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ブックトークオフ――読書会コミュの★レポート:酒場放浪読書会/金曜の部 by ブックトークオフ 2017/4/21金

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【日時】2017年4月21日(金)18時30分〜21時(2.5時間)

【お店】新宿駅西口「龍馬の空 別邸」
ぐるなび:https://r.gnavi.co.jp/g600187/
食べログ:https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13114769/

【写真】
http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000102548261&owner_id=764979
写真はすべて、いまむらの撮ったものです。
ちゃんと撮れていないものも多く、ごめんなさい。
本の集合写真を撮っておけばよかったと後悔していました。

【参加者】
1.今村/男(幹事・共同代表)
2.アンドウ/男(mixi)
3.いずみ/男(mixi)
4.圓子/女(mixi)
5.ナカノマン/男(mixi)
6.ちゃよ/女(mixi)
7.浜園/女(Facebook)

(男性:4名、女性3名)



【1】金曜の夜・新宿の夜

 ブックトークオフの開催は土曜日の夜が多い。一般的に休みの人が多い。そして何よりも主催者の側の都合による。この会は元々、本好きが一緒に飲もうよ!というような発想で始まったようなので、「みんなの都合」というような考えは無かったりする。

 そこで、今回は主催(ぼく)の都合にて金曜日の夜の開催となった。しかし、これもこれでいいのだ。土曜日に常に予定のある人もいる。また、家族を持っている人の場合、「土日は愛する家族と過ごす日です」と宣言している人もいる。
 金曜日の夜はそれはそれで良いことも多いのだが、短所もある。居酒屋は混み合い、予約は取りずらい。コース料理の飲み放題も2時間で切られてしまう。

 しかし、たまたま見つけたこの「龍馬の空 別邸」というお店。2時間30分の飲み放題で3500円というお値段。勢いで予約を行い。7名が集うこととなった。

 ちなみに、定員8名に対し、数日前にひとり欠席となり7名となった。実はもっと参加したいという希望はあったが、1テーブルの8名で切らせてもらった。ごめんなさい。このくらいの人数が一番話がしやすい。頑張らなくても、全員と語り合えるのはいいのだ。

「龍馬の空 別邸」は、新宿駅西口のすぐ近くだった。「こんなに近くていいの」というくらいの近さ。部屋は、いちおう個室。完全ではないが、店内が静かだったこともあり、とても良いスペースだった。

 ほぼ30分前にお店に入り、ひとりずつ参加者が集い、18時30分ちょっと過ぎに乾杯となった。



【2】新選組の料理を食べる

 でてきた料理は次のもの。

【新撰組創作】〜誠〜登竜門コース8品

【先付】さくら豆富 山葵 八方だし
【サラダ】副長好物 トマトと大根のカルパッチョ
【煮物】斉藤 高野豆富と椎茸の含め煮
【蒸し物】局長 浪士でつつく 土鍋卵ふわふわ
【逸品】蝦夷の副長 サーモンと沢庵のタルタル
【鍋】龍馬好き 別邸オリジナル味噌で食べる牛鍋
【〆物】八番隊長 本日の手まり寿司
【デザート】一番組長 イチゴ一会

 店内のインテリアは新選組のもので、部屋の名前は隊員の名前が書かれている。ええと、お店の名前は「龍馬の空 別邸」である。ええと、深く追求するつもりはない(笑)。坂本龍馬と土方歳三も、温かく見守ってくれているのだろう。

 料理はどれも美味しかった。静かで、長い時間ゆっくりできて、安くて、料理が美味しいというのが、読書会にとっては大切なことだ。また、このお店で飲むのもいいかと思う。



【3】本の紹介

いちおう、こんな感じのフォーマットで皆さんに書いてもらいました。
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1.レポートに載せる名前
2.紹介本のタイトル 作者名 出版社
  この本のアピールなど(あったら)
3.気になった本など
4.今回のオフ会の感想など
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★★★
1 アンドウ
2 村上春樹 騎士団長殺し
魅力的な登場人物が村上ワールドで動き回る。続編が読みたいですね。
 軍艦防波堤へ 澤 章 栄光出版社
3 池澤夏樹 アトミック ボックス
4 いつも時間が、足りなくなります。温泉オフ会やりたいです。


