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とにかく泣ける話。コミュの君と…最終話

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ついに最終話に突撃です!わら

この前のが最終だと思い込んでた方も多かったのですがw

今回こそが本物の最終話です。

混乱させて申し訳ありませんでした((汗


なんかこうやって自分の作品が終わるとき…

今までもそうだったのですが読者さんからいろいろな声を聞きます

中には私の用意した結末を非難したりする人もいますが

でもそれもすべて私の個性だと感じていただけたら幸いです(*^^)v


1作目⇒http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=70989621&comment_count=6&comm_id=4198707

2作目⇒http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=70999647&comm_id=4198707

3作目⇒http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=71007563&comment_count=14&comm_id=4198707

4作目⇒http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=71042279&comm_id=4198707




*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+





…美菜子が我が家に来た

『航さん…愛…』

玄関でそう言った

…記憶がもどったのか?


いや。だめだ。

僕は決めたんだ

美菜子は僕のそばにいないほうがいいんだ

大学の時も

君が一番辛い時も

僕は何もしてやれなかったんだ

僕といても美菜子は不幸になるだけなんだ


…そうは思ってもそのまま追い返すわけにもいかず

とりあえず客室に通した




コーヒーを3つダイニングに取りに行くと

すでに愛がカップに注いでいるところだった


…本当に何でもできる子になったのだな

ちょっとした感動を覚えて僕は愛とともに客室で待つ君のもとへ向かった












「私ね、…晃さんとは別れたとよ」




…ソファーに座っていた僕は愛をうかがった

愛は俯いている


「私…またあなたと」


そこを僕は言葉で遮った

「僕は…。君とよりを戻す資格なんてないし…

それに僕思うんだ。君は僕なんかといたって幸せにならない

僕のことなんてさっさと忘れてほかのやつと付き合えばさ…」


そこまで言うと美菜子の声が怒りと興奮で大きくなった


「航に私の幸せが…なにかわかるん?

