タオバオ代行コミュの【ブランド志向が強い中国人】

※メルマガよりも約２週間遅れです

日本には、大手メーカーや有名ブランド以外の商品でも優秀で品質が良い商品
はたくさんあります。出品や出店をご検討されている方とお話をさせて頂いた
ときに、僕がちょっと心苦しくなるのが、自分の正直な気持ちを伝えたとき
です。

「売れそうか売れなさそうか」今ではある程度わかりますので、正直に伝える
のですね。「あぁ、そうですか」とお答えになったときのとても残念そうなお
声が心に残ります。
でもいくら商売だからと言ってもいい加減なことはいえませんので、正直に言
うのです。


中国人は、日本人よりもブランド志向が強くなっています。

「世界贅沢品協会（WLA）」の報告によりますと、2009年1月までの中国の贅沢
品消費総額は、世界市場の27％を占める94億ドルに達しました。中国は米国を
初めて超え、世界第二の贅沢品の消費国となってしまったのです。
（現在は日本が１位です）またWLAによると、中国の贅沢品消費の70％近くは
大陸部からの直接購入となっているようです。デパートなどからの購入という
ことですね。

驚くべきニュースがあります。旧正月で米国観光に行った中国人の消費額平均
が54万円だそうです。ブランド品を買いまくり、食事も豪華に余暇を過ごすの
ですが、尋常じゃない消費ですね。

タオバオにおいても通常店舗よりもだいたい２割ぐらい安い価格で売っていま
すので、本物のブランド品（新品）はかなり売れています。

※残念ながらリサイクル品は売れていません。
ちなみにタオバオにおける2009年の海外ブランド購入者の平均消費額は、
日本円で30000円〜40000円ぐらいです。

今は世界的に見ればかなりの不況ですので、ブランド品も値下げしているとこ
ろが目立ちます。そして、中国国内での買い物であれば、海外から輸入される
品目に関しては、元の価値が高くなっていますので、以前よりも安く手に入る
のですね。
そこにインターネットという強い武器の利用者がどんどん拡大していますので、
必然的に中国のブランド品志向プラス実際の買い物需要は爆発しているよう
な状態です。

つい先日も中国の女性からスカイプコンタクトがあって、
秋葉原で買い物代行してくれないかと頼まれました。なんでもノートパソコン
とか　電子辞書が欲しいみたいで、機種の説明とかも求められました。
僕はそんなに詳しくない・・・とお断りしたのですが、代行の手数料を払うか
ら買ってくれということで、総額で30万ぐらいの買い物依頼でした。


僕は、ブランドもののパソコンは、ネームバリューで高いだけなので、
本当はもっと安くハイスペックマシンが手に入るよと教えたのですが、
どうしてもその方は、SONY がいいのだと聞きませんでした。


頑固なまでのブランド志向は、こういうちょっとした一場面でもおわかりいた
だけるかと存じます。

同じような品質で、こっちのほうが安いよと言っても聞かないのですから、
相当なものでしょう(^^;)

このあたりの根深い心理状況をご理解のうえ、中国への販売戦略を考えた
ほうが宜しいかと思います。有名ブランド品は、確かに仕入れは高いです。
でも広告の必要がありません。

しかしそうじゃないブランドは、仕入れは安いですが、広告の必要性を感
じます。初期段階のブランディングにコストと時間をかけていく必要があ
るのですね。

タオバオマスターが今度は、化粧品を免税店で売る計画を立てているよう
です。しかし・・・この方、まだ28歳なのに、なんでここまで頭が回るのか
不思議でなりません。発想が常にユニークで、インターネットを駆使して、
あちこちの案件を次々とまとめていくのですから、人間業とは思えないの
です。
誰か、バックにいるのかなあと思ったこともありますが、どうやら全部
自分の行動力で、実績を積み上げているようですね。決して日本語が堪
能な方ではないですよ。カタコトで、たまに聞きなおさないとわからな
い日本語もありますが、それでも立派に日本でビジネスを拡大させてき
ました。

考えるだけで前進がないよりは、まず行動して失敗を恐れず前進しよう
と思い続けている人は強いですね。
精神面のタフさもさることながら、行動範囲も驚くほど広いのです。
話を伺うたびに、僕ももっと頑張ろうという気持ちになります。


【輸出報告】

２月の輸出は、ついに1トン超えでした。
まさか中国向けに1トンの輸出をするようになるとは思いませんでした。
これもひとえに皆さんの応援のおかげでございます。

早く10トン輸出できるようになります。