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Kaien 自閉症の長所を活かす企業コミュのKAIENができるまで

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副管理人のケイタです。

KAIEN(カイエン)のCEOであり、立ち上げメンバーの1人です。

現在シカゴ近郊にあるノースウェスタン大学のケロッグ経営大学院に通いながら(MBAの2年生)、まだ紙上のビジネスプランを現実のものにするべく、毎日できる限りのことをしています。

KAIENについて、今日から少しずつご説明していこうと思います。

KAIENは3つのことが重ならなければ、とても考えもつかないことでした。


1つ目は、息子が1年半ほど前に、自閉症と診断されたこと。

2つ目は、世界からビジネスエリートの卵が集まるMBAで学べていること。

3つ目は、Specialisterneというデンマークの企業を「発見」できたことです。


「自閉症との出会い」

息子が自閉症と診断されたのは、私が渡米するたった2日前のことでした。そのときは本当にショックでした。涙が勝手に出てきてとまりませんでした。なんでもっと早く気づいてあげられなかったのかと自分と妻を本当に責めました。

診断当初、まずおもったことは、子供の分まで稼がないといけないなぁということです。何億円かわかりませんが、息子がまったく就職できなかったとしても不自由のないよう、とにかくお金を稼ぐことに集中しようと思っていました。

しかし数週間、数ヶ月経ち、心が落ち着いてくると、なにか違うと思い始めました。お金が用意できて、彼の周りに冷たい世間との「塀」を張り巡らせることが出来たとしても、本当に彼は満足できる一生が送れるのかなぁと考えるようになりました。

社会に貢献する人間になってほしいし、なれるはず。それが息子の生きがいにつながるであろうということです。特に自閉症のことを知れば知るうちに、類まれな能力を上手く活用する手段があるはず、と感じるようになってきました。


「MBA学生との出会い」

冒頭にビジネスエリートの卵と書きましたが、私自身はビジネス経験はゼロ。英語も非常に不得手で、よくケロッグに受かったなぁと言うような存在です。

ただ周りには30前後のバランスの取れたアツイ人材がたくさんいます。1年半前に入学して以来、優秀な同世代の人たちと学びあうことは本当に刺激になっています。

特にアメリカでは、(特にこの不況下では)、新しいビジネスをおこして雇用を増やす、という考えが浸透しています。MBAの学生の中でも起業することは、メジャーな夢の一つです。

こういったカルチャーの中にどっぷりつかりながら生活できていることで、「自閉症の人を活用したビジネスモデル」という、これまでの私では挑戦しようとすら思わなかったことを、本気で考え始めるようになったのだとおもいます。

「なにかヒントが無いかなぁ」といろいろな文献、ネットの資料を探すうちにたどり着いたのが、Specialisterneでした。


「Specialisterneの発見」

去年(2008年)5月末。ライバル校であるハーバード大学の資料を探していると、Specialisterneという自閉症の人を雇用した企業についての文章を発見しました。手短にこの会社を説明しますと、、、

・ デンマークの営利企業 (政府からの補助金は一切無し)
・ 2004年に創業
・ 従業員の75%である50人以上が高機能自閉症
・ ソフトウェアのバグを探すソフトウェア検証の会社
・ 顧客はマイクロソフトやオラクルなど世界の名だたるIT企業
・ 創業者はThorkil Sonne (息子さんが自閉症)
・ 一年目から黒字経営

こんな企業が世の中に存在するのかと本当に信じられませんでした。とにかく感動して、深夜にも関わらず何度も文章を読み直したのを覚えています。世界のどこかには同じミッションを持った人がいるんだなぁとうれしくなりました。

私はまったくソフトウェアの知識は無いのですが、「これが人生で僕が成し遂げることだ」と感じました。すぐにThorkilにメールを打ち、9月にデンマークを訪問する確約を取りました。

それ以来、半年ほどの時間をかけ、また色々な人の助けを借りて、30ページぐらいになる「事業計画書」が完成しました。今後もどんどんプランを実際の形にすべく、できることは全部やっていきたいと考えています。

(まだ日本のメディアではこの企業のことは取り上げていないと思います。私は渡米前、ジャーナリストの端くれだったので、何人かの知り合いの記者に紹介したのですが、、、。 ということもあり、Specialisterneについては、このコミュニティでたびたび取り上げていきます)

***

実は今日、久しぶりにThorkilから連絡がありました。忙しい中だとは思いますが、気を使ってくれているなぁと感じています。

Thorkilと直接会ったときに言われたことは、「自閉症は、本人、また家族にしかわからない苦しみがあるのは確か。だからこそ、僕たちは一つの大きな家族なんだ。いつでも困ったら相談してくれ」ということでした。

私もこのプランを1人でやろうとはおもっていません。皆さんの、とくにThorkilのいう「家族」の力をかりながら前進させていきたいと思っています。

是非、お知り合いにこのコミュニティを紹介してください。またご意見がありましたら、是非是非コメントを残してください。

色々な人の力を生かしてKAIENを社会にインパクトを与えられる強い組織にしていきたいとおもっています。

ケイタ

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