iM＠S　サイドストーリーコミュのアイマス小説その１４（長谷部美幸編第二章　その１）

伝説のアイドルといわれた娘の物語。　第二章　飛躍編
キャスト
長谷部　美幸（１４歳）
　星井美希のスキャンダルで宿っていた子供。現在は中学３年生である。スタイルは母親譲りのグラマラスである。ちなみにサイズは身長１６３センチ　４５キロ　Ｂ８６　Ｗ５４　Ｈ８７である。まあ、イメージ的には覚醒美希に生き写しともいえる。頭の出来はかなり良いようだ。ルーキーズを通過し現在ランクDになったばかりの売り出し中のアイドル。現在は凱旋公演に出演が確定した。

今井　千早　（３５）
伝説の歌姫と言われ、ヨーロッパでも最高級の歌姫と言われるほどの実力を持っている。だが、彼女は一時期のスランプの真相は一部の人間しか知らない。現在はスイスジュネーブで活動している。彼女はかなり苦労し、彼女が２９歳の時に息子が産まれそして３０歳の時にバイロイト音楽祭で一流の座を掴むも３１歳のときに、劇団から解雇と夫と子供のが死ぬというダブルショックから一時心神喪失に近い状態に陥り、夫と子供を日本に埋葬した直後後追い自殺しようとして美希夫婦に助けられる。その上彼女の仕事を手伝う事になり大型トラックとトレーラー運転手として一年近く日本中を走って仕事していた。まあ、バルキリーズの全国ツアーの輸送をした事があるが、そのときはメガネをしていたので気づいては居ないようだった。スタイルは身長　１６３センチ　４８キロ　８０　５７　８３　かなり痩せた体型である。

今井　貴志（享年３０）
　中学卒業後７６５プロダクションに入社したプロデューサー。千早以前は雪歩のプロデュースをしていた。そして千早のプロデュースを正幸氏から引き継いだ。まあ、正幸氏の直属の弟子ともいえるそんざいである。そして千早とは男女の仲になり彼女が２１歳彼が２０歳のときに結婚しイタリアに修行の旅にでた。彼女も彼も資産は十二分にあったが、ケジメとして劇場の事務局で働いたり工事現場や荷役作業員として千早を食わせていたようだ。で、千早との間に息子が生まれて彼女の成功を見届け、彼は彼女がドイツからイタリアに戻ると聞いたので千早を駅まで迎えに行こうと子供と一緒にバスに乗った。そして乗ったバスで事故が起きてバスが炎上し乗っていた乗客乗員全員が焼死体になるという無残な事故だった。

双海亜美　（２９歳）
　美幸の担当プロデューサー超敏腕プロデューサーとしてかつやくしている。現在はバルキリーズをメインプロデュースしていたが、そのメンバーの一人がソロ活動をするので滑り込みでメインプロデュースすることになった。美幸はまあサブプロデュースとなる。なお、旦那は真美が婿入りした病院の医療技師と一緒になった。で、現在子供は息子と娘の双子がいる。苗字が変わらないのは旦那が婿入りしたためである。

若林律子（３８歳）
　現在７６５プロ社長。雪歩がライバルの社長になった事を是も運命と感じているようだ。
結構やり手の社長さんである。

滝田　小鳥（４２歳）
　現在７６５プロの副社長をつとめている。まあ、事務関係の総責任者と言う位置に居る。まあ、律子と並んで７６５プロの生き字引ともいえる。現在でも役員連中も彼女には勝てないようだ。息子と娘が一人づついる。息子の方もそろそろ反抗期になろうとしているようだ。

　長谷部　美希　(３３歳）
　かつて伝説を作ったアイドルであったが、プロデューサーの子供を妊娠して其の侭逃げるように引退した。元アイドル。現在は旦那が率いる運送会社の配車担当兼経理を行っている。娘が生まれて数年間は港で弁当屋を開いていた。その弁当つくりの腕は社員の賄い飯や子供達のお弁当つくりに生かされている。軽トラから大型トレーラーまで何でも運転できる。時々運転手の代走で走る事もある。やる気になった美希はかなり頭の回転は悪くはない。６人の子持ちなれど身長１６１センチ　５０キロ　Ｂ９２　Ｗ６１　Ｈ９８のナイススタイルであるが腕などにはかなりの筋肉が付いているようだ。
　　　
　長谷部正幸　（４２歳）
　元自衛官の経歴をもった７６５プロで最初のアイドルマスターの称号を得た元プロデューサー。自衛隊を退官後運送会社に入社するが半年後に倒産して失業中にビルの広告を見て７６５プロに入社した男。デビュープロデュースが千早。その後律子のＩＵ制覇し、そして念願の千早のＩＵ制覇を果たした。しかし美希を深く愛してしまい。そして美希と一夜をともにすると見事に出来ちゃった。それがもとで美希と彼は芸能界から完全に足を洗って運送業界で二人三脚で活動している。
美幸の最初の理解者である。 スタイルは身長１９３センチ　８０キロ　ひげ面のマッチョスタイルである。今でも大型タイヤをホイール付きで担げるほどの力持ち。


