イーグルスファンコミュの【楽天】東北に力を与えられるチャンスが来た！球団創設２０周年の決意・・・今江敏晃監督インタビュー

【楽天】仙台駅での出陣式に約１０００人が集結　
今江敏晃監督「チーム一丸となって戦ってまいります」

楽天は２７日、仙台駅東西通路で今江監督、開幕１軍の選手らが参加し出陣式を行った。
キャンプ出発前に壮行会を行った年はあるが、シーズン開幕直前の出陣式は球団初。
球団創設２０度目の開幕へ向けて、約１０００人のファンから大きな歓声が送られた。

壇上に立った今江監督は「今年は球団創設２０周年という記念すべき年になります。
これまでファンの皆さんとともに、そして、この地域の皆さんに支えていただき、
ここまで歩んできたこの歴史とともに、今シーズン盛り上げていけるように
チーム一丸となって戦ってまいります」と力強く宣言した。

その上で「今こうして門出を迎えてワクワクはしているんですけども、
かなり厳しい戦いになると思います。
そういう時に皆さんの声援というものは本当に選手の力になります。
ぜひとも皆さん、ご声援の方宜しくお願いします」と呼びかけていた。



【楽天】東北に力を与えられるチャンスが来た！
球団創設２０周年の決意・・・今江敏晃監督インタビュー

１２球団最年少監督は、東北のファンと迎える
２９日の開幕・西武戦（楽天モバイル）に向け準備を進めてきた。
オープン戦は９勝６敗２分の４位と順調。自身がこだわりを持つ「頂点」という
言葉から、今季のチームスローガンは「いただき！」に決めた。

「優勝っていう言葉は、あんまり使いたくないです。
（『アレ』で昨季日本一に輝いた阪神の）岡田監督と一緒で。
だから『いただき！』（笑い）。多少の不安もあるけど、
本当に選手たちがどうやってグラウンド上で躍動してくれるか楽しみです」

チームの軸には通算１８４５安打、２８３本塁打の野手キャプテン浅村と、
パドレスに移籍した松井の後釜としてクローザーを務める通算１１４勝の
投手キャプテン則本を挙げた。

「２人はキーマンというか、やってもらわないと困る選手。自分たちのプレー以外にも、
投手と野手で分けてキャプテンにするので、しっかりまとめてくれると期待しています」

今季球団創設２０周年を迎える。その間には東日本大震災も発生した。
当時ロッテに所属していた今江監督は、いわき市出身の球団スタッフがいたこともあり、
２０１１年からいわき市の小中学校訪問を開始。
野球教室を行ったほか、震災を伝える施設にも足を運んだ。
今年は家族と共に訪れた。

「野球人としてというより一人の人間として、今自分たちが幸せに普通に
生活できているのって当たり前じゃないんだよ、と。
東日本大震災は、家族にとっても大きなものだった」

訪問を継続しているのは、震災を風化させないという強い意志があったからだ。

「忘れちゃダメだし、人間ってやっぱり忘れがち。足を運んで、その場に行って、
自分の目で見て、耳で聞いて、感じることがすごく大事なんじゃないかな。
息子も将来的には自立して、人のために、社会のために、
何か力になれるような人間になってもらいたいなという思いで一緒に行っています」

１５年にロッテから楽天に移籍し１９年に引退。
育成コーチ、２軍打撃コーチ、１軍打撃コーチを経て大役に就いた。
東北のチームで監督を務めることは必然だった。

「縁あってプレイヤーとして東北でやらせてもらって、コーチもやって、
最終的には監督という立場になった。震災もあっていろんな思いを持って
やってきたけど、監督として、本当に東北に力を与えられるチャンスが来た。
僕は物事って全て必然だと思っている。
偶然とは思えないし、何か使命を与えられてると思う。
何ができるかは正直まだ分からないですけど、とにかくチームを勝たせて、
まずは東北を盛り上げたい。
全国にイーグルスファンが１人でも多く増えればいいなと思ってます」

球団初年度の０５年から野村克也氏や星野仙一氏が務めてきた監督のたすきを受け継ぐ。
チームは１３年に球団初の日本一を達成。就任１年目で優勝すれば球団史上初となる。

「もちろん優勝はしたいし、１年目にしかできない機会なのでね。
２０周年は大きな節目でもある。２０年ってプロ野球では短い歴史だけど、
その間に色んなことがあった。
そういう思いも含めて、ファンの期待に応えられるようにしていきたい」