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ブックトークオフ――読書会コミュの★オフ会レポート 第30回ブックトークオフ・定例オフ会 2012.3.24

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オフ会レポート 第30回
ブックトークオフ・定例オフ会
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・日時:2012年3月24日(土)18:50集合
・場所:JR神田駅東口集合
・お店:「てしごとや ふくの鳥 神田店」
http://r.gnavi.co.jp/g330002/


・参加者:20人(男性12人・女性8人)


ショウさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=47008317
まる爺さん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=46983338
うめたさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=44873010
赤めがねさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=44250980
KUROさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=36788016

いちごさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=33523994
くさかんむりさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=28445514
総務☆かて〜りの里さん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=24824983
オシツオサレツさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=14392746
TAKEさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=11196258

TAKさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=9974714
ひろぽんさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=7121355
はなもげらさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=5279180
Pinkoさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=3877312
franさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1523433

Shuさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=760659
noriさん
ほんださん
naokiさん http://mixi.jp/show_friend.pl?id=404841
いまむら http://mixi.jp/show_profile.pl?id=764979


※ イベントのトピック
http://mixi.jp/view_event.pl?id=67854368&comm_id=4501801




.【1】 20人のオフ会


 楽しいオフ会だった。

 店に入ったのは19時頃。会が終り店を出たのは23時20分。よくよく計算すると、4時間20分ほどは、この店で飲み、語り合っていたことになり。あっという間の時間だった。

 今回のオフ会で何が楽しかったか。新しい人と話が出来たことだ。男性12名、女性8名という男女比だったが、女性の方が多く感じられた。管理人であるnaokiさんは、「今回のオフ会は、桃色でした。ふふ。」とつぶやいている。そして、もうひとつの楽しさは、久々に顔を合わせる人が多かったということにある。ブックトークオフでは、半年ぶり、1年ぶりとか、それなりに間のあいてしまう参加者もいる。そうした人と顔を合わせるのは、シンプルに嬉しい。多くの言葉を交わさなくても、いい時間を過ごせる。

 ブックトークオフというオフ会の特徴であり、一番の楽しさというのは、「脱線」だと思っている。本の紹介をしたところで、次から次へといろいろな話に広がっていく。よって、1冊の本の紹介で、10分、20分と時間が過ぎてしまう。しかし、この日のオフ会は、なにせ20人だ。脱線してしまったならば、明日の朝になってしまう。大人数のオフ会は、難しいところもある。理想の人数は6人くらい、というのが本音だ。

 けれど、少人数のオフ会と、大人数のオフ会とでは、別の楽しさがあるのだろう。ボクシングでのライト級とヘビー級の試合では、違う面白さだ。ウナギをゆったりと食べるのも楽しいが、バイキングでいろいろな料理をおなかいっぱい食べるのも楽しい。今回のオフ会は、料理の種類も量も多すぎて、食べられない状態だったが。



.【2】 偶然の出会い


 神田駅東口の、2つほど前の交差点だった。個人的な話になるが、いきなり若い女性から声を掛けられた。まあ、神田で女性から声を掛けられたことは、1度や2度ではない。疲れている表情をしているからなのか、まあ声を掛けられるのだ(意味不明)。
 しかし、「いまむらさん」と名前を呼ばれていた。いくらなんでも名前を呼ばれることは、あまり無い。女性はミニスカートで、5箱入りティッシュを手に持っている。よーく見ると、ブックトークオフによく参加していた、ほんださんだった。1年以上も会っていなかったような。

 僕は普段は東京に住んでいない人間なわけで、東京の道端で知り合いに会うということは、ほとんど無い。これも運命だ。運命に逆らっては、ブックトークオフとしては面白くない。ということで、飛び入りでオフ会に参加してもらうこととなった。

 ブックトークオフに参加するのは、なかなか難しいらしい。とにかく、すぐに定員となってしまうと言われる。しかし、正確に言えば、男性の方が難しいのだろう。女性の方は、それなりに時間を掛けて定員となる感じだ。

 オフ会への参加は、日程の問題もあり、まさに偶然みたいなものだ。そのオフ会自体のメンバーによって、色の組み合わせのように、面白い話に展開していったりする。しかし、参加しようという意思が無ければ、偶然も起こらない。ご無沙汰になっている人も、新しい人も、いつも参加している人も、また参加してもらいたいと思う。

