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イーグルスファンコミュの【楽天】救援陣の防御率は両リーグトップ 今季の収穫と課題を担当記者が振り返る「投手編」

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野球【楽天】救援陣の防御率は両リーグトップ 今季の収穫と課題を
担当記者が振り返る「投手編」野球

楽天はレギュラーシーズンを66勝62敗15分けの3位で終えた。
ロッテとのクライマックスシリーズは1敗1分けで第1ステージ敗退となった。
楽天担当の長井記者が「投手編」と「野手編」の2回に分けて、
今季の戦いぶりを振り返った。

***
今季の戦力を冷静に分析していた石井監督にとってみれば、
3位という結果は想定の範囲内だったのかもしれない。
開幕前3月末のインタビューで今季のチームを、こう占っていた。

「1年通して成長していくチーム。成長していけると思うし、みんなが勝利に向けての
役割をしっかりと果たしていけば優勝できないチームではないと思っている。
優勝候補NO1、優勝目指して頑張るぞというチームではない」

7か月後。13年以来となる優勝はオリックスにさらわれていた。

2月の沖縄・金武町キャンプ。話題の中心は8年ぶりにチームに復帰した田中将だった。
日米177勝の“レジェンド”凱旋。さらに岸(132勝)、涌井(144勝)、
則本昂(85勝)の“538勝ローテ”が完成し、「ぶっちぎりで優勝では」と
評論家をはじめ、ファンも色めき立っていた。
周囲の喧騒(けんそう)をよそに、指揮官は「僕が分析する立場だったらこんなに
下馬評高くしないですね。逆に言うと何が高いのかなと思います」と平然と答えていた。

「先発で言えば、名前や顔が一致するような投手が入ってますけど、
逆に他のパ・リーグの先発を見た時に、まだ実績がそこまでなくてもすごい球を
投げる投手もいますし、そういう人がこの1年かけて育ってくると
そのチームが怖くなってきたりする」と、ベテランの先発陣を
過大評価することはしなかった。

実際に、則本昂は3年ぶりの2ケタとなる11勝を挙げ完全復活を印象付けたが、
田中将は打線の援護に恵まれなかったこともあり4勝9敗。
岸は9勝10敗で、開幕投手の涌井は6勝8敗に終わり、
開幕ローテ6人で49勝44敗だった。
一方で優勝したオリックスの開幕ローテは(山本18、宮城13、山崎福8、
山岡3、田嶋8、増井3)で53勝(37敗)。指揮官が残した先の読みは的中。
山本と高卒2年目の宮城の活躍を予告していたようにも思えた。

指揮を執る2年目に向けての収穫は、9勝を挙げた早川と“第6の男”滝中の
奮闘ぶりだろう。
ドラ1ルーキーは「アマNO1左腕」の評価通りの活躍を見せた。
球団左腕初の2ケタ勝利は“宿題”として残ったが、新人離れしたマウンド度胸と
直球の威力は格別だった。5月16日のオリックス戦(京セラD)では
98球で新人一番乗りの完封。100球未満での新人の1―0完封はドラフト制後、
92年のダイエー・若田部以来、29年ぶり5人目という快挙。
今後も歴史に名を残す投手になることを予感させた。

開幕ローテに滑り込んだ滝中は今季初登板となった4月1日のロッテ戦(ZOZO)で
1回2/3を7安打10失点でKOされたが、この敗戦を糧に快進撃が始まった。
同8日の西武戦(メットライフ)では7回無失点で1勝目をつかむと、
打線の援護にも恵まれ、終わって見れば自身初の10勝をマーク。
「野手の皆さんのおかげ」と謙遜したが、投球テンポの良さは先発随一だった。
野手も守備の時間が短く、攻撃にリズムを生みやすかったはずだ。
防御率は54・00から3・21まで良化。来季は“フロック”ではなかったことを
証明するシーズンになる。

救援陣は2つの“誤算”があった。まずは新外国人として期待された
サウスポーのコンリー=前マーリンズ=がコロナ禍で来日のメドが立たず
契約解除され、左腕が手薄な状況で開幕を迎えたこと。
さらに8月末には右太もも痛で守護神・松井が離脱したことが最後まで響いた。

それでも勝利の方程式の計算が立ったことは大きい。
酒居、宋、安楽の“日替わり守護神”でしのぐ窮地のなかで、
中継ぎ転向1年目の安楽の活躍が際立っていた。
「絶対的なクローザーがいなくなって不安な気持ちと、
やってやるぞ、という気持ちでした。僕がやられたら、
裕樹さんも責任を感じると思うし、みんなでつないでいこうと思っていた」。

この意気込み通り、10月7日のロッテ戦(楽天生命)では1点差リードの
9回を託され、無失点に抑え7年目で初セーブ。
58試合で3勝3敗、22ホールド、2セーブ、防御率2・08と
圧巻の数字を残し“居場所”を確立した。
ただ、本人に満足感はなく、シーズン終了後に「抑えた試合なんかほとんど
覚えていなくて、ひっくり返されたり本塁打で試合を決められたり。
悔しい気持ちが強い。3位で終わったのも僕のせいです」と
強い責任感を口にしたのが印象的だった。

昨年はパ5位だった救援陣の防御率(4・06)は今季、12球団1位(2・75)に
向上し、下地はできたと言っていい。来季の先発陣の競争はさらに激化するだろう。
中継ぎで5勝を挙げた西口に加えて故障が癒えた辛島、塩見、ドラフト新加入の
即戦力3投手もいる。
ここに新外国人の補強がはまれば、「優勝候補NO1」になってもおかしくはない。
もちろん、指揮官の嫌いな過大評価ではなく、だ。

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