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Pの『THE つだん部屋』コミュの【1233】神の住む山

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【コピペ】



「一家惨殺」http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=62777611&comm_id=4076142から2ヶ月くらい後の話です

その後も俺達は懲りずに馬鹿をしては学校でのネタにしていた。
1週間に一度は住職に言われた通り寺に行き、座禅を組みお経を読むという修業を行っていた
まぁ、その後の飲み会が目当てで行ってた様なものだが……
住職も俺達を気に入ってくれた様で、いつでも大宴会が出来るように寺には常に酒が大量に用意されていた


相変わらず、特にやる事もない俺達だった……

俺「暇だな…」
政「誰か彼女くらい作れよ…」
伸「その言葉、お前に剛速球で返すわ…」
俊「モーガンの所にでも行きますか?」

その日は木曜日で、金曜が祝日の為、金・土・日と3日間もやる事のない暇人な俺達は泊まりがけで寺に行く事にした
一応、住職にアポをとってみると二つ返事で

住職「いいぞ!早く来い」

この男もつくづく暇らしい…
前作にも書いたと思うが、この住職は他の寺や神社でも対処出来ないヤバい事を引き受けている
だから普段はやる事がないのだ


寺に着くと、住職は庭の掃除をしていた。
きっと俺達が来るのを今か今かと待っていたに違いない……

住職「おう!お前ら、入れ入れ」
すぐに飲み会というのもアレなので、とりあえず修業を行った

その後は大宴会。

俺達はこの間行った心霊スポットの話を住職にした
とにかく何も起こらず、退屈過ぎて政が発狂しそうになった事を話すと住職は大笑いだった

途中、酒が無くなり住職におつかいを頼まれた

俺達、高校生だけど……

まぁ政は当時、金髪のオールバックに顎髭というプチ極道スタイルだったので全く疑われることなく酒や煙草が買えたのだが…


おつかいを済ませ、寺に帰ると住職は誰かと電話で話をしている様だった

住職「あの山で肝試し!?なんという罰当たりな事を……」
「清雲様は?……そうか、わかった」

その時ちょうど住職と目が合った
住職「では明日、朝一番でそちらに向かう…」
「一応、心得がある者も何人か連れて行くから、よろしく頼むぞ」

そう言って、電話を切った


住職「お前ら、予定が変わった…明日から旅行に行くぞ!」


俺達一同「はぁ!?」

俺「旅行って言ったって、服とかは?」

住職「向こうで全部用意させるから心配するな!!」
「もちろん、向こうでも酒は飲み放題だぞ!」

特に用事のない俺達は住職についていくことにした…

俺「で?どこ行くんだよ?」

住職「かつてワシが修業しとった場所だ……いわゆるパワースポットと呼ばれる所だが、普通のとは磁場みたいな物が違ってな、霊力が非常に高い」


政「マジかよ?じゃ、俺達にも見えるか?」

住職「お前達はワシと修業を積んだからな、もしかしたら見えるかもしれん」

この言葉に興奮し、俺達はなかなか寝付けなかった

次の日の朝、5時頃に住職の車で出発した

そっから休憩も挟みつつ、5時間くらい経った所で住職が話始めた

「そろそろ着くぞ!お前ら、あそこに境界線が見えるじゃろう」

指さす方を見ると、道の両脇に石碑みたいな物が建てられいる

住職「あそこより先は霊力が高いお前達、万が一という時は分かっているな?」

俺「心を落ちつかせる、そして心の中でお経を読む!だろ?」

住職「それで良い!」

車は石碑を通り過ぎた……


窓の外は無数の青い物体が飛んでいたり、ハッキリと人の形をした物もあった

政「すげ〜」
俊「気持ち悪っ(笑)」

住職「珍しくて、周りを着いて来てるだけだ、無視しとけば自然と居なくなる」
「後、政……写真はやめとけ!
大体、霊というのは本来こうゆう地域にしかおらんのだ……それをお前みたいに馬鹿な奴が写真に撮って都会に持ち帰るという訳だ」

