iM＠S　サイドストーリーコミュの長谷部美幸出世物語（如月千早との出会い編・７）

『あるアイドルの娘の物語』

かって、伝説を作ったアイドルがいた・・そして１６年後、その娘が再び伝説を作るべく、７６５プロからデビューした。

第二話　『如月千早との出会い編』

ＣＡＳＴ

長谷部美幸（１５）・・・本作・主人公

ルーキーズに合格したてのブレイクアイドル。律子社長の薦めで今回の如月千早の凱旋オペラに端役で出ることになった。

身長１６５?　体重　４８?　Ｂ８４・Ｗ５８・Ｈ８６・・　 ヘアスタイルは覚醒美希、上半身は美希?、ウエストから下は美希?のいいとこどりである。 覚醒美希そっくりと言えるが、親のアイドル時代をよく知らないクラスメイトからは鉄拳の飛鳥に似てるといわれてるらしい。もちろん両親のせいである。


長谷部美希（３２）・・美幸の母親、かって７６５プロにいた星井美希その人である。今日は長男の一幸を連れて会場にやってきた。

１６年前、ＩＵを制覇したその夜、プロデューサーと一夜を共にしてしまった結果・・・愛を選んで、７６５プロを去った。現在は府中で元プロデューサーの夫と共に土建屋を経営している。夫と５人の子供（息子・二人　娘・三人）を儲けた。美幸には自分たちの汚名を雪ぐためでなく、美幸自身のために成功をしてほしいと願っている。娘や息子のクラスメイトから「肉食系母ちゃん」だの「鉄拳母ちゃん」だのと呼ばれてる。?のライオンヘアが似合う大人の色気ムンムンの３０代

身長１６４?　体重５３?　Ｂ９２・Ｗ６１・Ｈ９３・・・・ さすがは元グラビアクイーン・・５人産んだにも関わらず、リリも驚きのスタイルである。 まあ、肩から二の腕にかけてが相当太めに、ヒップと太ももにたっぷりと肉がついてるわけだがね。


長谷部正幸（４１）・・美幸の父親、かって、７６５プロで如月千早、三浦あずさを担当していた元プロデューサーでアイドルマスターと呼ばれた最初の男。

美希をＩＵ優勝に導いたその夜、美希を深く愛してしまい・・妊娠させてしまった責任を取る形で妻となることを決めた美希とともに芸能界を去る。現在、自分の故郷である府中で建設事務所を経営してる。美幸からアイドルになることを最初に打ち明けられた。娘には自分たちができなかった、アイドル人生を全うすることを心から願ってる。

身長１８５?　体重９５?・・・・ プロデューサー時代は、「鉄拳プロデューサー」とあだ名されたほどの筋骨隆々の男（三島流柔道三段・三島流空手四段）。若い時は一八だったが今はポールみたいな顔になった。そのうち平八になるであろう。

若宮理恵（１５）・・六月にデビューした水瀬芸能事務所の新人アイドル、得意はビジュアルである。社長の水瀬隆と一緒に会場入りした

熊本にて農家の娘として生まれる。本人が言うにふるさとは相当の田舎であるらしい、一月に水瀬芸能事務所の新人募集オデに合格、中学卒業後、上京、水瀬家にて、アイドル、兼、メイド、兼、女子高生という三足の草鞋を履く生活をすることになった。うわさによると、デビュー前、水瀬家で行なわれたとあるパーティーでお尻を触ったＴＶ局のディレクターを往復ビンタする武勇伝をやらかしたそうだ。現在、デビュー１１週目、来週にルーキーズを受ける予定、『若奥様』・伊織によると一年目は育成方針とのこと。容姿はゼロ使のルイーズに似てる・・性格もあんな感じである。。

身長１５５?　体重４７?　Ｂ８１　Ｗ５６　Ｈ８５・・・若奥様のアイドル時代より３サイズは上である。セクハラされるだけのことはあるかもしれない。なお、アイドルデビュー後は、お掃除メイドから食卓メイドにレベルアップしたらしい。



