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チャン・ギハと顔たちコミュの#10 俺が何か言われたわけでもないのに

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以下は,「チャン・ギハと顔たち」公式ホームページ掲示板に掲載されたチャン・ギハ氏の2月26日付け投稿(http://kihafaces.com/xe/index.php?mid=encore&document_srl=22054)をkyongsukが日本語訳したものです。

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チャン・ギハと顔たち 2集制作記:一曲一談
チャン・ギハ

#10 俺が何か言われたわけでもないのに
2012.2.26
<劣等感>
 歌詞は,言うまでもなく,劣等感についてのこと。劣等感ほど普遍的な感情があるだろうか?ポール・マッカートニーみたいな人にも,明らかに,劣等感はあるだろう。「俺が何か言われたわけでもないのに…(こんな!)」うん,いい歌詞だ。
<ハモンドオルガン>
 楽器の中では,今回のアルバム最大の功労者と言える。1930年頃に発明された貫禄の楽器で,60〜70年代のロックミュージックで多用され,今日のデジタルキーボードに入っているほぼ全てのオルガンサウンドは,この楽器の音を模倣している。しかし,非常にかさばり,管理が面倒なため,最近では,この楽器は,公演やレコーディングではあまり使用されない。でも,僕たちは,いわゆる「オリジナル」のサウンドを経験してみたくて,それで思い切って(レンタル料が高い),このオルガンをレンタルした。「わざわざレンタルしておいて,僕たちの音楽に合わなかったらどうしよう」という不安もあったが,キーボードのジョンミンが鍵盤に指をかけた瞬間,メンバー全員が口を開けて呆然とした。この深い響き!結局,「何をそんなに驚いてる」「ひどいことを言うなと」「会いたい人もいないのに」「真夜中の電話帳」「俺たち今会おう」「俺が何か言われたわけでもないのに」の6曲で使うことになったのだが,その真価が最も発揮されたのが,まさにこの「俺が何か言われたわけでもないのに」だ。特に,5分11秒〜6分45秒までの部分でジョンミンが演ったオルガンソロは,この曲の白眉だと自負している。最近のオルガンとは音の色つやが違う。そこに正体不明の奇妙なソロ。もう一度,お聴きのほどを。
<バンド>
 2ndアルバムでは,「僕たちはバンド」であることを前面に押し出したかった。アルバムのタイトルをバンド名と同じ「チャン・ギハと顔たち」にした理由もそれだった。僕ひとりで全曲を編曲した1stアルバムではかつて得られなかった,メンバー間のシナジー効果をアルバムに込めたかったのだ。そして,その意志を最も強く貫徹させたのが,まさにこの曲だ。僕が最初に作ったデモでは,アルバムに収録された曲の4分30秒〜6分56秒までに相当する部分が空白になっていた。この部分だけは,何の下準備もない,完全な共同作業の産物というわけだ。もちろん,練習も他の曲よりずっとたくさんやった。そうしてみると,息がぴったり合うようになったせいかは分からないけど,レコーディングの時にひとつ,不思議なことが起こった。大まかな構想だけを決めてアドリブでレコーディングに入ったのだが,ドラマーのヒョノとベーシストのジュンヨプが,ある瞬間,八分音符8個を正確に同じリズムで演奏したのだ。本人たちも不思議がったこのユニゾン・プレイが入ったバージョンが,他のテイクを制して,結局,アルバムに収録された。この文章を書いていて気づいたのだが,このプレイは,この曲のランニングタイムが6分ちょうどにさしかかる部分に当たっている。悪魔のプレイか?!(笑)
<事後作業>
 レコーディングした音を入れた音源をスタジオに持ってきて,そこでまたイタズラを施す,という作業を一番たくさん行ったのもこの曲だ。いくつか例を挙げてみる。
 1番と2番の歌の最初の部分には,レスリーシミュレーター(主にハモンドオルガンに接続して使うレスリースピーカーと同じ効果を出すように作られたエフェクター)をかけた。そして,サビの部分では,またその効果を消した。この曲を聴いて,「あれ,さっきは風邪引いたみたいな声だったのに?違うの?」と思ったとしたら,そのせいだ。
 ギターソロが始まる直前(4分42秒)に,まるで爺さんの話し声をバックワードマスキングしたような音がして,それが出たり消えたりする。ギターにリバースディレイ(音が逆回転したような効果を出すエフェクター)をかけて演奏した音を,僕が直接コンピューターで描いたグラフに従って大きくしたり小さくしたりしたものだ。方向も左右を行ったり来たりするようにした。この曲を聴いて,「あれ,蚊がいる?違う?」と思ったとしたら,そのせいだ。
 オルガンソロが登場する部分(5分11秒〜6分45秒)のドラム演奏にはフェイザー(特定の周波数を基準にして波動の位相を変えてくれるエフェクター。じつは,僕にもなんのことやらよく分からない)を一部だけかけた。その結果,「トゥグトゥグトゥグトゥグ」となるはずの音が,ところどころ「ティギトゥグトゥゴトゴ」となっている。「あれ,波の音?違う?」と思ったとしたら,そのせいだ。
 ギターとオルガンソロの大長征が終わり,また最初のメインテーマに戻る直前,全ての楽器が一緒に「タン!タン!タン!タン!」と合わさる部分があるが(6分52秒〜6分57秒),ここでは,各楽器が音符ごとに別々の方向から聴こえるようにした。例えば,ギターは「左,右,中,中…」,ベースは「右,中,左,中」というふうに。この部分を聴いて,「あれ,i-phone壊れた?違う?」と思ったとしたら,そのせいだ。
<スマートフォン>
 ただし,スマートフォンのスピーカーで聴いたとしたら,全く無意味だ。

コメント(2)

kyongsukさん(^-^)
いつもいつもありがとうございますm(_ _)m
今回は音楽の専門知識とか用語とかあって、大変だったのではないでしょうか?
でも、とてもわかりやすく書いてくださり、理解できました。
これは解説読みながらじっくり聴きなおしてみなきゃ!ですねo(^▽^)o
本当にいつもいつもありがとうございます!
ありがとうごさいます(v^-゚)


翻訳を読みながら、じっくり聴いてみなければ!


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