霊をテイクアウト……最悪だ

政は静かに携帯をポケットに閉まった


住職「着いたぞ!これだ」

住職が車を泊めた所はとんでもないデカさの屋敷のような寺で、
寺の前には5人くらいの坊さんが待っていた

坊さん「わざわざ遠い所からすみませんでした!お部屋に案内致します!」
モーガン(住職)がこんなに偉い奴だとは知らなかった…

住職「うむ、すまんが連れの者たちの着替えや洗面用具などを用意してくれんか?」

坊さん「かしこまりました!」
「さぁ、こちらへどうぞ」


ここから俺達の楽しい楽しい旅行がスタートする……



寺の中に通された俺達は、泊まる部屋に案内された

部屋に荷物等を置き、まったりしてると、さっきの坊さんが部屋に訪ねてきた

「清雲様がお呼びです、お連れの方々も是非と……」

住職「わかった」

廊下を歩いている途中、

俺「清雲って誰?」
住職「ワシのお師匠様だ…」
「この一門を総括しておられる方でな、ワシを遥かに凌ぐ力を持っておる……くれぐれも失礼のないように頼むぞ…」


案内された部屋に入ると【清雲】が居た
齢70は過ぎているであろう風貌に立派な白髭……確かにそれっぽい感じだった

清雲「よく来てくれたな…」
「本来、身内で片付けなくてはならない事なんだが、情けない話、それも出来ない……お前に頼る他なかったのだ、すまないのぅ…」

住職「今はこうゆうご時世です、わかっております」

清雲「それにしても、若い子達を連れて来たのぅ」

住職「一応の力は持っておる者達です。それなりに危険な道を通っております故、きっと大丈夫でしょう」


清雲「そうか、ならばその子達にも分かるよう、説明をしよう」
「実は3日前なんだが、大学生が山に入って肝試しをしたんじゃがその山というのが問題でな、この辺では古くから、龍神の住む山と崇められている。
地元の者でない為、そんなことは知らずに入ったのだろう…
2人組で入ったそうなんだが、その内の1人が急に神隠しに遭ってしまった…
もう1人は怖くなり、山を下りてワシらに助けを求めて来たんじゃ
だが……そのもう1人も今は原因不明の寝たきりになってしまってのぅ……危篤状態なんだ」


「そこで、君達に龍神様の怒りを鎮めてきてもらいたいのだ…
本来ならワシが行くべきなのだが歳が歳だけに体がついてこれん…すまないが、よろしく頼む」

このデカい寺を仕切る爺が、俺達に深々と頭を下げる……

話の後、別室に居る「Mr.罰当たり君」を見た
普通に見ると、ただ眠っている様にも見える……

聖地の力なのか、俺達が修業したからなのか……今の俺達には見る事は出来なくても、感じる事は出来た

目に見えない《何か》がそいつの上に居る
首を締める様な格好で馬乗りになっている…… 微かだが、俺達にも分かる


俺「あれは……龍か?」
政「細長いし、とぐろを巻く様に体を締め付けてる…」


自分達の部屋に戻り、住職に色々聞いてみた

俺「身内がどうこうって何だよ?モーガンもここの出身だろ?」

住職「ワシは一門を破門という形になっておる……
その……元妻と駆け落ちしてな」

モーガンは離婚している…
職業柄、あらぬ物が見えたりする生活に耐えられなくなったのだろう

俺「じゃ何で呼ばれたんだよ?」

住職「さっきも言った様に、こんなご時世だ……正直この職業は儲かるんだよ、もちろんワシや清雲様は金儲けでやっている訳ではないんだが…一部の愚か者はそれを目当てでこの世界に入る…
さっき、まがまがしい物を纏った寝ている者をお前らも見たじゃろう?他の者達には見えておらん…ここには40人程の修行僧がおるが大半はお前達よりも力は下だ…
欲に目が眩んだ者に悟りを開く事はできんのだ……」

