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真夜中、幽霊、シーツ、七階コミュの高円寺で遊ぼ2011秋

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土曜日の夜ゆにいと水煙草を吸った フレーバーをなかなか決められない彼女は愛らしかった。新しく出たという辛口カナダジンジャエールドライを飲む。ゆにいと会った瞬間抱きしめてたかいたかいをしてやりたいと思った。彼女は不思議な、地理の記号だらけの服を着ていた。服の中に果樹園や工場があるのだ。耳にとても細い金のきらきらしたピアスが刺さっていた
ゆにいのイメージではすいみんとは濃いピンク色のギモーヴらしい。卞さんが出したギモーヴを目の前にして「まさかこんなところですいみんがたべられるとは」と感動していた。私はやはり睡眠を象徴するのは白いシーツのベッドでないかと思う。日にちが変わり居酒屋でアイスコーヒーを飲み、ゆにいはかつ丼を食べた。胃もたれするけど夜中にかつ丼食べられるから大丈夫だなとうなずいていた。帰宅し、ゆにいの進化(退化?)した足を見せてもらった。親指から小指にかけすごい傾斜だった。ほとんどぴったし合う靴はないらしく酷いときは常に五個ほど水ぶくれがあるらしい。ほぼ朝方まで私とゆにいはしゃべり続けていた。卞さんのロフトから飛び出た足がダイバーのヒレのように大きかったので笑った。今朝のゆにいは寝袋から生まれたようで腕に落葉が積もっている…と寝惚けていた。起きると大きい梟がいてそれがどんどん縮み私になったらしい。
彼女との会話は滑らかだった。半ドーム状の窓を撫でているような。私は口から沢山言葉があふれる事もあればしばし黙り込んだ。彼女は新宿でエビピラフを食べおなかを壊した。私はというと彼女の手帳を見てからはすぐに帰りたくなった。家に、部屋に戻って私も何かせねばならないと思ったからだ。今度ゆにいにサーモンのおすしを食べさせてあげたいと思う。いつかネオサイタマに住んでもいいな。

グモの話をしていて思い出したのは何故か祖父が死んだときのことだ 病院に着いた時既に死んでいて、叔母が まだ温かいから触って と私の手を引っ張り無理矢理祖父の頭を触らせた 生暖かった 祖父の頭は一部陥没していた 昔脳卒中で倒れた時管を通したからだ 私は祖父の頭を見ないようにしていた
祖父は私が一歳の時に倒れ、右半身麻痺になり真面目な人だったから鬱になった うまく舌が回らなくて癇癪を起こしたりもしていた 祖父がトイレに間に合わなかった時弟は嫌な顔をしていた 祖父は元気で私が産まれたとき こんな可愛い子がいるかと言った
それでも私は祖父をあまり見ないようにしていた 本当にまじまじと見たのは亡骸が初めてかもしれなかった 祖父の亡骸が帰宅して二日、ずっとどこからともなくあの、喉に痰が絡んだような独特なオイ、オイ、という呼び声がしていた 出棺する前に祖母は学習帳を祖父の胸元に置いた祖父がひらがなを練習していたノートだった がたがたで 汚い字だった グモの話をしていて思い出したのは祖父が死んだときのことだ 何でだろう わからない

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