イーグルスファンコミュの東北楽天・和田７試合３本塁打　覚悟の９年目、貪欲に突き進む

東北楽天・和田７試合３本塁打　覚悟の９年目、貪欲に突き進む

東北楽天の和田が右の長距離砲として覚醒の気配を漂わせている。
９年目の今季は実戦で結果を出し続けて存在感を示そうと貪欲で「やりたいことを
明確にして打席に入れている」。レギュラーを勝ち取るため、一心不乱に突き進む。

２４日にあった巨人との練習試合は「４番・一塁」で出場し、勝ち越し打を含む
２安打１打点と気を吐いた。
２０１４年にドラフト２位で入団して１９年途中まで在籍した古巣との対戦。
試合前日は「ちょっとそわそわしていた」と言うが、かつての仲間の前で成長した
姿を見せた。

練習試合では主に４番を任され、本職の外野に加えて一塁でも出番を得ている。
出場７試合で２６打数９安打、３本塁打、８打点。
「意識するのは強い打球。しっかり振った凡打はＯＫという気持ちでやっている」と
迷いはない。

圧巻の打球があった。２２日のヤクルトとの練習試合。
内角低めの直球を捉え、弾丸ライナーで左翼席へ突き刺した。
昨オフに「引っ張って強い打球を打つ技術を磨きたい」と課題を挙げていた。
練習の成果を発揮した一発だった。

心の持ち方も変えた。これまでは結果を意識し過ぎて「『打てなければどうしよう』と
いう気持ちが多くを占めていた」と弱気になりがちだった。
だが、今は「打席でやるべきことができている。気持ちの面で引きずることはない」と
力強い。

昨季は７試合の出場に終わり、移籍後もいいところを見せられていない。
石井監督は「今年は変わった。打撃で上半身と下半身の使い方が
すごくうまくいっている。色気を出さず、今のままの考え方で過ごしてほしい」と
期待する。

２６日にオープン戦が始まる。「使ってもらっているうちに結果を出し、
いい印象を持ってもらえるように打つだけ」。
背水の覚悟がにじむ２６歳。くすぶるわけにはいかない。