グダグダ競馬新聞・Zコミュの【ダート競馬が好き2011　特別編?】　ＪＣＤ

少し早いですが、来週に迫ったダートＧ１ＪＣＤの検証をしていきたいと思います。
【出走登録馬】
エイシンダッシュ 57.0
エスポワールシチー 57.0
キングスエンブレム 57.0
サイレントメロディ 57.0
ソリタリーキング 57.0
ダイショウジェット 57.0
ダノンカモン 57.0
テスタマッタ 57.0
トウショウフリーク 57.0
トランセンド 57.0
ニホンピロアワーズ 57.0
バーディバーディ 57.0
フリソ 57.0
マカニビスティー 57.0
ミラクルレジェンド 55.0
メダリアビート 57.0
ヤマニンキングリー 57.0
ラヴェリータ 55.0
ワンダーアキュート 57.0
残念ながら早々にスマートファルコンの回避が陣営から発表された。疲れが抜けきらないってホントかよ？思わず言いたくなってしまう。
また南関東の雄フリオーソも出走が叶わず・・・

楽しみは年末に取っておこう


【ＪＢＣクラシック】大井2000
2:02:1
12.6- 11.8- 12.4- 12.1- 11.8- 12.0- 12.1- 12.3- 11.9- 13.1
（48.9 - 23.8 - 49.4)(60.7 - 61.4)

スマファルとトランセンドのマッチレース
トランセンドがどこまでスマファルに競りかけて行くかと注目していたが、スタート1Ｆのダッシュ力はやはり速くない。道中は3馬身くらいの間隔で追走し、4コーナー手前から仕掛けて行くが、そこはダート界の王者スマートファルコン。ラスト2Ｆで最速ラップまで加速し勝負あり。
トランセンドもベストの走りをした。3番手追走のシビルウォーに差されるかも知れないという危険を内包しながらの4コーナーからの仕掛けはギリギリの選択だったと思う。
当然この持続ラップは本番のＪＣＤにも直結する（ＪＣＤはもう少し中盤で弛むのだが・・・）

【みやこＳ】京都1800　稍重
1:48.4
11.9 - 11.0 - 12.3 - 12.0 - 12.3 - 12.2 - 12.1 - 11.9 - 12.7
（35.2 - 36.5 - 36.7)(47.2 - 12.3 - 48.9)
稍重の馬場を考慮すれば前半3Ｆの35.2は特別速い訳ではないが、その後の中盤3Ｆもほとんどラップの落ち込みがないタフなレース。そしてそのままの流れでフィニッシュ！これでは後続の馬は届く訳がない。
エスポワールシチーにとっては前走の南部杯に比べれば格段に楽なレースとなり、楽々3馬身半突き放した。
トウショウフリークは初のオープン戦で重賞への挑戦であったが、120％能力を出し切ったレースだった。強敵相手にハナを奪いニホンピロやワンダーアキュートの追撃を凌いだレース内容は素直に評価
ワンダーアキュート4コーナーで一旦は3番手に上がるが、ラストは一杯になったのは休み明けの１戦であったことを考慮すれば致し方なしか？

【武蔵野Ｓ】
1:35.2　稍重
12.2 - 11.2 - 12.0 - 12.0 - 11.8 - 11.4 - 12.2 - 12.4
（35.4 - 23.8 - 36.0)前半1000ｍ通過59.2
稍重の馬場を考えれば前半1000ｍ59.2は下記の南部杯に比べれば格段に遅い。よって3番手追走のダノンカモンにとってはさぞかし楽な展開だったと推察されるが、実はそれは本質ではない。ダノンカモンのベストは1400ｍではないかと思っている。ならば何故南部杯で好走できたか？
それは南部杯のペースがべらぼうに速かったからだ。事実、武蔵野Ｓのレースでは前半頭を上げてやや行きたがる素振りをみせている。すぐになだめられ折り合いはついたようだが、その走りは本来のものではなかった。
ハイペースの3番手でトランセンドに肉薄した南部杯
ややスローの3番手でナムラタイタンにあっさり半馬身さされた武蔵野Ｓ
このどちらが本当のダノンカモンか？私の中では結論は出ているのだが・・・
テスタマッタも完全に折り合いを欠いた。休み明け走らないこともありこのレースは叩き台と考えてよさそうだ。あとは調教も含めてどの位上積みがあるかだろう。

【ＭＣ南部杯】
1:34.8　良
12.0 - 10.9 - 11.4 - 11.8 - 11.7 - 11.5 - 12.4 - 13.1
（34.3 - 23.5 - 37.0)前半1000ｍ通過57.8
エウポワールシチーに関しては前半のハイペース特に2Ｆ目の10.9の高負荷がラストの1Ｆに大きく響いた。南部杯では『まだ終わっちゃいない！』と敢然と◎を打ったのだが、その記しに間違いはなかったことはみやこＳで証明できたと思っている。
バーディバーディはこの馬なりに良く走っている。ハイペースの中、押して3番手追走ではラストで垂れてしまうのは致し方なし。この走りを評価して次走の霜月Ｓでは『バーディバーディなめんなよ！』と書いた。結果はまさかの出遅れての3着・・・南部杯のレースをみても若干ゲートの出が悪いことに気がついた。エルムＳでも同じだった。大幅に相手強化のＪＣＤでは正直厳しい・・・
トランセンドについては・・・後述