 店に入ったのは、19時過ぎだが、ゆるゆると歓談を楽しんだ。料理が運ばれてきて、まずは、飲んで楽しむ。19時30分頃に、乾杯の挨拶となる。強引に(笑)、ほんださんが乾杯の音頭を取る。

 続いての自己紹介は、結婚したい作家は?などについて。うーん。このテーマは深く難しいぞ。



.【3】 A面の本の紹介


 20時頃に、最初の本の紹介がスタートする。
 正直なところ、これだけ人数が多いと、話がよく聞こえなかったりもする。マイクなどがあった方がいいのかもしれないが。まあ、どんどん本の紹介は進んで行くのであった。


★ オシツオサレツさん 東京都北区/SE
『ホビットの冒険』 J.R.R.トールキン 瀬田貞二訳 岩波少年文庫

飼うなら読むならこちらをどうぞ!!!
挿し絵についてもお話ししたかったです。。。

★ TAKEさん 新宿区
『傍聞き』 長岡弘樹 双葉文庫

好きな作家は重松清

★ Pinkoさん 千葉
『てにをは辞典』 小内一 三省堂

早退すみません!楽しかったです!

★ ほんださん 神田/メーカー営業
『さよなら、愛しい人』 レイモンド チャンドラー 村上春樹訳 ハヤカワ・ミステリ文庫

今日はとび入り参加させて頂きありがとうございました!
今年はFacebookから参加します!!

★ うめたさん 東京都江戸川区
『それ行け!トシコさん』 群ようこ 角川文庫

あまりイロイロはわかってはいませんが、“読む”ということがスキです。

★ いまむら 米沢藩
『ボクの音楽武者修行』 小澤征爾 新潮文庫

★ 総務☆かて〜りの里さん 東京都大田区西糀谷/学生
『雨にもまけず粗茶一服』 松村栄子 ポプラ文庫ピュアフル

歴史小説大好きです。よろしくお願いします。

★ はなもげらさん 三鷹市/エンジニア
『よもつひらさか』 今邑彩 集英社文庫

けったいな男です。
自転車好き、カメラ好き、等。

★ 赤めがねさん 千葉県松戸市
『神様からひと言』 荻原浩 光文社文庫

小説、マンガetc、本全般が大好きです

★ KUROさん 板橋区
『隠蔽捜査』 今野敏 新潮文庫

楽しかったです。いろんな意味でDeepでした!

★ noriさん 豊島区
『ことば汁』 小池昌代 中公文庫

初参加でした。緊張しっぱなしでした。時間は、もっと本のことを話したいです。

★ naokiさん
『乳と卵』 川上未映子 文藝春秋

最近は忘れられたような作家を読んでいます。

★ franさん 東京都
『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』 辻村深月 講談社

初参加ですが、みなさん話しやすい雰囲気で、楽しい時間を過ごしました。

★ ひろぽんさん 町田/エンジニア
『マネー・ボール』 マイケル・ソレイス 中山宥訳 RHブックス・プラス文庫

久しぶりの参加でしたが、やっぱりとても楽しかったです。
また参加したいですが、すぐうまってしまうし…。

★ ショウさん さいたま
『世界の夢の本屋さん』 エクスナレッジ

1冊の本とていねいに向き合いたい。

★ いちごさん 江戸川区
『装丁を語る。』 鈴木成一 イースト・プレス

最近読みたい本が増えて困るけど楽しいです。

★ Shuさん 東京都杉並区上荻
『ヒトラーのウィーン』 中島義道 新潮社

★ TAKさん 千葉県千葉市
『偶然完全 勝新太郎伝』 田崎健太 講談社

最近ビジネス書ばかり読んでいて心が乾いているなと感じます。やっぱり文学がいいですね。

★ まる爺さん 開運橋のたもと
『豚の上手な飼い方・売り方』 新日本畜産協会
『おはよう寄生虫さん』 亀谷了 講談社文庫

うーん。人数が多くて席が遠いのでおもしろい本がたくさん紹介されてて、それぞれききたいこといっぱいあったんですが、ほりさげた話ができなかったのが残念でしたねー。
オフは少人数のほうでお世話になろーかなとおもいます。でも楽しかったです!

