”をさがして旅をするのです。旅にはスケッチと手紙が似つかわしい。それをフォーマットにしましょう。
(磯崎新 連刊画文集[栖 十二]パンフレットより抜粋)

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