【ＪＢＣレディスクラシック】大井1800
1:49:6　良
12.4 - 11.2 - 12.1 - 12.1 - 12.2 - 12.4 - 13.2 - 11.8 - 12.2　
（35.7 - 36.7 - 37.2)
ＪＣＤが引退レースとなるラヴェリータ。最強世代の中紅一点の存在として強敵相手に戦って来たが、同期の一線級の牡馬達との力の差は明らかだろう。ここは無事に・・・
そして牝馬ダート界の新女王となったミラクルレジェンド。このレースの自身の上りは35.9だった。またレース映像から見ると同馬の前半3Ｆの入りは37秒台前半あたり。となれば中盤はレースラップとほぼ同じの36秒5あたり
ミラクルレジェンド自身のレースラップは推定（37.3 - 36.4 -35.9）
阪神の馬場と大井の馬場を同じ時計、ラップで推し量る事は意味のないことは百も承知だが、このラップ推移では間違いなく前に行く強敵2頭の影も踏むことはできないだろう。


【結論】
エスポワールシチーとトランセンド
ダート界の2強の直接対決第二ラウンド
しかし、残念ながら『最強』2強対決ではない。
もちろんそれはスマートファルコンの存在があるからであり、両者とも帝王賞とＪＢＣクラシックで完膚無くまま敗れ去った。
余談ではあるが、ＪＢＣクラシックでは私は
トランセンド単勝　5000円
トランセンド→スマファル馬単　5000円
の馬券を購入していた。
これは当日現地にいた多くのマイミクさんが目撃しているはずだ。
私はこのＪＢＣでトランセンド＆藤田に一縷の望みを託していた。
それは
スマファルのハナを叩くこと
現時点のスマートファルコンを倒すことが出来るとすれば、後ろから差すことは事故が起こらない限りほぼ不可能に近い。それならば玉砕覚悟、シビルウォーに交わされるのも承知で行くしかないからだ。
しかし、それはスタート直後の1Ｆで夢と消えた。そこには私が思っていた以上に、テンのスピードの差があった。
『テンよし、中よし、終いよし』とはよく言ったものだ。スマートファルコンは正にこれを地で行く。
完全無比の存在なのである。
トランセンドは3、4コーナーで仕掛けに入った。一瞬場内がどよめいたが、私は「こっからが速いんだよ！スマートファルコンは！」と呟いたのを覚えている。案の定、スマートファルコンは微動だにしなかったのである。

何故こんなＪＢＣクラシックの話しを持ちだしたかと言うと、
巷では、
強力先行２騎とトウショウフリークどれが行くか？
果して展開はハイペースなのか？
などとフォーカスされているからである。

私はほぼ確信している。
トランセンド
外の3番手で1コーナーに入ると

トランセンドは逃げ馬ではない。いや逃げることが最善なのかも知れないが、一介の逃げ馬ではない。
トランセンドの特徴と最大の武器はラストまで持続ラップを刻み、後続に消耗を強いることだ。逃げても、控えても折り合い面にまったくの心配は無しだ。
それは今年に入ってのドバイＷＣや南部杯での驚異の粘りを見ればおわかりだろう。
しかし、１点だけ
スタートが、スタートからの加速は速くないことだけが心配材料だった。
枠順が決まる前に、
1〜2枠にトランセンド
真ん中にエスポワール、外目にトウショウフリーク
こんな枠順になったらと少し危惧していた。
それは阪神競馬場ダート1800のコースの特徴が大きく影響している。
阪神ダート1800のスタートから1コーナーまでの距離は京都のそれより若干長い。それは何を意味するかと言うと、外からの逃げ馬が1コーナーまでにハナに立つのに負荷が小さくて済むということだ。逆説的に言えば、内の先行馬が多少出が悪くなると、１コーナーでごちゃつきスムーズさを欠く可能性が高まるということになる。
京都ダート1800が内有利なのであるのに対し、
阪神ダート1800は内外の有利不利の差は少なくなる、いや若干外有利
となるのだ。
また3〜4コーナーの直線的なカーブは外からの捲りがスムーズに決まりやすいことも忘れてはならない。
スタートが決して速くないトランセンドが内に入り、何が何でもトウショウと、スタートのスピード天下逸品のエスポワールシチーが外から競り合い、他の馬も殺到（ダノンカモンやラヴェリータらも先行力はある）するとなれば、ロスを招くかもと思っていた。

