奈良県の高校野球コミュの秋の大会　準々決勝②

橿原学院2-1大和広陵
立田が散った。
安楽、小島、高橋が既にセンバツ絶望となっていた中、生き残りでは奈良どころか全国N O 1投手だった大和広陵・立田も今日で姿を消した。
試合は緊迫した投手戦。
立田を打ち崩す程の力は橿原学院にはない。
また橿原学院・木曽を打ち崩す打力は大和広陵にはない。
再三、塁を賑わす橿原学院だが、2塁にランナーがいくと立田は本気モードにギアチェンジ。
もう力が違いすぎる。打てる球はこない。
1点を先制した大和広陵がそのまま逃げ切るだろうなと感じていた。
ただ1つ不安だったのは大和広陵の内野守備。
連係プレーやイニング前の捕手→ショート送球でポロポロしてる。送球も捕球も悪い。
フライもヒヤヒヤ捕球。
結局この守備力が終盤大事なところで致命傷になった。
内野手全員に課題が残った。
残念だがこの守備力では甲子園出場は厳しい。
仮に今日はよくてもよりプレッシャーがかかる準決勝や近畿大会で絶対でてしまっただろう。
橿原学院は木曽が低めに丁寧に投げきりギリギリの試合を制した。
打線はチャンスで立田を打てなかったがこれは仕方がない。もうこれから先、仮にセンバツに出場できても立田よりいい投手にはあたらないだろう。

奈良大付11ｰ1平城（5回コールド）
奈良大付のプレッシャーに平城投手陣だけでなく守備陣も押し潰された。
奈良大付打線に威圧感があるわけではない。
終始足を絡め何をしかけてくるかわからない奈良大付ベンチと策を実行する選手の"仕事"の正確さに平城はついていけなかった。
守備、攻撃とも奈良大付の野球は極めて正確なんだな。
例えば守備。インプレイ中の送球、捕球が乱れる事がない。それどころか全てのプレーで送球は捕球者の胸～ベルトに治まる。ミスのしようがない。
ゴロ、フライの処理も見ていて一番安全なタイミングで捕球し、きっちり送球している。
攻撃面では送りバント。上手すぎる。
打球を殺し、必ずサードかファーストに捕らせる。（1つピッチャー前あったけど）
絶対3塁や2塁で刺される事はないし、内野安打になる事も多い。
これが奈良大付の強さ。

準決勝橿原学院ｰ奈良大付は野球の精度で奈良大付。橿原学院は奈良大付の多彩な攻撃に翻弄されず守れるかどうか？
奈良大付・坂口は好投手だが、橿原学院は立田を見てきただけに恐れる事はないだろう。

準々決勝4試合を観戦した感想だが、
智弁学園と奈良大付の総合力はかなり高い。
逆に敗れた学校は守備力が弱かった。

大会を通して公立校の守備力がかなり低い。
元々この時期に守備力が高い学校など昔からそうはないんだけど、それでも数年前の郡山や高田商、斑鳩などはかなり上手かった。
ここらが凋落して私学勢天理、智弁学園、奈良大付、橿原学院とは益々力の差が開いていくような気がする。
関西中央はちょっと取り残されたかな？
選手の質はいいんだけど、失速した気がする。
橿原学院とも差がついてしまったかな？