永野マリア（１６）・・・美幸と同じ高校一年生、今年、９６１プロからデビューした。得意はボーカルのかっての誰かを思わせるアイドルである。今日は、四条社長とともにやってきた。現在のランクは大人気アイドルである。なお下の名前は芸名でなく本名である。


美幸より少し遅れてデビュー、四条社長が律子社長に言ったとおり、美幸が合格した次週のルーキーズを突破、そして美幸が演劇の修行をしていたこの二ヶ月の間にカラフルメモリーズ、ボーカルマスターを突破。この二つのオデで自分より高レベルのアイドルを喰いまくったことで芸能界から『長谷部美幸以上の逸材が出た』と騒がれている。その予想以上の活躍を見た四条社長は記者会見を開いて宣言した・・・

「来月に行なわれるＩＵ三回戦よりマリアをエントリーさせる。勿論、狙うは今年のＩＵタイトルです！」

と・・９６１プロの逆襲が始まる。

身長１６５センチ 体重４６キロ Ｂ７９ Ｗ５５ H８３・・・・・衣装は四条社長が着ていたビヨンド・ノブルスを着ている。



中澤仁（なかざわじん）（２５）・・・・永野マリアのプロデュースを任されてる男・入社二年で凄腕プロデューサーと言われる地位についた。マリアをＩＵの優勝に導いてアイドルマスターの地位に上るのが今年の目標である。そして、最終的には・・・

あまり知られたくないことだが、９６１プロ前社長・黒井崇男（故人）とその一番目の妻との間に生まれた息子である。父は彼が８歳の時に、母と自分を捨てた。こういう経緯から父のことを聞かれると

「アイツは、敗北者だよ。俺は今の社長についていくよ」

と吐き捨ててるそうだ。東京大学・法学部在学時から頭脳明晰、行動力抜群の優秀な男で、国家公務員一種の試験を受けるものと周囲は思ったが、なんと芸能界を選んだことで周囲の人間を驚かせた・・まあ、本人に言わせると・・

「オレは、権威だの肩書きだのにすがって生きるようなことはしたくない。地位は自分で作る」

ということだそうだ。プロデュース方針は、アイドル同士が親しくするのは許容するが、それ以外は自分の言うことを聞かせる方針だそうだ。まあ随分と高圧的な方針と言えるが、いざという時は自分たちを守ってくれるので、アイドルからの評判は悪くはない。

四条貴音（黒井社長の腹違いの妹である）も彼が危険なことを知ってるが、それを承知で使っている。まあ、甥だからと言って甘やかす真似はしてないがね・・・

身長１８２センチ・８０キロ・・・鉄拳の風間仁を思わせるような風貌をしている。勿論、三島流格闘術の段位持ちである。


今井千早（３５）・・・ ７６５プロ創設時に所属した伝説のトップアイドル・如月千早その人である・・欧州・・いや世界のオペラ界でもトップクラスのオペラ歌手


４年間の充実したアイドル時代を過した後、美希に７６５プロを託して、イタリアにオペラ修行の旅に出る。色々と苦労はあったが、２８の時にミラノ・スカラ座での主演オペラが大当りを取り、トップの座を獲得することに成功する・・今年、新国立劇場で凱旋オペラを行なう。なお彼女がアイドル時代に来ていた衣装は永久欠番に指定されている・・・７６５時代のプロデューサーの１人・今井雄一と海外進出時に結婚するも、彼は海外での成功を見届ける前に事故死する。それ以来、彼女は独身である。なんだかだ言っても、芸能生活の切っ掛けを作った正幸、そしてアイドル時代のよきライバルだった美希のことは気にかけてきた。

身長１６５?　５０?　Ｂ７８　Ｈ５９　Ｗ８０・・アイドル時代と変わらないスマートボディでも、発声量はオペラ会場全体を響かせるだけのものを持っている・・さすがである。

