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いい曲さがして三センチコミュのエニグマ。。謎の変奏曲

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別に。。クイズじゃなく。。
そういうタイトルの曲があるんです。。

"Enigma Variations"
エニグマ(enigma)とは、ギリシャ語で、「なぞなぞ」「謎かけ」
という意味を持ちますから。。直訳すると「謎の変奏曲」に
なるわけですね。。ドイツの暗号機の名前にも使われてます。

まぁ正式名称は、管弦楽曲「創作主題に基づく変奏曲」と
なるようですが。。


作曲者は、ヴァイオリンの名曲「愛の挨拶」や
行進曲「威風堂々」や「チェロ協奏曲」を書いた。。
エルガーさん

http://jp.youtube.com/watch?v=kYybBBd2IvU
(写真で巡るエルガーさんの生涯)

で。。何が謎なのかと言うと。。
各変奏が、親しい友人たちを描いているという事。。
名曲「愛の挨拶」が夫婦の愛の会話を音で表した
様に。。この曲では、各変奏が、その人のイメージを
音で表現されていると言う訳です。。

なおかつ。。その人物のヒントはイニシャルで表されて
いて。。知ってる人だけに判る仕組みになっています。

つまり。。この曲は、14変奏ありますから。。
14人の人物が登場する訳ですね〜



第1変奏 L'istesso tempo "C.A.E."
作曲者の愛妻キャロライン・アリス・エルガー
(Caroline Alice Elgar)の頭文字だと言われてます。


第2変奏 Allegro "H.D.S-P."
ピアニストのヒュー・デイヴィッド・ステュアート=パウエル
(Hew David Stuart-Powell)だと言われてます。
エルガーさんの友人で一緒に室内楽を演奏したそうです。


第3変奏 Allegretto "R.B.T."
リチャード・バクスター・タウンゼンド(Richard Baxter Townsend)
だと言われてます。
アマチュアの俳優・パントマイマーだった彼は、声質や声域を自在に
変えることを得意にしていた様です。。


第4変奏 Allegro di molto "W.M.B."
グロスターシャー州ハスフィールドの地主で、ストークオントレントの開基に
寄与したウィリアム・ミース・ベイカー(William Meath Baker)の事らしい
です。学者でもあり、ワーグナーが好きという側面も有るそうです。


第5変奏 Moderato "R.P.A."
ピアニストのリチャード・P・アーノルド(Richard P. Arnold)だと
言われてます。
大詩人マシュー・アーノルド(ボクは知らないですが)の息子だそうです。


第6変奏 Andantino "Ysobel"
スペイン語風のイソベルとは、エルガーのヴァイオリンの弟子だった、
イザベル・フィットン(Isabel Fitton)に付けた愛称だそうです。
第6変奏でヴィオラ独奏が活躍しますが。。イソベルさんは、
ヴァイオリンからヴィオラに転向したからです。。


第7変奏 Presto "Troyte"
建築家アーサー・トロイト・グリフィス(Arthur Troyte Griffiths)の
事らしいです。
エルガーの親友だったそうで。。ピアノ演奏に夢中になり、自ら練習を
重ねたけど上手くなれなかったらしいです。


第8変奏 Allegretto "W.N."
ウィニフレッド・ノーベリー(Winifred Norbury)だと言われてます。
18世紀に建てられた館に住んでいたという音楽好きの彼女の
表す優美な変奏となってます。


第9変奏 Adagio "Nimrod"
「ニムロッド」とは、エルガーの親友で、楽譜出版社ノヴェロに勤める
ドイツ生まれのアウグスト・イェーガー(August Jaeger)にエルガーが
付けた愛称の事らしい。
この愛称は、英語の「ニムロッド」が、旧約聖書に登場する狩の名手
「ニムロデ」を指して、ドイツ語の“イェーガー”(Jäger)が「狩人」
や「狙撃手」に通ずる事に引っ掛けられているらしい。


第10変奏「間奏曲」 Allegretto "Dorabella"
ドラベッラとは、ドーラ・ペニー(Dora Penny)の愛称
らしいです。
彼女はウィリアム・ベイカー(第4変奏)の義理の姪で、
リチャード・タウンゼンド(第3変奏)の義理の姉妹にあたる。
モーツァルトの「コシ・ファン・トゥッテ」の登場人物名も
意識されているとか。。


第11変奏 Allegro di molto "G.R.S."
ヘレフォード大聖堂のオルガニスト、ジョージ・ロバートソン・シンクレア
(George Robertson Sinclair)の事だと言われてます。
でも実は、音楽に描かれているのはシンクレアの飼い犬ダン(Dan)らしい
です。このブルドッグは主人の命令であれば、急流のワイ川に飛び込む
くらい忠実なワンコです。


第12変奏 Andante "B.G.N."
ベイジル・G・ネヴィンソン(Basil G. Nevinson)は当時の著名なチェリスト。
このためチェロが主旋律を奏でる。後にネヴィンソンに触発されて、エルガー
は自作のチェロ協奏曲を作曲する事になるらしい。
と言う事で。。この人の事を曲にしたらしいです。。
ヴァイオリンのエルガー、ピアノのパウエルさん(第2変奏)とでよくトリオを
組んで演奏していたとの事です。


第13変奏「ロマンツァ」 Moderato "* * *"
文字で示されていないため、人物を特定することは困難で、今なお真相は
不明らしいです。。まさしく謎。しかしながら、メンデルスゾーンの
演奏会用序曲『静かな海と楽しい航海』からの引用楽句が含まれる事から、
当時オーストラリア大陸に向かって旅立ったメアリ・ライゴン夫人
(Lady Mary Lygon)のことか、又は 昔のエルガーの婚約者で、
ニュージーランドに移民したヘレン・ウィーヴァー(Helen Weaver)
のいずれではないかと推測されている。


第14変奏「終曲」 Allegro Presto "E.D.U."
エルガー自身。E.D.U.はすなわち「エドゥー」(Edu)に通じ、これはアリス
夫人がエルガーを呼ぶときの愛称であった様です。。
なお このラストは、初演を指揮したハンス・リヒターに「短かすぎる」と
アドバイスされ、100小節ほど加筆されたそうです。。


この中でも一番素敵なのは。。 第9変奏「Nimrod (ニムロッド)」です。
http://jp.youtube.com/watch?v=sUgoBb8m1eE
物静かな紳士だったという彼を想像させるような穏やかでいて
荘重なイメージが心に残りますね。。

コメント(2)

英吉利の作曲家は、あまり得意ではありません(^_^;)

エルガーのEnigma Variationsは、ショルティのCDは持っていましたが、聞いていなかったので、早速ipodに入れて、チャレンジしてみますヨ。

今年秋には、エルガーの交響曲3番と威風堂々6番(いずれも未完でアンソニー・ペイン補筆)が尾高忠明さん指揮札幌交響楽団で発売されるとのことなので、こちらも後ほど買ってみることにします。
○marchanさん、いつもコメントありがとうございます。。
>早速ipodに入れて、チャレンジしてみますヨ。
ありがとうございます。。また感想お聞かせください。。

でもショルティさんのエルガーって違う感じもするんですが。。
ちょっとセッカチすぎて。。
ボールトさんとか。。トスカニーニさんとか。。
ストコフスキーさんとかの方が合いそうな気がします。。

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