しかし、
大外16番　トランセンド
その内15番　トウショウフリーク
と決まった。
完璧である。
8枠だという事より、この並び順がこの上なく重要だと感じた。
トウショウフリーク陣営は外枠に入ったことにより、『なりなりの競馬で』とトーンダウンしたが、そんな言葉には騙されない。
これまで逃げて結果を出して来た同馬、しかもみやこＳではエスポに可愛がられながらも2着に好走した馬が番手競馬、控える競馬を選択するはずはない。
必ずエスポワールのハナを叩きに（結果としてハナを叩けるかは微妙）行くはずだ。
トランセンドはそれについて行けばいいだけ。
内にいるエスポワールシチー以外の先行馬は前をカットする8枠2頭の後ろを追走するしかなく、トランセンドは負荷なく好位置を得ることができる可能性が大きく拡がった。
対するエスポワールシチーは好枠に入り、内には競りかける馬は見当たらないとなれば外から先行する2頭にそう易々とハナをあけわたす訳があろうはずがない。鞍上は主戦佐藤哲三
間違いなく強気の騎乗である。トウショウフリークの可愛がりなんてすることはないだろう。
エスポかトウショウか
どちらが主導権を握るかはわからないが、この2頭で競り合う可能性も０ではないと考えている。
スタートしてから2Ｆ〜3Ｆ目400ｍの負荷がラスト1Ｆの脚に大きく影響すると考えれば、その負荷がかかる可能性が高いのはエスポワールシチーの方であろう。

とにかくも、8枠16番トランセンド　絶好枠なのである

よって、2強の優劣は

◎トランセンド
○エスポワールシチー

さて、
ごちゃごちゃ書いて結局ド本命2頭に重い印となった訳であるが、これを馬券にどう表現するかである。

現在のオッズ
単勝16番　2.1倍
馬単16番→6番　4.1倍

2.1倍・・・
ダイワスカーレットの勝った有馬記念で私は1番人気のダイワの単勝をかなりの額購入した。確か250円だったと思う。
ウオッカとの天皇賞を見て、有馬なら間違いなく逃げ切れると確信しての250円
対して
強敵エスポワールシチーの存在があっての200円
これは得策じゃない。
馬単400円・・・こちらだろう



複勝・ワイド・3連複・3連単
競馬にはもう１頭選ぶことが出来て、それを馬券に表現することが出来る。
◎○が人気となれば、選択肢は二通り
・超人気薄を絡めて高配当を狙う
・相手を極限まで絞って少ない点数で狙う

私は完全に後者の方でこれまで競馬をしてきた。
それもこれまでまがりなりにもダート競馬を見つめて来てこのダートＧ１に盲目的に人気薄の馬に縋る事は許されない・・・というかしたくは無い。

3連単の人気を見るとどうやら世間の評価はワンダーアキュート、ヤマニンキングリー、ダノンカモン、ミラクルレジェンドが競り合い、それにテスタマッタ、ニホンピロアワーズ、ラヴェリータが続いている様相・・・

≪シリウスＳ≫阪神2000
2:04.3　良
12.6 - 11.2 - 11.2 - 13.6 - 13.2 - 13.1 - 12.8 - 12.1 - 11.7 - 12.8
（35.0 - 52.7 - 36.6)(61.8 - 62.5)
スロ専キングスエンブレムが2着に食い込んできた阪神2000ｍ戦らしく中間弛んだ展開のレース。勝ったヤマニンキングリーは初ダート戦であっさり勝利を勝ち取った。タナトスの前半刻んだ前半3Fラップは35.0はそこそこ先行勢に負荷がかかる入りだ。そこを同馬は2番手追走だったことを考えれば堂々の勝利だ。
しかし、明日のＪＣＤは中盤生ぬるい展開にはならない。また外の2頭やダノンカモンに挟まれての枠順からのスタートは相当後ろからの競馬で、厳しい流れで差してこなければならないことを考えると・・・

超堅実ダノンカモン
この馬の取捨も私の中ではかなりのウエイトを占めている。
普通に考えれば1800ｍは長い。しかし、短距離戦での戦いから、南部杯の高速レースを先行しての2着の走りは大いに可能性を秘めているとも感じた。
エニフＳ、プロキオンＳ、根岸Ｓなどレース映像を見直した。
そして結論
無印
やはりこの馬のベストは1400
南部杯は確かに好走した。言いかえれば120％の競馬をしたのだろう。本来なら1Ｆ長い距離で・・・
ダノンカモンは先頭に立つとソラを使って隣りの馬と並んで走ろうとすると陣営では語っているが、それは違うと思うし、だいいち馬に聞いた訳でもなかろう。前述したが武蔵野Ｓではナムラタイタンに切れ負けした。南部杯では確かに好走したが、休み明けのトランセンドに差し返された。
今度はトランセンドのベストの舞台での戦いとなる。逆転はないだろうし、1800戦に適性のある馬は他にもいると見ている。

もう１頭

テスタマッタ
これはもう一か八か
力は間違いなく本命２頭に次ぐものがある。
折り合えるかが全て。内枠で外に壁を作りやすいことと、比較的上手く乗りマーチＳを勝利した四位が騎乗するとともプラスに働く可能性もある。


◎トランセンド
○エスポワールシチー
△ワンダーアキュート
△テスタマッタ


漸く・・・完結