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ケアンズ釣りの会コミュのスキッパーRの言葉

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 リザード島マーリントーナメントにおいて。

 T号のスキッパーRとの付き合いは長い。T号の前のS号時代にRがデッキハンドをやっていた時からで、そろそろ20年になる。
 釣りへの情熱、知識、それらに経験を加え、所謂“釣りの腕”なる表現を使えば、見事な奴だ。
 魚の基本的な(各種個々に違う生息域、捕食物等で一概には言えないが)性格というか動向を彼なりに判断し、特にオーストラリアに棲息しているしている魚種に関しては確実に釣果に結び付けているのではと思ってしまう。
 そんなRがリザード大会中に言った言葉が頭に残った。

 DAY4で、17:30の会長から“STOP FISHING”のアナウンスが煩わしく思われた。
 この日もマーリンは全く顔を見せてくれず、半ばヤケクソ的に思わず自分の口から「TOUGH!」と一言ボソッと出てしまった。
 横に居たR、「タフ。そうだな、確かにな。でもダメだよ、そんな気持ちではダメだ。ネガティブはさらにネガティブを呼ぶ。ポジティブ シンキングだぜ、絶対にこんな時には。明日悪かったらもっとポジティブに考えようぜ! 俺たちゃ釣りをしてんだぜ。釣りなんて常に幸先良い事を思ってやんなきゃ! だろ?」ニッと笑いながら。
 
 こんの野郎、至極真っ当で釣りの原点を俺に説きやがった。と、グサッと刺さった一瞬に、“そうだよな、その通りだ”と思い出させてくれた。
 何事もそうかも知れない。特に釣りなんて、「次の瞬間に!」と、そして実現した時の嬉しさは! 
 それにポジティブに考えてないと先手が打てず後手に廻ってしまい、それが釣果に反映する事など解って居たんじゃなかったのか。横っ面を引っ叩かれた。
 「だな!!」 ニカッと笑い返してやった。

 DAY7最終日の16:00で会長からの最後の“STOP FISHING”の無線が入った。
 ボロ雑巾だな、俺達は。ここまで綺麗にやられるとは、ビックリだけど…でも。
 疑問というか引っかかる物が有り、素直にRにぶつけてみた。
 「今は10月でトップシーズンの中でも最高の月齢だよな。そして、ここはNo、10リボンリーフで世界No、1のカジキのポイントだよな。 で、こんな事OFTENで起きんのかい、4,5日間も続けて一回も喰わない事なんて?」
 「ん、俺初めて。」とR。
 横には自分しか居ないが、誰にとは無しにRが続けた。
 「俺が釣りをして一回でも驚かなかった事なんて無いぜ。初めての事なんて毎回起きる事だから逆に焦りも無いんだ。俺達がやってんのは釣りだぜ、解るだろ。ハットトリックが起きりゃ NO FISH も有るよ。何でも有りだよ、だって釣りじゃん。だから面白いんだよ。」
 てんめ〜、カッコ良いじゃねーかよ、と頭をコズいてやりたかった。
 が、言われてみればその通り。自分も一回釣りに行くと何かしらのハプニングが有り、それが大きい小さい、良い悪いは別にして起こる事で釣行に巾が出来面白くなっている。
 だよな〜、ある面常識じゃないか、凝り固まった視点、観点で捉えてはいけない物、釣りだよなぁ
 
 なんでかな〜、歳は関係ないけど自分より若いRにはいつも教えられる。
 目からウロコが、と痛感、気づかされた今回のトーナメントでした。
 

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