★ くさかんむりさん 足立区
『リピート』 乾くるみ 文春文庫

すみません。成長しない小説onlyです。


 終わったのは20時40分頃。かなりサクサクと進んだこととなる。あれこれ話をして、本の集合写真。このお店の場合、本を並べるスペースがあるのがいい。20人で、20冊以上の本を床に並べる。最近は、並べ方のセンスも重要だ、という話になっている。定員さんは、これからの本を踏まないように、そーっと、ホッピーを運んだりしてくれる。



.【4】 B面の本の紹介


 集合写真の終わったところで、席替えとなる。大人数のオフ会のときは、最初に座席表が配られることとなっているので、この席替えはスムーズに行われるのだ。ちなみに、この座席はnaokiさんが、独断と偏見で悩みに悩んで決めている。僕とnaokiさんは、対角線の一番端で、席替えの無いこととなっている。たぶん、○○さんの隣に座りたい、などといった願いを抱いている人はいるのだろう。こっそりと交渉すると、なんとかなるかもしれない。

 料理は途切れることなく、運ばれてくる。酒もすすみ、話もすすむ。

 21時5分くらいに、もう一冊の本、B面の紹介がスタートする。


☆ Pinkoさん
『翻訳家の仕事』 岩波書店編集部 岩波新書

☆ KUROさん
『弥勒の月』 あさのあつこ 光文社時代小説文庫

☆ Shuさん
『蝶々さん』 市川森一 講談社文庫

☆ TAKさん
『越境者 松田優作』 松田美智子 新潮文庫

☆ オシツオサレツさん
『三原順傑作選 ’80s』 三原順 白泉社文庫

☆ ほんださん
『フランケンシュタイン』 メアリー シェリー 小林章夫訳 光文社古典新訳文庫

☆ ひろぽんさん
『信長協奏曲』 石井あゆみ ゲッサン少年サンデーコミックス

☆ 赤めがねさん
『笑う警官』 佐々木譲 ハルキ文庫

☆ いちごさん
『使えるレファ本 150選』 日垣隆 ちくま新書

☆ はなもげらさん
『もっとソバ屋で憩う』 杉浦日向子 新潮文庫

☆ naokiさん
『下妻物語』 嶽本野ばら 小学館文庫

☆ うめたさん
『万寿子さんの庭』 黒野伸一 小学館文庫

☆ 総務☆かて〜りの里さん
『現代語訳 南総里見八犬伝』 曲亭馬琴 白井喬二 河出文庫
『南総里見八犬伝』 滝沢馬琴 浜たかや 山本タカト(イラスト) 偕成社
『南総里見八犬伝』 滝沢馬琴 有朋堂文庫

☆ ショウさん
『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』 川上未映子 講談社文庫

☆ franさん
『おべんとうの時間』 阿部了(写真) 阿部直美(文) 木楽舎

☆ いまむら
『東京するめクラブ 地球のはぐれ方』 村上春樹、都築響一、吉本由美 文春文庫

☆ noriさん
『串田孫一エッセイ選―Eの糸切れたり』 串田孫一 平凡社ライブラリー

☆ くさかんむりさん
『酔って記憶をなくします』 石原たきび 新潮文庫

☆ まる爺さん
『美琴姫様騒動始末』の中の短編 結城恭介 新潮文庫

☆ TAKEさん
『ぶらぶらヂンヂン古書の旅』 北尾トロ 文春文庫


 21時50分頃に、B面の紹介が終わる。残念ながら、途中で、Pinkoさんとほんださんは帰ることとなる。お疲れ様でした。



.【5】 わいわいがやがやと


 B面の集合写真を撮り終えたのは、21時55分。店を出たのは、23時20分なので、ここからが長かったのだ。約1時間20分は、自由な歓談である。

 昨年後半から、この「てしごとや ふくの鳥」という店は、よく利用させてもらっている。料理も美味しいし、値段も安い。実はかなりサービスもしてもらっている(ありがとうございます。どんどんこの店に来て飲みましょう)。それから、何がいいかというと、この個室スペースがいいのだ。20人くらいがちょうど入るスペース。それぞれ鞄なども置くスペースもある。よって、それなりに移動もしやすい。

 ということで、最後の1時間ほどは、どんどん席も変わっていたように思う。なんだか、初めて会ったのにに、もの凄く仲良くなっている人も多かった。

 いろいろな話の中で個人的に嬉しかったのは、オフ会のレポートを読んでいる人がいるということだった。家庭の主婦であれば、料理を作って「美味しい」と言われれば張り合いも出るだろう。オフ会レポートも、「面白い」と言ってもらえると、張り合いがでてくる。料理を作ってくれた人に「美味しく無かった」と言うことはないだろう。同じように、レポートの感想も「面白くない」とは言ってはいけないのだ(笑)。