モーガンは悲しい顔で話した

その後は、大宴会……

昨日から飲み続けだwww

大体、仏に使える奴らが未成年の飲酒に全く文句を言わない…

飲み会の食事を運んで来てくれる人達の中にめっちゃ可愛い女の子が居た

清雲「ワシの孫じゃ、可愛いじゃろ?うちの一門を継ぐなら嫁にやるぞ?」

正直、心が揺らいだ…

そんなこんなで、飲み会も終焉を迎えた頃に清雲の爺さんが登る山の伝説を話し始めた
長い上、あまり面白い話でもなかったのでよく覚えていないが…
要約するとこんな感じ

昔、この辺は不毛の地域で特に水不足に悩んでいた
その原因が山にいる龍の仕業であり、村1番の屈強な若者がその龍の討伐に行って見事に龍の邪悪な心を取り除き、改心した龍は村に雨を降らし、村人達に神と崇められる様になったという話

その話で飲み会も終了し、次の日に備え早めに布団に入った

次の日は昼頃に山へ向かった
着替えどころか、山登り用の新しいスニーカーまで用意されていた

さすが金持ち一門……

俺達の仕事はゴミ拾いと山頂にあるほこらにお参りするという事だった

山を登り始めて1〜2時間位した所だろうか……
ふと政と立ち止まり、景色を眺めた

俺「うぉー、すげー眺めだな」
政「自分達が小さく思えるな」

今思えばこれがイケなかった

次、振り向いた瞬間そこにはモーガン、伸、俊の姿はなかった…
というか別世界だ…

今まで山を登っていたのだが、
目の前に広がるのは森だ…
平地に木々が生い茂っている…

俺「もしかして俺達、神隠しにあったのか?」

政「こりゃまずいね〜」

モーガンが居ない…それだけなら未だしも、組み合わせが最悪だ

俺と政……見知らぬ土地にボケが二人とは……突っ込みの居ない
ボケの行く先は不安で一杯である

政「こうゆうののパターンって歩き回ったあげく、同じ場所に戻って来る……だよな?」

俺「目印にこの木にロープ括り付けて行くか…」

目印の木から西(左)に歩いて行った

1時間くらい歩いた所でバッチリ目印にもどってきた

政「やっぱりか…」

これで神隠しは決定だ

真っ直ぐ左に歩いて元の位置に戻ってくる訳がない…

俺達は次に木から北(前)に歩き始めた
もちろん元に戻る……

俺「さて、まいったね〜どうしましょ?」

政「座禅組んで、お経でも読んでみるか?」

俺「なんで?」
政「モーガンが言ってたろ?こうゆうのは焦れば焦るほどドツボにハマるって!心を落ち着かせれば一気に山に戻ったりしてな…」

俺「まぁ、何もやらないよりマシか…」

政が使える男だと初めてこのとき思った


俺達は森の真ん中で座禅を組み、目を閉じてお経を読み始めた…

※続き



お経を読み終え、ゆっくりと目を開ける…


……

…………


…………………

俺「うん、変わってないな」

政「ちくしょー、雑草の一本まで変わってねーよ……」

見渡すかぎりの木……

俺「さて、どうしましょ」
政「お前、さっきからそれしか言わないな!」

俺「ちょっと休む?」
政「ああ、気がおかしくなりそうだ」


とりあえず、小休止

参ったことに、時計や携帯などの電子機具は山に入るとイカれるらしく全部置いてきた…


政「なあ、俺とんでもない事に気付いたかもしれない…」

俺「なんだよ…」
政「聞いたら、お前ヘコむぞ」
俺「これ以上ヘコむ事があるかよ早く言えよ…」


政「時間が進んでない様な気がするんだけど…」

確かに……

歩き回ったあげく元の位置に戻ってきて、お経を読んで、休憩して

正確な時間はわからんが、少なく見積もっても5時間は経っているのに、空は明るいままだ

俺達は昼の1時頃に山に入ったから、単純に午後6時……
暗くなってきてもいい時間帯なのだが…

俺「ヘコますなよ…」
政「ヘコむなよ!」

参った……

政「もう笑えてくるな」
俺「どこが?」

俺&政「ハァ〜〜」

訳がわからない…

何をしたらいいのかわからない…俺達はとりあえず眠りについた



※コメントに続きます

コメント(8)

