心霊治療研究会コミュのフィリピン心霊治療?心霊治療師について

●どんな人が心霊治療師になるのか？

僕が出会ったのは15名ほどですが、年齢は下は20歳から上は60歳代まで、まさに老若男女ばらばらです。

パンガシナンのイスペルティスタ教会専属のヒーラーさんは、女性が中心です。

イスペルティスタ教会のヒーラーさんたちは、遺伝的にヒーリーング能力を受け継いでいるケースが多いのですが、もちろん、例外もいます。

当時20歳だったエスターさんがヒーラーになった経緯は「啓示」でした。
クリスチャンではあったものの、ごく普通の主婦だったエスターは、夜な夜なある夢を見るようになります。以下はエスターにインタビューして聞いた内容です。

「その夢では、イエス様やマリア様が現れて、教会へ来なさい、と言われました。でも私は怖かったので行きませんでした。
そのうち夢だけではなく、枕元などに現れるようになったのですが、まずまず怖くて、教会には近づきませんでした。
しかしあるとき、路上で車にはねられそうになった時に、突風のような力で身体が飛ばされ助けられました。
もちろん人影はなかったのですが、その突風はまるで、人のように私を包み込み抱きしめられているのを感じていました。
その晩、イエス様がまた現れて、今度はお前がみんなを助ける番です。教会へ来なさい、と言われ、その週末に弟を連れて教会に行ったのです」

弟さんの証言です。

「姉は教会に着くなり、意識を失って倒れました。
しばらくして意識は戻りますが、姉ではありませんでした。
彼女は教会に用意された場所で、いきなり心霊手術を始めました。
姉はその身体を聖霊たちに貸し与え、スピリッツたちが手術を行いました」

このエスターさんは、16年前、僕が調査した中でも唯一の「フルトランス・ヒーラー」（意識を完全に失った状態でヒーリングをする）でした。
とても珍しいケースです。

ホテルにこの姉弟を呼び話を聞いたのですが、そのときに、お願いをしてトランス状態に入ってもらいました（治療はできないが聖霊を呼ぶことはできるそうです）。

聖霊となった彼女に心霊治療の科学的なメカニズムをたずねると、
「心霊治療とは、救いを求める人と、それを助けたいという人、そして祈りを形にするスピリッツの助けによって起こる神聖な奇跡です。科学の証明などは無用なのですよ」
と答えました。

さて、これがエスターのケースです。

そのほかの多くのヒーラーさんたちも、啓示に従って修行に入るケースが多いようです。

また、イスペリティスタ派の人たちは、「聖霊週間」など、宗教的な行事の際にトランスに入り、ヒーリング能力を開眼するなどのケースがあるようです。