 「オフ会のダイジェスト映像も良かったのに」という声もあった。そう言えば、以前よくあった映像レポートが、最近は無い。ぜひとも、みなさん。naokiさんに、リクエストをしてください。「忙しそうで悪いから」なーんて考える必要はない。



.【6】 naoki賞


 さて、この20人の、第30回を記念するオフ会のMVPとなるnaoki賞は。

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今回のnaoki賞は、オシツオサレツ・はなもげら のお二人に、お似合いでしょう、ということで。
(ブックトークオフ管理人 naoki)
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 となりました。皆さん拍手を(笑)。



.【7】 個人的に気になった本など


 ブックトークオフというのは、本そのものが主役である。人それぞれ、気になる本は違うはずだ。よって、僕がそれぞれの本のコメントを書くのは、レポートとしてあまり良くないが、ちょっとだけ、このオフ会の雰囲気ということで。

・Yonda!ブックカバー

 ほんださん紹介の『さよなら、愛しい人』は、けっこう注目を浴びていた。というのは、新潮文庫のYonda!ブックカバーのオレンジが目を惹いたというのもあった。集合写真では、カバーを外させてもらったが、この本はカバーのままでぐるぐると席を回っていた。人間が洋服を着ることでより美しくなるように、本もカバーもあることで、よりその本らしさが出てくるように思う。カバーを外すときには、ちょっとドキドキしましたが(笑)。

・辞典

 Pinkoさん紹介の『てにをは辞典』も、皆さん興味深かったようだ。たまに、辞典を紹介する人はいる。しかし、この辞典は、普通のものとは違う面白さがあるようだ。中身だけでなく、装丁にも惹かれるものがある。

・大きな本

 ショウさん紹介の『世界の夢の本屋さん』も注目を浴びていたのではないだろうか。過去のブックトークオフでの紹介本の受ける傾向になるのだが、「大きなサイズの本」は、おおっ!という感じになります(笑)。持ってくるだけでも、力強さを感じるし、大きな本には大きいだけのエネルギーがあるのかもしれない。

・食べ物の写真

 ブックトークオフの特徴として、2冊の本の紹介をしてもらうこととなっている。あえて、その2冊を、A面とB面という呼び方をしている。B面の場合、B面的な本、例えばマンガとか、写真集とか、A面とはより違ったリラックスできるような本が多く紹介されたりする。本を読むことは楽しい。しかし、何かを食べることも、また楽しいことだ。

・3種類の南総里見八犬伝

 これまでのオフ会では、同じ本を2冊紹介するケースがあった。翻訳の関係で、違う味わいがあったりするからだ。また、同じ本でも、改訂版では手が加えられていたりもする。
 しかし、同じ本で、3冊の本が紹介されたというのは、初めてかもしれない。
 総務☆かて〜りの里さん紹介の、『南総里見八犬伝』は僕なんかの年代にとっては、特別な小説なのである。このいろいろな形での3冊というのは、興味深いものだった。



.【8】 オフ会レポートを書くことについて


 実はこのオフ会レポートという存在、書き出すとだいぶ時間が掛ってしまう。というのは、脱線するからだ。
 大人数のオフ会では、いちおう本のタイトルなど書いてもらうことにしている。あとで、わからなくなるからだ。しかし、基本的に、1冊1冊、アマゾンで確認してリストをつくっている。
 ちなみに次のものを机の上に置き、パソコンで開けるようにして書いている。

・座席表
・本の集合写真をA4に印刷したもの
・数多く撮ったオフ会の写真(時間と順序の確認なども含めてメモとして活用)
・mixiオフ会案内トピックの画面
・アマゾンの画面
・ブックオフオンラインの画面

 本のタイトルについて正確であるために、アマゾンでチェックすることにしている。単行本と文庫本の違い、訳者の違い、装丁の違いなどもあり、紹介の本そのものでありたいと思っているからだ。

 しかし、この作業が実に時間の掛るものとなる。ついつい、アマゾンの感想なんかを読んでしまったりするからだ。ここで「ショッピングカートに入れる」なんてところをクリックしてしまうと、大変なこととなってしまう。
 ということで、最近は同時にブックオフオンラインを開き、値段の安くなっているものに限り、クリックするようにはしている。