※続き



次の日(?)起きても景色は変わっていなかった…
空は相変わらずの晴天……

俺と政は昨日と同じく歩き回る事にした

とりあえず、目印から南(後)に向かって歩く……


昨日と全く一緒で戻ってくる

政「このオチも飽きたな…」

俺「後は、東(右)だけだな…」
俺達は東に歩き始めた


おかしい……



2時間以上歩いても元の位置に戻ってこない……


俺「どうゆうこと?」
政「当たりを引いたんじゃね?」
歩いても歩いても続く道…

出発してから、感覚としては4時間くらいは歩いてきた

政「疲れた、少し休もうぜ」
俺「だな…」

俺「今頃、伸達は何をしてんのかな?さすがに捜索してくれてんのかな?」

政「普通に家に帰ってたりして」
俺「そうだったら怨むわ…」


どこまでも続く道……

本当にあるとすれば、どれだけデカい森なのだろうか……
子供と言えど高校生2人が2日も迷う森…
出口なんてないんじゃないか…

正直、精神的に参っていた
それでも2人は意地を張る…
政と俺、ボケは後先を考えない
前に進むことがあっても、後ろに下がることはない…

何度もこれで失敗してきてる訳だ

俺「そろそろ行こうぜ!」
政「そうだな」

俺達はまた歩きだした

相変わらず明るい空……



※続きます
※続き



1時間くらい歩いた所だろうか、周辺の異変に気付く

臭い……

生ゴミが腐った様な悪臭がする

政「なんだよコレ!」
「このまま進むと嫌な予感がするのは俺だけか…?」

俺「噂の神さま登場か?」

政「もっと化け物とかだったりして……」

俺「実は遊園地ってオチは?」
政「それだけはねぇだろ!もし遊園地があったら、うちで1番高い酒をお前にやるよ!!」

余談だが、政の家は酒屋を営んでいる


進むにつれ臭いが酷くなってくる

そして、臭いの原因に辿り着いたそこには遊園地の予想を超える光景があった……


俺達の前の光景……


人が横たわっている……

いや、人というより《物》と言うべきだろうか……

遠目で見てもわかる……
すでに死んでいる……


政「マジかよ……」
俺「ヤベっ、吐きそう…」

色々と経験してきた俺達だが、さすがに死体を見たのは初めてだ…
周囲に漂う悪臭とのWパンチで、俺達はその場でしゃがみ込み、リバースしてしまった


朽ち果てた死体……

神隠しに遭った大学生だろうか…


俺「……どうする?」
政「どうするって、スルーはまずいだろ……」

俺達は供養することにした
モーガンからお経など一通り習っておいて本当に良かった…



※続きます
※続き



元々、ゴミ拾いなどをするつもりで軍手やスコップなどを持っていたので、土を掘り、そこに埋めてお経を読んだ……

軍手をしているとは言え、死体を持つのは気分が悪い…
この時はさすがに泣きながら死体を運んだ……


お経を読み終え

俺「安らかにお眠り下さい…」

政「頼むから俺達の後を追ってくるなよ……」

とにかく、この場から離れたいという一心で小走りで道を進んでいった…

政「おいっ!空見ろ!」

いつの間にか、辺りが暗くなってきた

俺「抜け出したのか?」
政「そうだろ多分…」
俺「マジかよ〜〜」

夜をこんなに喜んだのは生まれて初めてだった



それから30分程歩いた所だろうか………

ついに感動の再会……

俺「モーガンっ!!!」

モーガン、伸に俊……
男に抱き着いたのも生まれて初めてだろう…

モーガン「お前達、こんな所に居たのか……」

俺「ここは何処だよ?」
モーガン「ここはワシ達が登った山の裏にある森だ……急に居なくなるもんだからビックリしたぞ!まぁ無事で何よりだ…」

俺「2日も迷ったんだ…無事じゃねーよ」

モーガン「2日…?」

モーガンや伸達がザワザワしだす

今度は何だよ………


伸「今、5時半だぞ?」
政「だからなんだよ!!」

モーガン「ワシらが山に入ってから、まだ4時間しか経っていないということだ……」





は!?




