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海泡石(メシャム)パイプ愛好会コミュのメシャムはかつて覇権パイプだったw

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「ウィーンとウィーン人」という7、200円もする本を図書館で借りた。

第17章に「パイプの死神」という短編小説が載っていて、そこに「マッサパイプ」という初めて目にした単語が出てきた。

この「マッサパイプ」なる単語、ネットで検索しても出てこない。

本の注釈によると

マッサパイプMasse 海泡石のブロックから出た削りくずに石膏や結合剤などを混ぜ、プレスして作ったブロックをパイプに加工したもの。ウィーン海泡石(Wiener-Meerschaum)とも呼ばれる

とある。

まあ、要するに練りメシャム、プレスメシャムのことらしい。

1841年のウイーンではパイプといえばメシャムのことであり、ブライヤーはまだ覇権を握っていなかったか存在が認知されていなかったようである。クレイパイプや木製のパイプはメシャムではないパイプという扱いらしい。

(前略)しかし、喫煙に関しては、海泡石のパイプが頻繁に使用されることが、よきウィーン人たちに独特の性質を与えている。私は、ヨーロッパの都市の中で、ハンガリーのペストは別かもしれないが、ほかならぬウィーンほどたくさんの海泡石を加工している町はほかにはほとんどないのではないかと思う。修行を終えて巣立っていく徒弟たちも、哲学科に入学してくる学生も、その最大のあこがれは、銀を打ち付け、美しく燻し色のついた海泡石のパイプであり、これがなければ彼らは、けっして一人前の男になった、と感ずることができないのだ。彼らに至福と満足を。

とある。

この時代はまさにメシャムこそがパイプであり、愛煙家はメシャムで喫煙することが紳士の証だったのだ。

また別の本だが「メアシャム 白い女神」によると

メアシャム製作の全盛期は1840年から1880年にかけての時期であった。(中略)当時の生産数を見ると、ウィーンのメアシャム産業の重要性がよくわかる。年間生産量は約120万点にものぼり、その大部分は海外にに輸出されていた。

とある。

だが、現在メシャムは一部のマニアのものとなり、いや、そもそもパイプスモーカー自体が一部のマニアなのだが、マニアのなかのさらにマニアということになっている。

1983年版のパイプ大全だと目次にメシャムの文字は載っていない。ブライヤー以外のパイプとして扱われている。(ただし本文では5ページと4行を使ってメシャムについて書いてある)

2009年版だと目次にメアシャム・パイプの文字があるが、解説文は2ページ半くらいで、83年度版よりさらに情報量が減った。

なんとも悲しい話である。




コメント(2)

お詫びと訂正

「パイプ大全」の2009年版はメシャムに関する解説文が2ページ半ほどだと書きましたが、誤りでした。

ブライヤー以外のパイプという章でメシャムについて取り上げており、4ページと5行に亘ってメシャムについて解説してました。

つまり、2009年版のほうが1983年版よりもメシャム情報が増えていました。

謹んでお詫び申し上げます。
さすがクマさん、よくこんな文章を見つけましたね!
面白いです、

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