 こうした作業をしていると、オフ会の情景が思い出される。そうなると、「あれこれもっと話を聞きたかったなぁ」という気持ちになる。たぶん、一週間後に同じメンバーでオフ会をやったならば、それはそれで、もっと面白いような気もするのだ。

 ずっと振り返っていると、最初は興味の無かった本が気になってくる。そういう意味で、レポートを書くのは、なかなか楽しい作業でもあるのだ。



.【9】 ブックトークオフ、20年の歴史について

 このレポートでは、ブックトークオフの歴史について、少し語りたい。

 4月6日発売予定の『ダ・ヴィンチ5月号』に、ブックトークオフは紹介される予定なのだが、そこには「20年の伝統をもつ読書会」と書かれている(ゲラの段階では)。

 ブックトークオフの記念すべき第0回オフ会というのは、2009年8月22日に開催されている。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=45668326&comm_id=4501801
 よって、20年というのを見れば、誰しも???と疑問を持つだろう。

 カンのいい人はわかるだろう、この「第0回」というのが謎を解く鍵なのであった。この第0回オフ会というのは、ブックトークオフの前身となるオフ会でもあった(正確に言うと、その会とブックトークオフの共同開催だったのかな。そのときの飲み会の話の中で、mixiにコミュニティをつくって、どんどん人を集めようということになったのだ。

 さてさて、ではその前身とは何か。

 ドルフィンホテルという名前で、1992年10月25日に、パソコン通信ニフティサーブ・ホームパーティーの中に作られた。
 名称については、僕とnaokiさんとの話し合いで、お互いに村上春樹が好きだ!ということで決まった。ちなみに、このホームパーティーに入るにはパスワードが必要なのだが、その名前は「mifuyu」だったりしていた。
 当時はインターネットなんて気のきいた名前はなく、ニフティサーブがパソコン通信の一番手だった。あとは、PC−VAN、ASAHI−netなどがあった。それぞれフォーラム(会議室)というものがあって、その中で交流が行われるというのが一般的なスタイルだった。

 ニフティサーブが始めた画期的なサービスが「ホームパーティー(HP)」というものだった。わかりやすく言うと、メーリングリストのようなものを、システムの中から読む、というようなものだろうか。メールのような書き込みを、連続的に受け取るのであった。個人でこうしたサービスを利用できるというのは、本当に画期的だったのだ。

 ネットを利用しての個人が作る本のサークルというのは、当時ほとんどなく、ドルフィンホテルは、間違いなく日本の最初の方となる。実をいうと、これはこれで楽しかった。というのは、ブログのような個人で発信する仕組みはないことで、参加者の情報がこのホームパーティーの中に集約されていたからだ。

 参加者は、「今月読んだ本」を毎月書いていたし、お薦めがあったならば、強く強く、声を大にして進めていた。このホームパーティーは、ある時期から容量が増え、パティオという名前に変わる。オフ会をする回数もどんどん増え、かなり活発な本好きのコミュニティになっていたと思う。この頃に知り合った人とは、ありがたいことに今も親しくさせてもらっている。

 しかし、インターネットの広まりと共に、ニフティサーブというパソコン通信は、だんだんと力の無いものとなっていった。あれこれと、インターネット黎明期の変化に対応しながら、ほそぼそと飲み会を続けてきたのであった。

 そこで、2009年のブックトークオフ発足ということになる。

 そんなわけで、ブックトークオフというスタイルとしては、まだ3年目だけれど、本のサークルとしては、20年目ということになる。ちなみに、僕とnaokiさんが、市川のラーメンやさんで知り合ったのは、まだまだ遠い昔の話である(笑)。



.【10】 オフ会を楽しもうよ


 ということで、時は流れ、恥ずかしながら白髪も増えてしまった。

 ブックトークオフに参加する人には、10代の人もいたりする。なんとも複雑な思いもある。
 同時に、参加者には、これからの10年、20年、30年を、より楽しんで欲しいという気持ちもある。ブックトークオフで知り合った人同士が、それなりに、続いていったならば、楽しいと思うのだ。

 中には、人生のパートナーとして歩んで行く人もいるのだろう。そうそう、ちょっと思ったことがあった。例えば、これからブックトークオフで知り合った者同士で結婚するとする。その場合、両親その他に、「どこでどのように知り合った」と報告するのだろうか? 「ブックトークオフで知り合いました」なーんて言ったら、「何っそれ?あやしげな団体?」などと、トラブルに発展してしまうのではないだろうか(笑)。


