ブギープリンス文庫コミュの彼女のブルーズ　第二話　ナースの彼女のブルーズ

そう、彼女はナース。
総合病院の産婦人科勤務。
でも恐らく、貴方が想像しているナース像とは、
梅田からナンバまで程の距離がある。

出会ったのは、冬の終わり頃のフリーマーケット。
多分南港やったと思う。
そん時プリンスは連れと共に
西成の朝市等で楽器などを仕入れ、
フリマで売って食い繋いでいた。

そこにふらっと、
ロリータとは一味違う、
コドモチックなミニスカート姿で１人の女が現れた！

よく見ると、年は少し下ぐらい。
顔は広末に似ていないこともない、、で、
お世辞にもスレンダーとは言えない体型だったが、
大きな胸、お尻、生々しい剥き出しのナマ足！

それから暫くの間、仕事を忘れて話し込む。
初対面とは思えない程会話が弾む。
彼女がはしゃぐ度に短いスカートが揺れ、視線を奪われる。

しかし、その時は正直それほど興味を持てなかった。
なんせ、彼女いない歴２５年。
今更オイシイ話も無いやろう、
と、ふと横を見ると、連れの目つきが変わっている。

”野郎、ヤル気だなぁ、、、”

案の定、奴さん、彼女の電話番号を聞き出して、鼻息が荒い。

と、その時、俺にも番号の書かれたメモが。

一気に欲情したね！

メスを奪い合うオスの本能！！

が、ここはクールにがっつかず、
じゃあ、またね。とひとまずバイバイ。

冷静に仕事を終えて、すました顔でツレと別れ、
その後速攻で電話したね！！
そして、初デートの約束を取り付けたのさ！

でも、心境は複雑。

その頃はまだ、一丁前に恋愛に美学があってね。
本当にお互いが好きにならなければ、
付き合うってのは考えられない!
それまで周りの奴らに散々宣言してきたからね。

好きにもなってない娘とデートするなんて。
（デート＝付き合う前提の図式。）
あわよくば、、、、と良くない想像するなんて。

ウブというか、世間知らずというか。
遊びで付き合うなんて、以ての外。
だからいない歴２５年やん！という声が聞こえてきそう！
でも、本人は真剣そのもの。
彼女欲しい気持ちと性欲とで頭はグルグル。

”あの女、絶対ヤレる、、、”
ツレが繰り返し呟いてた言葉が脳内を駆け巡る。

万が一先を越されてはヤバイ。

”ええ年して、付き合うた事もないなんてあかん！
ここは一つ、思い切って口説いちまえ！！”
ギターウルフの叫び声の様に、自分に言い聞かせて
覚悟を決めたのさ。

そしてデート当日、
彼女が家にやって来た、、、、！！

この後、あり得ない展開へ、、、！！！

次回、束の間の蜜月のブルーズにつづく、、、、。