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とにかく泣ける話。コミュの可愛い妹を想う俺

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俺と美也は年子の兄妹だ。俺が一歳の時に美也は生まれた。まだまだ母親が恋しい時期に俺は母親を美也に奪われたのだ。まだ言葉もままならない俺が母親の足を引っ張りだっこを迫る。

「美也のおっぱいが終わるまで待ってね〜新ちゃん」

物心ついた時から父も母も女の子の美也に夢中。美也は顔立ちも可愛かった。親戚中に可愛いがられていた…。あのポジションは俺だったはずなのに…俺はいつしか美也を憎むようになっていた…


俺六歳。美也五歳の時であった。俺は全くといっていいほど美也を可愛いがらなかった。そんな俺にお兄ちゃんお兄ちゃんと付いて回る美也がはっきりいってうっとおしかった…。

美也の誕生日に道端の花を摘んでプレゼントした事もあった。誕生日くらいはなんかしてやらねぇとと思ったのだ…
なのに…

美也はメソメソ泣き出したのだ…

「お花が…お花が可哀想…」
は!?可哀想なのはせっかくお前を喜ばせようとした俺のこの気持ちだ!アホかお前!

「美也は優しい子ね、大丈夫よ。お花はこうして花瓶にさしていれば生き続けることができるの」

「ほ…本当?良かった…」

あのー…俺へのフォローは?

そんな美也はどこへでも付いてきたがった。

「今日は友達と遊ぶんだ!!妹なんか連れていけるか!諦めろ!」

「美也も行きたいよぉ!」

母も美也をかばう

「新ちゃん!毎日友達と遊んでばかりいないで今日は美也と遊んであげなさい!」

無茶苦茶いいやがるぜこの親は!美也美也美也美也!あー腹が立つ!


しぶしぶ俺は美也と二人で遊びに出た…女となんて…はぁしょうもない。

「エへ。お兄ちゃんと一緒」
美也は歩いているだけで上機嫌だった。ふと横断歩道に差し掛かる。


「美也、競争しようぜ!」

俺は周りを全く見ずに走り出した。

「お兄ちゃん!!!!」

その瞬間だった。

美也が思いっきり俺を突き飛ばしたのだ。

俺は膝を擦りむいて倒れた。
すぐに起き上がった。

「美也!テンメー何しやがん…」

美也…?


いない……


そこには立ち止まるスクーターと…いた!

3メートルほど先に美也がうずくまっていた…

「み…美也!!!」

俺は血相を変えて美也に駆け寄った。

「だ…大丈夫か!?大丈夫か!?」

「お兄ちゃん…大丈夫だったんだね…良かったぁ。」

「お前……」

美也の頭からは血が吹き出ていた…

俺たちはすぐに家に戻り事情を説明。母親の車で近くの病院に美也を救急搬送した。


頭を抜い、たくさんの検査を受けた美也…なんせ怪我が頭だ。美也に何かあったら…

俺のせいだ……

俺の……俺の……


幸い美也の頭部は外傷だけですんだ。念のため1日入院する事になった美也。俺は両親に頼み美也と二人きりにさせてもらった…。

二人きりでお礼を言いたかった…


翌朝……


「お兄ちゃん、お兄ちゃん」

眠る俺を美也が起こした。


「も…もう痛くないか!?頭縫うの辛かったろ?痛かったろ?糸抜く時また痛いんだ…ごめんな!俺のせいで…ごめんな!ありがとう美也!!」

「お兄ちゃん」


「なんだ?」


「美也のお願い聞いてくれる?」


「なんだって聞いてやる!」

「美也にチューして!」


は?


