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内海新聞コミュの内海新聞第8号

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【インターネットビジネス】

今後のインターネット事業を左右する根幹の部分がデータベース事業であると私は確信しています。「顧客情報を支配するものが、インターネットを制覇する」と断言できましょう。
今後インターネットでは、顧客の嗜好に合わせたカスタマイズされた製品が提供されていくと考えます。そこで最も重要な威力を発揮するものが顧客情報であるといえます。
 弊社は、顧客情報に関連する周辺事業に対してできる限りの投資と事業展開をしてゆく事になるでしょう。弊社は現在、その顧客情報の中で最も手間のかかる、しかも最も重要な顧客情報のメンテナンス事業を展開し、その成功を収めつつあります。顧客情報のメンテナンスとは、せっかく縁あった大切な顧客に対して必ず連絡が取れるよう「顧客ライフライン」を維持する事をいいます。
顧客情報が維持されるという事は、「最適」「最良」の情報が「最速」で届く事を意味します。
 私はこの事業のコンセプトを「カスタマー・リテンション(Customer Retention)」としました。
つまり、「顧客維持」であります。このCRのマーケティングソリューションを考えることが我々の本分といえます。
マーケティングとは「儲かる仕組み」と私は訳しました。
事業者も顧客も共に儲かる仕組みを追求してゆかねばなりません。あくまで、事業者からみれば「顧客維持」であり、生活者からみれば「サービス維持」なのであります。
ここにマーケティングの真髄であるインタラクティブが成立するのであります。
 このように、TACSは自然に生活環境の中に浸透し、水のように必需品になってゆく事と確信しております。


天才学生企業家】

大阪に西中島南方(にしなかじまみなみかた)という、どっちを向いているのか判らない様な地下鉄の駅があります。そこは数多くの設立まもないベンチャー企業が集まっている街です。そこに「マイライセンス」という会社がありました。私はある人の紹介でこの会社の経営者と出会いました。彼はまだ大学生でした。一度話し始めると、もう機関銃のように止まりません。とってもネアカの青年でした。私は彼に大変興味を覚えました。
 そして、毎日このワンルームマンションの会社を訪問することにしました。ラーメン屋を辞め、人材派遣会社でアルバイトをはじめた直後の事です。ここにきても何もする事はありません。ひたすら観察するという感じです。
 このマイライセンスという会社は合宿運転免許の受付事務局をしていました。合宿運転免許講習は費用も安く、期間も短く、手頃ということで結構流行っていました。
参加者は交通違反などで免許取り消しになった人が再度免許獲得のために来るところでもありました。彼は参加してみて、毎日退屈なのに気付きました。なぜなら一日で消化できる学科は何時間、自動車に乗れる時間は何時間と決まっていたので、それ以外は何もすることがありませんでした。ある人は将棋をしたり、昼寝をしたり、散歩をしたり・・それでも時間をもてあまします。彼はひらめきました。「そうだ!この退屈な時間を何か別のもので過ごすことができれば、この合宿免許はもっと流行るに違いない・・・と。
 それから彼は、免許そっちのけで、周辺にあるテニスコートや、アスレチック、美術教室、英会話教室などなどの施設を調査し始めました。そして、それは営業に変わっていきました。合宿の運転免許にきている何日間に使える施設を契約していったのです。「テニスの個人レッスンを受講しませんか?帰りには運転免許もついてきます。」というキャッチフレーズで学生達の心をとらえました。これを日本信販の月賦で支払えるようにするとさらに、申し込みは増えてゆきました。合宿免許とはそれまで、暗
くて退屈というイメージのものでした。 彼は、それを明るくて、格安、しかも短期で、さらに女の子との出会いもあるというイメージに変えてしまいました。そして、業績は爆発的に伸びてゆきました。営業方法は学校の校門前でのチラシ撒きです。
 しかし、その撒き方は半端ではありませんでした。まず、高校を絞り込みます。大学の付属高校のようなエスカレータ式に進学できる私立高校だけを選びました。彼らは受験勉強をしません。興味があるのは運転免許です。
 さらに、各高校の終業式の日を調べて、次の日から入学できるスケジュールをつくり、高校毎のチラシをつくり「○○高校の皆様へ」という合宿免許案内のチラシをつくり、配っていきました。ここまでやると反応は高いはずです。マイライセンスとはそんな会社です。大学生といえどもあなどれないなぁ・・・そんな劇的な出会いでした


