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とにかく泣ける話。コミュの最高のじいちゃん

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久々に日記を書きます。かなりの長文ですが良ければ最後まで読んでやって下さい
世間一般的にはおとんとおかんに一人づつ父親がいてるからおじいちゃんは二人なのが普通である。
しかし、なぜか俺には産まれてすぐに三人目のおじいちゃんが存在した。
当然やけど血縁者ではあれへん。
簡単に説明すれば近所の世話好きなおっちゃん。
家庭環境が複雑な訳でも無かったが両親が共働きの影響もありよく預かってもらったそうや!
時には家で寝てる俺をわざわざ迎えに来て連れて帰ったりもしたらしい
下手したらプチ誘拐とでも言える。
とにかく変個なでしたが厳しく、湧き溢れる愛情で躾てくれた。
ご飯中に便所は行ったらアカンとかも幼少期に教えてもろた。
今はそれを五歳になる息子に教えてる!ホンマにえぇ事もアホな事もたらふく学ばしてもろた。
映画は決まって極道もんが多く『仁義なき戦い』をよく見せられた。
その頃、もう既に菅原 文太をシブイと感じてた。
余談やけど息子がテレビで藤田 まことを見て『父ちゃん、この人メッチャかっこえぇなぁ!』と話かけて来た。血は受け継がれてる。
話は戻るけどいつも、夕方に帰って来て銭湯に行くのが日課やった。
行く途中で執り行われる遊びが一番星探しやったわ。
まだ、明るさが残る空を見上げてが『一番星はどれや!』って言うと『あれやって』を指して答える『あれはちゃう、衛星や!ピカピカしてへんやろ !』と教えられ星は自分で光ってると知った。
高砂湯に到着すると入浴はごく普通で思い出はあんまりあれへんけど湯船でイ〜チィ〜にぃ↑サ→ンシィと数えたイントネーションは今でも当時のまんまで息子と数えてる
今だに疑問やけどなぜかいつもバスタオルは一枚やった。
だから風呂上がりに頭を拭く時はお互いがタオルの両端を使うからかまへん。
けど、そのタオルは当たり前ようにに奪われて全身をくまなく拭かれ『はい、お帰りなさい!』とビショビショなって戻って来てた!
けど、当時はそれが当たり前で何の違和感なかった。
着替えが終わると待ってましたのお楽しみがやって来る。
風呂上がりのや!しかし、決してフライングをしてはいけない。
しっかりとの『えぇぞ!』とサインが出てからが絶対やった。本気でどつかれた記憶はないけど恐らく子供ながらに言う事を聞かなければ危険とセンサーが察知したんやろ

家に帰っても当然、テレビのチャンネル権は支配されてる。けども、アニメの時間になると黙って回してくれた。
小学校時代は余りにも泊まり過ぎるのでとおかんがケンカして(前にも言うなけど他人同士です。)週一回のみの金曜日協定が結ばれた。
なもんで金曜は花金状態やったわ。
ドラえもんを見ながら特製の唐揚げをほうばるのが大好きやった
朝起きて口癖はいつもこうやった『學校は早よ行ったら早よ帰れるぞ!』そんなん嘘やんけ、と疑わずに早く行ってた
学校が終われば暗くなるまでいつもの場所で遊ぶ!が帰って来ると『雄一〜』って呼び声がしたら家までダッシュの日々やった
休みの日はよく、川に魚釣りに連れてくれた。
朝早くまだ暗い時間に起きての手作り弁当を何でも入るぐらい大きなリュックに入れてそれを背負って何処までも歩く背中が誇らしかった。
時にはサバイバルナイフを取りだし草木を切って前に進んでた。ちょっとしたランボーやん
釣りの腕前も達者やったし家には優勝トロフィーが何本も飾っとった
道具もようわからんけど最新と聞けば何でも興味を持って釣り前日の夜は仕込みを入念にしてはった!
けど、決して釣りの大会がある日は連れてくれんかった。
真剣勝負に子供は邪魔やったんやろうけど土産は買うて来てくれた。
けど、いつもちょっと年代がずれてた。普段からそんなんを買う人やないからわからんかったんやろうな!
何処に行ってもファミレスなんかは絶対に入ってくれんかった。
せやけど夜店とかはよう連れてくれた。何個も当てもんをさせてくれるわけちゃうけど自分が好きなせいか本をよく買うてくれたな
海水浴に行った事がある。
からすれば浅瀬で戯れてるつもりやろうけど大人の腰あたりの場所で何回も何回も投げられた。
俺が必死にもがいてる姿が喜んで見えたんやろか
とにかく加減のわからん人でもあった酒もよう飲んだらしい。記憶ではウィスキーの角瓶を愛用してた。酔うて嫌な思い出はないけどいつもより赤い顔して上機嫌になってたな
俺が小学校四年生に盲腸になり手術をした時の話です。
見舞いに来てくれたのはえぇですが開口一番『チ○ゲ剃られたんか?』でした。こっちは腹を縫ったばかりでろくに歩行も出来へんのに!
極めつけは名前を呼ぶから振り向いたら!
なんと、いきなり『パカッ』と外して入れ歯になってるやん。この前までそんなんとちゃうかったやん
流石にもう堪えるのは諦めた。腹が割れるとはこの意味かを身を持って知らされた。もう一回縫ってもらわなアカンぐらい笑ろてもた。してえぇ事とアカン事があるやろ
しかし、全部含めて笑いで持っていかれた。
それにしても本当の孫以上に愛されたと心底思う。
ひとつ年上でたかちゃんって男の子が向かえに住んでた。
実はたかちゃんはの甥っ子になる。
ある日、たかちゃんが言ったらしい。
おじいちゃんの事を俺の本当のじいちゃんと思ってたそうや。そんぐらい愛してくれた。
よう、その三人で釣りにも行った。
当時、俺はカブスカウトと野球を習ってた。たかちゃんは習い事をしてなかったので毎週のように連れてもろてた。
当然、仕掛けなども俺は忘れてしまう。
しかし、決まって叱られるのは俺やった。
とにかく何でも挑戦させられた。それが今では人生で活かされてるしそれも、愛情表現やったんやろな
時代は流れて世代交代もやって来た。
の家には俺が小さかった頃と同じように新しい子供たちが集まってた。
中学に入り部活も忙しかったしじいちゃん家に自然と遊びに行く機会も減ってたけど、心の中では俺が一番カワイイやろと思いながら
高校もバイトばっかりしてたからほとんど会うのも無かったけど初めての給料日にそれを全部握りしめて渡しに行ったな。
今、考えれば現金をそのまま!?って思うけど両親より誰よりもじいちゃんとばあちゃんにお礼もしたかったし認めて欲しかったんやろな。
高校も卒業し社会に出てからはめっきり連絡も取らずになってた
そんなある日にオカンからじいちゃんが入院したと聞いた。あんなけ丈夫なやから平気やと思い込んでたが若い頃から好き放題した体は悲鳴あげてた
何度か入退院を繰返しながら看護婦さんの言うことを聞かんから病院を変えられたりもあったらしい。
容態は一気に悪化してしまう。
最後らへんは見舞いに行ってもちょっとづつ俺の事もわからんくなってた。