「パパとママよくしてるよ、好きな男の人と女の人がするのよってママ言ってた!美也お兄ちゃん大好きだから!だから美也にチューして!」


俺はこれで一応キスの意味をなんとなく分かっていたつもりだった…


「あ…あのな美也。チューは兄妹がするもんじゃあないんだよ、分かるか?本当に好きな人とするもんなんだ」


「美也お兄ちゃん本当に好きだもん!何でも言うこと聞くって言ったじゃん!」


ウワァァと泣き出す始末。


「わ…分かったよ!」


俺は美也のおでこにそっとキスしてやった…


「違う!違う!!そこじゃない!!!」

「お前一生後悔するからな!俺のせいにしたらただじゃおかねぇぞ!」


そう言って俺達は唇を重ね禁断のキスをした……

美也は満足げな顔で


「お兄ちゃん、結婚しようね」

「あのな美也、兄妹は…」

いいかけて止めた。

分かる日が来るだろう…


俺高校二年生。美也高校一年生の時だった。

美也は学校中で話題になるくらい可愛くなっていた。
何人の男に紹介してくれと頼まれたか分からない。全て断った。

美也が自分でいい人を見つけてくれれば俺も諦めがつく…

立場は逆転していたのだ。

俺は美也に恋していた。


「お前いいやつ出来ねぇのか?そんな可愛いのにもったいねーぞ」


「お兄ちゃんよりカッコイイ人いないもん!」


笑った美也にもう一度あの時のようなキスがしたいと願う俺は我ながらやっかいものだな。

コメント(14)

自分の妹と重ねちゃいました。妹に恋はさすがにないですけど冷や汗 突き飛ばして兄ちゃんを守るなんて泣き顔 大好きかぁ。。。そんな風に思われたいなるんるん どうでしょ? オレみたいな兄貴ふらふら
CHAKKI@LEGENDさんへ
お久しぶりですねわーい(嬉しい顔)早速読んで頂きありがとうございましたほっとした顔妹さんがいらっしゃるのですねわーい(嬉しい顔)もしかしたらそんな想いを持たれているかもウインク


想像するだけで妹かわいいわーい(嬉しい顔)


紹介してほしいです目がハート
ケミカルさんへ
いつもありがとうございますほっとした顔美也は素直で優しい可愛い文句なしの子に描きました。新一(主人公の名前ですあせあせ)に頼んでみて下さいわーい(嬉しい顔)揺れるハート
ウチ姉弟仲良くなかったからなぁ…冷や汗なんとなくお兄ちゃんとか羨ましいぴかぴか(新しい)

下の子ばかり可愛がられる感じ…わかります涙

それで一度家を飛び出したものです電球小学校の時…あせあせ(飛び散る汗)
こみやさんらしい、可愛らしいストーリーですねハート
優しくくすぐったい感じが何とも言えない心地良さを与えてくれましたほっとした顔
ayakaちゃんへ
そうなんやぁ、私も一番上だよわーい(嬉しい顔)揺れるハート何かと我慢が多くなるよねボケーっとした顔美しい兄妹愛を描きたかったのですが少しアブノーマルになっちゃいましたあせあせ
ゆあさんへ
私らしい可愛らしいストーリー…目がハートありがとうございます。くすぐったいようなこの感じを…ぶち壊してしまうかもしれませんあせあせ
airinさんへ
ありがとうございますわーい(嬉しい顔)ハート達(複数ハート)少し禁断の愛を…描いてみたかったんです目がハート中途半端な終わりになってしまいましたがこのあと二人はどうなってしまうのかあせあせ心配ですあせあせ
イイお話ですねほっとした顔
うちの子供も年子の長男、次女の兄妹なのでとても他人事には感じなかったってゆうかグッド(上向き矢印)ウインク
二人とも平等な愛で包んであげたいなぁとおもいました☆
響花Mom★さんへ
ありがとうございますほっとした顔年子の異性って珍しいそうですよ、少し禁断の愛ですが美也も新一も大好きですわーい(嬉しい顔)揺れるハート
ん?続きものだったんですね(ワラ)

?から読んじゃいましたあせあせ(飛び散る汗)
ごめんなさい泣き顔
昨日、一緒に飲んでいた友達に妹の自慢話を聞いていたので
妹ってそんなに良いか?って笑ってたんだけど…
読んでて安心するお話で良かったですほっとした顔
とんこつすーぷさんへ
ありがとうございますわーい(嬉しい顔)一話目ではなんだか悶々とした気持ちが拭えずあせあせ両想いなのに何とかしてやりたいとの作者心から無理矢理くっつけちゃいましたわーい(嬉しい顔)あせあせ(飛び散る汗)

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