 このレポート、話がだいぶ逸れてしまった。すまん。

 23時20分に、店の前で、参加者の集合写真を撮り、駅へと歩く。そこから、ひとりひとり別れていく。

 ちなみに、15年くらい前のオフ会では、当然のように終電を過ぎてもまだ飲み続け朝までカラオケなんてことがあった。そんな体力はもう無い(笑)。行きたい人は、遠慮なくどうぞ。





◇ 管理人+名札作成担当+受付・総括責任者:naoki
◇ 副管理人+店予約担当+カメラ記録担当+レポート担当:いまむら

(注意)
・このレポートの文責はいまむらにあります。事実と違うことも書いているかもしれませんが、あまり怒らないでください。


コメント(23)

読みごたえがあって、歴史の重みを感じさせられるレポート、お疲れ様です。するめクラブ、いいですよね、また再結成して何か発信してくれないかと思ってます。
レポート、楽しみにしておりました♪

昨年3月がブックトークオフ初参加だったのですが、
その前に1年以上、参加を悩み続けていました。
人見知りで、さらに、ネットのオフ会、なんか、あやしいのも多いっていうじゃない、怖い!
と思っていたからです。
なにしろ、上京したての田舎もんでしたから。

それで、いまむらさんのレポートを観察し、観察し続け、続け続け…続け…
定期的に、たのしくオトナな集まりを開いておられるところと、
人見知りをねじ伏せてでも、本の話ができる知り合い、ほしい!
と思って、参加を決めたのでした。

(それが、どう転んだのか、naoki賞をいただいてしまう事態に…うふふのふー(o'(ェ)'o))

まじめでたのしくてオトナな会のはずだったのですね、20年……。
わたしも、20年たってもずっと本の話がしていたいです。
これからも、末永くよろしくお願いいたします。
いつか温泉オフを!本を語って、寝落ちしたい!(笑)
レポートありがとうございます〜
私もブックトークオフに参加してみたきっかけはレポートの面白さと臨場感でした。

でも、アンケートにも書いたんですが、
せっかくみなさんがぞくぞくと面白い本を紹介してくださっているのに
1人1人の持ち時間が短くて、もっと話聞きたいな〜って、
楽しければ楽しいほど、もどかしかったです。
やっぱり1人につき1時間くらいは欲しいですね。

今度は昼くらいから集まって12時間耐久オフとかにしましょうよ。
みなさん、コメントなどありがとうございます。

参加した方も、参加できなかった方も、「あの本を読みたいな」なんてことを書いてもらうと、このトピックもよりおもしろくなるかもしれません。

そういえば、最初の頃のブックトークオフの構想で、
naokiさんは、カラオケボックスで行うことを企画していました。
たぶん、人は集まらなかったんですね。
カラオケボックスはリーズナブルな個室空間であり、本を語るには、まあいい場所なのかもしれません。
土曜日の夜なので、朝までそうしたところで語り合う人がいてもいいと思います。
僕は帰って寝ますが。

僕のするめクラブの再結成を希望しています。
名古屋を上回るようなスポットがあるのかないのか、興味のあるところですね。
うわ〜三原順さんやら八犬伝やら、参加できなかったのが口惜しい(あえて、くちおしい)です〜涙涙
ブックトークオフって、まさかこんな話が他人とできるとは思わなかった、という場ですよねほっとした顔
レポートお疲れ様です。先日はありがとうございましたわーい(嬉しい顔)

里見八犬伝は、自分も中学の頃からマンガや小説にはまっていて、今でも思い入れの深い作品なんです。f^_^;

なので、今回は児童向け、ビギナー向け、原作主義者向け(笑)で紹介してみました。できればマンガ版も紹介したかったんですが、実家の本棚に眠ったままになってますあせあせ

それにしても、読書会でこれだけ多くの本に触れる事ができるのも、楽しいものですね。
皆さん本好きなので、緊張せずに輪の中に入っていけるのが良いです。
また、機会がありましたら、是非参加させていただきます。
ありがとうございましたほっとした顔
僕の場合、NHKの「新八犬伝」世代なので、八犬伝についての思い入れは強いです。
確か、祖父とかが、古い古い古い南総里見八犬伝を持っていたりしていたと、記憶しています。
ようやく写真の整理をしましたので、UPします。
写真撮りっぱなしで、なかなか整理に手を付けないという悪い癖があるので、、、
はなもげらさん。
ありがとうございます。
ブログ版、FB版をUPしました。

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