『１５年ぶりの全員集合・その２』

話は前回と同じく、新宿京王プラザのロビーからである。

美希とハニーがやよいと仁科さんと会話してた時、雪歩と真君がやってきたの。真君はダンナさんと一緒に着たけど、今でもアイドル時代と変わらないスマートな体型を維持していたわ・・まあ、女としての色気も相当高かったんだけどね。雪歩は・・鍔広の帽子をかぶってたけど、昔と同じ白のワンピースが良く、似合っていたわ・・・でも、大病をわずらっていたせいか少しやせすぎてるように思った。彼女達は、まず律子さんたちに挨拶した後、美希たちのところにやってきたの。

「美希、久しぶりだね・・律子社長から君のことは聞いたよ。相変わらず、長谷部さんとラブラブだとね。」

真君はこう話しかけてきたの。私はこう、答えたよ。

「ありがとう・・ハニーとは一生、添い遂げるの。でも・・真君、私、あのことを謝らないといけないと思うの・・その・・」

美希が真君にたいして謝ろうとした時、真君は言った。

「あのことだろ・・そのことに関しては、やよいと同じ考えだということにしといてよ・・もう終わったことだとね・・」

とね。私は真君の気配りに感謝した。そして美幸のことについて聞いてみた・・

「美幸は真君と雪歩にレッスンを受けてると真美達から聞いたけど、美幸はしっかり真君たちが教えることを理解できてるのかな？」

「うん、それは大丈夫・・美幸は私たちの要求にしっかりと付いてきてるよ・・あいにくとオペラ修行のことがあるからダンスレッスンの方はご無沙汰だけどね・・私としては、この公演が終わった後、美幸と再会するのが楽しみだよ・・なあ、雪歩」

「ええ、そうね・・しのぶちゃんも言ってたわ・・『彼女、初めは合唱どころか、イタリア語の発音すらもおぼつかなかったけど、今では乾杯の歌の合唱をしっかり、こなせるようになりましたよ』・・私もあの子に会うのが楽しみだよ・・」

「そういうことだ・・美希、まあ、オペラのことは、私もダンナも、あまり分からないから、そのことは雪歩に聞いてほしいよ・・・彼女はオペラ観賞のプロだしね。」

「真君、そんな・・・」

まあ、こんな感じで真君との会話は終わった。二人が相変わらず親しいことに少しやっかみを感じたけどさ・・・それも終わったことなの・・・でも彼女達が、美希達のことを阻外してないことは嬉しかったの。

雪歩に今回のオペラ観賞についてのマナー等を美希達が教えてもらってたその時、また元アイドルがやってきた。あずさとその旦那さんの高橋さんだ。もちろん、さくらちゃんもおめかししてやってきたよ。

「あ、あずさ、おはよう・・今日は旦那さんとさくらちゃんが一緒だね。」

「ええ、本当は私とさくらがここに来て、博士さんが７６５プロに残る予定だったけど、律子のだんなさんの好意でね・・夫と一緒に来ることになったの・・今日のオペラ楽しみなの・・さくらもそうでしょ？」

「うん・・私も楽しみなの・・その美幸さんが出てるというからね・・それはそうと、美希さんに正幸さん、おはようございます。ちょうどあれから一ヶ月ですね。」

「そうだね・・さくらちゃん、今日はおめかしして登場だね・・それはそうと夏休みの宿題は終わったのかな？うちの子達はまだ終わってないみたいなのよ・・・今ごろ、私の両親にせっつかれてるかもしれないの・・」

