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北欧メタルコミュのWORK OF ART インタビュー

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昨年9月に待望の2ndアルバムをリリースしたスウェーデンのWORK OF ART。期待を裏切らない高品質なメロハー作品で、ヘヴィ・ローテーとなっているメロハー・ファンも多いことでしょう。年末にギタリストのRobert Sallから話を聞くことができましたので、ここに掲載したいと思います。
(Interview by Shoko Nemoto)

―多くのファンは、あなたの名前をWORK OF ARTで初めて知ったと思います。これまでのあなたの音楽活動や音楽的背景について教えてください。

Robert Sall(以下R):Herman(※注:Herman Furin。WORK OF ARTのドラマー)と僕が16歳の頃に出会って、同じ音楽学校に通い始めた。Hermanは、その時すでにLars(※注:Lars Safsund。WORK OF ARTのシンガー)と一緒のバンドにいて、僕を誘ってくれたんだ。そんな感じで話が進んでいって、気が付いたらWORK OF ARTを結成していたんだ。
音楽学校を出た後は、僕らはミュージシャンとして働き始めて、あらゆる種類のギグをやったよ。他のミュージシャンのバックで演奏したり、デモを作ったり、トップ40もののギグをやったりね。
数年後、僕は音楽の学位を取るために学校に戻った。Hermanはしばらく学校に通って、それでまた音楽の仕事に戻っていったよ。Larsはあまりにも才能に恵まれていたから、特に勉強する必要なんてなかった。だから、高校を卒業してからというもの、スウェーデンでは引っ張りだこのミュージシャンになったんだ。彼は、ヴォーカルセッション、TV番組での仕事、ミュージカル俳優、ミキサーやプロデューサーなど、いろいろやっていたよ。

―音源を『Myspace』にアップしてからアルバム・リリースに漕ぎ付けるまでの経緯を教えてください。

R:実は、結構簡単に事が運んだんだ。『Myspace』にデモをアップロードして、『Frontiers Records』に音源を聴いてほしいとメールをしたんだけど、彼らは明らかに曲を気に入ってたね。だって、メールから24時間以内に契約を申し出てきたからね。それ以降は、皆が知ってのとおりだよ(笑)。

―WORK OF ARTの音楽は、ポップなメロディと意外性のあるアレンジが魅力だと思うのですが、どのようにアイデアを得ているのですか?

R:僕は、自分が音楽を聴く時に求める要素のたっぷり詰まった曲を書こうとしてるよ。何というか、新鮮で耳を引くような曲にするために、ちょっと面白味があって、たまに意外と思われるようなコード進行や転調を使うよう意識している。個人的には、作曲面やアレンジ面で少しヒネリを加えた“One Step Away”や1stアルバム収録の“One Hour”が気に入っているよ。

―「Artwork」リリース時の反応はどうでした?

R:いやぁ、想像以上に大きな反応だったよ。少なくとも一握りのファンがアルバムを楽しみにしていることは知っていたけど、実のところ、僕らはそこまでの大きな反応は期待していなかった。僕らが『Myspace』にデモをアップしてから、ちょっとした評判になってはいたから、そうした期待の声に応えられないんじゃないかって、結構不安に思ってたりもしてたんだけど、幸運にも誰も失望させることはなかったみたいだね。

―「In Progress」のタイトルには、どのような意味が込められているのですか?

R:単純さ。今回僕らが作り上げた音楽は、1stアルバムより進歩したものであり、次回作を作り上げるまでその進歩が続く、ということを表現したんだ。

―「In Progress」の制作はどの時点で決めていたのですか?

R:1枚目の成功で、僕たちに新たな作品を作ってほしいと思ってくれている人が大勢いると気が付いた時だよ。僕らの音楽をもっと聴きたいと思ってくれるファンが実際にいてくれるなんて、恐れ多いことだよね。それで、その気持ちに応えるために僕らのできることは、少なくとも新作を作ることだと思ったんだ。何はなくとも、僕らのデビュー・アルバムを愛して、支えてくれた人たちに「ありがとう」と言いたかった。だから、いってみれば、このアルバムはファンのために作ったんだよ!

