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Pの『THE つだん部屋』コミュの【222】剥がされた魂。盗られた体。

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【コピペ】



これは俺が体験した中で群を抜いて洒落にならなかった話です。

当時俺は小学6生だったかな?春休みということで朝から晩まで弟とゲーム三昧な日々を過ごしていた。

その日も弟と対戦していた。ゲームを始めて小一時間位たったころだっただろうか、急に頭が上に引っ張られる様な感じが…、だが触られた感触はしなかった。
(ん?なんだ?)

と思った瞬間胡座をかいて座った状態のまま体が天井付近まで宙に浮いたのだ。
(えぇ〜!?)

と絶叫したつもりだったが声が全く出なかった。

そして何より驚いたのが下を見下ろした時だった…胡座をかいたままの状態でテレビの前に自分が座っていたのだ。

(ヤバい、これ幽体離脱ってヤツじゃ…兎に角戻らんと!)

と、思考が正常に戻りかけた時だった。不意に後ろから両腕を掴まれ後か上かの方向に勢いよく引っ張られたのだ、天井を突き抜け屋根の上へ…しかも可笑しな事に時刻は昼前だったはずなのに外は真っ暗、夜なのだ。

もぅここまで来ると正常な思考など出来る筈もなくただただ強く帰りたい、死にたくないと念ずる他なかった…

すると想いが通じたのか俺を引っ張ってた腕が踵を返したように今度は下に引っ張り出したのだ。

(やた、帰れる!)

と、安堵したのも束の間…降りた先は元居た部屋ではなく庭にある大きな松の木の下だった。そこに仰向けに寝かされた、と同時に俺を掴んでいた腕が消えた。

(やった!帰れる。)
と喜び勇んで立ち上がろうとした、しかし金縛りにあった様に動かないのだ…もぅここまで来ると後は泣くしか出来なかった…

(死にたくない、死にたくない)

必死に祈った…その時だった、視界の隅に明かりが…助けが来たのかと一瞬期待したがそれとは全く逆のモノだった…明かりの正体は提灯、それが独りでに宙に浮いて3つ、近づいてくる。それだけでもヤバかったが更にヤバかったのが提灯と交互に飛来してきた三つの首だった…それらが俺を囲む様に周り続けた。余りの恐怖に目を背けることも出来ずガン見しているとあることに気付いた。一つ目はケタケタと満面の笑みで笑っている、二つ目は無表情でブツブツ何かを囁いている、3つ目は明らかに…というかもぅ有り得ないくらいの憤怒の表情。表情は様々だが、俺は気付いたんだ…全員同じ顔、同一人物の顔。何を意味するかは分からんが…

そして一つ目の首が一頻り笑い終え静かになった時のことだった。

急に全ての首が無表情に変わり俺の眼前に迫ってきたのだ。
そして右の首がボソリ呟いた…

『3つ目は駄目だ…イケナイ、ユルセナイ…』

はっきり言って意味不明だがそれでも俺を更なる恐怖に陥れるには十分だった。
その時だった、俺の母親の耳を衝くような悲鳴のよう叫び声が聞こえたんだ。いつも度の過ぎたイタズラをしたときによく聞いていた癇癪を引き起こした様な鬱陶しい声…ただその時だけはその声に救われたんだが…

母親の叫びは3つの首にも聞こえたらしく呟くのを止め来た方向に消える様に飛んで行った。

『しめたっ〜!!』
と逃げようとした瞬間また何かに引っ張られる様な感覚。だが今度は尋常じゃない力と速度、目を開けていられない程だった。グッと強く目を瞑った瞬間だった、頬に激しい痛みが走った。思わずハッと目を開けると目の前には…

第弍撃目を俺の頬に叩き込む寸前の母親の姿があった。まぁ訳も分からず弍撃目も貰ってしまった訳で…だがその痛みにより自分が体に戻れた事を実感出来たんだけど…

俺は安堵した…瞬間母親に抱き付きワンワン泣いた、気づくと弟も母親の腰の辺りにしがみつき泣いていた。

そして弟に俺が幽体離脱していた時の俺の体がとっていた奇行を聞いた。

俺 (体)はゲーム中何故かAボタンを連打しかしなくなった。それを不審がり俺(体)を伺ったところ白目剥いて醜悪な表情をしていたという。怖くなった弟は母親を呼びに…呼ばれた母親は一目見て何かおかしいと思い取り敢えずゲームのコントローラを取り上げ肩を掴み大きく揺すったとのこと。すると明らかにおっさんの声で『今日はヤれるんだ、邪魔するな』的な事を言われたらしい。

元々俺や弟の霊感は母親譲り。母親は直ぐ様何かを察したのか手に塩を塗り込みマヂギレした時の悲鳴のよう怒声を上げ『アンタ早よ出ろや!コラ』
と平手打ちを五六っ発叩き込んだ時に俺が正気に戻ったとのこと…(てっきり二発だけかと思っていたんだけど…)

どうやら変なモノに取り憑かれた位にしか母親は思ってなかったらしい。そこで先程の信じられない体験を俺は打ち明けた。最初のうちは厳しい表情で聞いていた母親だったが俺が首に囁かれた言葉話した直後、明らかに表情が変わった。

ん…?どうしたんかな?… 確か3つ目は駄目とか許さんとかだったよなぁ…)

次の瞬間俺は3と俺の間にある極々在り来たりな関連性に気付いた…あの時は気が動転したとはいえ何故気がつかなかったのか不思議だ…いや気付けなくて本当よかったと今でも心底思う…

俺、三男なんだ。余りバラしたくないけど俺んち五人兄弟でさ、しかも男ばっか…だから俺は上からも下からも三番目…

その事にいち早く気付いた母親、成る程それであの表情か…

そして話を続けようとした時だった。母親は険しい表情のまま何処かへ行ってしまった。急に不安になった俺は弟と寄り添うようにその場で固まっていた。しかし直ぐに母親は帰ってきた、祖父を連れて。何時もは優しい顔の祖父だがその時はやはり険しい表情だった。

そして母親と何やら相談した後俺を抱き抱え直ぐにお祓いに行くから安心しろと母親の車に乗り込みそのまま祖父の膝の上で車に揺られいつの間にか眠っていた様だった。

気が付くとまだ車の中だった、しかし外は真っ暗。(えっ…まさか…)と嫌な予感が脳裏を過った、しかし時計を見ると既に20時過ぎ。何より母親と祖父が運転席と助手席にちゃんと居てくれたのが嫌な予感を一蹴してくれた。

そしてお祓いしてくれる所はまだかと祖父に尋ねると、もぅ終わった帰りなのだと言う。

何故起こさなかったのかと尋ねると、祖父曰く起こしたが起きなかった。そして何よりお祓いしてくれた寺の住職さんが寝ている方が好都合だとそのままお祓いをしたらしい。

そして次の質問は自ずと俺が何憑かれたかだったのだが…母親も祖父もそれだけは頑として教えてはくれなかった…

当時の俺は俺には言えないくらいヤバいモンなのかと勝手に解釈して、怖いならまぁ無理に聞きたくないけどと思っていた。

そして月日は流れ俺も大人になりあの出来事も母親、祖父と共に笑って話せる様になったけど未だにあの時何に憑かれてたか教えてはくれない。だが今にして思えば子供や孫には決して語りたくないこと。つまりは俺の知らないもしくは俺の産まれる前に起きた一族の忌み事が関係しているんじゃないかと俺は思う…

まぁ、知りたくないけどね…

変に背負いたくないし…

超ダラダラ長々と失礼しました。

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