「そうですか・・それなら、一幸君とかのやつなら私が教えてもいいですよ・・こう見えても学校の成績はいいですから・・」

「まあ、最終日になってもできる見込みがないのなら、そう願いたいものね・・一幸はきっと嫌がるだろうけどね・・」

その会話を聞いたハニーは一幸をひっぱて来たの。一幸は相当恥ずかしがってたけどね。ハニーは言ったの。

「一幸、お前、本当に幸せものだな・・・未来のお嫁さんにこうして、宿題を教えてもらえるんだからよ。ちゃんと礼をいえよ！」

「おやじも何、悪乗りしてるんだよ・・幸二たちに、『あずささんに余計な迷惑をかけるんじゃない』と言ってたじゃないか・・・・あ、どうも、こんにちはです・・さくらさん・・」

「あ・・一幸君、久しぶりだね・・」

まあ、こういう会話をしている間、あずさと高橋さんは律子さんたちに挨拶しにいったわ・・それが終わった後、高橋さんがハニーに言ったらしいの・・

「仁科に聞いたが・・・お前、春香のことを魑魅魍魎だと言ったらしいな・・その通りだよ・・あいつはすっかり変わってしまった・・あの子がウブだった事を知ってるだけに残念だよ・・」

とね・・またロビーに人がやってきた。貴音と響が家族を連れて、そして、ハニーと同じくかなり体を鍛えた若い男と美幸ぐらいの年の子がやってきた。ロビーにいた人たちが噂するのが聞こえてきた。

「おい、あれって、ポップスシンガーの我那覇響じゃないか・・やっぱり、実物でもかなりシャープな体つきしてるな・・オイ・・」

「そうだな・・じゃあ、あのプラチナブロンドは９６１プロ社長の四条貴音か・・今でも色っぽい体つきしてるじゃないか・・・すげぇ・・」

「貴音は女の子を連れてきてるみたいだけど・・あれって永野マリアじゃないか・・美少女だな・・９６１プロが総力をあげてプロデュースするだけのことはあるな・・」

「で、横にいる強そうな男は・・誰だ、プロデューサー？まさかね・・」

貴音たちも律子さん達に挨拶をした後、私たちのとこにやってきた。貴音の旦那さん・・どうも伊織のお兄さんだそうだけど・・伊織と会話していたの・・後で聞いたら伊織言ってたの

「ええ、光兄さんと話すのそうないからね・・これもいい機会だということで、世間話ついでにお互いのことを話していたわ・・」

まあ、後で真美達に教えてもらったけど、伊織の両親は、いまだに貴音と駆け落ちした光さんを許していないらしいの・・・駆け落ちスキャンダルのせいで７６５プロ買収話が消えたことと、水瀬グループの名前に泥を塗ったという理由でね・・・

貴音もアイドルとプロデューサー、そしてだんなさんと中一になる息子貴大（たかひろ）君を連れて美希達のところにやってきたの。響の方は亜美ややよいたちの方に行ったわ。

「美希・・久しぶりね・・あなたのことは真美や雪歩から聞きましたよ」

「貴音・・・久しぶりなの・・こういうこと言っていいものかわからないけど、９６１プロの社長さんになったみたいだね・・出世したわね」

「ありがとう・・まあ、世間の人間は色々と言ってるけどね・・でも私は９６１プロをかっての地位に・・覇者の地位にもどすべき精進するだけよ・・紹介するわ・・永野マリアよ。」

「はじめまして・・・美希さん・・あなたのことは社長から聞きましたよ・・社長、言っていましたよ・・『星井美希は私より如月千早より上だったわ』・・・今日の美幸さんの演技には期待してますよ。社長は言っってた・・『あの子があなたのライバルになる子だわ・・よく見ておきなさいよ』とね」

「私のことを評価してくれて、ありがとうなの・・美幸には、あなたがそういったことを私から伝えておくわ・・・ところで横にいる人はあなたのプロデューサーさんかな？」

「はい・・そうです。四条社長からマリアのプロデュースを任されてる
中澤仁です。はじめまして」

美希は中澤プロデューサーの顔を見て思ったの・・昔会った誰かのことを・・そう、美希を利用するだけ利用して使い捨てたあの人のことを・・・あの人は、美希の妊娠を聞いた時、『私の思ったとおりだよw』と喜んだそうだけどね。中澤プロデューサーはハニーにも挨拶した。そしてハニーは握手した時に尋ねたの

