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2次創作SS置き場コミュの【コードギアス】共犯者(ルルーシュ×C.C.)※18禁

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 ※

「これは契約を強固にする為の行為だ」
 お前が共犯者というなら必要なことだろう? とルルーシュ・ランペルージは言った。
「それとも怖いのか?」
 挑発する。C.C.の性格は高飛車なところがある。それを上手く利用してやればいい。できないのか? と問えば、挑発に乗ってくるはずだ。
「こ、怖いことなどない!」
「じゃあ決まりだな」
 ルルーシュはC.C.を抱き寄せる。
「今更逃げれないぞ。俺たちは共犯者だ」

 ※

 男はベッドで寝ろ、とC.C.は言って居候しはじめてから、ルルーシュのベッドを占領した。
 ソファで寝るのはナナリーに怪しまれてしまうし、仕方がないから、今自室であるが床にマットレスを敷いて寝ているが、三日目にして今の状況が腹立だしくなった。
 何故俺がこんなところで寝ているのだ? おかしくないか?
 C.C.は寝息を立てず死んだように眠っているがとてもよく眠れているようだ。それはそうだ。今は理事長にバックアップされている環境だが腐ってもルルーシュは元皇子だ。その資質からも自然に良い環境には恵まれる。だから、ベッドだって高級なものだ。気持ちよく寝られて当たり前だ。
 今ルルーシュが使っているマットレスは使用人部屋からこっそり拝借してきたものだ。C.C.が寝ているルルーシュのベッドと比べることもできない。
 これはしっかりと立場をわからせなければならない。
 復讐のためには時にプライドは捨てることも必要だろうがこのシュチュエーションではそれはできない。
 それに大国ブリタニアを倒すのにこんなところで小娘一人に言いようにされてはかの国は倒せないではないか。
 いろいろ考えてルルーシュはむくりと起き上がった。

 ※

 ルルーシュとて17歳の男子であるからC.C.の胸に触れたとき、お、意外にあるな、と、そういう感想を持ってしても許されるだろう。復讐者としても健全な男子であることには違いない。チェスで何十手も先を読むことができるルルーシュの頭脳が導き出した策は単純なことだった。高飛車な態度を取っているならそれを崩してやればいい。ただしC.C.には背景というものがほとんどない。社会性を利用して行うことは無理だから、残るのは物理的なことだ。思いついて自分で言うのは俗っぽすぎるなとも思ったがこれが確実で今できて一番効果的な方法だと思った。
 つまりカラダでわからせるのだ。
 お前は共犯者と言ったな? だったら……という挑発でC.C.を煽ったら案の定乗ってきた(しかし考えてみると内容のない挑発だった。上手く乗ってくれたことに実はほっとしている部分もある)。乗ってきたということは同意の上だ。ルルーシュの一方的な都合ではない、という名目が立つ。ここからはルルーシュ自身が上に立つようにポジションを変えなくてはならない。
 さて、そういう行為に及ぼうとしたとき、常に物事を客観視するルルーシュのひとつの視点が、警告を鳴らした。
 カラダでわからせてやる、と言っているけど、自分も初めてじゃないの……?
 知識で知っているしまあ見たこともある。
 だから手順はわかる。実践はないが大丈夫だろう。その知識とルルーシュが自分に持つ自信を持ってすれば簡単なことだ。
 とも思って、その警告は無視した。
 俺はブリタニアを倒す男だよ?
 それが実は失敗だった。高飛車で高慢なところがあるのはルルーシュも同じだなのだ。結果、この行為でルルーシュ自信もいろいろと学ぶことになった。

 ※

 とりあえずは経験のあるキスから入る。無理矢理しているのではなくてあくまでも同意でルルーシュも乱暴なことはしたくない。極めて優しく知っている知識を思い出しながら手順を進めて行く。C.C.はシャツ一枚を夜着として使っているので、服を脱がす過程は短かった。
「あまりじろじろ見るな……」
 C.C.が胸を隠す。C.C.は綺麗な肌をしている。雰囲気も重要だから明かりは消している。意図的に演出している窓から差し込む月明かりがC.C.の肌をきらめかしていた。
 正直このときルルーシュはC.C.に見とれていた。C.C.は客観的に見れば神秘的な少女だ。月明かりのせいにしても、あらためて見ると、不思議な魅力がある少女だ、と思った。
 はっと気付いてルルーシュは我を取り戻す。ここで相手のペースに飲み込まれてしまっては駄目だ。
 はじめての行為で予測されない事態もある。そして、ルルーシュの明快な頭脳にも計算されてないことがあった。それは今感じたようなC.C.の女性としての魅力だった。
 ルルーシュは調子を整えた。
「隠すな」
 強く言う。でもそのあとに正直に言った。
「綺麗だ。きちんと見てみたい」
「ば、馬鹿……何、言うんだ……」
 C.C.はこういうことを言われたことないのか動揺しているらしい。
「俺たち将来を約束した仲だろ?」
 ルルーシュは言った。これも挑発だ。
「違うのか?」
「そ、そうだけど……」
「これは契約だ」
「……これは契約事項に入ってることなのか?」
「俺はそのつもりで契約した」
 あ、とC.C.は呟いた。話しながらもルルーシュはコトを進めていた。
「や、止め……」
 C.C.の力が抜けた一瞬を見計らって胸を隠していた腕を離させる。
 そこに一枚の美しい絵画を見たような気がした。一瞬だけルルーシュは触れることが怖いと思った。触れることができることもわかっている。その魅力の方が勝った。
「綺麗だな……」
 ルルーシュの口から自然に感想が出た。そして何かこう忘れていた感覚がルルーシュを襲った。それに一瞬に動揺する。知っている感覚だけど忘れていたものでそれはとても今の反逆者としてのルルーシュには心地の悪いものだった。何故心地悪いか。それはその感覚を具体的に言語化できないけど、復讐心は真逆のものだったからだ。
 しかし、今はほんの少しだけ、そういう感覚に浸ってもよいかなと思った。
 ルルーシュはC.C.を優しく押し倒す。

 ※

 はじめてだったのにその感覚に従ってコトを進めたら迷うことなく次やることがわかってスムーズに終わった。とても相性がよいともわかった。高まってきてそろそろ到達すると思ったころにC.C.が涙を流した。猫にゼロの仮面を持って行かれたときのようにこれもまた動揺した。どうした? と訊くと、C.C.は、わからないと言った。でも涙を流しているのはイヤだからじゃない、と続けた。何かよくわからないけども、イヤじゃないと、その言葉を聞いてそのときC.C.を包んでいた感覚に共感したのかもしれない。好きと言う感覚ではない。愛しているというものでもない。でも、そのとき、C.C.が大切だと思った。二人は共犯者となった。

 ※

「スザクもコマにするのか?」
 ぐったりとしたでも心地よい沈黙を破ってC.C.が訊いた。
「しない。スザクは友だちだ……」
 ああ、そうか、とルルーシュは納得した。ルルーシュを襲ったあの感覚は、一番最初にスザクのことを訊かれた時に「友だちだ」と答えた時に蘇った──あの暖かい感覚と同じだった。

(了)

コメント(4)

セウさん感想ありがとうございます(^^)。
──というか自分でも投稿したことを忘れてまして、読んでみたら意外に面白かった(笑)。
DSのゲームも何気に買いましたし、もう一編くらい投稿できたらなと思っております。

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