あの日…。記憶が戻ってからずっと考えとった。

航が私に言った言葉。『誰よりも幸せになってね』って。

その意味。ずっとずっと考えとったらやっとわかったん!』


美菜子が僕のほうに乗りみだしてきた


「私の幸せは…晃さんや島のみんなといることとちゃう。

私の幸せはこの家で…航と愛とずっとずっと…一緒にくらすことやねん…

それに…私のことまたそんな風につきはなすのやめて…

私はあんたからまた見放されるの嫌やねん

…気持ち伝えたらそう言われるってしっとったわ。

でも、それでも私はあんたじゃなきゃ…佐藤航じゃないと無理やねん…」


そういうと君の目が潤んできた

僕の視界も潤んできた


「いや…でも。」

僕はやっとのことで声を絞った


「僕は君にいつも教えてもらってばかりだ…

愛するってことがどういうことなのか。

高校で君と出会って僕はまず初めに『一目ぼれ』がどういうものなのか

教えてもらった。

そして次に『両想い』。

次に自分の愚かさに気づかせてくれた…

そして愛しても愛しても別れなければならない時ー…

君が死んだと思った時の気持ち

そして再会して恋がかなわない気持ちを教えてもらって

そしてー…そして…

僕は本気で情けない男なんだ

こんな僕になぜ君に幸せを与えることができるんだよ…」


僕はもう声が出なかった

もう何も言えない…


すると涙がこぼれおちた

もう限界だ…



その時ー

君が僕を抱きしめた


「何いっとんねん…。あたしだってあんたに数えきれないほどの

人としての感情を教えてもらったとよ。

こんなに好きだと感じたあんたにしか絶対感じられないこの感情。

あんたじゃないと私におしえられんことばかりやったとよ…」


そしてさらに強く抱きしめてからつづけた

「晃さんじゃ駄目なん…。

晃さんはちゃうねん。あの人に感じたのは『暖かさ』。

…そういう形の恋もあるかもしれへん。

…そういう形の愛情もあるのかもしれへん。


でも私の恋や愛情はちゃう。

私が求めるのは『暖かさ』なんかじゃなくて

『激しさ』…。

あんたじゃないとここまで燃えへん。

あんたじゃなかったらここまで追いかけてへんわ

あんたじゃないと…うっ…うっ」



君は僕の胸の中で泣いた


僕は思わず頬が緩んだ

…ありがとう。






…その時だった

愛が俯いていたその顔をあげて

テーブルを思いっきり叩いた


その突然の出来事に僕と美菜子は目を大きく見開いた



「母さんなんか大っきらい!!」






ー・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−









「母さんなんか大っきらい!!」











もう怒りで震えていた


今までに感じたことがないほど怒っていた


今まで父さんを傷つけていたのに

今までずっとずーっと父さんを見放していたくせに



愛の努力は母さんがいなくなったときから始まっていた

定期テスト3週間前にはすでに朝5時に起きて

だれよりも勉強した


受験勉強は中1からすでに始めていて

中2前半の時にはすでに中3後半分野に手をつけていた


愛は頑張ったんだよ…?

なのになんで。


母さんはなぜこんな簡単に父さんを笑顔にできるの?

母さんにひどいことたくさんされてきたのになぜそんなに笑顔になるの?


愛は父さんに迷惑かけないように

家事も引き受けて…自分の学費は自分で支払って

…なんで?


愛と母さんの違いは何?


…しってる。

父さんは愛よりも母さんのほうを断然愛している



愛はずっと愛がほしかった

父さんから愛だけに注がれるものがほしかった


でもそんなのはなかった

父さんの心の中には愛は母さんのことの万分の一もなかったんだと思う




なにが二人の愛で生まれたから愛ってつけただよ。

愛への愛がなかったくせにこんな名前つけるなよ


ははっ…

もう限界




愛はすべてをぶちまけた



「母さんはいつだってそう。愛は今まで頑張った。

父さんが母さんがいなくなってからずっと悲しそうにしてた

それを慰めるのが愛の役目。

母さんのせいでずっと愛は頑張らされていた。

何度も投げ出したくなったけど出来なかった

それは母さんがいなかったから投げ出せなかった

愛がいなくなったら父さんが本当に孤独になるから何も

愛の思い通りにいかない毎日だった…

母さん。

愛はね、本当は声優学校とかに高校から通いたかったの

でも父さんがいるから…母さんがいなかったから

そんな人生の賭けなんて出来なくて

だからあきらめた。

なのにいまさらなんなの?

なんでいまさらでてくるの?!

愛の苦労はどうしてくれるの?!!」


二人とも黙りこくっていた

でも愛はさらに続けた


「…津波に巻き込まれたことだって…

母さんだれとホテル行ってたの?

友人と行ったなんて嘘だと思った

だってありえない。母さんにそんな仲良い友人なんかいた記憶ないもの…

母さんは愛の努力と苦労以外にもいろいろ裏切った

母さんなんか津波で本当にしんじゃ…」



言い終わる前に頬に強い衝撃が走った



愛はとっさに頬を押さえてその場に立ち尽くした


父さんが愛の目の前で左手を上げていた




「お前…自分が何言ってるのかわかってるのか?!

母さんはなぁ…母さんはおまえの…」


そこで今まで黙っていた母さんが父さんの言葉を遮ろうとした



「だめ!!それは言っちゃダメ。航!お願い…」


母さんは父さんの言葉を止めようとしたが

父さんは構いなく続けた



…それは衝撃的な言葉だった



「お前はなぁ。愛はなぁ。あの時母さんと一緒にホテルに泊まってたんだよ!」


…え?


「そして公園にいたときに地震が来た…」





「…公園の木が立て続けに倒れた」


「愛の真正面にあった木が倒れた時下敷きになったのは愛じゃなく母さんだったんだよ」


「そのせいで母さんは背中を強く打って逃げれなかったんだ…」

「それでも母さんは愛を守ろうと気絶寸前のところで一緒にホテルに泊まっていた

俺のそこの地元出身の女友達に愛を預けたんだ…そして気絶して津波に流された」



「愛は母さんのおかげでここにいるんだよ…」









うそだ・・・うそだ・・・うそうそうそうそうそうそうそうそうそうそうそ





「愛は…実はその時のショックで旅行に行った記憶だけなかったんだ」





やめて…やめてやめてやめてやめてやめてやめて…やめて!!



