イーグルスファンコミュの銀次、状態に不安なし　フリー打撃で快音&ルーキー３投手の初キャンプ総括　松井友飛、西垣雅矢、吉川雄大

田中将大が２２日の練習試合・ヤクルト戦で先発
「どういう感じで投げられるか自分自身楽しみ」

田中将大投手が、２２日の練習試合・ヤクルト戦（浦添）で先発することが決まった。
１５日にはシート打撃で打者相手に登板したが、実戦での登板は今季初。
３イニングを投げる予定で「どういう感じで投げられるか自分自身楽しみだし、
結果どうこうよりは内容、感覚を確かめられたらいいなと思ってます」と話した。

この日は金武町ベースボールスタジアムで、キャッチボールやランニングで調整した。
「キャンプ序盤での疲れは徐々に抜けてきていて、いい状態でゲームに入れるかな。
ここまで順調に来ていると思います」と状態の良さに自信をのぞかせた。

銀次、状態に不安なし　フリー打撃で快音

東北楽天は２０日、沖縄県名護市のタピックスタジアム名護で行う予定だった
日本ハムとの練習試合が雨によるグラウンド不良で中止になり、
１軍は同県金武町ベースボールスタジアムで練習した。
野手陣は銀次らがフリー打撃に取り組み、投手陣は滝中がブルペンで熱のこもった
投球を見せた。

石井監督は２軍キャンプが２１日に最終日を迎えるのに合わせ、
選手の入れ替えを行う考えを明らかにした。
投手陣では渡辺佑を１軍に昇格させる予定。

「いい感じに体動いている」

銀次が順調に状態を上げている。昨季は開幕直後に右手首を痛め、
夏場には新型コロナウイルス感染で戦線から遠ざかった。
シーズンを走り抜く土台を再構築するため、オフも自分を追い込んできた。
「キャンプの入りから、いい感じに体は動いている」と不安はない。

１９日の阪神との練習試合には「３番・指名打者」で先発。
３打数無安打だったものの、実戦初出場の段階は早めに踏めた。
「あとは速い球、変化球に合わせていくだけ」。試合を通して感覚を研ぎ澄ましていく。

プロ１７年目。２４日には３４歳の誕生日を迎える。
キャンプ中は、３８歳でチーム最年長の川島と共に、若手が多い内野陣を引っ張った。
「川島さんはすごく元気なので、みんな付いてくるようになっている。
自分も勉強になることがたくさんある。負けられないなという気持ちはある」。
刺激をもらいつつ、対抗心を内に秘める。

昨季の出場数は３５で、１軍に定着した２０１２年以降で最も少なかった。
「結果が全ての世界。こだわってやっていきたい」。
苦境からよみがえるため、貪欲にバットを振り込む。


滝中　熱投171球「納得いかず球数がいきました」

楽天は沖縄・名護での日本ハムとの練習試合が中止。
今季初の実戦登板の予定だった滝中は金武町のブルペンで171球を投げ込み
「実戦を意識して組み立てていたら、納得いかず球数がいきました」と語った。

次回は26日のヤクルト戦（浦添）か、27日の中日戦（北谷）に登板予定
（ともにオープン戦）。
昨季は2桁勝利を挙げた右腕について石井監督も「自分の取り組み方を見据え、
自信を持って練習している」と信頼した。


ルーキー３投手の初キャンプ総括　松井友飛、西垣雅矢、吉川雄大

楽天のドラフト５位・松井友飛、同６位・西垣雅矢、同７位・吉川雄大の新人３投手が
２０日、１９日に打ち上げた沖縄・金武町での初キャンプを総括した。
共通の目標である「開幕１軍」に向けて激しさを増す競争に挑む。

　一人一人が充実感あふれる表情で初のキャンプを振り返った。
１５４キロ右腕の松井友にとって一番の思い出となったのが、１９日のブルペンだった。
岸の投球を見ながら石井監督がフォームを解説してくれ
「腕や手首の使い方を見たり、他の投手を見て勉強した方がいい」と助言を受けた。
「率直に楽しかったですし、いろんな先輩方の技術や考え方を吸収できました」と
成長へのヒントを手に入れた。

既に３人とも実戦で２度の登板機会を得ている。
１３日の日本ハム戦（金武）で初登板した西垣は、４回に登板し１回２失点。
１死から四球を与えた直後に一発を浴びるなど反省も残ったが、
持ち味のフォークを武器に２奪三振。
「収穫としては、いいところでフォークが落ちると空振りが取れたこと」と
手応えを口にしつつ、「フォークを投げる前の直球が課題」と、球威向上を誓った。

新人最年長の吉川は、ブルペンで迫力のある則本の投球に「見とれてしまった」と
本音をポロリ。本格派の先輩とは違う技巧派だが、ここまで実戦２試合で無失点と
順調にアピールを続ける。
「開幕１軍を目指して頑張りますけど、まずは一日一日自分のできることを
積み重ねていきます」と、堅実な姿勢も好印象を抱かせる。

今後は２２日の練習試合・ヤクルト戦（浦添）を手始めに沖縄滞在中は５試合が
組まれており、３月初旬の遠征帯同を懸けた争いは過熱する。
即戦力トリオはどこまで食らいついていけるか。