―「In Progress」は、「Artwork」よりも作成時間が短いにも関わらず、メロディやアレンジのバリエーションが広がっている印象を受けました。各メンバーが「Artwork」で学んだこと、あるいはW.E.T.やLIONVILLEなど、他のバンドやプロジェクトでの共演は反映されていますか?

R:僕らは常に自ら学んでいると思うし、もちろん、バンド以外の様々な人と一緒に仕事をすることで、曲作りやレコーディングなどの全ての過程について、新鮮で新しい知識を得ていると思うよ。1stアルバムで学んだという点でいえば、1枚として同じ過程を経るアルバムなんてなくて、どこでどんな問題が起きるかなんて誰も分からない、ということかな。これもまた常に学ぶことの楽しさの一部さ(笑)。

―「In Progress」のリリース前後で音楽活動に変化は生じましたか?
R:1stアルバムからの一番大きな違いといえば、バンドとして形ができ始めたと感じていることかな。同時に、僕らはアルバム制作後の過程として、必然的にライヴで演奏してファンに僕らの音楽を生で届けることに目を向けるようになったよ。

―以前、雑誌でのインタビューで「3枚目までのアルバムタイトルは決めてある」と言っていましたが、3枚目を期待してもよいのでしょうか?

R:うん、僕らは、高校生の頃に最初の3枚のアルバム・タイトルを考えていて、今のところ、そのタイトルどおりにアルバムを作っているからね。でも、アルバムを作るには物凄く時間も集中力も必要でね。ぶっちゃけて言うと、「In Progress」を作り上げる時間を確保するのは、それはもう大変で、一時はレコーディングがお釈迦になりそうになったんだよ。それで僕らは、同時にいくつもの作業をせずに、目の前の1枚のアルバムを仕上げることに集中するべきだと学んだんだ。実際のところ、「In Progress」がどのくらい売れるのか、バンド以外での僕らの生活がどうなるかを見てみて、今後、3枚目を制作できるかどうかを探ることになるだろうね。もちろん、僕はもう1枚作りたいと思っているし、他のメンバーだってそう望んでるよ。

―今作は前作にも増して音質が良いですね。ミキサーのBo Reimerの手腕によるところもあるのでしょうが、自身で工夫されていることがあれば教えてください。

R:いや、特にコツとかはないよ。スタジオの中で何時間も、あらゆる細かな音にまで神経を集中して聴き込んだ結果じゃないかな。それから、納得がいくまで何度もミキシングしたのも良かったんだと思う。もちろん、Bo Reimerのようなプロに来てもらって、アルバムの半分をミキシングしてもらったことも、僕らが自分たちのミキシングをどう微調整するかのお手本になったので、本当に良かったよ。

―1本だけですが、WORK Of ARTとしてのライヴの日程が発表になりましたね。意気込みを聞かせてください。

R:凄くワクワクしているけれど、同時に少しナーバスにもなっているよ。いろんなことに気を配らないといけないからね。僕らの音楽は、ややオーバープロデュース気味だから、生演奏に際して再アレンジしないといけないことが多いんだ。

―最近、Kimball/Jamison、Fergie Frederiksen、Williams/Friestedtのアルバムに参加しましたよね。あなたがTOTO好きであるのは誰もが知るところですが、彼らTOTOの歴代ヴォーカル3人との共演は、どのように実現したのですか?

R:FergieとKimball/Jamisonのアルバムは、『Frontiers Records』から曲の提供を依頼されただけさ。もちろん、あのアルバムに参加させてもらえるのはとても名誉なことだよ。
Williams/Friestedtは、僕がPeter Friestedtと友人だから、その繋がりで話が来たんだ。Josephとは凄く仲良くなれたし、一緒に曲作りも楽しんでるよ。実は、今まさに皆で次作の曲の構想を練っているところなんだ。

―TOTOのヴォーカル3人以外にも、あなたはW.E.T.、FIRST SIGNAL、PLACE VENDOMEなど、数多くのプロジェクトに参加、あるいは曲を提供していますが、どんなことを意識して、それぞれのアーティストに曲を作るのですか?