【役人の反対することはビジネチャンス】

今から20年も前の話です。私がコックをしていた「ふんえん」というラーメン屋のお店に須藤社長という不動産をしている資産家のお客様がいました。彼は先祖から宝塚一体の不動産を所有していて、それを開発し建て売り住宅にして商売をしていました。
 ある日、須藤社長が私の店にやってきて、いつも通りカウンターの席に腰かけました。須藤さんが来ると私は合間をみて客席に顔を出します。「マスター。これ何だと思う?」と水筒を見せました。「何かお茶でも入っているのですか?」私は何となく答えました。「違うよ。水だよ。水!」何を言っているのだろう。水なんて何が珍しいんだろう。「いやね、うちの土地からえらい勢いで沸いたのよ、地下水が。それが美味しい」
 当時、須藤さんは宝塚の山手の「ゆずり葉台」という土地の開発をされていました。
そこに水が沸いたのです。兵庫県の水質試験場で検査してもらったら、とても良質の軟水ということが判ったそうです。
「これを売ろうと思うんだけれどどうだろうか?」
水を売るなんて聞いた事がない。せいぜいウィスキーに使うミネラルウォーター位しか記憶にありません。
 しかし、飲んでみるとほのかに甘くとっても美味しいのです。
「須藤さん。これ!売れますよ。美味しいものは必ず売れます。」・・・ということで「宮水(みやみず)ミネラル」という地下水の商品ができあがったのです。
白い1リットルの牛乳パックに入っています。須藤さんはこの水の販売会社をつくり、事業を開始しました。
しかしなかなか売れません。
当時の牛乳の値段より高かったのです。でもある店だけは売れたのです。
芦屋・西宮にあった高級スーパー「ikari(イカリ)」というお店では売れたのです。東京でいう紀伊国屋のようなスーパーです。
水を買う習慣のある外国人が好ん買っていました。
「須藤さん。もっと知名度を上げるためにバリエーションを広げましょうよ。私はこれでラーメンを作ります。きっと美味しいラーメンができるはずです。札幌には札幌ラーメン、博多には博多ラーメンがありますが、神戸には南京町という立派な中華街があるのに神戸ラーメンというのがない。神戸といえば灘の生一本。酒といえば宮水と相場は決まっています。だから神戸の宮水ラーメンです。」
そして「宮水(みやみず)ラーメン」は完成しました。宮水とは、地元に昔からある名前で、日本酒をつくるための良質の水の名称です。 日本の名水100選にも選ばれました。西宮というところでたくさん沸いたので、この宮をとって宮水といわれるようになりました。 
宮水ラーメンは持ち帰り用です。麺やスープがすべてパックに入っています。そしてこの麺やスープの製造にこの宮水を使ったのです。
保健所で許可をもらおうと、でき上がった製品を持っていきました。ポンポンと許可の印鑑が書類に押されていきました。そして、係官が「ところでこの宮水という名前は何の意味ですか?」と尋ねました。私は、言わなければよいものを、宮水の由来と何故これが宮水なのかを説明しました。そうしたら、係官の手が止まりました。「これは許可できません。兵庫県には条例があって、地下水を食品製造に直接使ってはいけないのです。どうしても使いたい場合は水道水と同様に塩素を混入して殺菌してください。」
とんでもない!それだったら何の意味もない。
では、近所の豆腐屋は井戸水で豆腐を作っているがあれを止めさせてくれ。神戸三宮駅前の「にしむら」というコーヒー店は菊正宗の醸造用の水でコーヒーをたてて、たいそう繁盛しているがあれも営業停止にしてくれ!・・とかみつきました。
 もしも、あなたが絶対だめというのなら、貴方の名前で「未来永劫、地下水を食品製造に利用することを許可しない。」という念書を書いてほしいと言いましたが、役人がそんな事をするはずがありません。結局保健所では判断できず、県庁に話があがりました。
 2ヶ月位すったもんだあって、結果は条例遵守ということで私に製造販売の許可はおりませんでした。
私は法律だから仕方ないとあきらめました。するとハウス食品の浦上さんという社長が尋ねてこられました。須藤社長と私は何ごとかと思いました。
「状況はよく調査させてもらいました。このあとはハウスにやらせてもらえんやろか?」
「え?!社長!でも条例があってなかなかできませんよ。」「なぁに、条例なんちゅうのは、都道府県が勝手につくっているもんや。条例のないところで売ればいい。ただしテレビコマーシャルは全国で流すで。条例は大衆が変えていくもんや。まあ見ててみぃ。」
数ヶ月してテレビで「六甲のおいしい水」のコマーシャルが流れはじめ、自然水の大ブームがおこりました。
 私は、この時悔しいとは思いませんでした。
何か逆に嬉しい気持ちになったのです。商売ってこういう風にするんだ。
そして、なによりも、私にはひょっとして、何か新しいものを考える事に向いているのかもしれない・・・・自分を発見する良い機会になりました。
ちなみに神戸市は2年後、条例を変え、株式会社神戸ウォーターという会社を設立して自然水の販売をはじめました。

教訓・・・「役人が反対することにはビジネスチャンスがある。」


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