★★★
1.浜園
2.アトミック・ボックス 池澤夏樹著 角川文庫
一度読み始めたら止まらなくなるポリティカルサスペンスです。舞台は日本、四国の島々から東京まで、たくさんの人に支えられながら流れ着くクライマックスは迫力でした。読者も思考を促されながら読み進まされます。今現在の世の状況を啓示していたかのようで唸ります。ご興味あればぜひ。
3. la montagne c'est moi.
素敵な写真に息を呑みました。
4.落ち着いて食事しながら歓談しながら本の話が楽しめていい時間を過ごせました。
ありがとうございます。


★★★
1.ナカノマン
2.『飛ぶ夢をしばらく見ない』 山田太一 新潮文庫
ひょんなことから知り合った老婆が、次に会うと十歳以上も若返って色っぽい熟女になっていて……。会う度にどんどん若返っていく女性との恋愛を描いた小説です。
『ふぞろいの林檎たち』とかの脚本家として知られる山田太一ですが、スーパーナチュラルな世界を描いたこういう小説もいいですよ。
ちなみに新潮文庫版は絶版で、現在は小学館文庫から出ているようです。
3.いずみさんが持ってきていた、書き込みがあったりメモが挟み込まれていたりした本が印象に残っています。
英語だったので内容がわからないのが残念ですが、日本語でああいう本があれば是非読んでみたいですね。値段がかなり高くなりそうですが。
4.席がちょっと狭めでしたが、その分、他の人との距離が近く、人数もひとつの話題を共有できる感じだったので、よかったと思います。


★★★
1.いずみ
2.『S.』作者:Doug Dorst & J.J.Abrams 出版社:Mulholland Books
『Cette Montagne C'Est Moi』作者:Xavier Canonne & Witho Worms 出版社:fw
『PIG 05049』作者:Christien Meindertsma 出版社:FLOCKS
『東京手仕事ブランドブック01』作者:公益財団法人東京都中小企業振興公社 出版社:公益財団法人東京都中小企業振興公社
『デザインのひきだし27』作者:グラフィック社編集部 出版社:グラフィック社
『胞子文学名作選』作者:田中美穂 出版社:港の人
『さわるめいろ』作者:村山純子 出版社:小学館
アピール:いずれも、モノとして魅力的な本を持ってきました!
3.山田太一、夢野久作、パトリシア・ハイスミスが気になりました!
4.本当に素敵なひとときを過ごしました。ありがとうございました!


★★★
1.いまむら
2.『兄 かぞくのくに』ヤン ヨンヒ 小学館文庫
「家族の物語」という視点で読んで、胸に響いてきます。
映画の『かぞくのくに』もお薦めです。安藤サクラがいいのです。
3.池澤夏樹を読みたくなりました。夢野久作は気にならいないわけではなく、やはり気になるな。あと「顔ニモマケズ」読みたいですね。
4.このくらいの人数がやはり理想かなと思いました。


★★★
1.圓子
2.死後の恋: 夢野久作傑作選 夢野 久作 新潮文庫
 怪談専門誌 幽 VOL.26 (カドカワムック 668) ムック 2016/12/15
 京極 夏彦 (著), 有栖川 有栖 (著), 山白 朝子 (著), 恒川 光太郎 (著), 円城 塔 (著)
4.金曜日は、お世話になりました。少数精鋭の濃く楽しい時間でした。