いやいや……


意味わからないっす……



※続きます
※続き



俺「俺と政が見たのは夢かよ?」

政「死体も?」

そうだった……忘れてた……

俺達はモーガンを連れ、死体を埋めた場所まで戻った


ちゃんと埋めた形跡がある…

夢じゃなかった……

そう思うと、また吐き気がしてきた


俺「伸、俊……見ない方がいい」

俺達4人は少し離れた

モーガンは土を掘り返している


チラっと見てしまったが、やっぱり死体はあった……

モーガンは何かぶつぶつと唱え、また埋め直した


モーガン「これはお前達が供養したのか?」

政「ああ、そうだよ!本当は走って逃げたかったけどな!!」


モーガンはニッコリ笑い、

「ふむ、供養の仕方は合格だな
まぁ欲を言えば、土はもう少し優しくかけてやれ……あまり固めてしまうのは良くないからな」

俺「もうやんねーよ!」

モーガン「しかし……これでお前達の言ってた事は証明されたな」

政「何が?」

モーガン「今は秋……、もう朝は肌寒いじゃろ?夏ならともかく、たった3日間で人間があそこまで朽ち果てると思うか?」

やっぱり、この森は時間の進み方がおかしい……


モーガン「もう遅いし寺に帰ろう遺体の事は清雲様に話して対処してもらう……」



※続きます
※続き



俺達は寺に帰った
俺と政にとっては2日ぶりの寺…

寺に入ると、中は騒然としていた

モーガン「何があった?」

坊さん「あの大学生がお亡くなりになりました……」



!!?


俺達も急いで部屋に入った…

中にいた清雲の爺さんが俺達を見るなり、
「すまん、ワシの思い違いのようだ……この子を苦しめておったのは、龍神様ではなかった」

モーガンは山であった事を爺さんに話した

よくわからない話や専門用語が出て来たが、まとめると

寝たきりの人を苦しめていたのは山に残されたもう1人だった
きっと、自分を置いて逃げた事を恨んでいたのだろう……

俺達もあの森から出られずに死んでいたら、伸や俊を恨んだかもしれない……
そう考えると、なんとも後味の悪い終わり方である……

その日も宴会が開かれたが、なんだかそんな気分でもなかった…



まぁ飲んだけど…WWW


次の日、俺達は寺を後にし自宅へと帰った……

行きとは違う道を通っている…

政「帰るんじゃねーのか?」
モーガン「ちょっと寄りたい所がある……」


10分ほど車を走らせ、モーガンは道の端に車を止めた

モーガン「あそこを見ろ」


モーガンの指の先には大きな木があり、その下に一人の女の子が立っていた…



※続きます
※続き



俺「あれは?……霊か?」

モーガン「ああ、あの子は付き合っていた彼と会う時にはいつもあそこが待ち合わせ場所だったらしい……だがある日を境に彼はあそこに現れなくなった……他の女と一緒になっていたんだ………
彼女は待ち続けた…
いつかは来てくれると、彼の浮気を信じなかったんだ……
そして、死んでしまった今でも彼を信じて待っているんだ」

政「その男はクズだな!!」
俊「許せないっすね!」


モーガン「清雲様に聞いたんだがな、あの亡くなった大学生は寺に助けを求めた後、また自分で山に捜しに行ったらしい……
『きっと来る!と信じる事』と
『見捨てられたと恨む事』……
どちらが正解なんだろうな…
きっと、正解なんてないんだろうがのぅ……
どちらが《幸せ》かと考えれば、答えは明白だな……」


心を読まれている様な質問だった


モーガン「『待っている』人間が居るなら捜さないといけない…
『捜す』人間がいるなら信じなければいかん……
お前達は、各々がこれを忘れてはいかんぞ」



なんか心のモヤモヤが取れた

肩の荷が降りて、帰りの車では爆睡することができた


こうして俺達の楽しい旅行は終わった……

死体等の件は清雲の爺さんが色々と気を使ってくれ、俺達の名前は伏せてくれた……


なのに空気の読めない困った政くんは、これを学校で自慢気に話していた………

これにはさすがに引いた……

まぁ、誰も信じなかったので良かったが……
これを機に俺達4人は学校で
『幽霊一家』と呼ばれる様になりちょっとした有名人になった






ありがとうございました

文才が無く、4つも分けてしまい申し訳ありませんでした
他の話も投稿しようかと思ってますので、暇な方は読んでやって下さいm(__)m



※終わり

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