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谷川俊太郎コミュの言葉と共に、言葉の中で

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>「詩が死に親しむことで生へ向かうものであることを、少しずつ私は信じ始めている」(『手紙』あとがき)
  (2005)『谷川俊太郎詩選集1』集英社文庫、p.243

私は「詩」と「死」が同音であることを、偶然だとは思わない。よし「偶然」だとして何になろう、同じ音である限り、曖昧、混同、誤用、誤解は避けられず、その度に両者の連関、想起、類推が喚起され続ける。だとしたら。

>「死へと向かう私たち人間の日々の営みそのものは、散文にたとえられるよりも、詩にたとえられるほうがより適切ではないかと私は考えていて、その仮説、というより一種の盲目的直観に従うなら、日常的行為の一切は常に詩を秘めている」(「散文詩」『日本語のカタログ』)
  (前掲書)p.243


>私に言葉を択ばせるそのエネルギーは、わたしたちの使っているこの日本語自身の中にあるのです。時間的にはさまざまに変化しながらも数千年にわたって語りつがれてきた言葉であり、空間的には一億を越えるいろいろな人々によって話され、書かれている言葉、その日本語によって私たちは現実をとらえ、決断し、嘘をつき、空想し、苦しんでいる。白い紙を前に待つ私に、日本語はたとえて言えば、大きく深い海鳴りのようにも響いてきます。〜
詩の言葉は私の中から生まれるのではなく、私を通って生まれてくるのです。それは私の言葉ではありますが、私だけの言葉ではなく、あなたの言葉でもあるのです。
  (前掲書)p.235

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