★★★
1、ちゃよ
2、「顔ニモマケズ」水野敬也 文響社
人はみな、なにかしら悩みを抱えているものですが、生まれつき顔(つまり見た目)に障害がある人が、どんな人生を歩んでいるかインタビューしてまとめた本です。
前向きに生きる、というより、どう折り合いをつけるか、という表現に感銘を受けます。脱帽ものです。
3、「PIG」です!
豚の行く末?の見事なアートでした、じっくり見たいです。
4、少人数で楽しかったです!このくらいだとすごくお話できて、皆さんとの距離が縮まりますね!お酒が飲めたら二次会参加したかったです〜(*T^T)



【4】電子書籍になりえない本、読書会で紹介される本

 少人数ならではの実に楽しい本の紹介だった。それぞれ個性に満ちていて、こだわりがあり、「おおお」と溜息がでる。
 なんといっても圧倒されたのは、いずみさん紹介の本たちだったのではないだろうか。

 実はこの読書会の案内で「電子書籍はNG」としていた。理由については後で詳しく述べるが、ひとつの理由としては「紹介された本を回している」ということがある。紹介してもらった本を、実際に手に取り、ページをめくり、その本の感触を楽しみたいのだ。人によっては、付箋をつけている人もいる。帯をつけているかつけていないかも違う。長く所有していることで、日に焼けてしまっていることもある。
 実際に会って本を紹介し合うという読書会の良さを最大限に生かすことが、本を回し手に取って見るということではないかと思う。誤解して欲しくはないが、電子書籍が悪いということではない。電子書籍の場合、その「電子書籍を回してさわってのぞいていいのか」という問題が出てくる。信頼しているメンバーと少人数であれば、それは成り立つかもしれないが、そうでなければ、難しいことでもある。

 いずみさんは、「電子書籍になりえない本」というものを、大量に持ってきてくれた。手に取りその重さを感じ、手でページに触れてみる。最初の『S.』は、目が点になるような圧倒される本なのだ。
 本という存在は深い、でもって、それを手に取り飲む酒の美味しいこと(笑)。



【5】紹介する本のルール

 少し脱線し、少し僕の個人的な考えを書きたい。紹介する本についてのルールだ。ルールは守って欲しい。ルールは設けたくない、という気持ちも強い。そんなわけで、最近の僕の主催する会では、細かなルールは設けていない。レポートを読むことで考えて欲しい、としている。

 そもそもが本という存在に厳密なジャンルは存在しないのではないかと思っている。良い本は、いろいろな側面から面白く読める。昔、文学の大御所といわれる編集者の人に「純文学と大衆文学の違いは何なんですか」と質問したことがあった(なんとまあ大胆な質問だったと振り返り、やや赤面もするのだが)。その答えが凄かった。その編集者は腕組みをして「それは難しい問題なんだよ」と言うものだった。それ以降、僕は、ジャンルという線引きはしないようにしている。ほんとうの面白さは、そうした境界線にあると思うのだ。

 ブックトークオフのメンバーで凄いなぁと感じることが何度もある。例えば、ライトノベルの話をもの凄く楽しそうにしている。しかし、同じメンバーで、途中から会話がガルシア=マルケスやドストエフスキーに変わったりしているのだ。また、多くの小説を読んでいるけれど、小説だけでなく同時に相当なビジネス書を読んでいたりもする。
 ちなみに第1回ブックトークオフは、4人で2009年9月26日に行われたのだが、そのときはそんなにルールもなく、『影響力の武器』について熱く盛り上がったものだった。

 さて、電子書籍についてだ。SNSでは、読書会というところの本の集合写真が出ていたりする。電子書籍でその本の表紙が載っていることもある。しかし、申し訳ないけど、あまり面白そうな本を見ないのである。読みたいな、と強く思わせてくれるような圧倒的に力のある本を、読書会では見てみたいと思う。
 例えば、電子書籍であれば「電子書籍で吉川英治全集をすべて読んで素晴らしかった。しかも200円だった」なんて言われたら、心がときめくだろう。また、紙の本として出版されていないけれど最高に面白い本というのもあるはずだ。電子書籍には自費出版となるものも多くある。世の中に知られていないけれど、面白い本を書く作家というのは、必ずいるはずである。そうした本が紹介されたならば、最高に楽しいのではないかと思う。