R:僕が昔からよく聴いていたようなシンガーへの曲提供を依頼されると、興奮しちゃって、凄く簡単に曲ができるんだ。こんなにもたくさんのフェイバリット・シンガーたちと一緒に仕事をする機会が与えられて、本当に恵まれていると思うよ。

―ここ最近は、毎月のようにあなたの名前がクレジットされたアルバムがリリースされていますが、短期間にそれだけの曲を生み出すとは凄いですよね。

R:そんな風に見えるかもしれないけど、実際には2年くらいかけていろいろなプロジェクトに曲を書いていたのが、同時にリリースされたってだけの話だよ(笑)。

―先日W.E.T.での初ライヴを経験しましたが、感想を聞かせてください。

R:W.E.T.のライヴは、もう素晴らしかったよ! 観客は最高だったし、メンバーたちとステージの上に立てたのも本当に素晴らしい経験だった。出演をキャンセルしたWARRANTの代役としてギリギリの滑り込みで出演が決まったから、準備期間が物凄く少なかったんだけど、それでもかなり良いパフォーマンスだったと思うよ! 

―あなたのバックグラウンドとなっているのはどんな音楽ですか? 強い影響を与えたアルバムを5枚教えてください。

R:うわ、5枚だけなんて不可能に近いな(笑)。でも、何とか僕の好きなジャンルから1枚ずつ選んでみるよ。TOTOの「Seventh One」、VAN HALENの「1984」、Pat Mathenyの「Still Life Talking」、Peter Gabrielの「So」、Stevie Wonderの「Innervisions」の5枚かな。

―ここ数年、特にスウェーデンからは、若手も含め才能溢れるメロディック・ロックのミュージシャンがたくさん出てきています。現在の活況の理由はどこにあると思いますか?

R:スウェーデンは今凄く成長を促す場所になっていると思う。才能豊かな人たちがたくさんいて、素晴らしい音楽を作っている。それに、まだ出てきたばかりの才能のある新人に研鑽を積ませる環境があるんじゃないかな。

―W.E.T.の2ndアルバムの制作が決定しましたね。今、話せる範囲でアルバムの内容について教えてください。

R:話をするには少し早すぎるけど、僕たちは1枚目のファンを失望させるつもりはないから、音楽的には大きな路線変更はないと思うよ。

―今後、自分自身で音楽の面で強化していきたいこと、今、不足していると感じていることはありますか?

R:ああ、上達したいことなんて物凄くたくさんあるよ。ギターの演奏、作詞、アレンジもそうだし、ジャズ/フュージョンの制作にも戻りたいな。あのジャンルは僕にとっては作曲のいい訓練になるし、それと…って、こんな感じで挙げていったら、キリがないよ(笑)。

―来年(2012年)に予定されているあなたの関係した作品のリリースがあれば教えてください。

R:もちろん、W.E.T.の2ndアルバムがあるよ。それから、僕が参加してプロデュースを手がけているBobby Kimballのソロ・プロジェクトも仕上げるし、他にも、僕が思い出せる限りで、少なくとも4〜5作品がリリースされると思うよ。おそらく、最初のリリースは、Joe Lynn TurnerのSUNSTORMの新作になるだろうね。どんな作品になるか、聴くのが待ちきれないよ。Joeは僕が昔から大好きなシンガーの1人だからね!

―「In Progress」のリリースで、あなた方の来日を熱望するファンも増えたかと思いますが、そんな日本のファンに向けて何かメッセージをお願いします。

R:新作を買ってくれた皆のおかげで、僕らは少なくとも日本での知名度を上げることができた。貢献してくれた皆には心から感謝したいよ。日本の市場にはまだまだ僕らが乗り込んでいく余地はあると思ってる。いつか日本に行って、古くからのファンだけでなく、新しいファンの前でも演奏するチャンスがもらえればいいな。ほんと、いつか日本で演奏できる日が来るのを待ちきれないよ。その時は、僕らの夢が叶うってことだからね!■■

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