リベンジだ！柳沢敦☆１３コミュのあと６週間、皆さんヤナギの回復祈ろう！！

柳沢５・７Ｊ復帰へ！Ｗ杯へ早期実戦
2006年4月6日（木） 9時58分　日刊スポーツ

　右足骨折した鹿島ＦＷ柳沢敦（２８）が、５月７日の浦和戦での実戦復帰を目指す。３月２５日の千葉戦で右第５中足骨（ちゅうそっこつ）を骨折して翌２６日に手術を受けた柳沢が５日、退院した。病院を後にすると、鹿島のクラブハウスへ直行し、本格リハビリを開始した。キリン杯（５月９～１３日）でＷ杯メンバー入りをアピールするため、まずはＪで実戦感覚を取り戻す。２大会連続Ｗ杯出場へ、急ピッチで仕上げる。
　笑っていた。作り笑顔ではない。「かなりいいですね。思ったより痛みもない」。骨折から１０日。柳沢は復活の確かな手応えを胸に、病院を後にした。ギプスを外したばかりで最初は松葉づえを使用したが、３時間後のクラブハウスでは、それもなし。階段も自力で下りた。報道陣に手術のあとを見せる余裕も。腫れはほとんど引いていた。
　「Ｗ杯メンバーに入る可能性を高めるためにも、浦和戦あたりでいければと思っている」。キリン杯は、Ｗ杯メンバー発表（５月１５日）前の最終選考大会。全治２カ月と診断された直後は同杯での復帰に照準を合わせたが、主治医の関氏も「（術後）１０日間の治りをみていると、復帰に６週間はかからない」と話しており、目標を早めた。Ｗ杯中断前のＪ公式戦でサッカー勘を取り戻し、同杯で勝負するためだ。
　３月３０日のエクアドル戦は病室でテレビ観戦した。自分が走り回るはずのピッチで、ライバルたちが必死にアピールしていた。落ち込んだところへ、関氏から外食の誘いを受けた。久々のすしと刺し身で気分転換。「今やれることを精いっぱいやろう」と、気持ちを切り替えた。
　骨折部分が骨の先端だったことは不幸中の幸いだった。復帰まで２カ月以上かかった日本代表ＦＷ玉田、ＭＦ小野と違って金属プレートとボルトを埋め込んでつなぐ手術は不要で、折れた骨（約１センチ）を取り除くだけ。骨をつなぐ腱（けん）にも異常はなし。「筋肉が落ちると戻すのに時間がかかるから」と、手術の翌日からはギプスのままエアロバイクをこいだ。
　今後は、患部と相談しながら日替わりメニューを組む。目標は「１週間でランニング、２週間で全力疾走」と定めた。「ジーコさんのように僕も気合で治します」。１日で退院した師匠を見習い、早期復帰に意欲をみせた。【盧載鎭】