 ルールはルールとして仕方がないものだ。しかし、その線引きの難しいところをわかって欲しいと思う。
 ひとつの方法として、参加回数などでルールの解除なんかがあってもいいのかな、と考えたりはする。ただこの読書会は、酒飲み会なので(笑)、楽しく語ろうというのが基本なのだ。

(ちょっと追加)
 最近、「禅」に関する本を読んだ。『ビジネスZEN入門』(松山大耕・講談社+α新書)というもの。印象的な一文は「禅は、ゲインではなくルーズである。」というもの。考え込んでしまったのだけど、読書も禅と同じように、ゲインではなくルーズだと思う。何かを得るための読書というのは、それはひとつの役割としてあるかもしれないけれど、そうしたものを語り合っても違うような気がする。ルーズとなる本を語り合うとこが、ブックトークオフの目指すものではないだろうか。



【6】米沢温泉オフのPR

 参加者のひとりに「米沢温泉オフを行ってください」と言われた。少し忘れていたことでもあったので、驚き、嬉しさがあった。
 以前、ブックトークオフで募集をして、温泉宿に一泊してもらってのオフ会を行ったのだった。いつのことだったかと調べてみると、2014.12.13~14だった。

(mixi)
レポート:http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=77549912&comm_id=4501801
アルバム:http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000093894800&owner_id=764979

(Facebook)ちょっとひどい見た目だ。ごめんなさい。
アルバム:https://www.facebook.com/pg/booktalkoff/photos/?tab=album&album_id=819124068150726

 居酒屋でオフ会を行うと決まった感想がある。「あっという間だった」「まだまだ話足りない」というものだ。宿泊しての温泉オフというのは、そうした問題点を解決する手段でもある。「昼ご飯」「夕食」「朝食」「昼ご飯」「夜食?」と5回も一緒に食事をする。簡単に言って、通常のオフ会の5倍は話をする機会がある。楽しいのだ。しかし、それでも「まだ話足りないね」と言われたりするのだけど。



【7】2次会へ流れる

 終わって店を出たのは、21時過ぎ。これまでの読書会であれば、終わって23時くらいというのが普通だった。21時は微妙だ(笑)。そもそも、2時間くらいのコースを考えていたので、その後に2次会でもいいと思っていた。思い出横丁なんかをぶらぶらするのも文学的だし。

 お店を出て「2次会に行きましょう」という話になった。数名が「翌日の予定もあり断念する」と話があり、残った4名、僕といずみさん、ナカノマンさん、圓子さんの4名で2次会に行くことになった。でもって、この店のすぐ隣にバーがある。移動するのも面倒だし、また、いい雰囲気のバーだったこともあり、その店に入ることに。

JIGGER BAR HARRY'S N.Y. (ジガーバー ハリーズ ニューヨーク)
https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13094644/

 混んでいたけれど、良い感じだった。
 それぞれが飲み物を頼み、チーズの盛り合わせで、語り合った。こうした大人のバーというのは、田舎ものとしては緊張するが、なんか良いのだ(笑)

 あとでレシートを見ると、チャージが4人で2000円。トータルで10000円ちょっと。お店を出たのが23時過ぎなので、2時間ほど滞在していたことになる。先に帰った3名の方には申し訳ないが(ごめんなさい)、この2次会も楽しい語らいの時間だった。バーの灯りは仄暗い。そうした明るさに似合った話題だったような気がする。

 今回は2軒とも初めて入った店だったが、両方とも良かった。次回、平日の夜に新宿で行うときは、同じお店でもいいんじゃないかと思ったりしている。


(今村洋一:ブックトークオフ共同代表)

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