第二章　第一幕　千早再び７６５プロに戻る。

時期は７月３０日。夏の盛りになろうとしている猛暑の中一人の女性が成田空港に降り立った。彼女の名前は今井千早かつて７６５プロで伝説を築き上げた元アイドルである。
『帰国したわね。以前帰国した際は意気消沈していた帰国だったからこれが本当の意味での凱旋になるわね。律子から依頼がくるとはね・・・』
そしてパスポートチェックと検疫を済ませた私は７６５プロに向かう前に手持ちのキャッシュを円に切り替え、成田エキスプレスの切符売り場へと向かおうとするとインフォメーションから呼び出しがあったわね。で、私は電話に出ると律子から出迎えのハイヤーをまわせなくてすまないと告げていたわね。
で、あたしは律子に別に気を回す心配は無いわ。その気持ちだけ頂く。と伝えたわ。そして改めて成田エクスプレスの切符売り場で東京駅までの切符を買って乗る事にしたわ。流石に日本の鉄道技術は欧州にいたあたしには逆に新鮮な感覚を教えてくれるわね。この時刻表通りに到着する列車運行を思いつつあたしは車窓を眺めていたわ。
そして東京駅に着いた私はそこからタクシー乗り場でタクシーに乗り７６５プロ本社までお願いと頼んだわ。
そして車は７６５プロ本社の前でとまったわね。
「２３００円です」
「判ったわ。じゃあありがとうね」
「毎度」
タクシーを降りた私はアポイントメントを取っていたので受付へと向かった。
「あの・・・。予約していた如月ですが。社長さんは・・・」
「あ。伺っております。実は社長はまだ来ておりませんが、副社長がお待ちです。どうぞ」
そして私は受付係りに案内されて応接間へとやってきたわ。
「あ。いらっしゃい。如月さん久しぶりね・・・。本当に立ち直ってくれてよかったわ〜。律子じゃあなかった社長はもうすぐやってきますので何か飲みますか。コーヒー、紅茶、ハーブティー、緑茶なんでもあるけれど」
「そうね。では緑茶をお願いします。それと小鳥さんわたしのこと昔の呼び方で良いですよ」
「そう。判ったわ。千早ちゃん」
そしてお茶を飲みながらしばらく談話をしていると社長がやってきていた。
「千早〜。久しぶりね。元気にしている。活動は知っているわよ」
「律子も元気そうでなによりよ。ところで、私のプレゼンターを勤める娘ってだれかしらね・・・」
「多分、千早が魂消るとおもうわよ。今連れて来るからね」
そして小鳥さんが連れてきた人物を見て驚いたわ。かつて、ううん今でも友情は続いているあの娘の若いころにそっくりだったからね。まあ、髪の色は違っていたけれど間違いなく美希の面影を残していたからね・・・。
「はじめまして。長谷部美幸です。その伝説の歌姫といわれる如月さんと一緒に共演できるなんてうれしいです」
「ううん。いいのよ。そういえば美幸って言ったわね。差し支えなかったらあなたの母親の名前を教えてくれないかな」
「わかりました。ですが、千早さん達にとっては聞きたくない名前かも知れませんが。私の母は星井美希と言います。母の汚名を雪ぐためにわたしは」
「そう。やっぱりね・・・。美幸は覚えていないだろうけれど私は美幸に会ったことがあるわよ。あなたが小学校の高学年くらいのころかしら。美幸の両親が経営する運送会社で住み込みで働いてそして弟達に歌を歌ってあげた歌のおばさんよ。あと私のことは千早でいいわよ。それと母親のためにと言うのはあまりイメージとしては良くないわよ。それじゃあいずれ息切れするのは目に見えているわ。むしろ貴方自身の栄光のために努力した方が良いわよ。」
「ええ〜。あ、あの時の。あの、そうと走らずあたしも弟も失礼な事を言ってすいませんでした。そしてアドバイスありがとうございます。今はまだ言葉の意味が良くわからないですがその言葉を胸に刻んでおきます。自分のために磨くか・・・」
私は冷静だったけれど美幸の方はとんでもなく魂消ていたようね。まあ、知らぬとはいえトンデモない評価をしていたからね・・・。
「ううん。逆に私のほうが感謝しているわ。子供の評価は純粋だからね。そして原点を思い出させてくれたことに感謝しているよ。それじゃあ本格的な話をしようか。律子」
「そうね・・・」
そして、初日の舞台挨拶に律子と高木相談役が執り行う事になり、カーテンコールの花束贈呈は美幸が行うこととするという打ち合わせがおこなわれたわ。そして美幸はメイド役として舞台に出ることになったわ。演目は『椿姫』私の１８番でもあるわね。そして初日には７６５プロの初期メンバー全員を招待するという話になったわ。もちろん、美希たちも招待すると律子は言っていたわね。
