東大三鷹寮コミュの三鷹クラブ第９４回定例懇談会のご案内

　三鷹クラブは東大三鷹寮卒業生でつくっている同窓会です。２ヶ月に一度、卒業生による懇談会を開催しています。三鷹寮卒業生ですとクラブに参加されていない方でも参加できますので、ふるってご参加ください。

　　　　　　　三鷹クラブ第９４回定例懇談会のご案内

　山口君も僕も1968年に三鷹寮に入った。共に文科１類だったが、｢ボンジュール・マドモアゼール｣の響きに魅かれてフランス語を第２外国語とした僕と異なり、将来、中国と国交回復すれば仕事の役に立つに違いないという極めて現実的な理由から、彼は中国語を第２外国語に選んでいた。４年後には日中の国交が回復されたのであるから、彼には先見の明があったと言えるはずであった。しかし、彼の思惑も僕のロマンチシズムも越えて、時代が流れていった。

　入学直後の６月から東大闘争が始まり、三鷹寮は全学共闘会議の拠点となり、1969年には、僕たちは寮委員会のメンバーとなった。山口君が委員長、僕が副委員長という役回りだった。東大闘争の後退局面を支えながら、70年安保闘争に向けての隊列を整えることが、寮委員会の主な役割として予定されていた。コンパ、合ハイ、ダンパーをこなし、寮祭では100人の隊列でICUの女子寮にストームを掛けたりもしたが、僕たちは結構真面目に闘争に取り組んだ。結局、11月佐藤訪米阻止闘争に関連して僕たちは逮捕された。その後、山口君は弁護士になった。

　二十数年前、夜遅く、山口君の家に電話したことがある。呼び出し音が暫く鳴った後、ようやく奥さんが電話に出てきた。｢統一教会からの電話かと思ったわよ｣、奥さんは僕にこう言った。山口君が統一教会の全国霊感商法対策弁護士連絡会の事務局長をやっているため、深夜の嫌がらせ電話が頻繁にかかってくるということであった。

　彼から受け取った履歴によれば、その後、彼は、日弁連消費者問題対策委員会委員長を経て、昨年の11月からは内閣府の消費者委員会の委員に就いている。内閣府のサイト（http://www.cao.go.jp/consumer/) によれば、委員会では自動車リコール問題、未公開株取引被害やこんにゃく入りゼリー事故などさまざまな消費者問題についての審議を行い、政府各部に注文をつけているそうである。本年11月までに委員会を38回開いているのであるから、かなり本格的な議論を進めていることと推察される。議事録を見れば、山口君もかなり熱のこもった発言をしている。

　ということで、このたび、山口君を講師に迎えて、消費者問題をテーマにした懇談会を開きます。消費者問題から日本社会のゆがみに踏み込んでいくとのことで、その切り口にもご期待ください。皆様のご参集をお待ちしています。なお、彼の著作、『検証統一協会(緑風出版)』『宗教トラブル110番(民事法研究会)』も参照していただければ幸いです。（昭和43年入寮　井上　豊　記）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記

　日　時：平成２３年２月４日（金）　18時30分〜21時
　場　所：学士会館本館２０３号室（千代田区神田錦町3−28　Tel　03-3292-5931）
　講　師：山口　広　弁護士（昭和43年入寮）
　テーマ：「統一協会など消費者問題から見えてくるもの（日本社会のゆがみ）」
　 会　費：　5000円（夕食・飲物付き））
　申込先：平賀・干場　　Fax 03-5689-8192　　電話 03-5689-8182
　定　員：70人（先着順、定員に達しない限り、特に連絡しません）　　　　　　(有)ティエフネットワーク
　　　　　　　　　　　　Email: tfn-hoshiba@blue.ocn.ne.jp