父さんの声が耳の中で…頭の中で…そして心の中で…


反響した




何回も何回もやまびこのように反響した





愛が母さんを憎んでた理由が一気に崩された










愛は今までなんで母さんを憎んでたんだろう


愛は母さんを傷つけてしまったよね


今の言葉で自分がなにをしたか思い出した


母さんにはひどい言葉を言ってしまった



…愛は、愛は…



母さんのもとへ正座になって泣きながら言った

いや。もう涙を止めるすべが見つからなかったのだ



「母さん…愛は母さんをずっと憎んでた…

母さんはこんなにも愛を愛してくれていたのに…

愛情を注いでくれていたのに…愛は気付かなかった。

愛は本当にバカだった…母さんごめんなさい…


本当にごめんな…さぃ………か…かあさ…ん…」


愛は母さんの膝でずっとずっと泣き続けた




…久しぶりに触れる母さんの匂いはとてもとても懐かしかった






これから愛たち家族は本当にスタートしたのだと思う



これからたくさんたくさん思い出つくっていきたいと思う











「どの家族よりも私たちは幸せになってみせます」






*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+




あは(w


まぁだいたいのことは書けました(*^^)v


みなさんの反応が本当にドキドキします(~_~;)

まぁでもきっと…みなさんきっと受け止めてくれると信じてますわら





愛の気持ちが本当に一番私自身の共感を煽るというか…

評価してほしい人に評価されない気持ちとか。

愛されたいのに愛されない気持ちとか。

私自身は共感できやすいかな?ってかんじのキャラです。





さて。

ここまで読んでくださって皆さん本当にありがとうございます!

評価はどうあれ私は書き上げられたことに感謝して満足しています。

実はこの話。1話で終わる予定だったのですが

続編。とコメントしていただけたので続編書きました

ちょっと無理矢理すぎたかなって感じではありますが

皆さんの毎回のコメントに本当に勇気をもらってましたわら

コメントしてくださったみなさん。ありがとうございました!!(●^o^●)





番外編の話です。

これは本当に自己満足作品ですww

まあでも読んでいただけたら幸せです!


これからも私の作品を見続けていただけたら嬉しいです(^O^)/




では番外編で!


感想などありましたらコメントお願いします!

コメント(16)

>>[1]

最後まで付き合っていただき嬉しいです。ありがとうございました!
全部みました(T_T)うぅ…いい話です(T∀T)
>>[3]

すべて見ていただけて恐縮ですわら

コメントありがとうございます!
愛ちゃんの誤解が解けてよかっです。感動のラストでした(泣)

晃には次こそ幸せになって欲しいです(>_<)


番外編も楽しみにしてます。
>>[5]

愛はなんとかしてやりたかったので((w

晃は損な役でしたが、まあその後どうなったかはみなさんの想像にまかせますw

コメントありがとうございました!
全部読みました(●´ω`●)
泣けちゃいます(ToT)
>>[7]

読んでいただけて嬉しいです!!

コメントありがとうございます(*^^)v
お疲れ様でした
最初から読んでいて、毎回感動してました
家族が戻って良かった
番外編も楽しみですが、また別のお話も書いて下さいね
>>[9]

ありがとうございます(^O^)/
そして毎回のようにコメントしてくださってありがとうございました!
次の作品のあらすじはもうたっているので
楽しみにしてくださると嬉しいです(^−^)

>>[11]

くそぉ、ほめられて嬉しいです((w

だれもが1回は思ったことありますよねきっと(-"-)

コメントありがとうございます!
>>[013]

お褒めの言葉、ありがとうございます目ぴかぴか(新しい)

夢中で読んでしまうくらい素敵な作品でした(^-^)
素敵な時間を有り難うございました(^人^)
番外編も楽しみに待ってます(p*V_V*q)
>>[15]

読んでいただきありがとうございました!
番外編はそろそろ出来上がります(^O^)/

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