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ブックトークオフ――読書会コミュの★オフ会レポート第1部 第6回ブックトークオフ 2010.3.13

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オフ会レポート 第6回 ブックトークオフ
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・日時:2010年3月13日(土)18:50集合 19:15から22:15
・場所:JR神田駅東口集合
・お店:「アジアご飯とお酒のお店 Shapla 神田店」 http://r.gnavi.co.jp/b297801/

・参加者:12人(男性7人・女性5人 / 3回以上:5人、2回目:3人、初参加:4人)

ぴんこさん
りぴどうさん
久遠さん
Angelica18号さん

nina_oleneさん
ひろぽんさん
Penguin-blueさん

いのっちさん
なおさん
ブーキーさん

naokiさん
いまむら


※ イベントのトピック
http://mixi.jp/view_event.pl?id=50475813&comm_id=4501801

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 (第1部)



.【1】 ブックトークと鍋料理


 ブックトークオフは今回で6回目となる。顔を合わせれば、「久しぶり。こんにちは」という自然な声が出て来て、定着してきたんだな、という感じがしている。

 しかし、定着はしているのだけど、僕とnaokiさん以外は、毎回参加メンバーが変わっている。そのことによって、常に「新しさ」というものがある。毎回毎回、面白く、パワーアップしていくのだ。

 この感覚は何なのだろうか、と考えていた。

 考えの先に出て来たものは、鍋料理だった。だいたい飲み屋のコース料理では鍋料理が出てくる。いろいろな食材が合わさって、美味しい味となる。その食材がいい素材であること、そして組み合わせというものも関係してくるのだろう。

 今回のお店はアジア料理ということで、トムヤム鍋というやや珍しい味のものだ。この感覚というのは、今回の初参加の4名が加わった感覚と似ていたように思うのだ。インパクトがある。

 美味しい料理と、ブックトークというのは、深く関係があるのだろう。



.【2】 まずは待ちあわせ


 いつもJR神田駅での待ち合わせなのだが、東口と南口と、行く店によって変わることになるのだが、今回は東口である。他にもこの東口では、いくつかの待ち合わせが行われていたようだった。

 太い柱のところに、「ブックトークオフ」という文字の書かれたファイルを貼り付けている。わからない人はいないだろう。僕が着いたときには、naokiさんと、ブーキーさんが来ていた。

 ぽつりぽつりと、だいたい2分おきくらいに、参加メンバーが頭を下げて、輪をつくっていく。初参加の人は、かなり緊張しているのかもしれない。常連のメンバーはその緊張を解きほぐすかのように接するかというとそんなことはなく(笑)、静かに全員の揃うのを待つ。

 ひとり来ない……。かわいそうに、オフ会レポートで待ち合わせの状況を書くと、遅れた人は目立ってしまうことになる。なおさんが来なかったのだが、直接店に行くということで、ぞろぞろと、お店に移動することに。

 時間は、7時10分頃のことだった。

 お店は駅からほんの数分。ビルの2階。小さな店だが、アジアの純真を感じさせる雰囲気があった。



.【3】 店内での座席


 席は自由に座ってもらう。しかし、あとから考えると、2つのテーブル、平均年齢がおそろしく違っていたように思う(笑)。


<< 座席 >>
                       [アジアの景色の見える窓]
   ひろぽん・りぴどう・naoki   
  ┌──────────┐    
  │   テーブルA     │   ◎ ← 発表スペースの椅子
  └──────────┘    
nina_olene・いまむら・いのっち  
                    ┌───┐ 
            Angelica18号│ テ  │ブーキー
                    │ |  │
                 久遠│ ブ  │ぴんこ
                    │ ル  │
                  なお│  B  │Penguin-blue
                    └───┘


 今回のお店は、個室ではない。ワンフロアーの貸し切りでもない。全部で20人ちょっとで満席となるようなお店の奥の方の席を、12人が座った状態だ。他にもお客さんはおり、アジア料理を静かに楽しんでいる。

 他のお客さんに迷惑になったら、うるさくならないだろうか、本音を言うとそんな心配があった。これまでのオフ会では、個室が多かったので、違った雰囲気となったのだ。しかし、その違いが、面白い方に左右したのだろうな、と振り返ると強く思う。

 2つのテーブルは基本的に離れている。離れていることで、各グループのフリートークが楽しかったようにも思える。そして、一番のポイントは、発表スペースがあったことだろう。

 自分の席から話をするのでは、声が大きくなりすぎ、他のお客さんに悪いような感じがあった。テーブルAとテーブルBとの間には、小さな椅子が一つあり、ちょっとしたスペースがあった。

 そのスペースで本の紹介をしてもらうことになったのだが、これが何ともいい雰囲気だったのだ。発表の後ろには窓がある。そこには居酒屋のネオンなんかが見えたりする。

 読書というものは、生きた人間の感情のようなものがある。例えば、芝生の上、太陽の下で語り合うのも、ひとつのブックトークのあり方だ。しかし、アジアの大勢の人が押し寄せるような中で語り合うのも、面白いあり方だ。