「一つ、お聞きしたいですが、格闘技をされてましたか？」

「ええ、子供の時から学生時代まで多少は柔道と空手をかじってました・・・」

「ほう・・そうですか・・三島流ですか？」

「まさか・・悪い冗談をおっしゃる・・あなたほどではありませんよ。」

こういう会話をしてた。そして、ハニーは後で言ってたの

「アイツは強いよ・・オレより上じゃないか・・貴音もアイツには注意したほうがいいだろうな・・野心もあの男・・黒井以上だぜ！」

とね。響とも話をしたの・・まずは美幸のことをほめたあと、こういう話を持ちかけてきたの。

「今、９６１プロでもＯＧ会を立ち上げようという話があるんだ・・会長は自分がやる予定さ・・何、何てことはない、どっかのプロダクションのそれみたいな圧力団体じゃないさ・・社長も代替わりしたことだしね・・元アイドル達もこれを機会にお互いの交流を深めようということさ・・黒井社長に対しては含むことがあったアイドル連中も大分乗り気みたいだが・・美希、君も参加する気はないか・・・いや、強制するつもりはないけどね・・・」

美希は答えたの・・『悪いけど、そういう話を受けるつもりはないの、ごめんね、響』とね・・響は残念な顔したけど、美希の希望を受け入れてくれたよ・・律子さんたちには言わなかったけど、ハニーに話したらビックリしてたの。

最後に高木社長さん・・今は律子さんに社長の地位を譲ったから、相談役なんだけどが奥さんつれてやってきたわ・・律子さん、小鳥さん・・そして春香が出迎えと挨拶をしに行ったわ。あと、今はここにいないけど、高木社長のお孫さんで大学生になる恭一君が舞台作りの手伝い等のアルバイトをしてるみたいなの・・彼は舞台後に合流する予定だけどね。

皆の挨拶が終わった後、美希達も挨拶・・に行くことになったの

「高木・・社長、おひさしぶりです・・・あの・・あの子のデビューが決まったあと、一度伺うべきだったと思いますが、ご無沙汰でもうしわけありません。」

「いいんだよ・・・長谷部君・・そして美希君、君たちのことは律子君たちから聞いたよ・・お互いに力を合わせて色々と頑張ってるみたいだね・・そして、亡くなった今井君や如月君のご両親達のお墓の掃除にもいったみたいだね。如月君が私に言ってたよ・・・」

「いやいいんです・・彼らに対してしてやれることはこれぐらいですから・・・」

「おお、君たちの娘・・美幸君だったか・・彼女のことは私も聞いてるよ・・私も彼女には期待してるよ・・律子君、如月君、そして美希君を君を超えるアイドルになることを・・」

「ありがとう・・高木・・社長さん、私たちもそう願っているの・・」

そして、皆の揃ったことで会食が始まったの・・みんな、楽しく時を過したけどね・・まあ、春香は、美希にワインを飲ませようとしたけどね。まあ、それは皆が注意してやめさせたけどね。

そして会食が終わった後、皆はそれぞれに時を過した。私はやよいやあずさたちと一緒に子供達を連れて七階の屋外プールで楽しむことにしたの・・ハニーは律子さん・高橋さん・仁科さん・・そして社長さんとの会話することにしたけどね。みんな・・まあ、あずさは別として美希の水着姿を見て驚いていたの・・まあ、美希としてはみんなの子供達と会話できたこと・・特に春香の息子である春樹君と会話できたことが嬉しかったの・・春樹君、最初のうちは恥ずかしがってたけど、最後には皆と楽しんでいたよ。こういう風に親の方とも楽しめればなおもよかったけどね。

そして５時、私たちはタクシーに乗って、新国立劇場に向かうことになった。

（続く）