もう少し続きます
遂に最終章です

唯一、良かったなと思えるのはまだ結婚前の嫁はんを見てもらえたことやな!

別れも突然にやって来た。丁度、8年前のこの時期やった。オカンからの電話で夕方に知らされた。意外と冷静やった!仕事も残ってたし中途半端が嫌いなじいちゃんやったから残業はした。
上司に事情を話して次の日の休みをお願いした。通夜の会場に到着すると哀しむよりも親族一同の懐かしい顔ぶれが宴会をしてはったわ!
おじいちゃんらしい通夜やわ。
俺もその輪に加わり昔話を楽しんだ。時間が過ぎるにつれひとり、またひとりと眠りに着いた。
俺はもうじいちゃんが話す事は無いとわかってるが遺影を見ながら朝まで語りかけ続けた。
葬儀の準備も順調に進み滞りなく式も終える頃にサプライズが待ってた。
後半に差し掛かり親族紹介が始まった。家族から順に親族の名前が呼ばれ続けている。
当たり前やけどじいちゃんの名字は木村やから木村ばかりが連呼されている。
しかし、最後の最後に一人、『石山雄一』って呼んでくれた。親族でも何でもない俺を
この文章を書きながらも当時を思いだす。胸が熱くなりみんなの優しさに触れ涙がこぼれ落ちる。
その後も火葬場から帰る際の話。
おじいちゃんには三人の子供がおってその長男に呼ばれた。
『これっ、持ったってくれ!』それはじいちゃんの遺骨でした。ホンマなら子供達が持ちたいに決まってんのに。
親族以上に気配りをしてくれた。
葬儀も無事に終わり何事もなかったような日々に戻った。
あっ!そうそう今やから笑えるけどじいちゃんの会社が定年を伝える事を忘れてて一年延長して働いたらしい!
それで少し寿命がみじかなったかも
ある日、おじいちゃんが夢に出てきてこんなお願いをしてきた。
哀しそうな顔をしてばあちゃんにタバコを吸うてえぇか聞いてくれってな話でした。多分、晩年はタバコも自由に吸えんかったんやろう。次の日に早速ばあちゃんに話に行き仏壇に一本添えた
それから何度か夢も出てきたが最近はめっきりない。
あの世で好きな分だけ釣りと酒とタバコを楽しんでるんやろかな!
この前、ばあちゃんがそろそろ迎えに来てやとつぶやいてた。毎年、命日が来れば出来るだけ墓参りに行き愛煙してた峰を一服吹かして供えてる。
毎年、一本づつしか減らんけど!
また、いつか会える日が来たならば一緒に高砂湯に行って背中でも流してビールでも飲みたいわ

長々と書きましたが最後までおおきに!

今年も5月19日の命日がやってきます。
この日記をばあちゃんに渡して仏壇のじいちゃんと共に読んでもらえたらと思ってます。

コメント(4)

すんごい感動しました(;_;)
家族みたいに大切にして貰ったんですね。
これからは石山さんが毎年迎えるおじいちゃんの命日を大切にしてあげてくださいねヽ(;▽;)ノ
> もっぴさん
コメントありがとうございます!

自分の勝手な思い出なので載せて良いか迷いましたが共感をして下さる方が一人でも居てくれてありがたいですパンチ
とても感動しました!本当にいいおじいちゃんですねわーい(嬉しい顔)
> 山城の童貞17才尚人さん
コメントありがとうございます!

当たり前の毎日が過ぎる中でほんの一瞬でもホッコリして戴けたなら幸いですパンチ

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