「そんなところかしら。千早。美幸のこと頼むわね。まあ、美希の娘だけれど彼女は努力する大切さを知っているから多分やり方次第では千早を超える素質かもね」
「そうかもしれないわね。そうだ。律子今日の夜はスケジュールは無いよね」
「ええ。無いわ。荷物の方はホテルにすべて入れておいたわ。千早が日本滞在中は亜美がマネージャーをしてくれるわ。何か入用なものがあったり用があるときは彼女に言ってね」
「わかったわ。亜美よろしくね」
「こちらこそ。千早さんのマネージャーを勤めると思うときんちょうするよ」
「ふっふ。亜美。昔みたいに千早おねえちゃんで良いわよ」
「ん〜。判った。じゃあそうするよ」
「それじゃあ美幸だったわね。あなたの両親と改めて話がしたいけれど大丈夫かしら」
「ええ。大丈夫と思います。とりあえず家に電話しますね」
そして１０分後・・・。
「大丈夫。父さんも母さんも喜んでいたよ。是非とも来てくれと言う返事だったよ」
「そう。それじゃあ亜美。私と美幸をお願いね。もちろんガス代は出すわよ」
「千早おねえちゃんそんなの気にしないでよ。それに美幸の家は亜美も何度も行った事があるからね」
「そう。それじゃお願いね」
「了解」
そして亜美が運転する車に乗った私と千早さんの２人は美幸の住む大井に向かう事になった。そして車を降りた私はこの懐かしい思い出にふけっていたわね。
「美幸っちの所は独特のにおいだね。何と言うか潮の香りとディーゼル燃料と近くの空港から流れるジェット燃料のにおいが混じった独特のにおいね」
「確かにそうね。でも、このにおいは懐かしいわね。ここがあたしにとって第二の故郷とも言える場所よ・・・」
「そっか。確かに千早おねえちゃんも苦労したんだったね」
「そうですね。とりあえず今あけますので２人とも入って入って」
そういうと美幸は裏手のドアを開けていた。
「ただいま〜。お父さんお母さん２人にお客さんだよ」
「お帰り美幸。そして千早さん会いたかったの。あ、応接室は入って左だから。今、ハニーにお茶とお茶菓子と子供達を連れて行くからそこの応接室で休んでいてね」
そして美希の案内で応接室に付いた私にたいして美希は謝らなければならない事があると言ったわね。
「千早さん。美希は改めて千早さんに謝らないといけない事があるの。千早さんの約束を守る事ができなかったのそれだけじゃあなく７６５プロを身売り寸前まで追い落としてしまったの
申し訳ないことをしたのすまない」
そういうなり美希は土下座をしていたわね。で、私はこう返事したわ。
「そんな。美希聞いて。確かに最初にその話を聞いたときはなんて愚かな娘って思ったわ。でも亡き夫と凄しそして子供が出来たとき私は思ったわ。これも運命だったってね。あなた今でも正幸さんとラブラブなんでしょ」
「もちろんなの」
「だったらそれでいいじゃあない。それに美希と正幸さんは私を助けてくれたわ。絶望のふちにいた私をね・・・」
「そんな。アレはあのまま放置していたら死んでしまうと思って保護しただけなの」
「それでも貴方の優しさに触れたときはうれしかったわ」
「千早さん・・・」
あの時あたしはとんでもない風景を見たわね。あの母親が千早さんに抱きついて泣きじゃくるなんて・・・。
「なかないでよ。貴方母親でしょ。子供達が来るわよ。ほら子供の前で泣き顔は良くないわ」
「そうだったわね・・・。ありがとう千早さん。やっぱり美希は千早さんに勝てないね・・・」
「確かにな。美希・・・。どうやらあのときのことを謝ったようだな。千早。俺も同罪だ。すまない
そのとき俺は美希と一緒になる道を選んだんだ。美希も喜んで行くといったので俺は・・・」
「やっぱり似たもの同士ね。許すも許さないも、私は二度も正幸さんに助けてもらっているのですから」
「そうか。そう言ってくれると助かる。とりあえず千早の好物のお菓子とコーヒーを用意した。酒はそのうちの職業上置いて無いので勘弁してくれ・・・」
そして子供達の紹介をしてくれたわ。美幸を筆頭に孝太、幸二君そして美鈴ちゃん、そして美湖ちゃんと美森ちゃんね・・・。
「美希。美湖ちゃんと美森ちゃんってもしかしてあのときに宿っていた子供かしら」
「そうなの。一人とおもっていたら双子だったの。２人とも今は結構やんちゃなの」
「そういえば千早おねえちゃんの最初の頃って一体どういうのだったのかな。知りたいような」
「いいわよ。教えてあげる。美幸も参考にするといいわ」
そして千早さんの昔話が始まったわ・・・。