 この店だからこその会話があったのかもしれない。



.【4】 乾杯と自己紹介と


 7時25分頃、乾杯を行う。ちなみに今回はアルコールを飲む人は少ない。

 料理は「海老の生春巻き」「スモークサーモンとアボカドの野菜巻き」などを食べる。ひとり一個というもので、食べやすく、美味しい。テーブル毎にあれこれと話をする。

 ちなみにテーブルAの僕の正面に座るりぴどうさんに生まれた年を教えてもらうと、naokiさんと同じだった。まあ、なんというか、話が通じる(笑・意味不明)。隣のテーブルBには、平成生まれが2人いるのだった……。

 そしてひとりひとり軽く自己紹介を。自己紹介の順番は、「お昼に肉料理を食べた人は?」というものだった。naokiさんは、毎回毎回、この順番を決めるのに悩んでいるのだろうか。
 読書傾向、どこから来て、どこへ行くのか。自己紹介もなかなか難しい。だいたい終わったところで、なおさんがお店に。


 料理は「ヤムウンセン(タイ風春雨サラダ)」が来て、食べる。アジア系の料理の場合、どんどん料理が運ばれてくる。楽しい。



.【5】 最初の本の紹介


 7時50分、さっそく最初の本の紹介がスタートする。久遠さんさんから。ブックトークオフは、初参加の人だからあとで、という考えは全くない(笑)。


★ 久遠さん (初参加)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1676534
『孫子』 浅野裕一 講談社学術文庫

 初参加の久遠さんの本の紹介は、初めて、という印象は無かった。3回くらいは参加しているような落ち着いた語り方だった。『孫子』という本の面白さを、静かに、力強く、語ってくれた。


★ Angelica18号さん (初参加)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=16328858
『日の名残り』 カズオイシグロ 土屋政雄訳 ハヤカワepi文庫

 続いて、初参加のAngelica18号さん。紹介の席に座っている姿は、詩人のようであり、自分の気持ちを確かめるように、『日の名残り』についての話をしてくれた。

 いつものように、参加者は「なまえシール」を服に貼り付けている。Angelica18号さんは個性的な名前なのだが、その「なまえシール」が白い洋服にぴったりだったように思う。

 カズオイシグロは前回についで連続の登場だ。僕の書棚にもある。読もう(笑)。

 紹介の流れは、テーブルBからテーブルAへと移る。


★ いのっちさん (3回目)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=23155243
『黒い家』 貴志祐介 角川ホラー文庫

 皇居を走ってからの参加のいのっちさん。ちなみに、近くの銭湯に入り、着替えてしてきたのだそうだ。「怖くて怖くて」ということで、『黒い家』について語ってくれた。


★ いまむら (7回目)
http://mixi.jp/show_profile.pl?id=764979
『つきのふね』 森絵都 角川文庫

 このブックトークオフでは、まだまだ「定番」と言われている本が紹介されていないように思える。そんなわけで、森絵都を紹介。読みやすい本だけど、深い深い世界があることをアピール。


★ nina_oleneさん (2回目)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=24945807
『筆箱採集帳』 ブング・ジャム  ロコモーションパブリッシング

 nina_oleneさん紹介のこの本は、かなり注目を集めていたのではないだろうか。いろいろな職業の人の筆箱の写真、それについての話が書かれているわけだが、見ているだけでドキドキしている。


★ ひろぽんさん (2回目)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=7121355
『1歳から100歳の夢』 日本ドリームプロジェクト いろは出版

 個性的な本が続く。ひろぽんさん紹介のこの本も、写真がメインだけれど、読みたくなる文章が詰まっている。1から100まで番号がついている。100人の表情と、その夢についての文章。特に、小さな子供のものは直筆の文章だ。
 ひろぽんさんは、この本との出会い、心の奥にある話を語ってくれた……。


★ りぴどうさん (初参加)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=1803316
『エリック・ホッファー自伝』 エリック ホッファー 中本義彦訳 作品社

 強力な本の紹介は続いていく。りぴどうさんの紹介は力強いものだった。生きること、読書について、この本の素晴らしさを語ってくれた。ひとりの生き方を通して、様々なことが、深く書かれている本なのだろう。このブックトークオフの注目の一冊でもあった。



 8時7分頃。新しい料理が運ばれてくる。「海老のすり身のトースト揚げ」だと思う。サクサクして美味しい。本の紹介の終わった人は、ゆったりとして食べる。しかし、これからの人は、ちょっと緊張して、自分の準備に備えているのかもしれない。



