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ぐるなBBコミュの鶴屋吉信(和菓子・京都府京都市上京区西船橋町他)

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享和3年(1803年)創業、京菓子をはじめとした和菓子を製造・販売する老舗菓子店。
京都府をはじめ、東京は日本橋や世田谷、そして全国の百貨店に店舗を展開し、こだわりの甘味もゆっくり堪能出来る茶寮も京都とあべのハルカス近鉄本店に構えている。
棹物の“京観世”、柚子を用いた“柚餅”、どら焼き様の“つばらつばら”等の代表銘菓の他、羊羹、しるこ、最中らも多様に揃えている。

コメント(3)

つばらつばら

甘味 ★★★★★
塩味 ★
酸味
苦味 ★
食感 ★★★★★
95点

皮生地を折り畳んだ中に粒餡を隠した菓子。
“つばらつばら”とはかの万葉歌人・大伴旅人が詠んだ句の中の一語で、「しみじみと、心ゆくまま」と言う意味が込められている。
綺麗な狐色に焼かれた皮生地は、薄くも大変モチモチとした弾力で、味わい自体はほとんど感じられないものの、その食感と香ばしさと優しい雰囲気にのめり込んでいく。
あんこは小豆を大きく残した粒餡でムニンムニン、それでいて水分は少なくねっとりしっとり、そして舌の上から突き抜ける様な上質で澄んだ甘さが充満していく。
このあんこ単独ではクドさも出る事を想定し、皮生地の淡白さと食感を利用したのだろうと、しみじみと巡らせてしまうほど和やかに落ち着く菓子である。
京観世

甘味 ★★★★
塩味 ★
酸味
苦味 ★
食感 ★★★★★
90点

『鶴屋吉信』の看板メニューである棹物。
京都の能楽観世家ゆかりの神社・観世稲荷の境内にある井戸に龍が舞い降りたとされ、その時の水面が渦を巻いた様な文様であったという伝説にちなみ、1920年に創案・名付けられたと言う。
粒餡と村雨餡を重ねて渦の様に巻き上げた菓子であり、外側に村雨餡を施して蛇腹の様に模り、触れるとホロホロと崩れてしまうほど脆い。
村雨餡は細かな無数の粒が集まり、それぞれがややふっくらとした舌触りの中でしっとりと。
そして粒餡は皮をわずかに残しながら細かく丁寧に潰され、ねっとりむっちりという歯触りが実に上品、村雨餡との折り重なりが濃淡異なる食感を生み出している。
村雨餡がほんのり苦味や渋味を醸し出し、あんこが質感の割に意外とすっきりとした甘さを放ち、厳かなまでの落ち着いた余韻を堪能出来る。
100年前から存在する菓子、丁重に頂きたい。
京観世 柚子

甘味 ★★★★
塩味 ★★
酸味 ★★
苦味 ★★
食感 ★★★★★
95点

『鶴屋吉信』の看板メニューである“京観世”、創案100周年を記念して新たに製造・販売されたのがこの“柚子”である。
外側を村雨餡が今にも崩れそうなほど薄く巻かれ、しっとりホロホロとした中には柚子を練り込んだ粒餡を施し、白と緑の艶やかな彩を作り出す。
小さな粒が重なり纏まり、ふっくらとしたりしっとりとしたり、そしてあんこの粘りのある湿度と乾きのバランスが絶妙で、歯にも下にも心地良い質感をもたらしている。
村雨餡は優しい甘味と風味を漂わせ、あんこは透き通る様な甘味の奥で、深みとコクのある柚子の香りや味わいが光り始め、ついには酸味や苦味を豪快に示してくるのである。
インパクトの強い一品、100年経ったからこそ打ち出せる味なのだろうか。

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