イーグルスファンコミュの塩見貴洋、２５日・日本ハム戦で今季初先発　開幕ローテ入りは４年ぶりで 「久しぶりの感覚」 &元楽天・枡田慎太郎氏、宮城・仙台一コーチ初指導　“闘将魂”で 「夢はでっかく甲子園」

塩見貴洋、２５日・日本ハム戦で今季初先発　開幕ローテ入りは４年ぶりで
「久しぶりの感覚」

塩見貴洋投手が２４日、今季初先発となる２５日・日本ハム戦（楽天生命）へ
向けて意気込みを語った。
ここ数年は腰痛に苦しみ、慎重に調整を行ってきた左腕。
開幕ローテ入りは２０１６年以来自身４年ぶりで「久しぶりの感覚ですね。
気持ちの高ぶりはなく、冷静です。
しっかりと調整してきているので、体のコンディションはバッチリです」とうなずいた。
チームは２３日までの開幕４戦で３勝１敗。「いい流れ、いい戦い方ができていると
思うので、流れを切らないようにやっていきたい」とし、
「まずは先頭打者をしっかり抑えて、無駄な走者を出さない。
いろんな部分はありますけど、自分の投球ができればと思います」と言葉に力を込めた。

【ファーム情報】楽天・藤平5回2失点で1勝目、
日本ハム・吉田輝は5回3失点で黒星

プロ野球のファームは24日、ナイターを含めてイースタン、ウエスタン両リーグで
計5試合が行われた。

楽天は日本ハム戦（鎌ケ谷）に5―2。先発・藤平は5回5安打2失点（自責1）で1勝目。
1回1安打無失点の釜田が1セーブ目を挙げた。フェルナンドが3安打1打点、
堀内が2安打4打点。日本ハム先発・吉田輝は5回6安打3失点で1敗目を喫した。

DeNAは西武戦（横須賀）に7―6。細川が初回に2号2ラン。ドラフト5位・田部が
3安打1打点だった。先発・桜井は4回3安打1失点で6奪三振。
西武は先発・佐野が4回3安打4失点。

巨人はヤクルト戦（ジャイアンツ）に5―4。今季から指揮を執る阿部慎之助監督が
公式戦初勝利を挙げた。若林が初回に先制の2号2ラン、6回に3号ソロ。
4回には育成選手のウレーニャが1号ソロ。モタも5回に1号ソロを放った。
先発のドラフト2位・太田は7回7安打無失点の好投で1勝目を挙げた。
ヤクルト先発・山中は6回6安打5失点で1敗目。

阪神はオリックス戦（甲子園）に1―0。先発・馬場は3回1安打無失点。
2番手のドラフト1位・西純が3回3安打無失点で公式戦初勝利を挙げた。
オリックス先発・漆原は5回2安打無失点の好投。

元楽天・枡田慎太郎氏、宮城・仙台一コーチ初指導　“闘将魂”で
「夢はでっかく甲子園」

元楽天の枡田慎太郎氏が宮城・仙台一野球部のコーチに就任し、
23日に仙台市内の同校グラウンドで初指導に臨んだ。
新型コロナウイルス感染拡大のため今夏の甲子園大会が中止となる中でのコーチ就任。
「力を出す前に残念な結果となって悔しいと思う。
今後の人生に辛いことを生かしてほしい」とあいさつし、選手たちに熱い視線を向けた。
「まず見て、どう感じ、どう伝えるか」と話した枡田コーチだったが、
フリー打撃中に集合をかけると「ボールを蹴るのはやめよう。
プロでもそういう選手はいない」と諭した。
ボール集めの際に選手たちが蹴っていた姿を見逃さず、道具を大切にする心を説いた。
理想は故・星野仙一監督。その指導は愛のある厳しさで
「そこまでになれるとは思わないけど、なってみたいとは思う」と言った。

同校野球部OB会からの誘いで実現したコーチ就任。千葉厚監督は
「一流に触れられるいい機会。
いろんな角度から見てもらって的確なアドバイスをしてもらえる」と期待する。
現在は仙台ポニーリーグの指導にも携わっている枡田コーチも
「2軍生活も長くて失敗もいっぱいして悔しい思いもした。
技術よりも経験を伝えたい」と力を込めた。

仙台一中時代に県勢初の甲子園出場した伝統校も1950年を最後に甲子園から遠ざかっている。県下有数の進学校で3年生は受験も控えるが、
国公立大を目指している森拓真主将（3年）は「コロナで勉強の不安もあるけど、
野球をできる幸せを感じて全力でやって（高校野球を）終わりたい。
（枡田コーチに）いろいろ聞いてレベルの高い野球をしたい」と言い切った。

宮城県には仙台育英、東北というぶ厚い強豪私学の壁がある。
それでも、枡田コーチは言った。「やるからには勝ちたい。夢はでっかく甲子園」。
もちろん夢のまま終わらせるつもりはない。
闘将魂を受け継ぐ新コーチの言葉は力強かった。