★ naokiさん (7回目)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=404841
『白鳥の歌なんか聞こえない』 庄司薫 中公文庫
『赤頭巾ちゃん気をつけて』 庄司薫 中公文庫

 naokiさんの紹介の本は、何が出てくるかわからない。次から次へと、「これが一番」ちいう本が出てくるような気がする。ドラえもんのポケットのようではないか。


★ ブーキーさん (4回目)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=23291372
『Story Seller』 新潮社ストーリーセラー編集部 新潮文庫

 人気作家7人の短編が入っている。しかし、ただ集めたという雰囲気ではないようで、特別な魅力に満ちた作品であることを感じさせる紹介だった。ブーキーさんは、今回で4回目の参加。紹介の表情など、毎回変わってきている感じがしているのは、僕だけだろうか。


★ ぴんこさん (初参加)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=3877312
『逝かない身体』 川口有美子 医学書院

 ぴんこさんは、仕事が医療に関するものだということだった。紹介の『逝かない身体』について、この本の内容と同じように語ってくれたのではないかと思う。闘病に関しての話というのは、どうしても感情的になりやすい。この本は、感情よりも、冷静にいろいろな事実が丁寧に書かれているという話だった。だからこそ、強く訴えるものがあるのかもしれない。この日のブックトークオフの、注目の一冊だと言っていいだろう。


★ Penguin-blueさん (2回目)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=5121025
『風の琴』 辻邦生 文春文庫

 今回のオフ会では、一番最後の参加表明となったPenguin-blueさん。落ち着いた表情で、この本について語ってくれた。大切な一冊だったようにも思えた。旅をする人だからこそ持っている世界が感じられるような紹介だった。


★ なおさん (3回目)
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=5883384
『デューン砂の惑星』 フランク・ハーバート 矢野徹訳 ハヤカワ文庫

 SFファンのなおさんから、海外のSFというSFが出てきた、という感じだった。なおさんは、3回目の参加なのだが、毎回出てくる本は違う。まるで別人のように。しかし、その中にある柱の部分は同じものがあるのだろう。今から次回のオフ会での本が楽しみなのは僕だけではないだろう。

 ちなみに、なおさんの紹介する隣では、naokiさんが懐かしい表情をしているのだった。



 1冊目の本の紹介が終わったのは、8時20分頃だった。約30分くらいだろうか。密度の濃い時間だった。



.【6】 席替えをしての語らい


 しばし、フリートークとなる。紹介された本は、いちおう全員の手元を通る。しかし、回る方向が決まっていないこもあり、あちこちと彷徨ったりもする。

 8時30分頃、席替えが行われる。くじ引きはしない。狭いテーブルなので、テーブルA、テーブルBの内側に座った3人が、箸と小皿と飲み物を持ち、別テーブルへと移動する。

 6人座るテーブルの半数がトレードされるという画期的なシステムだった。

 もちろん、この席替えによって話をする人も出てくれば、同じテーブルで話をしなかった人も出てくる。本との出会いと同じように、オフ会での語らいも、ひとつの運命だ。

 料理はこのあたりで、「タンドリーチキンケサディア」「ライスペーパーのカニの揚げ春巻き」「サテー(インドネシア風焼き鳥)」「ラムの串焼き」「イカと青菜のガーリック炒め」などが運ばれ、食べる。

 今回の料理は、これまでとは全く違う。出てくる本も、全くといっていいような違いがあった。偶然なのだろうか、定められた運命だったのだろうか。


 このレポートを読んで、「楽しそうで参加したい気持ちもあるけれど、自分はうまく話ができないから……」と思っている人もいるかもしれない。気持ちはわからなくもない。そもそも、本の好きな人は、あまり積極的に話をしないタイプの人が多いのではないだろうか。

 僕なんか、全く人と話をしないタイプなのである。よって、静かに飲んで食べる方だ。しかし、このオフ会では、黙っていると話を振ってくれる人もいるし、なんだか楽なのである。無理をして話をしなくても、自然に話をしていまうところがあるのではないだろうか。

 もちろん、まだまだ、ひとりひとりのメンバーについて、深く知っているわけではない。新しい1冊の本との出会いと同じようなものだと思う。焦ることはないし、1冊1冊本を読んでその作家のことを知るように、オフ会の参加者と、何らかの会話を交わしていくのかもしれない。



.【7】 本の集合写真


 この日のオフ会では、本の集合写真について諦めていた。空いているテーブルがあるわけでもない。座敷ではないので、床に置くわけにもいかない。本を並べるスペースが無かったのだ。

 席替えをしたところで、いいアイデアを思いついた。紹介の席の後ろに窓がある。他の居酒屋のネオンが入ってくる窓だ。ここに本を並べることにする。

 結果として、過去のオフ会には全く無かった魅力的な本の集合写真になったのではないだろうか。

 人生諦めてはいけない。何か事件があったなならば、そこからいいアイデアも出てくるのだろう。





続いて「第2部」をお読みください。

★オフ会レポート第2部 第6回ブックトークオフ 2010.3.13
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=51385479&comm_id=4501801

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