イーグルスファンコミュの【球界ここだけの話（２６１３）】楽天投手陣を支える縁の下の力持ち　伊志嶺忠ブルペン捕手の思い

島内宏明、石井監督に今季打撃タイトル獲得で「高級スーツ」
おねだり…昨季は高級スニーカーゲット

島内宏明外野手が３日、石井監督に２年連続の打撃タイトル獲得で
「高級スーツ」のご褒美をお願いした。
これまでは「家でも買ってほしい。
打撃３冠のどれかを取れたら、マンションの頭金を払ってもらいたい」と
驚がくのおねだりをしていたが、「リアルな方に」と修正した。

昨季は９６打点をマークし、初の打点王を獲得。６月に指揮官がタイトル獲得で
高級スニーカーを贈る約束をし、ナイキとディオールがコラボした
「ＡＩＲ　ＤＩＯＲ」（推定１００万円以上）をゲットした背景があった。
今年も自身の“発奮材料”にしたいとの考えを持っていたものの、
「正直、前のは高すぎたので…」と複雑な心境を吐露。
現実路線をかんがみて「スーツがいいですね。バシッと決めたい」とニヤリ。
タイトルを取った暁には、推定３０～４０万円ほどの高級スーツを着て
表彰式などの行事に参加するプランを明かした。

沖縄・金武町キャンプではフルスイングで「左方向への強い打球を飛ばす」ことを
意識して打撃フォームを体になじませてきた。
４日の阪神とのオープン戦（甲子園）から開幕に向けて徐々に戦闘モードに入っていく。
プロ１１年目ながら「今年は新人王を取りたいですね。
それぐらいのフレッシュさを持って頑張っていきたい」と、
“ワールド全開”で意気込みを口にした島内。
順調に調整が進めば今季も４番に座ることが有力。
新たな“ニンジン”に釣られて、今季も打ちまくる。

【球界ここだけの話（２６１３）】楽天投手陣を支える縁の下の力持ち　
伊志嶺忠ブルペン捕手の思い

１月３０日。〝球春到来〟を２日後に控え、楽天はキャンプ地の沖縄・金武町に入った。
金武町から高速道路に乗って南西へ車で約３０分、
北谷町出身でブルペン捕手を務める伊志嶺忠氏は地元凱旋（がいせん）に
「沖縄キャンプというのはいつも楽しみにしています」と声を弾ませた。

伊志嶺氏は強打の捕手として沖縄・北谷高、東京情報大を経て
２００８年の大学生・社会人ドラフト３位で楽天に入団。
１１年間のプロ生活で通算１８６試合に出場し、１８年に現役を引退した。
翌１９年からブルペン捕手としてチームに帯同している。

表舞台から裏方へ－。３３歳での現役引退に「最後のほうはまだちょっと
（プレーを）やりたいなというのは正直ありました」と回顧。
「（ブルペン捕手になり）最初は違和感というか変な感じはあった」と
当時を振り返る。ただすぐに気持ちを切り替えた。
「（ブルペン捕手の）先輩で（選手を）経験していた方とかにいろいろ聞いたので
すぐに慣れました」。裏方に徹し、チームを支えている。

伊志嶺氏はチームのムードメーカー的存在だ。
今キャンプでは岸、田中将、則本の４１８勝トリオが
同時にブルペン入りしたときのこと。
張り詰めた緊張感を漂わせおのおのが腕を振っていた。

そんな中、岸を担当していた伊志嶺ブルペン捕手が「パスッ…」とミスキャッチング。
良い捕球音を鳴らすことができず「岸さん。すみませーん！」と謝ると、
すかさず３人から「しっかりしっかり（笑）」と〝総ツッコミ〟。
ブルペンはひとときの和やかムードに包まれた。

今キャンプは安楽が初日から「４日連続で１００球超え」の熱投を見せるなど
ブルペンは連日の〝満員御礼〟。
ブルペン捕手の捕球数はシーズン中よりも多いという。

日によっては５００球を受けることもあり、
伊志嶺氏も「たまに（手が）痛くなります」と苦笑いを浮かべる。
それに加えキャンプ中は特守での補助、居残り特打での打撃投手を務めるなど
多岐にわたり選手をサポートした。

そんな縁の下の力持ちに日米通算１８１勝で楽天投手陣の大黒柱・田中将も
「献身的に選手のことを思って動いてくださる。そういう姿や心遣いは当たり前だとは
思ってはいけない。そういう所にやっぱり感謝しながらやらないといけない」と
感謝を口に。「一緒に喜べることが一番だと思うので、
そういうことも含めて結果で返したい」と言葉に力を込める。